[将棋]福間香奈女流名人に復帰 | 福間香奈さんを応援するブログ!

福間香奈さんを応援するブログ!

女流棋士の福間(旧姓里見)香奈さんを応援しています。その他将棋や自分の日常のことなど。

 本日行われた第50期女流名人戦第4局は、先手番の福間女流四冠が121手で西山女流名人を下し、2年(3期)ぶりに女流名人のタイトルを奪還しました。
本日は朝から将棋連盟のモバイル中継とYouTube放送(午後からは現地大盤解説会の配信)を見ていました。

通常より少し早く、朝9:30の対局開始。福間さんはいつものルーチンで黙想して精神統一を図っている様子。ただ表情からは通常より3割増し程度の気合が感じられるよう。これは邪推かもしれませんが、福間姓でも勝つんだ、今日の1局で決めるんだという気持ちが少しあったのかなぁと。それとも、勝ち負けの結果ではなく自分の力を100%発揮しようといういつもと同じ平常心だったか...。どうだったでしょうかね?
 

先手での最近の対西山戦の定番に思いますが、▲5六歩、▲5八飛の出だしから▲2八飛と居飛車形に戻る展開に。9筋の打診を西山さんが受けなかったので、端の位を取ってなおさら玉の広さを主張できる居飛車に戻すということかもしれません。それと角道をすぐに開けないのも特徴的かと。

 
上の局面でお昼休みになって、福間さんは早々と退席しましたが、手番の西山さんは10分ほど座り続けて考えていました。9筋の位を取らせたのは予定通りだったようで△9二香と穴熊を目指すと、玉を潜らせる前にといきなり先手から25手目に▲3五歩と仕掛ける急戦になり。この二人のやや特殊な対抗形ですが、福間さんが序中盤で振り飛車を抑え込んで陣形を築き上げていくような展開を得意としているように思いますが、今日はシンプルに両者の飛車が捌ける流れに。西山さんの方も相手が福間さんでなければ単純に△2八飛成で、そこから勝負で十分みたいな感じもしますが、相手が相手だけに罠が無いかとか、最善は何かみたいなところで相当慎重だったようにも見えました。終局後の大盤解説会(YouTube放送にて)での発言を聞くと、一局を通して形勢判断が難しくどこで形勢が傾いたのかとかを気にされていたようです。
 
その後、結果的には両者とも敵陣に龍を作るも、9段目に▲2九歩と打ち、さらに▲3九歩。その後しばらくして、▲4五桂から後手の角を取り▲2八角と打って後手の飛車を四段目まで撤退させ先手優位を拡大。この辺では楽しくYouTubeを見ていましたが...。
 
大盤解説休憩中の画面。YouTube放送ではやや珍しい気もしますが画面に時々評価値が出ていました。先手好調の模様の中、▲5五角右と出た辺りで評価値が急落し先手陣内に2枚のと金が出来るとついには追いつかれてしまいました。そういう数字と知っているからそう思うのかもしれませんが、福間さんは少し前の局面より緊張度が増したようでもあり、西山さんは曇りがちだった表情に俄然やる気が戻ってきたようにも...。ただし、実際にはその後の後手からの攻めの継続手段が難しかったようで、また先手が流れを引き戻し、粘る後手陣をどうやって切り崩すのかは簡単には(私には)見えませんでしたが、その辺はお互いプロならばという感じもあって徐々に後手玉は追い詰められていきました。
 
途中の時間配分もうまく行って、最後は持ち時間15分を残して即詰みに仕留めました。これで、福間女流名人復帰となりました。おめでとうございますクラッカー
 
西山さんは1期で女流名人を失ってしまいましたが、今週はちょっと忙しすぎたのかなと若干不憫にも思えます。19日(月)に大島女流初段と女流王位戦リーグで激闘、中1日の21日(水)に石本女流二段と清麗戦予選、そして広島に移動して前夜祭もあり今日は中3日での対局。今日の対福間女流四冠戦用の作戦を練る時間は前局から時間が有ったので十分だったかもしれませんが、スケジュールが立て込んでいると脳のメモリが他のこと(対局)に割かれて......と思うけど、実際のところはよく分かりません。
 
あと今シリーズの女流名人戦のポスターはいい出来だなぁと思うのですが、縮小版のリーフレットすら手に入れることが出来なくて残念でした。第3局の野田の大盤解説会でも配ってなかったしショボーン
 
(それと、明日は忘れずにスポーツ報知を買いに行くこと!⇒自分メモ)
 
-------2/26追記-------

終局後のインタビュー動画がupされていました。