誕生日プレゼントとして奥様から放し飼いにしていただいた私は、秘湯・龍神温泉
に向かったのであります。
ここは和歌山県の山奥、渓谷沿いにある日本三大美人の湯といわれる温泉の一つで、前回、ご紹介したえびね温泉
や日置川温泉
と同じく、龍神温泉もアルカリ性のツルツルと気持ちのよい温泉なのであります。
渓谷沿いに龍神温泉に向かっていくと、奇絶狭
という名の観光名所があったりするので、ちょっと寄り道しながら進んだのでありますが、このあたりから激しい雨が降りはじめたのであります。
龍神温泉のお宿はお名前がちょっと変わっておりまして、上御殿
、下御殿
というのであります。
上御殿は昔、お殿様が温泉湯治に来たときに泊まるお宿で、下御殿はお付きの者が泊まるお宿だったようです。
しかしながら、現在はなぜか下御殿のほうが大きなお宿になり、上御殿のほうは昔ながらの二階建の旅籠のようなのであります。
しかも、下神殿の隣には龍神温泉 元湯
があり、二つの源泉を掛け流しで味わえるスグレモノなのであります。
二つとは、龍神温泉にもともとある自然湧出の泉源と、後年、ボーリングで掘った泉源なのですが、ボーリング泉源のほうがヌルツルしているといわれています。
私もつかって検証してみましたが、わずかの差でありますが、たしかにボーリング泉源のほうがツルツルしている気がしました。
そして、翌日。
天気は悪かったのですが、ちょっと晴れ間が見えはじめたので、いままで一度も通ったことのない高野龍神スカイライン
という道路で高野山まで行ってみようと思ったのであります。
このスカイラインの途中に護摩壇山
や龍神山
(りゅうぜんさん)への登山道があるので、天気がよくなったら行ってみようと考えたわけです。
龍神温泉では曇っていたもののの晴れ間も見えていたのですが、高野山へと向かうスカイラインは山頂付近の尾根道で、まったく視界の効かない霧の中のような状態でありました。
登山道の駐車場にも車は一台も駐まっていないような状況‥‥。こんなに見通しの悪い中での登山は危険だと判断し、そのまま高野山に向かうことにしたのであります。
高野山
はお寺がいっぱいあるお寺町だと思っていただくとよいぐらい、お寺だらけの村です。
そして、奥ノ院というところは、それはもうお墓だらけのエリアなのであります。
なんと、ヤクルトのお墓、ロケットのお墓、そして、シロアリのお墓まで‥‥、ありとあらゆるお墓があるのであります。さらに、歴史ある高野山なので、ものすごく古いお墓なんかもあり、お墓めぐりも楽しいものなのであります。
この日のお宿は、和歌山マリーナシティ
にあるこじゃれたホテル
なのであります。
なぜ、このホテルにしたかというと、お安かったからであります。しかも、ホテルの横にはちゃんと温泉
もあるし、前日に寄った花山温泉もこのホテルの近くにあったからなのであります。
天候は相変わらずはっきりせず、この日も一日中、雨模様でありました。
ホテルの横にはポルトヨーロッパ
というヨーロッパの街並みが再現されたテーマパークもあるのですが、チェックインした日は定休日、それならば、翌日、行ってみようかと思ったのですが、13時から会社の会議があり、朝一番に帰途につかねば間に合わず‥‥。
ということで、泣く泣く、タダで入れるポルトヨーロッパをあきらめたのであります。
2泊3日なら、3日目も夕方まで放し飼いにしてもらいたかった‥‥。来年はそうリクエストしてみようと思います。