節分、封印を解く⑨公園でいろんな鬼ごっこをした末 | いろいろしぃーのブログ

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前回分



赤、青、緑、黄、黒の鬼達は1列に並ぶと、


「色鬼!」とみんなで叫ぶ。


次は、「氷鬼」と言って青邪鬼が腕をバッテンにクロスさせる。


「高鬼」と言って滑り台のてっぺんへ行く赤邪鬼。


「低鬼」と言って思い切り体を低くする緑邪鬼。


そして1番定番な……


「手繋ぎ(うちは繋がり鬼でした)鬼~~!」


と言って鬼達が手を繋いで走ると、なかなかな迫力で!


首領の羅門と逆鬼ごっこをしていた6、7才ぐらいの男の子は大喜びで、キャーキャー笑い叫びながら走っていた。


これらの鬼ごっこ監修は全て名二茂 鴨生であ~~る!!


男塾塾長みたいになっちゃったけど……


どうしてこうなってしまったかというと……



数分前。



「首領! 何そんな小さい子から逃げてんですか~~!?」


鬼達は戸惑いながら羅門に声をかけた。


「お、良いところへ来た! いや、さすがにオレが追いかけたら怖いだろうからな、相手は小さきものだぞ」


まーそりゃあ、そうだけど……


「人間達に復讐しなくていいんですか?」


黄邪鬼は本来の目的を言った。


「バカヤロウ! こんなわっぱ相手に復讐するわけがないだろう!


ひとりでポツンとしていたから遊んでやっているだけだ!」


羅門は声を荒げた。


「へ~~羅門さん、優しいところあるんですね~~」


鴨生はニヤニヤした。


羅門はハッとしながら、


「だからな~~このわっぱがひとりでおるからだ、それだけだ」


羅門は照れた。


え、まさかのツンデレ!?


そういえばもう辺りは暗くなってくる。


なので、


「もうそろそろお主、帰るのだ」


羅門は男の子に声をかける。


「まだ帰りたくな~~い」


まさかの羅門の足にしがみつく男の子。


ちょっとかわいい~~と鴨生は吹き出しそうになる。


「そう言われてもな、暗くなったら遊べぬぞ」


羅門は戸惑う。


「帰りたくないよ~~」と男の子は駄々をこねる。


「家まで送るよ」と鴨生。


「やだ~~誰も遊んでくれない、おうちに帰りたくな~~い」と男の子。


「お父さんは?」と鴨生。


「お仕事~~」


「じゃあ、お母さんは?」と赤邪鬼。


「赤ちゃんのお世話してる」と答えた。


もしかして……


「放置子?」


鴨生は気づく。


今までのおふざけはどこへやら、何か急にシリアスな展開になりつつあり……?



続き