建築家 田口知子の日常をつづったブログ -100ページ目

こだわりの階段手摺~千駄木の家現場レポート20090910

現場は、モルタル塗りが進み、内部はボードパテ仕上げまでほぼ終了し、少し落ち着いてきました。

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今日のトピックは階段手摺です。コストを抑えるために階段本体は木でつくっていますが、手摺だけはスチールにこだわり、シンプルにデザインしました。


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 普通は、手摺というと、掴むところと、それを支える垂直部材(手摺子といいます)でできています。その手摺子が、どうも邪魔、それを無くしたくてデザインを考えました。ササラに、スチールのフラットバーで8cmくらいの溶接代をつくり、剛性を保つことと、手摺材を少し太めで肉厚にすることで、手摺を宙に浮かせたように支持することができます。ただ、現場溶接が必要なので、木造住宅の場合、養生が大変だったとようです。シンプルであること=簡単、ではないのでした。


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 これは、内部の塗装下地のパテ処理。


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職人さんが無心に作業した結果は、なんだか現代アートのようです。美術館に飾られるアートより、自然に生まれたこういう無意識の絵のようなものに、なぜか美しさを感じるのですよね。デザインやアートって何なのだろう?と現場でよく考えます。

現場の愉しみ~千駄木の家現場レポート20090904

ちょっとブログアップをさぼってしまいました。

先週、千駄木の家の現場に行った際の報告です。遅れていた外壁のモルタル塗りがはじまりました。職人さんが、クラック防止のカンレイシャを張りこみながらモルタルを薄く塗っていきます。



田口知子が日常をつづったブログ モルタルに張り込むカンレイシャ


田口知子が日常をつづったブログ 外壁を塗る職人さん。


内部では、プラスターボードのパテ処理がほぼ終わって、塗装下地ができました。ここまでくると、だいぶ家の内部空間がイメージできるようになってきます。内装を考えるのは、この時点が一番わかりやすいので、本当はすべての仕上げを現場で決めたいところですが、下手に設計図から変更すると、定価は同じでもコストアップを要求されてしまいますので、用心、用心・・・。
和室の引き戸に和紙を張ることについては、建て主さんにも了解を得てGOになりました。

田口知子が日常をつづったブログ 引き戸に貼る和紙のサンプル。落水紙という透過性のある美しい和紙です。


畳表も実はいろいろあります。琉球畳をはじめ縁なし畳でも5種類くらいランクがあります。最高級の琉球畳は手が出ないとしても、少しイグサの目が細かいものがよいかしら?等等、決めるときには値段との兼ね合いです。迷いは尽きません・・。


田口知子が日常をつづったブログ 畳表のサンプル。一番左が琉球畳


ダイニングのテーブルのペンダント照明も、コンセントの位置を指定しないといけません。テーブルの型紙をつくり、偽物ペンダントをぶら下げて位置を確認。なぜか、建て主の奥様と一緒に笑いのツボにはまりつつ、なごやかなひとときを楽しみました。


田口知子が日常をつづったブログ 紙でつくったペンダントフェイク。





中古マンションリフォームのすすめ~2倍の広さを感じる空間デザイン

都心に住みたい、でも家賃は高いし一戸建てはちょっと手が出ない、という方、中古マンションはうまく選べば満足度はかなり大きいです。面積がちょっと狭くても、建築家に依頼してリフォームすることで広さが2倍に感じられたり、十分な収納も取れたりする方法があります。


 その前に、マンション購入のチェックポイント

1. 耐震性について 竣工が1981年以前のものは、耐震基準がゆるいので、できるだけそれ以降のものを選ぶようにする。(新耐震以降)

2. 管理体制がしっかりしていること。12~15年おきに大規模修繕計画がされていること。管理人さんが掃除やメンテナンスをきちっと行っていることもチェック。全体戸数が少ないと管理費が高くなるので注意。

3. 立地環境チェック。駅からの経路や近所にあるものなどチェック

4. バルコニーは共用部で費用がかからないのに、自分の領域のように使いこなすことができるので、こういうものがついているとお徳感があります。

5. 遮音対策についても確認。

6. そのほか、日当たり、眺望、風通しなど自分のこだわりポイントを明確にして、

業者がリフォームする前のものを安く手に入れたい旨、不動産屋さんに依頼しておく。


その上で、面積2倍に感じる目から鱗の広々したリフォーム術のポイント

1. 自分の大切にする生活は何かを明確にする。友人を呼ぶことのできるリビングダイニング、ガーデニングテラスを楽しむ、食べることを楽しむ、充実した書斎空間をつくる、リラックスできる映像空間をつくる、浴室を広がりを持たせて、等等。

2. 小さい空間と大きい空間のメリハリをつける。空間を立体的に利用する方法を考えると面積が2倍に感じられる家も可能です。

3. 収納スペースをきちんと確保する。収納スペースは、家具屋さんよりも、大工さんに壁をつくってもらって、建具屋さんに扉をつけてもらうほうがコストが抑えられ、大容量の収納が可能です。


田口設計事務所のリフォーム例



田口知子が日常をつづったブログ リビングダイニングを広くつくること


田口知子が日常をつづったブログ 立体的な寝室とその下に納戸をつくりました。


田口知子が日常をつづったブログ 平面図 クリックすると大きく見えます。

こんなふうに自由にリフォームできる、中古マンションの魅力、いかがですか?