前回分
と驚く。
なので思わず飲むと、
「トマトっ!?」
まさかのトマトの味だった!
「え~~トマト!? 急にお腹空いてきた~~」
カケルがお腹をおさえる。
すると、
「キサマ達は何もんだ! この血の池地獄の血はその通りトマトで出来ておる!」
何だか大きな鬼が慌ててやってきた!
「何でだよ~~」
鴨生がひきつる。
血の池地獄のトマトを飲んだせいか? 無敵タイムが途端に終わりしらふに戻る鴨生。
「血の池地獄の血は生きた人間の血だったんだが、いろいろあって不足してしまい補うのが大変でトマトに切り替えてしまったのだ……」
とまさかな理由。
ええ~~~~!? そんな安易なことでいいわけ~~💦
鴨生はあきれた。
ところでこの説明してくれた鬼は誰? となっていると、
「地獄長、そうであったか」
羅門がそう言い……
あ、地獄長……ですか。
「これはこれは羅門殿、魔界では手つなぎ鬼なるものが大層流行っておるとか……」
わ~~また手つなぎ鬼のことかよ~~。
羅門さんすげえ~~!
どうやら地獄長と羅門は知り合いのようだ。
「血の池は違う意味で人気でな……(?)近年はさほど死人どもに苦痛を与えられないようでな、なのでわりと殺到しがちなのだ」
マジか~~~~(笑)
つい心の中で笑ってしまう鴨生。
更には、
「あちらの釜茹で地獄で熱かった者共がこちらで、体を冷やしにくるようなことにもなっておる」
ええ~~~~! それってサウナ後の水風呂みてえ!
もう笑いが堪えきれずに笑いだしてしまう鴨生。
「今更、どうにも出来なくて困っておる……」
地獄長はため息をつく。
それなら……
「よお~~し、じゃあ、お腹も空いてきたし、このトマトの池をカレーにしてみんなで食べよう!」
鴨生はとんでもないことを言い出す!
すると、
「それいいな! よし、オレの地獄米で米も炊いてやろう!」
黒邪鬼は酔っぱらったノリで言ってしまい……!
ここから世にも壮大な地獄の炊き出しが始まる……かも?
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