こんにちは。
劇団EOEの真生で御座います。
このブログでは、劇団EOEへの入団を検討されている方を対象に書いております。
入団希望者には無料の体験稽古も行っております。
ご興味有る方は下記よりご応募下さい。
それで、今日は「腹式呼吸」について考えてみたいと思います。
私は仕事柄、
劇団EOEのレッスンに限らず
多くのところでブレス&ヴォイストレーニングのレッスンを開かせて頂いております。
これまでも、役者だけではなく、学校の先生だったり、
アナウンサーの方だったり、ビジネスマンの方だったり、
性同一性障害で悩まれている方だったりと
職種が多岐に渡る方々のレッスンを行ってきました。
それで、個人レッスンでも、集団レッスンでも、
初めてのレッスンの場合、生徒さんには色々と質問させて頂きます。
そもそも、骨格一つとっても、人それぞれです。
それに、どんな目的でこのレッスンを受けるのかによっても
私もその日の内容を考えなければなりません。
だからこそ、色々と質問をさせて頂くのですが
そんな中でこんな質問を必ずさせて頂きます。
「腹式呼吸って、どんな呼吸ですか?」
と言うものです。
この質問をさせて頂くと
「お腹に空気を入れる呼吸です。」
と、先日のレッスンでも、笑顔でこのように返答して下さった方がいました。
この返答、個人的に言うと、一番多い返答だと思います。
それで、その時も、このように更に深堀りして聞かせて頂いたのです。
「お腹に空気を入れる呼吸ですね。有難う御座います!
では、更に一つ伺いますが、呼吸で吸った空気は身体のどこに入りますか?」
「はい。肺です!!」
さらに屈託のない笑顔で御返事頂きました。
その笑顔を見て、ちょっと申し訳ない気持ちに毎回なるのですが
レッスンなので、仕方がありません。
ということで、更に話を続けます。
「再度御返事頂いて、有難う御座います!!
では、先ほどの答えと今の答えを繋げると、
空気はお腹に入るって事は、肺は、お腹にあるんですか?」
「……ん…?」
ちょっと意地悪のように見えますが
実は、こんな光景、私が行っているヴォイストレーニングでは
日常茶飯事に見られる光景だったりします。
繰り返しになりますが、これは決して意地悪ではありません。
例えば、先ほどのように、「お腹に空気を入れて!!」みたいなイメージで
発声のスキルが成長する方はそのやり方でいいと思います。
どのようなやり方でも目指すところは結局変わらない。
目指す山頂は一緒で、ただ、登るスタート地点や登るルートが違うだけ。
この世界でプロを目指すと言うのであれば、私はそう考えます。
ですから、結果論になりますが、出来る方は、今のやり方でいいと思います。
でも、必死に練習していても、
イメージだけではマスター出来ないという方も多いと思います。
実際、私の生徒さんの中でも、私なんかよりキャリアが長い方も多いですし。
そういう点では、個人的には、「生徒さん」なんてためらう事も多いですが…。
ちょっと話は逸れましたが、
イメージだけでは発声のスキルをマスター出来ない方もいるのは確かだと思うのです。
ですので、私は個人的に考えているのは、
イメージだけではマスター出来ない方に、自分の身体のことをもっと知って頂き、
じゃあ、どうすれば出来るようになるのか一緒に試行錯誤しませんか、ということなんです。
実際、私のブレス&ヴォイストレーニングでは
「こんなやり方、どうですか?」とご提案させて頂くことは多いです。
それで、そのやり方では、何の改善が見られなくてもいいと思います。
そのやり方で、どんな感じ方をしたかで、
更にご提案していけばいいと考えていますから。
そもそも、人の身体は人によって違う。
だから、誰もが納得するやり方はないし、
その分、自分にしっくりくるやり方を見つければいい。
ブレス&ヴォイストレーニングの場では、焦りは禁物です。
身体の不要な緊張は、百害あって一利ありません。
だからこそ、万人に通用する方法はない。
自分にあう方法を見つけようなんてことを
一緒に考えていければいいななんて思っていたりするのです。
そして、そんな場所が、個人レッスンにしろ、集団レッスンにしろ
私のブレス&ヴォイストレーニングの場だと思っているのです。
ということで、次回も更に「腹式呼吸」について書いてみたいと思います。
