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中山の家現場レポート~根切底の検査

先日、久々のどしゃぶり雨が降った日、中山の住宅の根切底検査に行ってきました。駅に着くと、前が見えないくらいのどしゃ降り!「うーん、本当にこんな日に検査できるんですか?」と苦渋の表情を浮かべる私。とはいえでも、構造家の梅沢氏に来ていただいているので、この機を逃すと後がないのでした。

少し雨が小ぶりになるのを待って出発。


現場は、本間建設の渡辺さんと、土工の親方が待っていてくれました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 根切をしている状態の土地

「根切り底検査」では、基礎の梁を定着させる地盤の状態を確認します。

掘った下の土の上を踏みしめ、どのくらいの固さならよいのか、構造家の梅沢先生がいつも直接確認してくれます。根切底が固まっていないと、上に建てる家が傾いたり沈んだりする一番の原因になります。一番大切な部分ですから、梅沢氏は有名な構造家で、ご高齢ですが、今でも必ず自分の体で確認されるそうです。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 根切底に立って設計図を確認する梅沢氏とスタッフの吉野さん

 

ところで、このあたりは非常に強固な岩盤が出るので、掘る職人さんは大変苦労したようです。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 右側の白っぽい面が岩盤です。

岩盤のほうは十分な強度があるのですが、擁壁際は盛り土で、ふわふわしています。このやわらかい土をどうするかが問題です。

 木造住宅ではありますが、沈下を防ぐために、1m以上深く土を掘り、底を十分転圧した上で、少しづつ砕石を埋め立てる方法を採用しました。砕石の厚みが1m近くなる部分もあります。


 


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 土の固さを確認するスタッフの小引さん

雨のせいで、土がふわふわになっています。


「これじゃあだめだ。指定の力が出る機械で丁寧に転厚してくださいよ。機械の品番を教えてください。」と土工の親方に説明する梅沢氏。


 

スボンも靴も泥だらけになりながら、現場の体験、リアルな感覚が大切だなあと思いました。あらためて建築の仕事の根本を実感した日でした。

 



中山の住宅 着工しました。

梅雨が明けて、まぶしい夏空の下、中山の住宅の地鎮祭を行いました。


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若いご夫婦が建てる家とあって、奥様のお母様や妹さんがいらっしゃって、あたたかい雰囲気の地鎮祭でした。良いお天気でよかったですね。おめでとうございます。


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建設会社は本間建設さん。仕事をお願いするのは初めてですが、建築家の家づくりでは多くの実績のある有名な工務店です。

現場監督の渡辺さんも、落ち着いた経験のある現場監督さんのようで安心しました。


さて、地鎮祭の後は、ご近所の挨拶を済ませたあと、地縄張りチェックというのを行います。


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写真の白い紐のようなものが建築の形を表していて、土地に対して建物の位置が正しく配置されているか確認します。


いつもなら、すぐに完了するはずの地縄張りですが、今回は何かが違いました。東側の擁壁から寸法を出して進めていくと、あれあれ?道路境界と建物の距離が50cm以上も足りません。いったいどういうことか!あわてて敷地サイズを測ったら、測量図よりも小さいではありませんか。


 「これは大問題じゃないか・・・?」しばらく現場監督の渡辺さんと頭をかかえていましたが、何気なく擁壁際に立って下を見下ろすと、3.5m下のほうに側溝があって、その外側に敷地境界鋲が打ってありました。「境界は下だ・・・。」


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 下のほうに側溝があり、その脇に小さな金属プレートがありました。
計りなおして一件落着。


建築工事には意外な盲点があったりします。


現場チェックでは意外なことが起きるので最後まで気が抜けません。



東久留米の家 現場レポート 2010/7/06

先日、東久留米の家の現場に行ってきました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 外壁の下地が終わっています。

東久留米の家は、外壁の下地の外断熱と防水シート、通気胴縁が終わり、外壁のガルバリムスパンドレルが半分くらい張り終わりました。

建築家 田口知子の日常をつづったブログ 下地の通気胴縁。上部の黒い部分は外壁が張り終わったところ。

今日は塗装屋さんにお願いして、内部建具のサンプルを作成してもらいました。

床のフローリングの色と合わせて少し茶色っぽく染色したもの、白い染色、薄いグレーなど、種類の違う色を作ってもらっています。

 普通は色見本帖の番号でお願いするのですが、実際塗ってみるとイメージと違うことが多いので注意が必要です。塗ってからシマッた!を防ぐには、現場で職人さんが調色している最中に、横で注文を出しながら考えるのが一番です。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 塗装屋さんが建具の木に染色で色見本を作ってくれています。

「この色とこの色の中間を少し薄めて黄色をまぜて」とか「ごくごくわずかな赤味がほしい」とか、言いたい放題の私の注文に、嫌な顔もせずにいろいろ試してくれる職人さん。いつもありがとうございます。


内部の造作もだいぶできてきました。



道路側に面したサンルームや、ダイニングのハイサイドライト、コーナーの書斎スペースなど、いろいろな場所のイメージが立ち上がってきました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログダイニングのハイサイドライト

 

建築家 田口知子の日常をつづったブログ 道路側にはサンルームと呼ぶ明るいガラス屋根の場所を設けています。
建築家 田口知子の日常をつづったブログ 小さなコーナーを作って書斎にします。

断熱材は、外断熱+内断熱の両側から施工して高断熱仕様です。



建築家 田口知子の日常をつづったブログ 外断熱仕様ですが、内壁にもグラスウールを充填します。

これから、どんどん内装仕上を決めていかないといけません。このような空間が立ち上がった現場に立って考えるのが一番わかりやすいし、楽しい時間です。