権力とマイノリティ -3ページ目

資料・都議会議事録「非実在青少年」規制

平成二十二年東京都議会会議録第二号〔速報版〕より
平成二十二年三月二日(火曜日)

〇百二十三番(大沢昇君) 私は、都議会民主党を代表して、都政の主要課題について知事並びに関係局長に伺います。

 次に、青少年育成について伺います。
 現在、携帯電話は多くの子どもたちに普及していますが、保護者の多くがそうした子どもたちの利用状況を把握していないことも明らかになっています。
 
 そして、子どもたちと保護者に携帯電話やPHSを利用した感想を聞いたところ、友人とのコミュニケーションがふえたなど、よい環境も感じていますが、保護者は暴力的、性的、反社会的な内容を含むサイトにアクセスすることを心配し、子どもたちのインターネット利用に不安を感じてもいます。
 

 都は今回、状況が深刻化している現状認識から、フィルタリングサービス解除手続の厳格化や推奨制度の創設を行うとしています。
 一方、昨年四月に施行した青少年インターネット環境整備法は、子どもたちがインターネットを適切に活用する能力を育成していく考え方に立っています。私たちも、子どもたちに段階的に有害情報への対応方法を教え、情報を見る目を育てる情報モラル教育、そして情報を使いこなす力を持つ情報リテラシー教育を重視すべきと考えます。子どもたちの情報モラルと情報リテラシーの向上への取り組みについて、都の所見を伺います。

 
 また、携帯電話を持っている小学六年生の約半数は、保護者から持つように勧められたものです。このうち、携帯電話を利用するに当たってのルールを決めていない家庭が、小学六年生で約二割、中学二年生で約三割となっています。
 都では、平成十九年三月から、ネットなどのトラブルから子どもたちを守るため、親子で家庭のルールをつくるファミリeルール講座の実施をしています。しかし、携帯電話のルールがない、いまだ理解が不十分な家庭がふえているのが現状で、しかも、こうした保護者は講座に出席していません。
 そこで、講座に参加しない、あるいは参加できない保護者に対して、都はどのような取り組みを行い、事態を改善していくのでしょうか、都の所見を伺います。
 

 そして、青少年が安全に安心してインターネットを利用できるようにするための青少年インターネット環境整備法の基本理念の一つは、国及び地方公共団体は、民間における自主的かつ主体的な取り組みを尊重していくというものです。そして、有害情報の例示については、第二条の四で示されている三つの情報となっています。
 都は民間における取り組みを尊重する立場ですが、今回の青少年健全育成条例改正案において新たに定義される違法、有害情報に関して、懸念を表明する人たちがおります。「自己若しくは他人の尊厳を傷つけ、違法若しくは有害な行為を行い」の後につけ加えられる「犯罪若しくは被害を誘発することを容易にする情報」とは、どのような情報を想定しているのでしょうか。また、条例の運用によって広く解釈されることはないのでしょうか、都の所見を伺います。
 

 今回、都内における児童ポルノの根絶の機運醸成を議論するに当たって、私たちは児童買春、児童ポルノ法改正の動向を注目しております。都は、現在も国に青少年を守る施策の実現を提案していますが、要望するに当たっては、国会で議論となった、単純所持の問題で冤罪を生むのではないかといった懸念を払拭するための提案を行っていくべきと考えますが、都の所見を伺います。
 

 一昨年の秋、自分の娘の裸体の写真や動画を携帯電話のインターネットサイトに送信し、販売した母親らが、児童買春、児童ポルノ禁止法違反で宮城県警、警視庁に検挙されました。
 平成二十一年度には、ネットや携帯電話を利用した児童ポルノ事件により、八人が都内で検挙されています。このポルノグラフィーの被写体などを子どもに強要することは、児童虐待の中の性的虐待に当たります。
 
 ところで、都内の児童相談所で受けた児童虐待の相談、通告の件数は近年ふえ続け、平成二十年度は三千百五十七件と、十年前の四倍強となっております。その中でも、性的虐待の件数は九十五件あったそうですが、性的虐待については、子どもの心に大きな傷を残すと聞いており、性的虐待を受けた児童への対応が重要になります。
 こうした子どもたちの保護、回復、そして保護者に対する指導などについてどのように対応しているのか、都の所見を伺います。


〇青少年・治安対策本部長(倉田潤君) 
 三点のご質問についてお答えいたします。
 
 まず、家庭内のルールづくりを促進するための講座に参加できない保護者等に対する取り組みでありますが、都は、携帯電話やインターネット等の利用に関する家庭内でのルールづくりを促進するため、ファミリeルール講座を実施しております。
 
 保護者の受講機会の増加を図るため、来年度は、その実施規模の拡大や、就労等により平日の参加が困難な保護者に配慮した夜間、休日における受講機会の拡大などに取り組むこととしております。
 
 さらに、同講座への自発的参加が期待できない保護者層が存在することにかんがみ、携帯電話等事業者に、青少年が使用する携帯電話の契約時における、インターネット利用に伴う危険性等の説明を促すなど、広く保護者一般に対する啓発機会の拡大を図ることとしております。
 

 次に、青少年健全育成条例改正案における「犯罪若しくは被害を誘発することを容易にする情報」についてでありますが、この情報の典型例としては、犯罪の具体的な実行の呼びかけや、いわゆる援助交際の相手を求める書き込みを想定しております。
 また、いわゆる青少年インターネット環境整備法における青少年有害情報の定義、これは、インターネットを利用して公衆の閲覧に供されている情報であって青少年の健全な育成を著しく阻害するものでありますが、この解釈を拡大するものではなく、その個別具体的な判断は、法と同様、事業者の判断にゆだねられているものであります。
 

 なお、この情報に係る規定は、法施行後も、フィルタリングにより除外されていないサイトを通じて青少年が犯罪被害に遭う事例が見られることを踏まえ、関係事業者に対し、青少年の被害防止に向けたフィルタリングの実効性確保に関する一層の取り組みを促すために置くものであります。
 
 次に、児童ポルノの単純所持の禁止に関する国への要請についてでありますが、第二十八期青少年問題協議会の答申においては、頒布や販売等の目的以外でのいわゆる単純所持について、処罰化の対象となる行為等の検討に当たっては、意図せざる所持が処罰の対象とならないよう配慮することは当然などとした上で、都において国に対し処罰化の実現に向けた迅速な取り組みを要望すべき旨が示されております。

 児童ポルノの単純所持に限らず、冤罪の絶無を期すべきことは当然であり、都としては、答申を踏まえ、国において処罰の対象となる行為等の定義について十分に検討するなど、冤罪の防止にも留意した上で、児童ポルノの根絶に向け、単純所持の処罰化を早期に実現するよう、国に対して求めてまいります。

〇百十三番(川井しげお君) 平成二十二年第一回東京都議会定例会に当たり、東京都議会自由民主党を代表して質問いたします。

 次に、青少年健全育成条例の改正について伺います。
 
 近年、児童ポルノ蔓延を初め、大人が青少年を性的対象として扱うあしき風潮が顕著であり、都内でも、母親が金と引きかえに我が子の児童ポルノ写真を撮影させるという許しがたい事件が発生しています。このような風潮は、自己の欲望を満たすためには子どもの心身に傷を負わせ、犠牲にすることもいとわない、大人のエゴにほかなりません。

 
 また、水着姿の幼い子どもの局部を執拗に強調する写真集に、我が子を売り込んで金を得る保護者がいたり、子ども相手の強姦や近親相姦を描いた漫画など、容易に子どもの目に触れる状況にあることも憂慮されます。考えられないことだからね。
 
 今回の条例改正案は、こうした現況から青少年を守るためのものであると強く認識していますが、改正案に込めた知事の決意を伺います。
 次に、青少年のインターネット利用の環境整備についてでありますが、都は、国や他の自治体に先駆けてフィルタリングの普及と青少年への教育啓発に力を入れてきたものと承知しています。しかしながら、いじめや誹謗中傷、自分の裸の写真の掲示など、保護者の関知しないところで、青少年がインターネットを利用して、被害者のみならず加害者ともなる例もいまだ多く見られております。
 我が党としては、このような状況の改善のためには、青少年を監護する責任を負う保護者の役割が重要と考えますが、今回の条例改正案ではどのように対応しようと考えているのか伺っておきます。

〇知事(石原慎太郎君) 川井しげお議員の代表質問にお答えいたします。
 次いで、青少年健全育成条例の改正についてでありますが、児童ポルノや子どもへの強姦などを描いた漫画の蔓延を、見て楽しむだけなら個人の自由である、いかなる内容であっても表現の自由であると許容することは、これらの自由の履き違えでまさにありまして、青少年を守り育てる大人としての責任と自覚を欠いた未成熟な人間の自己保身にほかならないと思います。

 
 また、保護者が幼い子どもを性的写真集の被写体として売り渡す行為も、子どもを使って自己の欲望や利益を満たそうとする、大人として親として、卑劣というかあるまじき下劣な行為であると思います。
 このような、児童ポルノや青少年をみだりに性の対象として扱う風潮から、次代を担う青少年を守らなければならないと思います。このため、青少年健全育成条例を改正し、児童ポルノの根絶とこの種の図書類の蔓延の防止に向けて、都が、都民、事業者と一体となって取り組み、現存のおぞましい状況にこの東京から決別していきたいと思っております。

危ない東京都「非実在青少年」規制条例

1991年に「有害コミック騒動」というのがあり、わたしはその反対運動に積極的に関わっていた。集会開いたり、議員へのロビーイングしたり、そういえば深夜テレビやラジオに出たり、新聞記事にも載ったことを思い出した。

 ここに2~3日の間に、ネット上でチラホラ話題になり出したので、資料収集にいそしんでいた。そこで東京都青少年問題協議会答申「メディア社会が広がる中での青少年の健全育成について」のPDFファイルを読んだ。
 その記述の三分の二に裂かれているのが「ネット・ケータイのフィルタリング」問題である。91年当時は「有害コミック」という紙媒体の問題であったが、今回はネット規制が大きな課題になっているというのが、答申を読んだ感想である。

 答申のプレスリリースが1月に発表されているにも関わらず、新聞などのメディアで報道されている様子はない。

 今回の青少年健全条例「改正」キイワードが「非実在青少年」である。この言葉は今回、東京都の改正案を作った石原サイドの造語である。

■「非実在青少年」つまり、マンガやゲームなどリアルではない描写

 以下、改正案条文を一部転載する。

■第三十号議案
東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例
右の議案を提出する。
平成二十二年二月二十四日
提出者 東京都知事 石原慎太郎

東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例

第一条 東京都青少年の健全な育成に関する条例(昭和三十九年東京都条例第百八十一号)の一部を次のように改正する。

第三章の三を第三章の四とし、第三章の二の次に次の一章を加える。
 第三章の三 児童ポルノの根絶に向けた気運の醸成及び環境の整備
 (児童ポルノの根絶に向けた都の責務)
 第十八条の六の二 都は、児童ポルノ(児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律(平成十一年法律第五十二号)第二条第三項に規定する児童ポルノをいう。以下同じ。)を根絶すべきことについて事業者及び都民の理解を深めるための気運の醸成に努めるとともに、事業者及び都民と連携し、児童ポルノを根絶するための環境の整備に努める責務を有する。

第七条中「青少年に対し、性的感情を刺激し、残虐性を助長し、又は自殺若しくは犯罪を誘発し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがある」を「次の各号のいずれかに該当する」に改め、同条に次の各号を加える。

 一 青少年に対し、性的感情を刺激し、残虐性を助長し、又は自殺若しくは犯罪を誘発し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの

 二 年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起させる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満として表現されていると認識されるもの(以下「非実在青少年」という。)を相手方とする又は非実在青少年による性交類似行為に係る非実在青少年の姿態を資格により認識することができる方法でみだりに性的対象として肯定的に描写することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの

・・・・・・・

 法律や条例の文言というのは、極めてわかりにくいが、じっと読んでみると 「児童ポルノの根絶に向けた都の責務」というのが出てくる。
 答申には、児童ポルノ法で懸案になっている「単純所持」の禁止・厳罰化を国や国会に求めていくと記述があるが、これを受けて都の責務と言うのが出て来ていると思われる。

  メディアの無反応や規制反対を訴える声が少ないのは、余りの早業のせいだろう。答申が1月14日に出て、改正案の議案提出が2月24日。都議会・総務委員会での審議が3月18日だという。この改正案の重要性を理解している議員も少ないようだ。
 ロビーイングした知人によれば、この条例改正の危険性を直接訴えてきた人は、ほとんどいないとのことだ。
 昨日、SNSで当時一緒に反対運動していた仲間と久しぶりに連絡を取り得合っていたのですが、その知人いわく「1991年以来の悪夢の再来だ」と。20年前の有害コミック騒動の時より、ことは深刻になってきている。
 児童ポルノ単純所持の厳罰化を東京都が政府や国会に要求していきたいという意図や、ネット・ケータイのフィルタリング規制強化がうたわれ、表現規制は言論統制への道に繫がることを憂うのは、わたしだけだろうか。

「貧困」の可視化の必要性

■見えない貧困
「貧困」という言葉が、メディアでフツウに語られるようになって、どれくらい経つのだろうか。おそらく、ここ数年ではないか。「アフリカの貧困」ではなく、先進国で経済大国と言われる日本社会の。相対貧困率の低さが米国に次いで2位と発表されたのも、そんなに以前のことではない。

 日本では政府が貧困率を正式に調査していないので、貧困に関する統計は、すべてOECDのデータ。新政権が貧困率を調査するとアナウンスされているし、年末の「派遣村」の再来を防ぎたいとの報道もあるが、事態は相当に深刻なのだ。最近のNHKの番組を観ていて、つくづくそう思う。

■NHKクローズアップ現代 10月7日(水)放送
「“助けて”と言えない いま30代に何が?」

「今年4月、福岡県北九州市の住宅で39歳男性の遺体が発見された。男性は死の数日前から何も食べず、孤独死していたとみられる。しかし、男性は、困窮する自分の生活について、誰にも相談していなかった」と番組ホームページにある。

 補足すると、餓死した男性は専門学校を卒業後、正社員として就職したが健康を害し失業。その後、非正規雇用で飲食店で働くが、リストラ。消費者金融で借金をして生活費に充てながら、一度、福祉事務所に生活保護の相談に行っている。
 が、そこで「借金はありますか?」との職員の質問に「ありません」とウソをつく。職員は「若くて健康なのだから、働き口を見つけるように」とアドバイス。その後、福祉事務所を訪れていない。

 餓死する前に、知り合いに「何か食べたい」と連絡し、その女性は、炊き込みご飯を分けたが、そんなに困窮していることはわからなかったと。餓死した際の所持金は、わずかに9円だった。
 現在、生活保護の捕捉率は約2割。まして「おにぎり食べたい」と言い残して餓死者を出した北九州市の福祉事務所の水際作戦をクリアするのは、そう簡単ではない。ホームレスの場合でも、60歳以上の高齢者か、働けないと医者の診断書のある疾病や障害を抱えていない場合は、そうやすやす生活保護を受給することが出来ないのが、この国の生存権の現実だ。

■社会的孤立「家族に迷惑をかけられない」「自分で仕事を見つけ、何とかする」
 と誰にも相談できずにいる。家族、友人、地域との繋がりを断ち切り、社会から孤立する30代。失業率の悪化で先行きが見えないなか、「助けて」と言えない30代の貧困の現実。見えない、見たくない貧困を抱える日本社会の今後はいかに。

 炊き出しなどホームレス支援を行うNPOの人が「最近、炊き出しに並ぶ30代が増えている」と。コメンテーターの作家・平野啓一郎氏が「相談窓口を出来るだけ一本化して、就職や生活支援など総合的に支援できるようなシステムが必要だ」

 総合的、トータルな施策って、キイワードだな。反貧困ネットの湯浅誠氏もNスペで何度も言っていた。

簡単レシピ☆夏バージョン

なんとなく、きまぐれ簡単レシピ☆夏バージョンなんぞ。


◆夏野菜カレー
☆玉ねぎを炒め、お好みのミートを加え
ズッキーニ・ナス・ピーマン・トマトなどの夏野菜を投入。
水を加えてしばらく煮込み、カレールーを入れる。
☆ドウバンジャンを入れて辛口にするのと
トマトホールorジュースの缶詰が旨味の決め手。
☆生姜の酢漬けを添えバッチグー♪


true-トマトサラダ

◆トマト&豆腐のイタリア風サラダ
☆トマトと豆腐を食べやすい大きさに切る。
バジルのみじん切りを添える。
☆塩・コショウ・オリーブ油・リンゴ酢をかけるイタリア風サラダ。
木綿豆腐は、キッチンペーパーで水切りをしておくと崩れにくてグー。
酢にバルサミコっていう裏技もあり^_^; ワインビネガーとかも。。。
・もどきは、モッツレラチーズを豆腐に置き換える応用篇。


◆トマト&ワカメサラダ
ワカメを水で戻してから、ざくざくカット。
キュウリの輪切りスライスを塩もみ。
プチトマトを輪切り。ツナ缶を開ける。
器に盛って、コショウとリンゴ酢とオリーブ油をお好みで…。



◆ポークステーキ・夏野菜添え
☆豚モモ・スライスに塩・コショウ。
その後、片栗粉をまぶす。
☆フライパンにサラダ油で
ナス・ピーマン・ネギなどの夏野菜を焼く。
付け合わせは、いろいろとあり合わせで自由自在でお好み。
☆そのあとで肉をソテーする。
そのこころは。。。フラパンひとつ、クイック・クッキングゆえ。
☆ケチャプをかけて召し上がれ。
<註>できるだけナチュラルなケチャップが、思わずグー!



★★★蛇足ながら
簡単レシピの極意は、素材の良さならではですので、素材の調達が肝腎(・・ )( 。。) 

ジェンダー・ギャップ=男女格差がますます広がるニッポン

国連開発計画の
GEM=ジェンダー・エンパワメント指数によれば
2008年、日本は108カ国中58位。

■国際的指標で日本の男女平等が遅れている理由
その1 女性の政治参加が進まない
その2 女性の経済力が低い
その3 性別役割分業の固定化が女性の政治参加や経済活動を抑制
その4 女性の社会参加を是正するための法整備の不充分


【女性差別:女性再婚制限撤廃を 国連委、日本に行動を勧告】
毎日新聞 8月21日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090821dde001040018000c.html

【ニューヨーク小倉孝保】国連女性差別撤廃委員会は20日、日本の女性差別の現状に関する最終見解を出した。見解で同委員会は日本に対し、女性が離婚後、6カ月しないと再婚できない民法733条の規定を撤廃するため行動することなどを勧告した。日本政府は今後、同勧告に従って国内法の整備などを急ぐ必要がある。

 最終見解ではまず、過去の委員会勧告が順守されていないとし、早急に対応すべきだと日本政府の対応に不満を表明した。そのうえで、民法733条の規定撤廃のほか、性別による結婚可能年齢差の解消
▽男女の役割や責任を巡る旧態依然とした考えをなくすための教育の徹底
▽家庭内暴力を含む女性への暴力を解消するための具体的措置の促進
▽女性へのレイプや暴力を含むビデオ、ゲーム機の禁止
▽従軍慰安婦問題の解決のための努力
▽政治への女性の参加促進--などを求めた。

 同委員会は先月23日、日本の政府報告書についての審査を行い、差別撤廃が十分に進まない現状に厳しい意見が相次いでいた。日本は85年、女性差別撤廃条約を批准し、4年ごとに報告書を提出している。条約批准国は委員会の勧告に従う必要がある。

◇国内団体から対応求める声
 国連の勧告を受け、民法733条の見直しに取り組んできた国内の団体からは、日本政府に真剣な対応を求める声が相次いだ。

 民法733条と密接に関連のある民法772条(離婚後300日規定)により、息子が一時無戸籍状態になった「無戸籍児家族の会」の川村美奈・東日本支部代表(41)=東京都墨田区=は「女性だけに再婚禁止を課すのは不平等な印象がぬぐえない」と勧告を歓迎した。【工藤哲】

お久しぶりです^_^;

2年前の夏に発症した、腰部脊柱管狭窄症が、どうも完治しないらしい
ということが、それなりに判明して、失意の日々って・・・。
しかし、歩行が困難でしんどいっていうのは、いろいろ不便で困ります。

ミクシィやツイッターに手を出し、ブログをおろそかにしていました。

なんか、夏らしい日々も少なく、朝夕はめっきり初秋ですね。
ツイッターでつぶやていると
http://twilog.org/garasu09
ブログに書くようなことが、ないような気がしながら
ついつい8月は、後半を過ぎてしまいました(m_m)

■とりあえず「熱い」選挙の話
選挙関係者とマスコミは「政権選択選挙」とやらで、この蒸し暑いなか熱い夏の決戦中ですね。
注目選挙区では、貧血で倒れた候補や父も兄も応援に来てくれない候補とか、
どこでも強気な党首とか、いろいろ。
選挙はやっている方は傍目には大変そうだけど
実に面白いムーブメントだから、暑さも見方にできるんだよな。

■テレビで選挙の様子をウォッチしていると
4年前(9.11)の小泉劇場の、裏返し劇場の観客でいることを感じる。
選挙制度が中選挙区制から小選挙区制に変わったことも多いに影響し
「郵政選挙」では、小泉自民党の圧倒的な勝利に終わったわけです。

■メディアの論調として、野党勝利で連立政権の閣内協力について
キャスターたちは党首に質問しています。
選挙は水ものなので、果たしてどんな結果になるかは
フタを開けてみないとわかりません。
野党有利のマスコミ報道は、必死な自民党へのエールでもあるわけで…。


■ツイッターで選挙が話題に
各新聞社が選挙報道に関する広告を一斉に出しています。
毎日新聞は、ツイッターを広めることに貢献した
有名人がウェッブ版での執筆者ということもあるのでしょうが…。
http://mainichi.jp/select/seiji/09shuinsen/twitter/
小選挙区と比例制の違いがわからないミュージシャンの質問に
編集者がていねいにレクチャーしているのをロムしながら
そうか、そのレベルでしか、現行の選挙制度について人びとに
認識されていないことを先ほど知った次第です。

つまり、比例制は、本来の政党政治が機能していれば、
民意を反映しやすい選挙制度のはずですが(選挙制度に詳しい訳ではない(^^ゞ)
現行の小選挙区と比例制の選挙制度って、日本の政治実態にあっているんだろうか、という疑問です。

■「二大保守政党の誕生か?」っていう趣旨の
ブログを読みましたが、苦笑いしながら、思わず納得です^_^;
「小選挙区はともかく比例区は少数野党に」
と民主党の大勝を、できるだけ小さくしようという意見もあります。
悩ましい大人の夏休みの課題ですかね(=^_^;=)


11・14「小室等&ころむゆいライブ」

バックインタウン



11月14日「小室等&こむろゆいライブ」 バックインタウン(東京・新宿曙橋)に行ってきた。
去年の今頃から小室等ライブのリピーターをやっているんですが、「小室等&こむろゆい」ライブの東京デビューだそうです。

小室等オフィシャルサイトから引用すると 

 二人でのライブを全国あちこちで続けてきました。
 いよいよ!東京では初の「小室等&こむろゆい」ライブです!!

ライブハウス・バックインタウンの名称は、キングストン・トリオのアルバムに由来するが、小室さんが高校時代に影響を受けたアメリカのフォークソング・グループ。

いつになく緊張している小室さん。
MCがいつもより少なかったのは、そのせい?
ライブ内容を簡単にいうと、別役実・谷川俊太郎・武満徹・中原中也シリーズってな感じ。

■ステージに二人が登場
「こんばんは」と小室さん。
最初の歌「あの日 輝いていたきみに」
アルバム「時間(とき)のパスポート」(1996)で、李政美と一緒に歌っている。

次の2曲、曲名不明。
「狭いながらも楽しい我が家」
「ボクの負けだよ、でも君に首ったけ」

■「雨が空から降れば」
イントロで分かる小室さんの代表曲は、別役実の芝居「スパイ物語」の劇中歌。
「私はスパイ」「ヒゲのはえたスパイ」「ネコの歌」と4曲の別役シリーズ。

「別役実さんのスパイ物語の音楽を、僕が担当したんですけど、初演が1969年で、24曲ぐらいの劇中歌があるんです。このあいだ(1997)再演したんですけど、楽団六文銭として、及川恒平と佐久間順平、李政美、竹田裕美子とゆいも参加したの」

「このあいだと言っても10年ぐらい前ですよ。あれ、ネコの歌? 自分も舞台にいたのに、眠っていたのかな」とゆいさん。

「おまえは知らないだろうけど、ゴドーを待ちながらとか、当時、演じている方も訳わからないような、不条理劇だからね」

別役実はベケットの影響を受け、日本の不条理劇を確立した第一人者。本のタイトルは忘れたけど、小島武さんの表紙で三一書房から出版されていた別役実童話集は何冊か読んだ。

■テレビシリーズ「遙かな愛」
NHK時代劇(2003)で、藤沢周平の「蝉しぐれ」の音楽を小室さんが担当。
「エンディグで40秒ぐらいしか、流れないよと及川恒平に言ったのに、4番まで作詞してきたの」

ゆいさんがテレビアニメ「おじゃまとドレミ」の主題歌「たからもの」を歌う。

小室さんが「遙かな愛」を途中で失敗したので、ゆいさんの歌の後に、歌い直した。

■坂庭しょうご作曲の「病める果実」とタイトル不明だけど、北山修の作詞の歌。

「次新曲です」と小室さん。
さがゆきとのユニット「ロニセラ」で歌われている「大きな木の上で」(作詞・作曲さがゆき)をゆいさんが歌う。

中原中也の詩から2曲「月夜の浜辺」「サーカス」

■ここから谷川俊太郎&武満徹シリーズ

三重県立夢学園の校歌(作詞・谷川俊太郎 作曲・小室等)

「谷川さんのつくった有名な歌があります」と小室さん。
「鉄腕アトム」と私。
「あなたはそのことを知っている」

谷川俊太郎の「103歳になったアトム」の詩を小室さんが朗読してから、テレビアニメの主題歌「鉄腕アトム」を歌う。
これ小室さんの最近の定番だよな~。

「おしっこ」(作詞・谷川俊太郎 作曲・小室等)
「死んだ男の残したものは」(作詞・谷川俊太郎 作曲・武満徹)

「65歳で亡くなられた武満さんの、死んだ男の残したものは、なかなか身の丈に合わなくて、ずっと歌えないでいたんです」

小室さんは今月23日で65歳になる。

ラストは武満徹の歌、タイトル不明「なんて素晴らしい世界なんだろう」

■アンコール
「言ってみれば今日が東京デビューだからね(^_^;古くからの友人がやっている店、池袋のグラディスでは二人でよくやるんですけど」

中原中也の詩で作曲・谷川賢作の「詩人は辛い」
この歌、一度聴いているだけどなかなかの傑作だよ~。
「お客さまに後ろ足で砂かけるような歌だよ。中也が言っているんだからね、中也が」

客席でテーブルから物が落ちる音「ガチャーン」
「今ので連帯できた。これからライブ始めればよかった」

もう1曲、タイトル不明。
ほんとに最後の「無題」でライブはお開き。


■蛇足((;・・ヘ)ぼやき
ライブハウス・バックインタウンは、新宿から都営地下鉄・曙橋駅近く。
中途半端な身体障害を抱えて、久々に東京「ジャングル」に出かけた。
杖ついての地下鉄の階段の上り下りは、いかに東京という都会が
ジャングルのような地帯であることを改めて実感した。
新宿駅南口周辺は、いまだに増殖しており
新南口はあったが、その先にもうひとつ改札が出来ていた。
迷子にはならないけど、ジャングルジムかよ(´ヘ`;)ハァ

舛添厚労大臣の社会保障費の圧縮見直しに騙されるな!

 小泉「構造改革」の爪痕ともいえる医療崩壊や福祉崩壊が、さまざまな形で顕在化している。過酷な勤務を強いられる産科医や小児科医たちの実態に加え、医師不足などによって起こった都立墨東病院の救急医療問題は、大きなニュースとして取り上げられた。また「後期高齢者医療制度」は、相変わらず現場での混乱を招いている。
 そして、福祉分野では「障害者自立支援法」の施行によって、障害者が生きていくための福祉サービスを「益」として「応益負担」を強いる悪法が廃止されないままだ。そのため、当事者たちは今月末に全国で一斉に訴訟を起こす。

■参考サイト
障害者自立支援法訴訟の勝利をめざす会
http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/suit/
「障害者自立支援法」は、「障害」があることによる社会的な支援を「益」であるとし、必要なサービスに「応益」負担を強制します。「障害があることは個人の責任」なんでしょうか。地域で普通にくらしたい! はたらきたい! 社会に参加したい! そんなささやかな願いや希望をかなえるのがめざすべき方向であり、それを実現させる法律であるべきではないでしょうか。
 私たちは、この自立支援法の根幹の考え方をどうしても許せません。日本国憲法、障害者権利条約に反するこの法律を司法の場に訴えます。 
 
■白紙に戻して新たな医療・福祉制度の構築を
 舛添厚労大臣は、小泉政権から続く毎年2200億円の社会保険費削減を見直すと、発言している。小泉「構造改革」における医療「制度改革」や、福祉切り捨て政策をすべてそれ以前の施策であった法律に、一度戻すことが必要だ。そうした抜本的なことをしなければ、単なる見直しでは何の解決にもならない。一度白紙に戻すことから始めて、再度、どのような医療・福祉制度を新たに構築していかなければならない。
 すぐに「財源がない」というセリフが、政府・与党や官僚たちの口から出るが、にわかに信じたい。日本は100兆円およぶ外貨保有をしており、その中に米国債が相当入っている。それも小泉政権時代に米国債は売らないという約束までしたというだから、たまったものではない。それだけの余裕があるなら、血税を自国民のために正しく使うべきではないか。

●朝日新聞 10月27日
【「社会保障費の圧縮見直しを」 厚労相、妊婦死亡受け】
http://www.asahi.com/health/news/TKY200810270419.html

 脳出血をおこした東京都内の妊婦が8病院に受け入れを断られて死亡した問題に関連し、舛添厚生労働相は27日、「社会保障費の圧縮は限界。大きく方針転換すべきだ」と述べた。小泉政権時代から続く年2200億円抑制策の見直しを求め、医師不足対策などの予算確保に力を入れる考えだ。

 事件を受けて地元医師会との意見交換後、都内で記者団に答えた。社会保障費圧縮が妊婦死亡問題の「背景にある」とし、「今回のようなことが二度と起きないような対策を立てていきたい」と主張。
 抑制策見直しに伴って必要となる財源について、舛添氏は増税が検討されているたばこ税の増収分や、社会保障・成長力強化などに配分される3300億円の重点化枠(重要課題推進枠)によって、「2200億円はカバーできる」と話した。
 福田政権時代の7月に、09年度予算の概算要求基準(シーリング)で2200億円抑制策の継続が決まった際も、舛添氏は難色を示している。麻生首相も就任後、「とにかく切ればいいというのは難しくなっているなとは思う」と国会で答弁している。





☆沢田研二「我が窮状」=我が九条☆

沢田研二ソングス1

NHK「SONGS」(水曜日・23時~)は、9月17日と24日の2回に渡って、沢田研二特集だった。今年6月に還暦を迎え、11月の大阪ドーム・12月の東京ドーム公演に向け、現在ツアー最中のジュリーだ。テレビの音楽番組には、2001年以来7年ぶりの登場。
5月に発表したニューアルバムの「ROCK'N ROLL MARCHR」の楽曲と往年のヒットナンバーを織り交ぜ、今の沢田研二の“ロック”を歌った。
「SONGS」はいつも大人向けの音楽番組として、なかなか凝って番組制作しているけど、いや~今回も相当にリキ入ってましたね。

◆セットリスト
[パート1]
ROCK'N ROLL MARCH
我が窮状
君をのせて
勝手にしやがれ
神々たちよ護れ

我が窮状は「我が九条」と朝日新聞のひとの欄に紹介された歌。
去年のアルバム「生きていたらシアワセ」でも、最近のジュリーの心境やメッセージが際だっているのだが、「我が窮状」が平和へのメッセージだということは伝わったけど、窮状が九条とは、なかなかやるじゃ~ん。この話題を取り上げている政治系ブログも多かった。
パート1の最初の2曲は、100名の東京混声合唱団をバックに歌うし、一曲ごとに衣装替え、ファンの証言によれば、最近のツアー衣装だという。

[パート2]
時の過ぎゆくままに
危険なふたり
海にむけて
君だけに愛を
Long Good-by

この時は「時の過ぎゆくままに」からいきなりスタートした。ヒット当時より還暦ジュリーの歌の方が、今の退廃的なムードにピッタリなんだわ。
演奏はいつものバンドメンバーの他に、加瀬邦彦も演奏に加わり、ザ・タイガースのメンバーだった岸部一徳と森本太郎もゲスト出演でトーク。
「Long Good-by」は、1・2番が岸部一徳が作詞、3番の作詞が沢田。作曲が森本太郎。この曲はタイガースのメンバーだった瞳みのるが、タイガースのラストコンサートを最後に、音楽活動から離れたが、彼に対する友情を歌った曲なのだ。

■ユーチューブサーフでジュリーの映像はずいぶん見ており、ジュリーのベストアルバム「ロイヤルストレート・フラッシュ3」までは去年ゲットした。
今年はジュリーの還暦イヤーということもあって、ユーチューブの映像も増えており、必然的にタイガースの映像も見ることになる。う~♪タイガースのアルバムも欲しいと「ザ・タイガース ゴールデン☆ベスト」を手に入れて、聴いていたところだったY(^^)ピース!





■ありのままの自分を 還暦ジュリー、ドームで「祭り」
朝日新聞 2008年9月30日
  
 最新曲「ROCK’N ROLL MARCH」で「ツブシ効かぬ 僕らみんな」とシャウトし、元タイガースの岸部一徳と作詞した「Long Good—by」ではかつての仲間に思いをはせ、「僕らはきれいな大人になれたかな」と問う。

 今も全国ツアーの真っ最中だ。ヒット曲と新曲を織り交ぜ、4人のバックバンドと3時間近いステージを歌い切る。客席も振り付きの大合唱。ジュリーの漫談のようなトークに大爆笑で応える。ショーとしての充実ぶりには驚かされる。

 ドームコンサートは、休憩を入れると約6時間半の長丁場になる予定。悩みに悩んでタイガース時代も含む69曲をリストアップしたところ、という。「ドームだから特別なことをやるのではなく、今の自分とバンドを見て欲しい。たぶん感極まって泣くと思うけど……」

 すっかり涙もろくなり、体形もそれなりにはなったけれど、深みも味わいも増したありのままのジュリーがファンを迎える。「今なら聞こうかとか、最後だろうから見ておこうか、という人がいるかもしれない。楽しんでもらう自信はあります。これからも新曲を出し、ツアーもやっていく。これをやめたら自分がつぶれてしまうから。ツブシ効かないのにね」(谷辺晃子)

    ◇

 ドームコンサートは、11月29日、京セラドーム大阪。12月3日、東京ドーム。いずれも午後3時開演。1万2千~8千円。問い合わせは大阪公演H.I.P大阪(06・6362・7301)、東京公演が情報DI:GA(0180・99・3111)。

洞爺湖G8サミットNGOフォーラム

■G8アクションネットワーク
http://www.jca.apc.org/alt-g8/

もう作らせない!
不平等、貧困、格差をもたらす世界
http://www.jca.apc.org/alt-g8/?q=ja/node/215
島嶼国の水没、金融システムの崩壊、食糧高騰・・等々、今日、大恐慌以来とも言うべき危機が世界的規模で広がりつつあります。'80年代後半に萌芽した新自由主義グローバリゼーションは、'90年代末の通貨危機や'01年9月11日の同時多発テロを乗り越え、猛威をふるって地球をことごとく舐めつくしてきました。そして、それを支えた自由競争または市場原理の理念は、各国政府や地域が設けていた規制を撤廃させ、強引に他所の国または地域に入り込むことで、膨大な余剰利潤を作り出してきました。ところが、このシステムは、世界中で崩れ始めています。

結局、新自由主義グローバリゼーションの結論とは危機の招来でしかなく、飢える者たちが困窮の一途を辿り続ける格差社会でした。今こそ、私たちは、こうした危機を作り出した者たち、G8首脳たちに対して抗議し、その責任を追及する必要があります。
7月7-9日、北海道洞爺湖のウィンザーホテルでG8サミットが開催されますが、G8首脳たちは何を議論するのでしょうか。私たちが本当に豊かになるための政策を打ち出してくれるのでしょうか。私たちはG8首脳たちにさんざん騙されてきました。「約束」とは「反故」の証明でした。

私たちは、G8首脳たちの約束が嘘であること、ならびにG8首脳たちが作り出す不平等な経済関係の問題を、セミナー、ワークショップ、文化イベント、パフォーマンスなど様々なイベントを開催することによって、世界から北海道に集まった様々な人たちとの討論や交流を通じて証明していきたいと考えます。そして、新自由主義グローバリゼーションではない、人々が真に豊かになるための平和、公正、平等に満ちたもう一つの世界(Another World)は、どのようにしたら可能なのかについて、新自由主義に対する批判的な検証を含めて、具体的な提案または方針を打ち出していきたいと考えます。

■OurPlanet-TV
http://www.ourplanet-tv.org/video/tokushu.html

こちらから、映像ニュースの配信をしています。

サミット2   サミット1
「G8首脳はカラオケしてはしゃいでる場合じゃない」というユーモアを込めたパフォーマンス=5日午前10時すぎ、札幌市中央区の大通公園、森井英二郎撮影

●朝日新聞 7月5日10時55分
【世界のNGO、政策提言でラストスパート 北海道に集結】

http://www.asahi.com/politics/update/0705/TKY200807050067.html?ref=rss
 7日開幕する北海道洞爺湖サミットに市民の声を反映させようと、G8各国政府に政策提言する国内外のNGOが次々と現地入りしている。主要議題の気候変動や食糧問題のほか、アフリカの貧困削減や途上国への保健医療支援など提言は多岐にわたる。地球規模の問題解決を目指し、最後の働きかけに懸命だ。

 5日午前、札幌市の大通公園で「G8首脳」が浴衣姿でカラオケを楽しんだ?
 実は、サミット恒例のG8首脳の巨大な顔をかたどった「ビッグヘッド」のNGOのパフォーマンス。日本の温泉地が会場であることにちなみ、G8への政策提言を続ける国際NGOオックスファムが準備した。政策担当の山田太雲さんは「食糧、貧困、気候変動などの危機が世界を襲っている時に北海道で楽しんでる場合じゃないよ、という首脳へのメッセージを込めた」と話す。
 政策提言で欧米のNGOに後れをとってきた日本のNGOは、洞爺湖をめざし06年から連携を検討。00年の九州・沖縄サミットではできなかった開発、環境、人権など分野を超えた大同団結を実現。「2008年G8サミットNGOフォーラム」(141団体)を昨年1月に発足させ、数の力を武器に、首脳の個人代表(シェルパ)や外務省などとの協議を重ねてきた。

 先月18日には海外の10団体の代表を伴って、首相官邸で福田首相と約1時間半にわたって会談。サミットで合意すべき政策課題を説明した。
 だが「話はよく聞いてくれたが、約束の言葉はなかった」(関係者)と、手応えはいま一つの様子だ。
 「温暖化対策の先駆者に」と福田首相に呼びかけ、50年までに1990年比で80%の温室効果ガス削減を約束するようG8に求める世界自然保護基金(WWF)ジャパンも「サミットの期待値はどんどん下がっている」(山岸尚之・気候変動プログラムリーダー)と話す。気候変動問題を再認識してもらうためのウェブサイト「温暖化の目撃者たち」を今月1日に始動。政治決断を生む「世論の一押し」に期待をかける。

 過去のサミットでの「約束」を各国が実行しているか点検するのも、NGOの役割の一つだ。
 05年の英グレンイーグルズサミットで主要議題だったアフリカの貧困削減は、食糧危機などの緊急課題を前にかすみがち。5月のアフリカ開発会議(TICAD)で政策提言したNGOは3日、都内で会見し、10年までに対アフリカ支援を倍増するとしたG8の05年の公約実現に向け、日本に指導力発揮を求めた。
 これらのNGOは、サミット期間中、会場から離れた留寿都村の国際メディアセンターで首脳らの議論を見守り、成果文書に対する評価を記者会見で表明する。一方で、環境、貧困削減、人権などについて市民の視点で議論する「市民サミット2008」(6~8日、札幌市)などのイベントも開き、なぜ市民がG8に注文をつけ、監視する必要があるのかを広く理解してもらうことも目指す。(望月洋嗣、須藤大輔、伊東和貴)