「役者になる」という意味を再度、そして深く考えてみませんか? -2ページ目

「役者になる」という意味を再度、そして深く考えてみませんか?

劇団EOE代表の真生で御座います。
劇団EOEへの入団を検討頂いている方に対して
「役者になる」ということの意味を考えるきっかけになればと願い書いております。
貴方からのご応募、お待ち申し上げます。

こんにちは。
劇団EOEの真生で御座います。

このブログでは、劇団EOEへの入団を検討されている方を対象に書いております。
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さて、今回も前回に引き続き、
「腹式呼吸」をテーマに、話を進めていきたいと思います。

「腹式呼吸」を考えるに当たって
まずは、分かりやすくするために
「腹式」と「呼吸」という言葉の二つに分けて考えていきましょう。

では、「呼吸」という言葉について考えてみましょう。
「呼吸」とは、気圧差を利用して行われる活動のことです。

というところまで、話は進んでおりました。
ですので、今日は、気圧について考えてみたいと思います。

「気圧について考えましょう。」

なんて言うと、学生時代の夏休みの課題みたいと、思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、学生時代に学んだことが大いに役立つ。
それが、役者という職業だと思うのです。

もっというと、学生時代に学んだ知識を如何に芝居へと繋げていくか。
そんな能力が役者には求められます。
そもそも、役者とは、人生を見せ付ける商売ですから。

なんてことを書いていくと、また、話が大きく逸れそうなので、
今日はこの辺にとどめて、先へ急ぎます。

「気圧」という言葉について考えていく際、大切になってくることは

「空気にも質量がある」

ということです。
これを言い換えれば、「空気にも重さがある」ということです。

そもそも、空気は目に見えません。
でも、重さは存在するのです。
通常、1リットルあたりにして、1.293gの重さだと言われています。

この重さの数値まで覚えておく必要はありませんが、
でも、空気にも重さがある。
そのことはしっかりと覚えておいて下さい。

そして、重さがありますから、周りのものを押し潰すことが出来ます。
その重さで生じる圧力が、気圧です。

そう考えると、私たちの頭上には、
日ごろから多くの空気が存在しますから、大きな圧力が働いていると思います。
でも、気圧で私たちが潰れることはありません。
それは、何故でしょうか。

というのも、気圧は、反対側からも、同じ力が働いているからなんです。

水の中にいると想像してみて下さい。
水から受ける圧力である「水圧」は、
一方向からではなく、あらゆる方向から貴方に働きかけます。
それと同じように、気圧もあらゆる方向からの働きかけがあるのです。

だから、気圧のバランスが崩れると、
押しつぶされたり、膨張したりすることがあります。
例えば、飛行機の中で、お菓子の袋が膨らむといった場合です。

飛行機に乗っていて
「お菓子の袋やペットボトルが膨らんだのを見たことがあるよ」
という方は多いのではないでしょうか。

何故、飛行機の中でお菓子の袋やペットボトルが膨らむのかと言えば
「お菓子の袋やペットボトルの中と外では、気圧の差があるから」
というのが、その理由なんです。

では、何故、気圧の差が生まれるのでしょうか。
ちょっと考えてみましょう。

地上にいる時と、高度1万メートルを飛ぶ飛行機の中にいる時では、
頭上に乗っている空気の量が違います。
当然ながら、地上にいる時の方が、沢山の空気が頭上に存在します。
つまり、その分、空気の重さは重くなります。

対して、高度1万メートルを飛ぶ飛行機の中では
地上にいる時に比べて、頭上の空気の量が少ない分、空気の重さは軽くなります。

お菓子の袋の中は、地上にいる時に密封されていますから
気圧は、地上にいる時のままです。
ですので、お菓子の袋の中の空気は、
高度1万メートルの空気である、袋の外の空気に対して、重い状態です。

この周りに比べて、空気の重さが重い状態を、「気圧が高い」と言います。
逆に、空気の重さが軽い状態を、「気圧が低い」と言います。

この辺で、「気圧が高いってどういうことだろう??」と
理解が進まなくなっている方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも、この言葉、意外と身近なものです。
「高気圧」「低気圧」という言葉、よく聞くと思います。
天気予報で、毎日のように聴かれる言葉です。
この言葉に、今の話を当てはめてみましょう。

要は、周囲に対して、気圧が高い状態を、「高気圧」
逆に、周囲に対して、気圧が低い状態を、「低気圧」と呼ぶのです。

このように、身近に聞く言葉ですから、
あまり不安がらずに話を聞いていただければ、と思います。

ということで、更に話を進めると
気圧が高いということは、空気の重さが周囲に比べて重いということになります。
つまり、同じ空間の広さの中でも、
周囲と比べて、空気の分子の数が多いということになります。

「空気の分子」といっても目に見えませんから、イメージがつきにくいかもしれませんが、
この空気の分子というのが、重さの原因なんです。
目に見えない空気の分子が存在するから、空気には重さが存在するのです。

ともかく、気圧が高いということは、
周囲と比べて、空気の分子の数が多いということになります。

言葉を変えると、気圧が高いということは、
周囲と比べて、空気の分子が密になっているということになります。

では、気圧が高いとどうなるかといいますと、
気圧が高いということは、空気の分子が混雑していることになります。

このことを人間に例えて、考えてみたいと思います。
貴方は混雑しているところにいると、どんなことを思いますか。

例えば、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車の中で
汗を流して通勤しているお父さんのことを考えてみて下さい。
反対側の電車はガラガラだとします。
その電車を見て、何と思うでしょうか。

「あっ、反対行きの電車は、空いてていいな」
「だったら、あっちの電車に乗りたいな」

なんて、考えると思います。

それと一緒で、空気も、混雑していると、空いているところに行きたいと思って
実際に、空いているところに移動する性質を持つのです。
空気だって、混んでいるところは、嫌なんですね。

というように、空気は、空気の分子が混雑しているところから、
空いているところに移動する性質を持ちます。

つまり、空気は、気圧の高いところから、気圧の低いところに移動します。

実は、このことは、先ほどの天気予報では、よく聞かれる話です。
日本周辺の、どの地域が気圧が高く、どの地域が気圧が低いのか分かれば
空気の移動方向が分かり、即ち、風向きが分かるのです。
そして、その風向きによって、天気を予報すると言うのが、気象予報なんです。

ちょっとまた、話が逸れましたが、今日のブログの最初に、

「呼吸」は、気圧差を利用して行われる活動です。

と書きました。

このことを更に詳しく書くと、

「呼吸」は、気圧が高いところから、気圧が低いところへ空気は移動する
という性質を利用して、行われる活動です。

となります。

ここまで来れば、「呼吸」について理解するのは、もう少しです。

では、どうやって、気圧が高くなったり、気圧が低くなったりするのでしょう。

その話を次回お送りしたいと思います。
こんにちは。
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さて、前回は、話が思い切り逸れましたので
今回は「腹式呼吸」の話に戻りたいと思います。

「役者は腹式呼吸が出来ないといけない」

そんな話を聞いたことがあるという方も多いかと思います。

でも、じゃあ、「腹式呼吸って、どんな呼吸ですか?」と聴かれると、
意外と返答に困ったりするのが、「腹式呼吸」だったりします。

よく聞く言葉だけど、実は、説明するのが難しい。

それが、腹式呼吸なのかなとも思ったりします。

では、何故説明が難しいのか。
その理由を考えると、二つの言葉を説明しなければならないからだと思います。

その二つの言葉というのは

「腹式」
「呼吸」

の二つです。

腹式呼吸を説明するには、
「腹式」と「呼吸」の二つについて当然ながら説明しなければなりません。

「腹式」という言葉に目がいきがちですが、
「呼吸」についてもちゃんと説明できなければなりません。

でも、改めてそんなこと言われても
呼吸は何時だって行っています。
実際、このブログを呼んでいる時も呼吸はしています。

「それを説明しろって、どういうこと??」
そんな声が聴こえてきそうです。

そうやって、当然のように行っている行為だからこそ
何となく分かっているような状態に留まっている。
それが、「呼吸」という言葉だと思います。

そんな状態だから、改めて、「呼吸について説明して下さい」と言われても
身体の中でどんなことが起きているのか、そのメカニズムを説明できない。
そんな状態だと思います。

そのことを考えると、腹式呼吸の説明の難しさは、
「呼吸」について、具体化された知識を持っていないことが大きいと思うのです。

ですので、まずは、「呼吸って、どうやって行っているのか」を
考えていきたいと思います。

それで、話を勝手ながら進めますと、
以前のブログにも書きましたが、
吸い込んだ空気は、お腹にではなく、肺に入ります。
ということは、吐き出す空気も、お腹からではなく、肺から出ていることになります。

ちなみに、改めての確認ですが、ここで質問です。
私のブレス&ヴォイストレーニングでは、
特に初回は色々と質問させて頂くという話は既に書いてきました。

そんな初回のレッスンで必ず聞く質問の一つを
ここでも聴いてみたいと思います。

「肺は何個ありますか?」
「肺は身体のどこにありますか?」

こんな質問をしておいて何ですが、今日はその答えを、ここでは書きません。
気になる方は、是非調べてみて下さい。

自分の身体に関する疑問を解決することは
ブレス&ヴォイストレーニングの場において
更なるスキルアップに繋がることが多いですから。
勿論、私のブレス&ヴォイストレーニングにお越し頂いて
そのことを体感いただくことも可能ですよ。

さて、毎回ながら、ちょっと話が逸れましたので、ここで話をしっかりと戻しましょう。
すみません。脱線好きで。
でも、脱線することで、色んな疑問が生まれ
そして、その疑問がきっかけとなって、
更なるスキルアップに繋がることが多いということも確かな事実なんです。

ですので、脱線にもお付き合い頂ければ幸いです。

ということで、話を「呼吸」に戻すと、
吸い込んだ空気は、お腹にではなく、肺に入り
吐き出す空気は、お腹からではなく、肺から出ていることは既に書いた通りです。

では、どうやって、空気を肺に出入りさせているのでしょうか。
そのポイントとなるのは、肺の大きさを変えることです。

肺を大きくすることで、空気を肺に取り込んで
肺を小さくすることで、空気を肺から出しているのです。

何となく、肺を大きくしたり、小さくしたりすることで
空気が出入りするイメージは出来るかと思います。

ということで、ここで再度質問です。
そもそも、何故、肺の大きさが変わると、
肺から空気が出たり、肺に空気が入ったりするのでしょう。

その答えのヒントになるのが、「気圧」です。

「気圧??」

そんな声が聴こえてきそうです。
発声を上達するために、「気圧」というのを考えようといっても
正直ピンを来ない方も多いと思います。

「私は、気象予報士を目指していません。」

そんなお叱りの声も聴こえてきそうです。

ですが、考えるべきことだと私は思うのです。
というのも、呼吸という行為は、
この「気圧」の差を利用して行われている行為だからなんです。

「気圧なんていきなり言われても分からないよ。」

今度はそんなことを言われそうです。

でも、もし、役者を目指そうと思うのであれば
ここでちょっと考えて欲しいのです。

そもそも、役者になるためには、多くの知識が必要となってきます。
だからこそ、知識を得ることには、常に貪欲でいて欲しいのです。

例えば、時代劇を上演するとして、
貴方はその時代の知識無く演じることは出来るでしょうか。
例えば、他の国の話を上演するとして、
貴方はその国の知識無く演じることは出来るでしょうか。

勿論、知識が無くても、演じることは出来るかもしれません。
でも、知識があれば、貴方の演技の可能性は格段に広がると思うのです。

それに、もし、知識が無くて演じて、それにより、演技のミスが生じた場合
その知識あるお客様が、貴方の演技を見て、何と思うでしょうか。

そんなことを思ったら、知識はあって損はないし
それ以前に、知識はあればあるだけ、役者にとって良いと思うのです。

そう言えば、最近は「リベラルアーツ」という言葉を聞く機会が増えました。

「リベラルアーツ」という言葉を説明するに当たって
池上彰さんのお言葉を借りると、こんな説明になります。

「リベラルアーツを日本語に訳すと『教養教育』ということでしょうか。日本の大学教育は専門性に重点を置くようになっていますが、その結果、人間としての『教養』に欠けた人材を出すことになっていないか、との反省が語られるようになりました。」

これは、役者のレッスンにも当てはまることだと思うのです。

だから、劇団EOEでは、基礎レッスンの中で、
「リベラルアーツ」を学ぶ機会も多いです。

何故、「リベラルアーツ」を学ぶのか。
それは、不確かなイメージではなく、
確かな知識として体得しているものは
色んなところで役立つと考えているからです。

ということで、「呼吸」というものを考えるために
「リベラルアーツ」的なアプローチをここでも使ってみたいと思うのです。

また、話が長くなりそうですので、今日の話はここまでにします。

ということで、最後の質問です。

呼吸は、気圧差を利用して行われていますが
そもそも、「気圧」って何でしょうか?
こんにちは。
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さて、前回に続き、「腹式呼吸」について話を進めようと思うのですが
いきなり、話を脱線させて下さい。

前回のブログでは、最初のレッスンの際、
「腹式呼吸って、どんな呼吸ですか?」と言ったように
個人レッスンでも、集団レッスンでも、
色々と質問をさせて頂くという話を書かせて頂きました。

今日はそのことについて、更に触れていきたいのです。

最初のレッスンで、私の方から色々と質問をさせて頂くのは
当然ながら、その方がどのような目的でこのレッスンにお越しになって、
どんなスキルを身につけて帰りたいと考えていらっしゃるか
私自身が把握したいというのが、大きな目的の一つです。

人の身体は人それぞれ。
だからこそ、出来る限り、その方のベストな方法を一緒に考えていきたい。
そう、考えています。

でも、実は目的はそれだけではないのです。
というのも、もしかするとですが、
一回目のレッスンは、この質問タイムだけでも
発声のスキルが劇的に進化するかもしれないからなんです。

例えば、今は夏休み期間ですよね。
このブログをご覧になっている方の中にも
今、まさに夏休みを満喫中という方もいらっしゃると思います。
素敵な時間を是非お楽しみ下さい。

ちょっと話は逸れましたが、
そんな夏休み期間中ですので、例年この時期は、
学校の先生方にレッスンをさせて頂く機会に恵まれたりします。

それで、今日は話を進めるために
そんな時にやり取りさせて頂いた、とある会話をここで再現することにします。
最初の質問タイムでの出来事です。

「どうして、レッスンを受けてみようと思われたのですか?」

「声が大きくなりたいと思いまして。」

「どうして、大きな声を出せるようになりたいと思われたのですか?」

「自分では、声が小さいという気はしませんでしたが、
教務主任に、そのようなことを言われたことがあって。」

「そうなんですね。
では、どんな時に大きな声を出せたらいいなと思われますか?」

「子どもを叱る時とかですかね。」

こんな感じで会話はまだまだ続きました。

実は、個人的には、この会話の時、感じていたことは、
「この方は、上司に言われたから仕方なくやってきたんだろうな」
ということです。

集団レッスンだと、
「自分は受けたくないんだけど」という方も中にはいらっしゃいます。

とはいっても、こちらもプロです。
だからといって、手を抜きませんし、
それに、そもそも、質問を繰り返していくうちに
ご本人の中にも、大きな声を出せるようになりたいと言う
気持ちがあることも掴めてきました。
となると、若干かもしれませんが、お手伝いできることはあります。

ということで、その日のレッスンは、
その先生に、いきなり、こんなことをお願いしました。

「では、大きな声を出せるようになりたいということですから
『コラッ』と大声を出して頂きますか。」

何もレッスンをしていない状態ですので、
その方も眼をパチクリされていらっしゃいましたが
とにかく大声を出して頂きました。

「コラッ!」

無理して出されたのか、声を出された後は咳き込まれていました。

それで、それを踏まえ、こんな話をさせて頂きました。

「すみません。いきなり大声を出して頂いて。
それで、今の踏まえて、お話をさせて下さい。
例えば、今、何十階建てのビルの屋上にいるとして
そんな場所に、子ども達を連れて、社会科見学に来たとします。
高い場所ですから、当然ながら、危険を伴います。
考えたくないですが、命を失う可能性すらあります。
ですから、教師として、当然ながら、これ以上先に進むと危ない場所は
生徒には事前に教えておきますよね。
それなのに、自分が目を離した隙に、
一人の子どもが何十メートルか離れた
危ない場所に行っていたとします。
その子は、ご自身ももう何年も見てきた子です。
その子のお兄ちゃんも先生の教え子です。
その子とその子のお兄ちゃんのお母さんのことも当然ながらよく知っています。
そんな子が、入っちゃいけないと注意した区域に今入っています。
その、何十メートルか離れた、その子に『コラッ』と叱って下さい。」

そうすると、何となく想像できると思うのですが
その先生、大きな声を出されていました。
そのレッスンには、他にも先生方が参加されておりましたが
声の大きさの変化に皆さん、ビックリされておりました。

話が長くなりましたが、このように質問を重ねていくことで
スキルが激変することは多々あります。
とはいっても、これは精神論ではありません。

そもそも、声を出すと言うことは、誰かに何かを伝えたいからです。
例えば、「あっちにいったら危ないよ」とか
「お箸を持ってきて欲しい」とか
「自分と付き合って欲しい」とかという感じでしょうか。

それは、役者だけではなく、歌手もそうだと思うのです。
単に歌うのが好きなだけであれば、別に人前で歌わなくても構わないと思うのです。

では、何故、人前で歌うのか。
それは、自分が歌うことで、誰かに何かを伝えたいからだと思うのです。
勿論、動機として
「自分の歌で感動させたい」とか
「異性にモテたい」とか色々とあるとは思います。

でも、どんな動機にしろ、
誰かに何かを伝えたいから、何かをして欲しいから
人前で歌うのだと思うのです。

「今、自分は何故声を出すのか。」

ですから、その動機と、
そして、その声を伝えたい人が明確になればなるほど
出した声は、自然と、その動機を叶える声に近づくと思うのです。

先ほどの例だってそうです。
単純に、大きな声を出したいというのではなく
大きな声を出す理由が明確になれば、自然と自分が出したい声に近づくのです。

声を出すということは、誰かに何かを伝えたいと言うことです。

貴方は、誰に伝えたいのですか。
貴方は、何を伝えたいのですか。
そして、貴方は、本気でその想いをその人に伝えたいと思っていますか。
こんにちは。
劇団EOEの真生で御座います。

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それで、今日は「腹式呼吸」について考えてみたいと思います。

私は仕事柄、
劇団EOEのレッスンに限らず
多くのところでブレス&ヴォイストレーニングのレッスンを開かせて頂いております。

これまでも、役者だけではなく、学校の先生だったり、
アナウンサーの方だったり、ビジネスマンの方だったり、
性同一性障害で悩まれている方だったりと
職種が多岐に渡る方々のレッスンを行ってきました。

それで、個人レッスンでも、集団レッスンでも、
初めてのレッスンの場合、生徒さんには色々と質問させて頂きます。
そもそも、骨格一つとっても、人それぞれです。
それに、どんな目的でこのレッスンを受けるのかによっても
私もその日の内容を考えなければなりません。

だからこそ、色々と質問をさせて頂くのですが
そんな中でこんな質問を必ずさせて頂きます。

「腹式呼吸って、どんな呼吸ですか?」

と言うものです。
この質問をさせて頂くと

「お腹に空気を入れる呼吸です。」

と、先日のレッスンでも、笑顔でこのように返答して下さった方がいました。
この返答、個人的に言うと、一番多い返答だと思います。

それで、その時も、このように更に深堀りして聞かせて頂いたのです。

「お腹に空気を入れる呼吸ですね。有難う御座います!
では、更に一つ伺いますが、呼吸で吸った空気は身体のどこに入りますか?」

「はい。肺です!!」

さらに屈託のない笑顔で御返事頂きました。
その笑顔を見て、ちょっと申し訳ない気持ちに毎回なるのですが
レッスンなので、仕方がありません。
ということで、更に話を続けます。

「再度御返事頂いて、有難う御座います!!
では、先ほどの答えと今の答えを繋げると、
空気はお腹に入るって事は、肺は、お腹にあるんですか?」

「……ん…?」

ちょっと意地悪のように見えますが
実は、こんな光景、私が行っているヴォイストレーニングでは
日常茶飯事に見られる光景だったりします。
繰り返しになりますが、これは決して意地悪ではありません。

例えば、先ほどのように、「お腹に空気を入れて!!」みたいなイメージで
発声のスキルが成長する方はそのやり方でいいと思います。

どのようなやり方でも目指すところは結局変わらない。
目指す山頂は一緒で、ただ、登るスタート地点や登るルートが違うだけ。

この世界でプロを目指すと言うのであれば、私はそう考えます。
ですから、結果論になりますが、出来る方は、今のやり方でいいと思います。

でも、必死に練習していても、
イメージだけではマスター出来ないという方も多いと思います。
実際、私の生徒さんの中でも、私なんかよりキャリアが長い方も多いですし。
そういう点では、個人的には、「生徒さん」なんてためらう事も多いですが…。

ちょっと話は逸れましたが、
イメージだけでは発声のスキルをマスター出来ない方もいるのは確かだと思うのです。

ですので、私は個人的に考えているのは、
イメージだけではマスター出来ない方に、自分の身体のことをもっと知って頂き、
じゃあ、どうすれば出来るようになるのか一緒に試行錯誤しませんか、ということなんです。

実際、私のブレス&ヴォイストレーニングでは
「こんなやり方、どうですか?」とご提案させて頂くことは多いです。
それで、そのやり方では、何の改善が見られなくてもいいと思います。
そのやり方で、どんな感じ方をしたかで、
更にご提案していけばいいと考えていますから。

そもそも、人の身体は人によって違う。
だから、誰もが納得するやり方はないし、
その分、自分にしっくりくるやり方を見つければいい。

ブレス&ヴォイストレーニングの場では、焦りは禁物です。
身体の不要な緊張は、百害あって一利ありません。

だからこそ、万人に通用する方法はない。
自分にあう方法を見つけようなんてことを
一緒に考えていければいいななんて思っていたりするのです。

そして、そんな場所が、個人レッスンにしろ、集団レッスンにしろ
私のブレス&ヴォイストレーニングの場だと思っているのです。

ということで、次回も更に「腹式呼吸」について書いてみたいと思います。
こんにちは。
劇団EOEの真生で御座います。

腹式呼吸とは、主に骨盤底筋群を使うことで、
横隔膜を上下させ、胸腔の容積を変化させ、
その時の気圧変動で肺の大きさを変えることで行う呼吸である

今日は、腹式呼吸の話をお届けしたいと思います。

腹式呼吸の説明では、骨盤底筋群の話をすることで
お腹をぺこぺこさせたり、お腹に空気を入れたりすることが
腹式呼吸ではないことをお話しています。

腹式呼吸とは、主に骨盤底筋群を使うことで、
横隔膜を上下させ、胸腔の容積を変化させ、
その時の気圧変動で肺の大きさを変えることで行う呼吸である

もう一度、長いウンチクを書いてみましたが
でも、別にどんな呼吸方法でも、
その方がご自身で望む声が出せる呼吸方法であれば、
その方法は、その方にとって正しいと思うのです。

ただ、個人的には、一つのやり方として
こんな考え方は如何ですか?
と提示しているというのが本音だったりします。

そして、こんな話をすると
骨盤底筋群って何??
という感じで、ご自身の身体に興味をもつきっかけになったりすると思うのです。

ということで、腹式呼吸で用いると言う骨盤底筋群、ご存知ですか??