意欲あるご高齢の方の相談を受けた。
まだ、体が丈夫なので働きたいとのこと。
あと１、２年で傘寿を迎える御歳の方。
４年前まで料理屋を経営していたが採算が
取れなくなって店を閉めたそうだ。
現在はご夫婦で息子の家に住んでいると言う。
両親の面倒をみている、息子夫婦は立派だ。
それでもいろいろな事情があるのだろう。
気骨のある人のため、現在の状況は
肩身が狭いのかも知れない。
収入は国民年金なので、やはり不足感があり
気苦労も多いのだろう。
働いて奥さんに化粧品の一つでも買ってやりたい
との言葉に、この人の優しさが漂っていた。
現在もハローワークに足しげく通ってはいるが
紹介を受けることはないそうだ。
特殊な事情を除き、年齢からまず可能性は
無いに等しい。
長年料理に携わってきた人で、弟子も大勢
育ててきた苦労人。この時代、弟子達も事業が
厳しい状況であると・・・。
まさか、皿洗いでも良いから・・・と。
自分を使ってくれとは言えるはずはない。
近隣地域の奥さんや、リタイアした男性に
料理のコツを教えてはどうかと提案した。
それは、多分にニーズはあるだろう。
或いは、独居老人の生活介護で食事を作ること
などが候補に挙がった。
「息子と相談してみます」とのことであったが、
どこかに、自分の力だけで生活をしたいとの
思いがあるように感じた。
就職塾 加藤 敏明
キャリア＆メンタルカウンセリング
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