中運はその年の干支の「干」の部分の「陽干」と「陰干」によって「太過」や「不及」に分かれそれぞれで気候的な特徴の作用に変化がありました。
「太過」は過剰に作用することで、不及は不足に働くことでした。
基本的は「干支」の「干」の部分は「陽干」「陰干」に分かれるので、基本的に「太過」と「不及」の年に分かれるのですが、例外が起こることがあります。
「太過」の年だと、その年の性質の五行のいずれ「木火土金水」のどれか、例えば、「木運」の年だと「木」の作用が「太過」になって風が強くなるという感じに作用するのですが、他の作用により「木」の過剰な働きが抑制されることがあります。
また、逆に「木運」の「不及」の年だと、「木」が本来の働きすらできない状態になり、普段「木」を抑制するために働いている「金」が通常より強くなってしまい、その年は「金」の働きが強くなるのですが、これも他の働きが利いて「木」を補助するようになり「不及」でなくなることがありま,す。
そのような年を「正化」といいます。
「正化」になると、通常通りだと「風」が強くなるものが、穏やかな風になったり、「燥」が強くなるところが強くならずといった現象が起こるようになります。