建築家 田口知子の日常をつづったブログ -96ページ目

都電荒川線と木の実保育園

昨日は、20年振りに、王子駅から都電荒川線に乗って「木の実保育園」の見学に行ってきました。ごとごとと、のんびり走る小さな都電は、道路と同じレベルを走っているので、家も木もほんとうに間近にあるのが不思議な感じです。車両も小さくて、なんだかタイムスリップしたような気分になります。


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ゆっくり動くことと、気持ちのゆとりは深いかかわりがあるような気がします。


この日は、これから設計を始める保育園の勉強のために、木の実保育園を見学させてもらいました。


田口知子が日常をつづったブログ 木の実保育園は住宅地の中にありました


木の実保育園は住宅地の中にある、小さな私立の保育園で、去年園舎を建築士の方に頼んで建替えたそうです。園長先生はとても暖かくおおらかな感じの方で、保育園のお仕事というのが天職のような方だな、と思いました。行き届いた管理と、やさしい楽しさが満ちていました。子供たちも保母さんも生き生きとした様子が印象的でした。保育園は、安全性や機能性が必要ですが、保母さんたちは本当にクリエイティブで、牛乳パックなどで家具でも何でも作ってしまうらしいです・・。保育園中にある掲示板や飾り物もすべて手作りで、どれも愛嬌があります。自分は保母さんになりたいと思ったことはないですが、実はとてもやりがいのある仕事だな、と改めて発見しました。

0歳から5歳まで、好奇心にあふれる子供たちが生活している家は、にぎやかでやさしい香りがします。子供たちは、私に向かって「何やってるの~?」「これは何~」とか、素朴にいろいろ反応してくれます。


田口知子が日常をつづったブログ プランターに幼虫を発見して大騒ぎしている子供たち。

子供の建築では、避難階段が滑り台であることも、あらためて発見。なるほど幼児は階段を急いで下りれないので、うつぶせにして滑り台を上から滑らせるそうです。階段のぼり降りは一つのイベントです。

田口知子が日常をつづったブログ お昼ごはんのためにみんなで階段を上がります。


子供のリズムで動いている空間のなかで、見学している自分の中にもゆっくりしたリズムが刻まれていくような気がしました。




豆腐屋「うかい」でお昼ごはん

先の日曜日は、ちょっと贅沢して、芝の東京タワー下にある豆腐屋「うかい」 でお昼ご飯を食べました。人生の師でもある「めぐみさん」と、大切な友人の「美穂ちゃん」の誕生月なのでお祝い企画です。この二人には、私は言葉に尽くせぬ恩を受けていて、深い尊敬と信頼を寄せている友人です。そんな大切な人のお祝いに、何がいいかな、と考えて、この食事会を企画することにしました。

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2000坪の敷地を、樹齢の高い樹木や池や水車などを配しながら、回遊式の庭園と日本家屋を配した「うかい」は、豆腐の価値を何倍にも感じさせるホスピタリティーのあふれる空間です。江戸時代からの大名屋敷かと思いきや、ここは以前ボーリング場で、6年ほど前に建替え、造園したというので驚きです。それほど、お庭がしっくりと馴染んでいて、年代を感じさせる庭園なのです。これを作ったガーデンデザイナーの方も、ひょんなことで知り合いになって話を伺っていたので一度見てみたいと思っていたのですが、なるほど、人間が、短時間にここまで豊かな自然を再現できるとは、大変な技だと感嘆しました。

建物は、新潟の古い造り酒屋を移築した部分もあり、新しすぎない赴きを出した回遊式の日本家屋で、雰囲気は、とてもよくできていました。どの部屋からも広い庭をながめられ、茶室のような細部まで心づくしのしつらえで落ち着きます。お料理は、豆腐や揚げなどがメインですが、お刺身や揚げ物、焼き魚など、ひととおりのコースをいただくと、もうおなかいっぱいで、とても満足でした。


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おもてなしの心というと、大学時代、茶道を通して日本人のおもてなしの技の豊かさに感動したことがあります。「うかい」での体験は、その「日本のおもてなしの心」を思い出させる、とても素敵な時間でした。そして、一番おいしいのは、一緒にいる人との、オープンで暖かいコミュニケーションですよね。

そんな大切な方と、ゆっくりご飯を食べたいときには、豆腐屋「うかい」お勧めです。



整理整頓の可能性~かたづけ士 小松易さんに学ぶ

今日は、「かたづけ士」小松易 さんの、「かたづけの基本」というセミナーに行ってきました。家のなかの整理整頓、皆さん得意ですか?

小松さんは、6月に「ガイアの夜明け」で紹介され、服が家の中に積もり積もって、床が見えなくなっている住宅の女性を、整理整頓できる人にコーチしたことで、大きな反響を得た人です。その方は、子供3人いる、働くお母さんですが、とにかく洋服を買う癖がすごい。長男の部屋にまでお母さんの洋服があふれていている状態で、リビングには座るところもなく窓も開かない、という3階建ての一戸建てです。それを、1回のカウンセリングと、その後のメールのやりとりだけで、1ヶ月後には、その女性自らかたづけることに成功し、家族で焼肉パーティーをした、という例が紹介されました。

 小松さんは、決して「かたづけてあげる人」ではないですし、「無理やり片付けさせる人」でもありません。その人のできる方法をアドバイスし、かたづけられるようにアドバイスと方法論を提示してくれ、その人のかたづけが習慣化することを目的にした「カウンセラー兼コーチ」です。

 確かに、自分の長年親しんだ「癖」に直面したり、何かを直す、というのは気持ちよいことではないかもしれません。でも、その癖がまわりに与える影響や、その後に手に入るものの気持ちよさを考えると、乗り越える価値があるのではないでしょうか。

 1日30分づつ時間を決めて取り組む、とか、2時間以上やらない、とか、時間と場所を決めて紙に書いておく、等、ノウハウはいろいろあるのですが、大切なのは、「やり方」ではなく、マンツーマンでのカウンセリングを通してその人に可能で、効果的なスタイルを発見すること、それを3週間~3ヶ月メールや電話でサポートすることで習慣化するそうです。ハウツー本をいくら読んでもかたづけられない人は、今まで1000人のカウンセリングをしたという、小松さんのセミナー、いかがですか?

 片付けによって得られるものは、1.気持ちのよいスペース2.モノが十分活用される機会、3.その人の隠された潜在能力や可能性 、だそうです。逆に、モノが捨てられない人というのは、その3つを同時に失っているのだということです。特に、3は、かたづけをしてみるまで何が現れるかわかりませんね。

 

モノが少なく無駄なもの少ない空間は、人がその人の能力を100%発揮して、活躍できる場所をつくるんだろうな、ということは直感的に納得してしまいました。


田口知子が日常をつづったブログ 人間はいっぱいモノを持ってて、大変だにゃ。(りょうま)