チャリティー・コンサート
先月、東日本大震災の被災地の為にと、サン・ジェルマン・デ・プレ教会でオーケストラのチャリティー・コンサートが行われました。
駐在員の方でしょうか、小さな子供を連れた日本人家族の方、若い方からご年配の方までたくさんの日本人の方が聴きにいらしていました。
そして日本人のみならず多くのフランス人の方達も。。。なんだか嬉しくなります。
厳かな雰囲気の教会の中でのコンサートは、美しい音色に身を委ねて心地良くもあり、シャンと背筋がのびる思いでもあります。
休憩中、小さな女の子が募金箱を持って周ってきました。箱にお金をいれると美しい柄の折鶴をくれました。
コンサートを主催された楽団率いる指揮者の方は被災地のご出身とのこと、・・・何か被災地の方々の為に出来ることはないかと、場所確保や、チラシを作りなどこの日の為に諸々準備をして下さった方々、そしてこうやって折鶴を折ってくれた方々、・・・・・・たくさんの方が準備してくれたおかげで実現された一夜のコンサート、彼等の尽力に感謝の気持ちでいっぱいです。
パリでは今でも街中で被災地の為に援助・義援金を呼びかけるポスターや、ダンス等いろいろなチャリティー公演などの催しものが行われています。
確実に復興に向けて動いている日本、でもありとあらゆるものが以前のように戻るには全く途方もない時間がかかるのでしょう。
テレビのニュースで赤十字社に集まった義援金諸々合わせて2千億円になったと知りました。
そのお金が市町村の自治体までは届いているけれど、いろいろな理由で被災者個人に実際支払われているのはまだまだ一部なのだそう。
避難生活を送っている20代前半の男性は、既に所持金が200円を切っていた。。。
唯一の家族と思われる彼のお母さんは津波で亡くなられ、避難所の自分の小さなスペースには箱で作られたお母さんの祭壇が置かれていました。
義援金を受け取ったらまずはお母さんの仏壇を買いたいと言っていた青年。。。
義援金申請で、受け取りに必要な通帳や印鑑も全て津波で流されて、係りの方に"血印じゃダメか?”と聞いていたおじいさん。。。
・・・・・・・・生きていく為にはお金が必要。
一円たりとも無駄遣いなんて出来ないでしょうが、でも避難生活をされている方々が、例えば支給される食事以外で自分の好きなものを買って口にする事が出来たらどんなにホッとするだろう・・・・なんて思ってしまった。
諸事情があるのでしょうが、一日も早く各個人に義援金が円滑に届けられ、少しでも心に余裕、というか安心する事ができますように。。。
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モロッコ
モロッコで撮ったその他の写真♪
フナ広場の近くにあるミナレット。
各ミナレットから礼拝時刻を知らせるアザーンが流れてくる。
イスラム教の事はよくわからないけれど、でもあの独特のアザーンの旋律は聴いていてとても心地が良い。。。
それにしても毎日暑くて、日向を歩けばジリジリと肌が焼けていくのがわかる感じだったなぁ。。。
庶民的なカフェで甘い甘いバナナ・ジュースを飲んでいたら、コロンとした可愛いおじちゃんがニコッとしてきた。
この葉っぱは何に使うのだろう?
サハラ砂漠・ツアーに含まれていた、とある村の観光。
じゅうたん屋さん訪問も含まれていて、なかなか楽しかったけど、最後のお兄さんの売込みが激しくてちょっと恐かった。(笑)
砂漠では暑いだろと、布を買ってターバンを頭に巻いてもらった。
それでラクダに乗ったら気分はまさに”砂漠の民”だったのだけれど。。。。。実際はかぶってる方が暑くてすぐとった。^^;
フナ広場で何軒もあったフレッシュ・ジュース屋さん。
この冷たいオレンジジュースが美味しくて、暑いマラケシュでは欠かせなかった。^^
大きなサボテン。
針をたくさん身にまとったサボテンも、季節には可憐で可愛い花を咲かせてくれる。。。
猫好きの母の影響からか、私も小さい頃から猫が好き♪
猫がいたら思わず触らずにはいられない。。。。(笑)(それによって今まで何度ガブッとやられた事か^^;)
マラケシュの暑い昼下がり、黒猫はビヨ~ンと伸びてそれはそれは気持ち良さそうにお昼寝していました。
6泊の短い滞在だったので、モロッコのほんの一部を垣間見れただけですが、強く心に残る素敵な旅となりました。
容赦なく降り注ぐ太陽の光、裸足で踏みしめた夜の冷たい砂漠、色とりどりの伝統工芸品、あらゆる所から漂うスパイスの香り、アザーンの旋律に酔いしれ、独特の美味しい料理を満喫し、ありとあらゆる五感をフルに刺激してくれたモロッコ滞在。。。
そして何より人懐っこいモロッコ人達のおかげで、モロッコという国がグッと身近に感じる事ができました。
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モロッコ サハラ砂漠
大変、ご無沙汰をしてしまいました。
再びモロッコ旅行の続きを書いていきたいと思います。
モロッコに行ったら是非行きたいと思っていたサハラ砂漠へ。
マラケシュではいたるところで砂漠ツアーを募集しており、2泊3日でマイクロ・バス、宿泊、朝・夕食、砂漠でラクダに乗る、観光地に寄る、などほぼ全てが含まれており、すごくおおざっぱに換算して1万円くらいだったかな。
日本人の方もいるかなと思ったのですが、今回の砂漠ツアー・メイトはアメリカ人、イギリス人、中国人、ドイツ人、フランス人、ポルトガル人と多国籍でしたが、皆穏やかで良い人ばかり♪
途中、お昼ご飯や、休憩を取りながらいくのですが、砂漠まで約8~9時間の道のり。
標高3000mを越えるアトラス山脈の道が相当クネクネして大変だと聞いていたので、酔ってしまわないかと心配でしたが、なんとかOK。
それにしても車中からは普段ではなかなか見れない絶景が広がっていました。
途中の絶景ポイントではお土産屋さんがあり、地元の少年がキラキラと輝く石を持って控えめに売ろうとするのだけど。。。。。。良いものがあれば買いたいと思うのだけど、買いたいと思えるものがなくて残念。(苦笑)
それにしても、目の前に広がるその様は険しくも美しくて、高地での静寂の中で吹くひんやりとした風は、耳元で独特の音を立てながらすり抜け、非常に心地良いものでした。
人が住んでいる所には緑があるのだけれど、それにしてもなかなか厳しい自然環境の下暮らしている感じ。
な~んて思うのは何も知らない旅行者の私で、地元の人はここでずっと昔から生活してきたのでしょうから、先代の知恵の下、それはそれは快適に暮らしているのかもしれない。。。。。などとボ~ッと車窓から眺めながら思ったりして。。。
昼食場所では美味しいクスクスを食べた後、すぐ裏にある映画のロケ地ともなっている所へ。
そう、ここは「アラビアのロレンス」や「スター・ウォーズ」、「ハムナプトラ 失われた砂漠の都」などが撮られた所です。
他の場所もそうだったのですが、非常に暑い地域なので、家の壁は赤土に麦の穂?が混ぜたもので造られており、それによって涼しさを保てるのだそう。
時々、"穂”らしきものが見えました。
そしてどの玄関のドアにも菱形のデザインが施されていましたが、これは”目”だそうで、悪いものから家を守る、といった意味があるとの事でした。
さて、朝8時頃出発して17時頃、ようやく砂漠の入り口に到着。
待っていてくれたのは・・・・・・・・こんなラクダ達。
か、可愛すぎるーーーーーーー
若干、”ん?おみゃーさんみたいな重い人がわてに乗るの?”と言ってる様にも感じなくもないですが。。。。。
ラクダに乗ったの初めて。
ラクダが立ち上がる時と座る時が究極に前のめりになり恐いのですが、歩いてる時は非常に安定していてそれはそれは快適なこと。
砂漠は風によって、いろいろなデザインが施されます。
影で見てもわかるように、私の前後の人達はラクダから降りて歩いていました。
実は後で知ったのですが、ラクダによって乗り心地がいいのと、非常に悪いのと。。。。。
往路は大きいラクダに乗り、非常に安定して快適でした。
けれど復路のラクダは小さめで座り具合が安定せず、常に自分でバランスをとらなくてはいけないのでけっこう疲れました。(笑)
また、椅子としてラクダのコブに取り付けてある器具が妙に飛び出ているものもあり、それがお尻にあたって揺れると耐えがたく痛かったりして。。。
けれどけれど・・・・・・・私は馬よりラクダに乗せてもらう方が断然好き!と思いました。^^
サハラ砂漠に沈んでいく夕日は本当に美しく・・・・・・・・時計の針で知るのではなく、太陽で一日の終わりを感じる事ができとても幸せなひと時でした。
テントに到着し、真っ暗の中で蝋燭に火を灯し、皆でつつきながら食べた夕食。
玉葱と鶏肉を香辛料で炒めたものだったかな。。。
その後はラクダ使いの人たちが民族楽器を使って音楽を奏でてくれたので、星空の下皆で踊りました。
昼間はわりと静かなこのポルトガルのおじちゃんが、踊りとなると一番生き生きとエキサイティングしていて可愛かったです。(笑)
夜はテントの中で寝るのですが、毛布を持って外で寝てもいいという事だったので、喜んで外で。
砂漠の上に寝っころがって星空を見れば、ずっと憧れていたサハラ砂漠にいれる事が本当に嬉しくて、大自然の中に身を委ねている事が心地良くて、眠りに落ちるまでずっと感動を噛み締めていました。
朝、目覚めたら、夜が明ける前の群青色の空が広がっているんだろうな・・・・・・・なんてうっとり想像していた。
が、しかし、砂漠の夜はやはりちょっと寒くて、それ以上に風と共に吹き付ける砂がハンパなく、顔中はもちろん、首も耳の穴も、髪の中の頭皮も全てが砂でジャリジャリに。。。。
夜中の3時頃、たまらなくなってあたふたテントに退散したのでした。
一緒に中国人とフランス人、そしてラクダ使いさんも一緒に寝ていたのですが、翌日聞いたら中国人の彼女は朝までぐっすり快眠だったそうです。(笑)
(彼女は20歳の誕生日を砂漠で迎えた、とっても素直で可愛いくも好奇心旺盛な女の子)
フランス人の2人は私と同じように寒さと砂攻撃で全く安眠できなかったと。(笑)
そうそう、トイレのお話しも。
砂漠にはもちろんトイレはありません。
ある意味、砂漠全てがお手洗い。(笑)
たくさんのラクダのフンと共に、私も自然の中で。。。。。(生々しいちゅうねん ^^;)
清々しさを感じれるかしら?なんてちょっと思ったけど・・・実際は非常に緊張した。(笑)
朝は、ラクダ使いさんがいくつか並ぶテントの真ん中で”ブレック・ファースト”と言って起こしてくれる。
けれど、なかなか誰も出て行かない。(笑)
しまいに太鼓も使って"ブレック ・ ブレック♪ ブレック ・ファースト♪”と拍子をつけて歌うように呼びかける。
この言い方がすごく可愛くてツボにはまり、毛布に包まりながら笑ってしまう。
”ブレック ・ ブレック ♪ ブレック ・ファースト♪
そしてその後になぜか日本語で”オハヨー”まで付け加えてくれた。(笑)
朝食はモロッコ独特の丸いパンと、何種類ものコンフィチュール。
そしてミント・ティー。
意外と快適ではなかった砂漠での睡眠(笑)、そして少し冷えた体にはミント・ティーが体の隅々にまで染み渡るようで本当に美味しかった。
少なくなると、ラクダ使いさんがヤカンで熱いのをまた注いでくれる。
ありがたや、ありがたや。
そして夜が明けぬ前にまたラクダに乗って出発。
途中、日の出を眺める。
同じ太陽なのに、昨日見た赤っぽい夕日とは違って、黄色く輝きエネルギーを感じる力強い朝日でした。
都市にいても、朝のキリリとした空気や、ふとした時に風の心地良さを感じたり、自然の力に癒される時があるけれど、大自然の中に身を置き、そして自らも積極的にそれを感じたならば、清くそして力強いパワーのようなものが体に宿り、本当に体が浄化されるような気にさえなる。
砂漠で見たもの、感じたもの全てがまた大切な宝物のひとつとなった。
今日もサハラは変わらず美しいんだろうなぁ。。。。。。
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