福間女流五冠の棋士編入試験第3局(3/27)は、先手中飛車で序盤の作戦は上手くいったようですが、中盤に入るところのほんのちょっと有るのか無いのか分からないぐらいの隙を生垣四段に突かれて、その後は防戦一方となり残念ながら敗退となってしまいました。結果にかかわらず、お疲れさまでした。
また先日3/30に行われた白玲A級リーグ戦で、渡部愛女流四段に敗れてしまい、これでリーグ5勝1敗。現在1敗で伊藤沙恵女流四段、上田女流五段、石本女流二段と4人が並走する形となり、挑戦者争いは混沌としてきました。元々、この対局は8回戦として6/1に予定されていたものですが、愛さんの妊娠で対局が早まったそうです。愛さん、おめでとうございます!無事な出産を迎えられますように。
5月11日(月)より産休に入らせていただきます。関係者の皆さまには対局や仕事、研究会での調整などご配慮をいただき心から感謝申し上げます。
— 渡部 愛(わたなべまな) (@nanu_ke) March 30, 2026
まずは身体を大切に過ごし、無事に復帰できるよう頑張ります!https://t.co/wRApRtdc1e
本日と次回の女流順位戦。
— 渡部 愛(わたなべまな) (@nanu_ke) March 30, 2026
福間女流五冠、加藤女流四段戦は本来関西で行われる予定でしたが、お二方ともに事前に東京対局を申し出てくださいました。ご多忙のところお心遣いいただきありがとうございます。
(下に続く)
棋士編入試験に関する様々なSNS等での反応、残念ながらというか仕方ないというか、常に降って湧いてくるようなアンチコメントが見られました。こういうのは、ここ(男女差別を含む)だけではなく、先日は肇先生が「元奨」アンチコメントに苦言を呈されていました。
将棋界だけでなく、最近ではオリンピックやWBCなどでも期待したほど(メディアが勝手に盛り上げて期待値を上げ、視聴者が思い込まされているだけ、が実態かもしれないが)活躍できなかった選手への個人攻撃が行われたり、こういうのは普遍的な問題に思われる。スーパースターの大谷選手は自分は何を言われても気にしないけど人格攻撃はよくないとやんわりとコメントをされましたが、何年か前に女子プロレスラーの方が自殺してしまった事件などもあって、ペンは剣より強し。ネットの陰から不当に汚い言葉で誰かを傷つける行為は殺人にもなりかねないと、例え法の裁きが届かなかったとしても、本質は人としての心の問題なんだと思う。かくいう私自身も、排他的、攻撃的な性格ではないと思っているが、(意外と?)論理的に構築した文章は斬れ味が鋭かったりするかもしれないので、多少は気を付けていたりする。
この手の問題に対し、高校生の時に倫理の先生が言っていたことがシンプルだけど本質的な答えだと思っている。当時はSNSなんてものがなかった代わりに、(高校生に限らずだが)机や壁などに落書きをする生徒が現れた。なぜ落書きをするのか?先生の答えは「劣等感」だった。誰からも注目されず、愛されず、それでいて自分を表現することに臆病なくせに自己承認欲求が強かったり独りよがりだったり、そんな劣等感の吐き口として落書きをする。今だと、身分を明かしていないアカウントからのSNS発信の悪用が、それにあたる。
さて、一つ前のブログに書いたように、現在私の趣味は動画撮影・編集になっていて、これは娘が音大生で演奏会をやったりするので、それを記録したり、やるからには可能な限り綺麗に録画/録音したいと、そんなことに夢中になっているのです。福間香奈女流五冠を応援する気持ちは、だいたい一定の熱量で、ご本人の調子(成績?)が良くないときは逆にもっと気合を入れて応援するのがファンの心意気だと思うのだが、自分自身の人生の価値観を優先したいし、中途半端にやるのはあんまり意味ないかなと。対局をずっと観戦して、終わったら、勝ったときは良いけど負けたときは気持ちを切り替え、すぐブログを書いたりするのは、まあまあ負担もあるし時間もかかる。それでも好きだから、それが楽しくてやってこれたけど、ちょっと荷が重く感じられてきたのは、潮時ってことなのかなぁと。そんなにスッパリ完全にブログ辞めますということではないけど、「福間香奈さんを応援するブログ!」という看板は下ろし、気の向いた時に(勝って嬉しい時だけ
?)書くとか、そんな感じにしたいと思います。
最後に、自分の宿題に感じていた妊娠問題について一言述べておきたいと思う。完全なアンチコメントは無視するとして、一部の人はこれまで応援してきた(つもり?)だけど、福間さんは自分勝手ではないかと。これは、私は見ていないが、テレビ出演された時に、タイトル保持者の身分は守られるべきで挑戦者に関しては考えていない旨を話されたそう。まぁ、そこだけを切り取れば、タイトルを持っている自分が妊娠した時は、その権利を守ってほしい。挑戦者に上がってきた人が妊娠しても、それは関係ない、と聞こえなくもない。ここから先は私の感想・意見ですべてが正しいとは思わないが、限られた情報の中ですべて(裏情報とか)を理解している人もいないだろうし。
もともと、問題は2024年の白玲戦と女流王将戦の決着の在り方に発する。当時、その2棋戦で挑戦者だった福間さんは妊娠で対局が行える体調になく、不戦敗となった。白玲戦は2勝2敗、女流王将戦に至っては1勝0敗で残りが不戦敗。当時、対局の延期が不可能だったと説明されるが、タイトルを保持していた側の女流王座戦と倉敷藤花戦は出産後の2025年になってからの対局に延期がなされた。全部は無理だろって話かもしれないが、無理ではなかったと私は思っている。では何故、白玲戦と女流王将戦は延期できなかったのか?それは、スポンサーの判断かもしれないがタイトル保持者側が拒否したからだと思う。規定がなかったので、スポンサーの都合、対局場の都合などがあるにせよ、タイトル保持側は延長できて挑戦者側は不可と結果が分かれた。当時、西山さんは棋士編入試験の真っ最中(2024/9~2025/1)だったので、たぶん聞かれただろうけど、拒否できるんだったら拒否します、とまぁそうなるでしょう。元々、将棋界のタイトル保持者と挑戦者の立場の差は、冷房つけるつけない程度のことであっても、最後はタイトル保持者の意見が優先みたいなそんな世界なので...。規定が無くて自分の意見が出せるなら、あの状況で、お人好しに延期でいいですよ、と言う人はいなかったでしょう。
白玲戦の主催者は、就位式の場で、こんなこともあるんだから連盟に早く規定を作っておくべきと申し上げていたとのことだった。それで、遅まきながら急遽出来上がってきたのが、妊娠期間がタイトル戦の対局日程と被ったら即退場ルール。後になって、今まで通り対局の延長を検討した結果、調整が不可になった場合の処置だとの声明が出たが、一部の女流棋士には説明がそう受け取られていなかったと。後にその点を追及されると、詭弁を弄して責任逃れをしようとしたのか、本当に誠心誠意の説明を施したのに曲解されたのか?分かりませんが、妊娠期間が対局日程に被ったら不戦敗なんですか?と質問され、いやそれは違いますとこんな簡単な説明ができなかったんだから、これ以上追及するまでもないことに思う。まぁ、いずれにしてもそんな調子で、妊娠による不戦敗という本人からすれば不本意であり、ファンからすれば不満足だった2024年の顛末の改善を求めたところ、事態の悪化を定めた規定が現れ、いよいよもって、やむなく弁護士を要した抗議へと至ったわけである。
一部の人から疑問視されてしまった、福間香奈さんは自分勝手なのか?という問題に対し、元々、挑戦者側の権利は低く扱われていたし、そもそもその被害者も自分であった。今度はさらにタイトル者側の対局でも妊娠で不戦敗になるのか?そんな、文脈の中で、挑戦者側の(妊娠による不戦敗回避の)権利は考えていないのか?と聞かれたら、それは考えていない。逆にそこまでやってくれるのか?と、こう言い返したくなるところである。
連盟の対応について、規定に対して明確にノーを突き付けたのは女流王位戦を主催する三社連合で、実態解明というか問題を追及しようとしたのが朝日新聞だと思っている。去年の6月に理事体制が変わり、私自身もあえて首を突っ込んで誰がどうしたこうした、誰が悪者だと言う気もなく、清水新会長、担当された(火中の栗を拾った)糸谷理事が既に謝罪を表明され、その後は様々な人の意見を拾いつつ議論を進めているようなので、その落ち着きどころを見守るだけかと思う。「福間のせいで糸谷がひっかきまわされた」みたいなことを言う人も見かけたが、糸谷八段はなんと今年の名人戦挑戦者となり、相手は言わずと知れた藤井六冠ですが、ぜひ良いシリーズになってほしいと思います。
理路整然と(かつエビデンスのリンクを拾いながら)書いていませんが、もうそろそろ見守るだけにしようという身で、(これ以上)真剣に書くのは荷が重いし時間がかかるので、こんな雑感のような書き方で勘弁してもらうことに。



