前回は中運における「平気」にパターンがあることを書きました。
特に不及の時にはさらに2つのパターンが起きます。
中運における平気というのは、中運は年間を通しての特徴的な気候が現れることを指すものなのですが、その特徴を打ち消して「平坦な気(気候の状態)になる」という現象がたまに起きるのですが、最近はそのことについて触れています。
「不及」というのは、不足して中運を担当する五行が思うように作用できない状態なのですが、その不足分を「地支の方位で補う」という年が出てきます。
以前、このブログで紹介していたのですが、「地支」にはそれぞれの方角があります。
その前に「地支」というのは「干支」の「支」の部分のことです。
最近は「干支」というと「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」の十二支だけを思い浮かべると思いますが、「干支」というのは「干」の「十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)」と「支」の「十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)」を組み合わせたものをいいます。
それで、「干支」の「干」の部分を「天干」ともいい、「干支」の「支」の部分を「地支」とも言ったりします。
この「天干」と「地支」はともに方角を持っています。
それぞれが方角に配置されているのですが、「地支」の場合は2種類の方角があります。
一つは、例えば「子」は北を指し、「午」は南を指し、「卯」は西を、「酉」は西を指すというもの
もう一つは「十二支」が持つ陰陽五行論の性質から方角を分類するというものです。
中運の正化にはこちらの十二支の持つ陰陽五行論の性質分類による方位が関係してきます。
長くなったので、つづきは次回になります。