建築家 田口知子の日常をつづったブログ -98ページ目
2009-07-15 20:01:27

光をつくりだすデザイナー岡安泉氏

テーマ:建築コラム

昨日はJIAの建築セミナーで、照明デザイナーの岡安泉さんのレクチャーを聞きました。

岡安さんは、建築家とのコラボレーションで、とても繊細な美しい光をデザインする人です。岡安さんは照明デザイナーというよりは、本当に光そのものをデザインする人で、光を正確にコントロールするために、何ミクロンの精度での反射板をつくったり、シャープな四角い光をつくる照明器具をつくったりして、本当に光そのものを物体のようにコントロールしてしまう人なのでした。その精密な技術と、デザイナーとしてのセンスのよさで、建築家にとって注目のコラボレーターです。


SPACE CREATOR日記

 そして、建築家とのコラボレーションの中に、さまざまな光や反射、透過する素材を持ち込んで、すでにあるものに、あたらしい命を吹き込むようなセンスをお持ちでした。決して主張しすぎない、でも確かにその場所に存在する控えめな白い光を、とても美しいと思いました。

 設計士が光をデザインすることは、照明器具を必要なところに配置する、というのが一般的ですが、岡安さんいわく、「照明器具というのは、どこでどのように使われるのか不確定なので、安全性や機能性において、オーバースペックにできています。その上光の精度としてはかなりいいかげんなんです。設置する場所が決まっていれば、もっとシンプルに器具をデザインできる。」そして、「ある光の状態」を作り出す器具をご自分で作ることができるそうです。その言葉を聞いて、ちょっと思うことがありました。SPACE CREATOR日記

建築を作ることは、ある土地や用途が決まっていて、そこに必要なスペックをそのたびごとに生み出すことなので、工業製品のようにオーバースペックになることなく、手作りに近い方法で、最小限のスペックで最適解を設計することができる、自分は本当にそのことが楽しいのだな、と思いました。

 

2009-07-14 11:38:16

快適な眠りの空間について

テーマ:建築コラム

先週の土曜日、眠りについてのアドバイザーである友人の三橋さん と一緒にロイヤルパークホテル汐留タワー に泊まらせていただく機会を得た。快眠のためのさまざまな設備を開発している、ASLEEPという会社のプロジュースで、就寝から起床まで、五感で導く快眠をテーマにプロデュースされた宿泊プランだ。
SPACE CREATOR日記-ホテルの室内 ベット脇にアロマデヒューザー ベット枠にシステムのアロマと照明。SPACE CREATOR日記 室内からみた夜景。東京の夜景はすばらしい!
 内容は、ASLEEP社の「ジェルスプリングマットレス」のベット、それがお休み前に振動して心地よいリラックスに導く仕掛けや、アロマデヒューザーから、眠りにいざな会うアロマが立ち上り、ゆっくりと眠りにいざなうシステム。そして、起きる時間になると、小鳥のさえずりの音が流れ、朝用のアロマの香りが流れて、ゆっくりと照明が照らされる、というシステム。


SPACE CREATOR日記ジェルスプリングマットレスの構造


 シティーホテルというと、高級感や優雅さ、利便性、ビジネスサポート、空間性など、身近にありながら、普段の生活感を忘れた贅沢なホスピタリティーを体験できる場所として、隅々まできめ細かくデザインされていて、それだけでも日常を忘れた癒しを体験できる。その上で、「快適な眠り」に着目したサービスは、時代のニーズに合致しているし、とてもまさにホテルのぴったりの企画だと思う。

 

今回のシステムを体験してみて、確かに、プニプニのマットレスが振動したりアロマの香り、小鳥にさえずりはなかなか快適。こんなふうに快眠ルームと言っても良い寝室空間があったら、人々の暮らしももっと穏やかで幸せなものになるだろう。

今回、快眠ルームに宿泊した機会に、快適な寝室空間について考えてみた。

寝る空間で大切なことは、清潔で寝心地のよい寝具と、適切な照明。照明器具は、できるだけ低めのところで間接光を中心にし、照度を下げた暖色系の明かりにする、天井に埋め込む照明など、直接目に入る照明は×。

そして、ごくごくわずかな香りのアクセントと、できれば、1/fゆらぎといわれる「そよ風」が、ほんのり空気をゆらしていることは、湿気をベット周りに溜め込まない上でも大切なポイントであると思う。今回のホテルの快眠体験では、その「そよ風」が足りないと思った。

 自分設計の中で、家の中に風をつくることにこだわっているが 、夏の夜に、窓を少し開ければそよ風を感じながら眠ることができる開口部の計画、吸湿発散性の高い素材で壁を仕上げ、空気環境を浄化する、眠りに適したやわらかい照明計画と配色計画。そういう快適な眠りをサポートする家を、本気でデザインしてみたい、と実感した。 

2009-07-09 13:15:17

うしろ向きに一緒にいる

テーマ:

うちの猫は、一頭飼いのせいか、私の動きを見るともなく見ていて、ちょっと部屋を移動すると、すかさずとことこついてくる。

お風呂に入ると、おもむろに後から入ってきて浴槽の脇に座ってぺちゃぺちゃとお湯を飲んですましている。トイレに入ると(洋風なのだが)足元に座ってじっと顔をみている。

 食事をしていると、隣の椅子に、後ろ向きに、つまり私にお尻を向けて座る。なんとなく気ままに尻尾をふったりして、うーん、この後ろ向きの座っていつつ、一緒にいるな、と感じる感覚がたまらなくかわいらしい。




SPACE CREATOR日記-後ろ向きに一緒にいる猫 隣の席に座る猫。ちょっとカメラを意識してしまった。

 「一緒にいる」技というのは、実は人間同士ではけっこう難しいと思う。誰かと話をしている最中でも、何か別のことを頭のなかで考えていたり、なんだかんだと批評したりしていると、その人とは一緒にいない、と感じる。本当に一緒にいる瞬間というのは、人間関係においてとても幸せな感覚を与えてくれる。なかなか意識しても難しいものだと思うけれど、できうれば、「ただ、その人と一緒にいる。」ことができる人でありたい。人の場合は、後ろ向きではちょっと伝わりにくいでしょうけど・・。



SPACE CREATOR日記-ねむり猫 私の席が席を立つとすかさず占領。あっというまに熟睡。

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