お久しぶりです。相変わらず、のらりくらりやっている三橋です。
気づけば、前回の更新から10ヶ月くらい? 色々なことがあったのだろうが(目まぐるしくて覚えていないが)とりあえず、先日会社の決算を迎え、今期もなんとか滞りなく税金を納めて参りました。それに少し関連して、2点、真面目に愚痴りたい。
●インボイス問題
このブログを見てくださっている方々の多くは、会社員をされている方も多いかと思うのですが、経理にでも携わっていなければ、この「インボイス」って、きっと無関係なんだろうと思います。これはざっくりと説明すると、年収1000円万以下の個人事業主に関係するもので、売上が1000万に満たない事業者は、大変だろうから消費税は免税してあげようという今まであった優しい制度を、改悪する動きであった。ざっくりの説明になるが、これまで通り免税状態をキープすると、取引先(発注元)の消費税負担が増える(損をする)仕組みであり、なんというか、意味不明な連帯責任というか、そういった税制に変更したのだ。
この意味不明な連帯責任ってのがポイントで、例えば私の会社は免税の枠から外れているので、関係ないと思いきや、ものすごく関係している。なぜなら、うちの会社は、免税業者ではないが、元請けとして、たくさんの下請けの免税業者さんと取引があるからだ。実際、インボイスに登録している取引先、していない取引先が混在しており、まずは、急に増えた消費税負担に関して、自社で負担するのか、下請けに、報酬を減らす形で負担して貰うのか、折半するのか、そんなことから思考がが始まり、また、決算になれば、消費税計算が当然複雑になり、それに向けた日々の会計登録の方法も変わった。今までの請求書の形も変える必要があった。今までであれば、等しく扱われていたので、要は、振り込んだ記録さへ残っていれば経費として認められたものが、わざわざ、あんな紙切れ(インボイス/適格請求書)を添付しなければ、経費として認められなくもなってしまった。通販の会社さんなども、お客から、いちいちインボイスを発行してくれと言われて、きっと頭を抱えていることだろう。
何が言いたいかというと、真面目に仕事して、申告して、免税でもなく、税金を納めている会社が、なぜそのような負担を被らなければいけないのか?という点に尽きる。売り上げの低い自営業者から、それでも税金を搾り取りたいと政府が考えたのだろうが、であれば、「免税を撤廃する。」それだけで良かったじゃないか。批判を恐れたのか、半端な制度を作って、真っ当にやっている会社の税負担と、それ以上に事務負担を増やしていることに関して、もし想像できていないのだとしたら、やっぱり、役所の人や政治家って、頭悪いのかな?と思ってしまう。会社員だったり、お金もちだったり、きっと、会社の経理のこと、自営業者のこと、やったことないんだから、想像できる訳も無いが、なんか、そんな人たちに、勝手に税制を変えられると思うと、なんだか失望である。もう少し、現場を知っている人間が、そういった制度を作って欲しいものである。という訳で、私は、免税業者でないが、インボイス制度には反対です。理由は、事務負担が、あまりに大きいし、単純に、ただでさへ無駄に複雑に思えるこの税の仕組みを、またまた複雑にしてしてしまった点に尽きる。会社員やお金もちは、そもそも税金の処理は税理士なりに丸投げなんだろうから、それにも気づける訳もないかと、これにも失望。
impress business media によれば、インボイス導入による消費税収増は「年間2,480億円」一方、この制度により増えた経理事務負担の人件費の試算は、年4兆956億円と16倍以上のコスト増だそうだ。年間2480億円を得るための事務作業で、年間4兆956億円を払う。なんとも無駄であるし、さすが、お役所仕事。とも言える。(ある意味期待通り)自営業者のみならず、会社経営者も、怒っていいところでは?と思う。それだけ、政府のせいで無駄なコストを払う羽目になっているのだから。
●政治資金(裏金)の問題
まだまだ記憶に新しい、政治資金規制法を巡る問題。これも腑に落ちない。一応、今回の不祥事を受けて、規制法は改正されたし、肝になっている連座制(政治家と会計責任者が連帯で責任を負う)も導入とのことだが、この連座制は、なんちゃって連座制であり、結局はザル法であるとの指摘も多い。さらに許せないのが、納税の問題。あれだけの大金(裏金)を、申告もせずに口座に何年も入れておいて、延滞金や追徴課税、重加算税などのの話は結局聞かれない。
ちなみ話だが、一般企業でも、毎月税金を納める必要がある。私の会社でも、少なくとも源泉徴収税なるものを、毎月計算して、納める必要があるのだが、忙しすぎてその入金を忘れてしまうことがあった。するとどうなるか、1ヶ月半くらい経った後に、通知が届き、急ぎ連絡の上納税するわけだが、その数週間後に、しっかりと延滞金の請求が来るのである。それもなかなかな額だ。ざっくりの記憶だが、例えば10万円程度の納税がうっかりミスで1ヶ月半ほど遅れたとして、その延滞金は確か5000円程度。
10万に対し、約1ヶ月で5000円ですよ!!5%ですよ!!もちろんルールですからね、払いましたよ。自分を戒めつつも、2度、そういったことがありました。
さて、ここで問題です。数千万もの申告漏れ(仮にうっかりミスとしよう)があり、それが数年にわたり口座においてある状態。うちの会社の例と比較してみよう。
仮に1000万の申告漏れがあったら、その人は、たった1ヶ月の期間で約50万。1億の申告漏れなら、500万。
それが、1ヶ月どころではなく、数年に渡るということは、金利の理論で言えば、それこそ10倍とかでは効かないはすで、更にそれが悪意があれば、重加算税とかになって税率が上がってもおかしくない。
だが、どの政治家も、責任を感じて納税しましたという記事は目にしない。政治家ってなんでもありなのか? そして、動かない税務署にも呆れる。君らは、結局は、強いものには立ち向かわないんだなと。「公平感が全くない。」これにも失望である。個人的には税務署の人、嫌いじゃなかったが、今回のことで、僕の中での嫌悪レベルは上がってしまった。
一生懸命、ホワイトに経営しているのが、馬鹿らしくなる国って、健全ではないと思う。何かDXだ。お前らが仕事増やしてるだけだろーがよ。と言いたいのである。
追伸、NISAを推進している政治家本人が、株を1つも持っていないという事実もわろた。そりゃ、資産家で生まれれば、株なんぞに興味が無くても不思議ではない。これにも失望。
以上、愚痴でした。