令和2年7月12日
さて、本日の午後は小学生の子どもたちとのゲーム会ということで、ハレと初参加となるナエが到着し、ここからはちいと管理人も加えた4人でのゲーム会となります。
☆ダンコロ+マルチバトル
○概要
作者:Akito(陽炎ゲームズ)
対象年齢:10歳以上
対象人数:1-4人
標準時間:60分程度
ダンジョン探索でモンスターの撃破によりレベルを上げたり、装備や魔法を獲得したりすることでキャラクターを強化し、最後にコロシアムで勝敗を競うゲームです。コロシアムでのルールによって対戦や協力など異なるモードがあります。
①ゲーム開始時にコロシアムパートのルールを決定します。これによってダンジョンパートのルール(というか協力関係)にも変更が入ります。
②セットアップを行い、キャラクターのステータスを設定します。
③ゲームが始まると俊敏の順に手番を行います。手番になると「移動」「待機(体力回復)」「武器攻撃」「魔法」「NPCの呼び出し(商人や鍛冶屋、2アクション分消費)」から2アクションを実行します。アクション回数、特定のアクションの実行可能数はステータスの上昇に伴い増えます。
④移動によって新たなダンジョンタイルをめくるとモンスターが出現します。モンスターは攻撃を行いダメージを与える、撃破をすることで経験値を獲得できます。手番が一巡するとモンスターの攻撃範囲にいるプレイヤーは攻撃を受けます。攻撃を受けた際も経験値を獲得します。
⑤戦闘は相互のステータスとダイスによってダメージを判定します。魔法は通常ダイスを振って6が出れば回避できますが、それ以外であれば命中します。
⑥モンスターの撃破や宝箱、商人から新たな装備を獲得できます。装備は鍛冶屋に費用を払うか魔法などによって能力値や特殊効果を合成することが可能です。
⑦全てのプレイヤーがダンジョンを脱出するか、規定のターンが経過するとダンジョンパートは終了です。
⑧コロシアムでは基本的ルールは変わらないものの、最初に選んだルールによってプレイヤー同士の戦い、チーム戦、ボスを相手にした協力プレイのいずれかを行います。それぞれの勝利条件を満たすことで勝利となります。
○プレイ経過
ゲーム開始時の様子です。管理人が赤、ちいが緑、ハレが青、ナエが黄といった感じです。中央にある9枚のタイル(中央の1枚以外は裏返っている)がダンジョンとなっています。
初期装備はショートソードとバックラーという非常に弱い装備でしたが、たまたま最初にランダムに配られるアイテムに武器があったので持ち替えてダンジョン探索に挑みます。
と、最初に出向いたタイルでゴール発見w
ダンジョンのゴールに入ると、そのタイミングによる経験値や入った順によるアイテムのボーナスはありますが、さすがにまだまだレベルを上げたいので他のエリアへ移動します。
ちなみにダンジョンに配置されている赤や水色の宝石のようなトークンは左のモンスターと対応しています。管理人の目の前には最弱モンスターのゴブリンがいますが、こいつは管理人がとどめをさす前にナエがとどめを指し経験値とアイテムを横取りされてしまいます。
ちい(一番手前のコマ)は早々に最強クラスのモンスター「ドラゴン」に遭遇w
この後ドラゴン、イフリートと立て続けに攻撃を受けダウン。スタート地点に戻されます。
探索も進み徐々に成長してきたところです。管理人は、攻撃力と素早さに特化という感じで、新たな装備が手に入らずほぼ初期装備なのが悩みどころでしたが、ここでダンジョンの探索には見切りをつけゴールに入ります。ボーナスではたまたまアクション回数+1という強力なアイテムを獲得します。
残る3人はぎりぎりまでダンジョンを探索していましたが、制限時間前には脱出。概ねの成長方向として、ちいは盾に反射効果をつける防御特化、ハレは素早さ特化でその他が平均的、そしてナエは序盤にエクスカリバーという強力な剣を手に入れてから数々のモンスターを撃破し成長&アイテム獲得。能力は平均的に高く、装備は強力な盾、移動力の上がるブーツも手に入れ勇者的なキャラクターに成長しており、全員から勇者と呼ばれていましたw
そしてダンジョンが終わるといよいよコロシアム、今回はプレイヤー同士で生き残りをきめるバトルロイヤル形式です。
明らかに別格と思われたナエを残る3人が狙いますが守りも固くなかなか攻撃が通らず・・・
そうこうするうちに、紙装甲の管理人はナエのクリティカルを受け早々に退場。
残り2人になってからは、ハレが追い詰められやはり撃破されてしまいます。これで残るはちいとナエの一騎打ちとなりました。
コロシアム開始前の状況からすると、ナエの勝利は揺るぎそうもなかったのですが、ナエの攻撃をもってしても防御特化のちいに十分なダメージを与えることができず、逆に反射でナエの体力が奪われていきます。ここに若干高めの魔力を活かしたちいの魔法を立て続けに叩き込まれ、さすがの勇者もノックアウト。明らかに強くコロシアム開始時から狙われてちょこちょこと削られていたのが響いた感じでしたが、ちいの勝利でゲーム終了となりました。
○評価
ダンジョン探索を進め、モンスターを倒し経験や宝を集めてキャラクターをより強く成長させていくゲームで、全体的にテレビゲームに「不思議のダンジョン」というシリーズタイトルがありますが、そのタイトルをボードゲームに落とし込んだような雰囲気を持っています。
特に不思議のダンジョンでは冒険の最中に拾った武器や盾の効果や強度を合成させ強力な装備を作り上げていくというところが楽しみの一つとなっていたのですが、このゲームにおいてもひとつの装備が攻撃力や防御力といった数値と効果に分かれており、ベースとなる装備にこのどちらかを合成によって加算していくことができ、これによって独自の効果を持つ装備を作りあげることができます。合成できる上限がそれほど多くはなく、手に入る装備もランダムというところがあるものの、限られた範囲でどのような効果の組み合わせを持った装備を作るかというのはとても面白い要素になっていると思います。ちなみに、今回のちいの装備はダンジョンではパッとしなかったものの、対人になると大きな効果を上げたというように、ダンジョンで有効な組み合わせと対人で有効なのものはまた違っているという印象で、ステータスも含めどのようにしていくかというのは悩ましく、魔法という要素もあって、最終的にどのような方向で成長させるかという部分の自由度はなかなかに広く、RPGとしてこの成長が楽しめるというのはいいところですね。
また、ゲーム開始時にコロシアムでのルールを選択することでそれほど大きくルール変更をしなくても、対人、チーム戦、協力という異なるゲームが楽しめるのもいいところかな。
一方で、ステータスを示すコマを中心にかなり小さなコンポーネントが使われていて、扱いづらく失くしそうというところがありこの点は気になったかな。
また、上記の通りゲームの幅という点で協力や対人などが選べるのはいいところですが、プレイヤー同士が戦闘するルールで各プレイヤーが防御よりに成長させていた場合、決着がつきにくく冗長になりかねないというところも気になりましたね。今回の対人がそうだったのですが、基本的に攻撃力と防御力の成長ペースが同じで、同等の能力値同士が殴り合ってもクリティカルが出ない限りほとんどダメージが出ません。そうなると魔法という選択肢しかないのですが、魔法もステータスによるところもありますしそれほど乱発できるものでもなく、結果的にちまちまとした削りあいに終始し、せっかくのゲームの総決算的な部分が逆にマイナスの印象にもなってしまいます。この点はもう少しすっきり決着がつくような調整が欲しかったですね。
と、気になる点を上げてはいますが、この点が違っていればよりよかったのにという感じで、現状でも特に装備の合成システムを中心にキャラクターの成長をしっかり楽しめるのは確かで、十分面白いゲームになっていると思います。
☆テーベ
○概要
「ボドゲ紹介5」を参照。
○プレイ経過
管理人が赤、ちいが緑、ハレが青、ナエが黄でゲーム開始時の様子です。
序盤は各プレイヤーともヨーロッパで知識を集めて回っています。
半年が過ぎた辺りから、各々発掘に乗り出します。管理人、ハレ、ナエは知識が十分にある場所を数箇所掘って引き返しましたが、スコップによる効果で知識が少なくても最低減の数が引けるちいが各地をで発掘を行い他の3人とは一線を画す引きの力を見せ大きく得点を重ねていきます。
2年目に入ると1/3を過ぎた辺りからちいを除く3人は各自発掘にかなりの時間を費やしますが、ちいはそれほど発掘に時間は使わず残った時間を展覧会に費やしていきます。
そんなこんなでゲームは終了です。得点計算を行うと、ちいは知識のマジョリティにおいても2箇所で優位にたっており、結局下位3人が僅差で競る中、ちいだけが大きく得点を引き離しての勝利となりました。
いやあ、かなり久々のプレイでちいが圧勝という結果でもありましたが、やはり発掘の引きが盛り上がるゲームですね面白かった。
☆ラマ
○概要
「自宅ゲーム会208 中盤②」を参照。
○プレイ経過
残り時間も少なくなっており手軽に楽しめるゲームということでこちら。今回はおそらくこのゲームをプレイして初めてか2回目というくらいめずらしく手札を失くすことに成功・・・したのものの順位としては2位。普段は真っ先に減点を積み重ねることが多いハレが今回は順調に減点を抑えており、そのまま勝利という結果でした。
☆ラブレター
○概要
「自宅ゲーム会2」を参照。
○プレイ経過
最後に、さらに手軽なこちらを時間ぎりぎりまで。初プレイとなるナエが、1ラウンド目から何もせず大臣+将軍で脱落。3ラウンド目も同様に大臣で即脱落と見事な引きをみせており盛り上がりましたが、勝利数では全員がほぼ同点。
ここで時間となり、子どもたちとのゲーム会は終了となりました。