世界同時株暴落の中のFOMC
世界の株式市場が暴落する中、8月9日開催されたFOMCは、日本でも夜のTV各局のニュースで、大きく取り上げるほど注目されていた。
結果は、ゼロ金利の明確な継続と、さらなる追加緩和態勢、それからバーナンキ議長のリーダーシップを示すことによって、NY株式市場は大きく反騰した。
8月8日の東京の株式市場は、経済や相場の読みを試される一日であったと思う。
当たり外れの結果も大事だが、「私の見解」を考え出すという過程は大きな楽しみだ。
私は、バーナンキ議長ならQEⅢはともかく、市場が上向くような策を講ずるとみて、後場に買った。
議長の髭には、ユダヤ数千年の信念がこもっているような気がする。
なにしろ、ある信頼できる本によると、ラビのような役割もできるほどだそうだ。
2000年に日銀がとったゼロ金利の早すぎる解除から、その後、ほどなくゼロ金利復帰・量的緩和したような軽薄な愚策はしないと思う。
余談ながら、先日、江戸時代から昭和の戦前まで、200年続いたコメの先物市場(世界初の先物市場で、評価も高い)が72年ぶりに再開した。
大阪・中之島の堂島米会所跡地は、世界の著名なエコノミストも訪れることもある隠れた歴史的名所だ。
市場の発する声を、自分なり解釈し、味わうのは大きな楽しみだ。
そういえば、戦時中、参謀本部はNYダウの動向を注視していたという話もある。
一度は住んでみたい家 ~ 安藤忠雄設計・垂水 4m×4m の家 ~
恐縮ながら雑誌「カーサ ブルータス」のなかの写真を掲載させていただきました。
神戸の舞子でも明石大橋から明石よりにあるようだ。
今度、関西に旅する際には、是非、遠くからでも見物したい家で、自前の写真を撮りたいものだ。
全面ガラス張りの部屋から瀬戸内海、明石大橋、淡路島を眺めるというのは、人によっては、至高か究極かという感慨にふけるほどのものだろう。
「住吉の長屋」は無名時代の安藤作品だが、ここは有名になってからの作品で、その才能を発揮するために、用意されたようなロケーションだ。
ホント、一度は住んでみたい家だ。
かい人21面相の経済学・経営学は、いかなるものか
7月29日と30日に放送されたNHKスペシャル「未解決事件 グリコ・森永事件」は長編力作だったが、やはり「こと」の真相は分からず仕舞いという感が強かった。
「かい人21面相」の当初の目的は、お金だったはずだが、その目的はある程度は果たされたのかどうか。
残念ながら、その点にはふれられていなかった。
もし、お金をまったく得ることはなかったとしたら、複数人で劇場型犯罪に終始するようなことが可能なのかどうか。
いろいろ不思議なことは多い。
不思議さの中でも、生きていく基盤である「かい人21面相」の経済学・経営学は、一体、どうなっていたのだろうか。
終結宣言をしてから、20数年間という長い間、複数の人間が影も見せなかったというのは、余程そのあたりがしっかりしていたからであろう。