自宅ゲーム会2 オロンゴ他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成28年2月6日


 今日はボードゲームの予定がなかったので、朝から家のことをして過ごしていましたが、一段落した昼過ぎに電話が・・・常連のちいからの誘いで急遽、ちいの友人のせんを含め3人でボードゲームをすることとなりました。


☆ラブレター

○概要

作者:カナイセイジ

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:5-10分程度


 お城に仕える人たちに協力してもらいながら、自分のラブレターを姫様に届けるゲーム。タイトルや内容からおおっぴらに言いにく(「ラブレターしよう!」とかね)かったりしますが、そんな甘酸っぱいことはなく、実際の内容は自分のラブレターを届けるため他の人のラブレターを蹴落としていくゲームだったりします。おそらくここ最近の日本でトップクラスに有名なボードゲーム作家、カナイセイジ氏の作品。

①手札は1枚です。手番がくると山札から1枚を引きます。

②2枚の内1枚をプレイし、そのカードに書かれた効果を適用します。

③最後まで脱落せずに残った人の勝ちです。


○プレイ経過

 一戦目は、まずせんが騎士(対象のカードと自分の手札の強さを比較し弱いほうが脱落)で負け脱落、最後の最後でちいに管理人の大臣が指名され、ちいの勝利。

 

 続けて二戦目は、せんが兵士(対象の手札を兵士以外で指名し、正解だと対象が脱落)で指名ミス、ちいは大臣(魔術師、将軍、姫と同時にて札になると即脱落)と魔術師がそろい脱落、管理人が兵士でせんの騎士を指名して勝利となった。二戦目は各自一手のみで勝敗がつきました。ゲーム時間おそらく1分ほど。


 三戦目、ちいが管理人に兵士で正解を指名され脱落、しかしせんが騎士で管理人に勝利し、せんの勝利となりました。

 

 せんが初プレイだったこともあり、全員一勝でゲームを終えています。


○評価

 ・基本手札1枚、ワンドローワンプレイ、総カード数16枚、ゲーム時間5分という超軽量級のゲームであるにもかかわらず、お互いの手札の読みあいの熱さは、よくこれだけの内容に出来たものだと素直に感心します。たまにおきる大臣とのドボンなど、初プレイでこれが起きた場合、続けてやる気がおきるのかと心配になりますが、そこはプレイ時間数分のゲームであるので、もう一回というのが非常にやりやすいため杞憂かな。ゲーム会の最初の頭の体操に、重たいゲームの間の休憩に、余った時間の調整にと、面白く使いやすいゲームだと思います。



☆サムライ・ボードゲーム

○概要

「自宅ゲーム会1 前半」 を参照。


○プレイ経過

 せんが初プレイのためインストしながらの三人プレイ。序盤は積極的にせんが九州に進出するが、管理人がうまくせんのタイルを利用しながら、農民と武士の駒を確保していきます。ちいは江戸を中心に布石をうっていたのであまり確保はしていませんでした。九州は早々に戦乱が集結し、舞台は畿内・東北・四国に。畿内では管理人とちいが、東北ではちいとせんが争い、四国はせんが東北の合間に拡大していきます。この時点で管理人は、農民のトップが確定しており、畿内から東海にかけての武士の確保に注力していました。他の地域はほとんど手を出さず、四国は駒の交換の影響もありほぼ寺社だったので終盤までほぼ手出ししていなかったですね。そうこうする内に、四国最後の駒をせんがとりゲームセットとなりました。

 管理人が農民と武士でトップとなり勝利、せんが寺社でトップ、ちいはトップなしでした。ちいは江戸をほぼすべて自分で囲んでおり、この周囲に強力なタイルを使ったことが敗因でしょうか。

サムライ

 ゲーム終了時で、手前・赤が管理人、左奥・緑がせん、右奥・青がちいです。


○再評価

 三人プレイでも面白いです。地域が広がり、それぞれの地域でそれぞれの争いになるのは、二人の戦地に割って入るのか、自分だけの王国を作るのか、二人ではなかった感じがあっていいと思います。

 一方、改めて狙いのつけ方がはじめての人に難しいのかなと思いました。やはり駒ごとの価値がある程度経過しないと見えにくく、自分にとっての価値と人にとっての価値も違うため迷うんだと思います。例えば今回だと、自分にとっては中盤以降農民、武士の二つでトップを狙っていたため、寺社についてはほぼ放置(勝利条件としては、全員がトップが一つずつだった場合、トップ以外の二つの駒の数で勝敗をつけるとなっているため、保険としては必要なんですが)。タイルがある程度置かれるまで、せんがどこの何を狙ったらいいのかをずっと迷っていたので。どういう風にインストしたらいいのかは改めて考えないといけないかもです。



☆オロンゴ

○概要

作者:ライナークニッツィア

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:30-45分程度


 イースター島にモアイ像を建てるゲームで、より早く自分のモアイ像を建てきり、共通の1個を建てたプレイヤーの勝利です。イースター島からは定期的に資源が産出され、それらを使用しモアイ像を建設します。

①スタートプレイヤーが資源タイルを引き、ボードに書かれた規定の場所(資源タイル・ボード共に資源の種類・番号が振ってあります。配置場所以外にこの番号は関係ありません。)に配置します。

②各プレイヤーは、貝殻(このゲームのお金)を握って公開します。この競りによって、自分の領土を表す色のついた透明なチップを配置する権利を得ます。配置できる数は、一番多い人から、3枚、2枚、1枚となります。ただし、貝殻を支払うのはトップのプレイヤーだけで残りのプレイヤーは支払いの必要がありません。また、ここで貝殻を握らない(貝殻0)という選択もあり、その場合支払いに使われた貝殻を全てもらえますが、二人以上が握らなかった場合、貝殻は山分けとなります。

③領土チップを配置しますが、配置条件は産出された資源の上か、やしの木マス(資源の産出がないマス)になります。ただし、やしの木マスは自分が確保した領土に隣接していないとおくことが出来ません。

④モアイ像の建造に必要な資源及びその資源につながる海岸沿いのやしの木マスを確保すると、自動的に使用する資源の上に貝殻を1個づつ置き、海岸沿いのやしの木マスにモアイを置きます。ただし、資源の上におく貝殻がない場合はそもそも条件を満たすような領土の確保が出来ません。

⑤自分のモアイ像を全て建築し、最後に共通の場にある1個のモアイ像を建てたプレイヤーの勝利です。


○プレイ経過

 最初の資源の配置が一箇所固まっている場所があり、初手は管理人がせりを勝利し、その地域をおさえました。ちいは中央近辺の資源産出地、せんは右側の資源産出地をそれぞれ押さえ、これらの地域を中心に拡張していきました。

 重要地域の確保に貝殻を使用したため、せりに勝てない時期が一時ありましたが、管理人が順調にモアイを作っていき、ちい、せんと続きます。しかし、中盤から右側からの産出が続き、そこを拠点にしていたせんがモアイ像を一気に作ってきたため、終盤には管理人に並びます。この間、ちいは自分の領土の確保もそこそこに、管理人、せんの資源妨害に力を注いだため満足にモアイが建てられていません。

 とはいえせんが管理人に並んだこの時点で、管理人は勝利に必要な資源産出地を確保し、残すは海岸マスの確保だけだったため、最後の競りに勝利し海岸マスの確保、モアイ像の建設を行い勝利となりました。


オロンゴ
ゲーム終了時です。緑が管理人で向かって左側に集中してモアイが建っています。


○評価

 競りと陣取りの要素がバランスよく混ざっていると思いながら、ルールは貝殻による競りで多いものから陣地を押さえる、必要な陣地を押さえたらモアイを建てる、と非常に分かりやすいのもいいと思います。

 陣取りの要素については、資源の産出が順次なので、短期的に言えば資源の産出地を押さえることと目先のことが把握しやすく、長期的にはモアイを建てるため資源同士と海岸マスの連結を考えた陣取りと、陣取りの点だけ見ても見通しがしやすくなっていると思います。特に、資源地を単純に押さえていくという手も有利だと思いますが、あくまで連結した海岸が確保できないと意味がない(相手への妨害としては意味があるかもしれませんが)ため、将来を見越した海岸線の確保も重要になってきます。

 また、競りについては、より多くの貝殻を出したらより先により多くの陣地が取れるという点、2番手になれば貝殻が必要ないと2番手を狙うメリット、共通の場の貝殻と手元の貝殻の状況からいつ貝殻の確保を行うかと、単純に高い値をつけたらいいだけでなく、それぞれがそれぞれにメリットを持っており、貝殻を握るというだけで非常に悩ましい内容になっていると思います。

 コンポーネントについて、視認性の悪さを指摘されている評価もあり分からないこともないですが、管理人的には特段気になることはなかったですね。唯一管理人が気になったのは、貝殻の方で他のサイトでも指摘されていますが使用した資源の上に置く際に転がりやすく、また握るときに音がするので数はともかく、持っているか持っていないかくらいは判断できる可能性があるという点です。ただ、雰囲気としては非常にいいので、この辺は単なるチップやタイルが良かったのかは悩みます。競りの時は、両手を出して片方の手を開くというような方法を取りながら対応していました。この点以外は、比較的短時間で良質な競りと陣取りが同時に楽しめるということで、お奨めです。



ここから、用事でせんが帰宅しちいと二人でのゲームとなりました。


☆イスタンブール

○概要

作者:ドーン リューディガー

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:40-60分程度


 イスタンブールの商人となって、その助手とともに町の中を駆け巡り、規定の数のルビーを集めることが目的です。

①16個の場所タイルを4×4に配置し街を作ります。配置はランダムもしくはお奨めの配置に基づいて行います。

②商人駒の下に助手駒4つを重ねておきます。噴水のタイルからスタートし、各手番ごとに同じマスに戻ってこないように、1~2マス移動します。

③移動先に助手を一人置いてもよく、置いた場合その場所のアクションを実行できます。もしくはすでにその場にいた助手を回収し、アクションを実行します。ただし、商人だけではアクションは実行できないので、商人駒だけでその場に助手駒がいない場合はアクションを実行できません。

④最初に規定の数のルビーを集めたプレイヤーが勝利です。


○プレイ経過 

※今回、「スルタンの宮殿」で赤いルビーをもらう場合、「(正)それより前に公開されている全ての資源が必要となる」とされていますが、「(誤)その直前に公開されている資源が必要となる」とルールの把握に重大が誤りがありました。宝石商(金でルビーを買う)に比べるといやに安いなあとは思っていたんですが(汗)


 ルールを誤っていたこともあり、二人とも適当に資源を確保しちいは警察署(親族が収監されており、寄ると開放し好きな場所へ送り込みアクションを行える。代わりに他の商人がその親族駒のいる場所に行くと親族を警察署におくり、プレイヤーはご褒美がもらえる。)の親族で、管理人は直接宮殿を目指しルビーの獲得を行います。ちいの親族を管理人が収監するので、お互いその近辺を周り資源とお金を確保しながらしばらくは、この状況が続きました。

 2個目のルビーを確保すると管理人は宮殿から離れ、後半に備えて荷馬車とお金の確保に向かいます。一方で、ちいは3個目からは自分で足を運び4個目までを宮殿で確保します。この時点で、2対4と差をつけられましたが、金がないちいにくらべ、管理人は郵便局(もらえるものに若干の変動はありますがお金と資源がもらえる。)に足しげく通いお金の確保を行えていました。途中、茶屋(数字を宣言しダイスを2個振り、その数字以上の数字を出せば宣言した数字、それより小さければ2のお金をもらえる)にもよって挑戦をしましたが、2回とも宣言「7」でダイス目の合計が「3」とダイス運に嫌われたのでそれ以後行かなくなりました。その資金を元手に、台車屋(初期の資源の上限は各2個までで、台車屋に行き金7を支払うことで上限を1上げることができる。上限は5でそこまで拡張するとボーナスでルビーがもらえる。)に行き台車をそろえボーナスをもらい、ついでモスク(特定の資源を指定数支払うとタイルがもらえタイルに書かれた能力が使えるようになる。2箇所のモスクに4種類のタイルがあり、1箇所毎に2個のタイルを取るとボーナスでルビーがもらえる。)に行き、タイルを確保してルビーの4個目ゲット。このタイミングで、ちいは宝石商で5個目のルビーを買いリーチ、モスクまで来るとタイルを確保して勝利という条件でした。ここで悩んだすえひらめきました。まず、市場(資源を打って金に換える)に行き資金を得ます。そして、警察署に行き親族を宝石商に送り込み、宝石を購入。普通は一個づつですが、イベントカードで2個買えると言う物を持っており使用して2個を購入しゲーム終了。まさに一手差での勝利となりました。直接、宝石商に向かったら間に合わないと思っていて悩んでいたのですが、最後の最後に一度も使っていない親族を使用した作戦を思いついたのでセーフでした。


イスタンブール
ゲーム終了時です。少し散らかっていますが、向かいが管理人の個人ボードです。決め手になったモスクは中央最下段、最左列の上から2番目に警察署、一番右上が宝石商になります。

○評価

 準備や雰囲気、ドイツエキスパート賞を受賞したということで少し構えていましたが、準備が終わると基本、2マス動いてアクションを実施するだけと思っていたより簡単で、若干拍子抜けしました。とはいえ、だからお面白くないかといわれるとそういうわけではなく、助手を配置回収して行き効率よくルビーを集めるにはどうしたらよいかと悩みながらも、運によるところもあり面白かったです。場所タイルは一個一個が独立しているので、ランダムにするとゲームのたびに配置が異なり、固定化された作戦を防いでいてリプレイアビリティを上げているので良かったのかなあと。他人との絡みは比較的少なめでしたが、人数が増えたら、他の商人駒のあるところに入ったら金2を払うというルールもある(今回は一度もありませんでした。)ので、もうちょっと違ってくるのではと思います。

 まあ、今回は宮殿の効果を間違えていましたが、若干ゲームが短くなったということくらいで、ゲームのプレイ感にはあまり影響がなかったのかもしれませんので、評価としては面白かったで大丈夫だと思います。プレイ時間は実際きちんとしても二人で1時間くらいだと思うので、内容と時間のバランスもいいと思います。



ここで時間となったので、本日は終了しました。急でしたが、中量級を3ゲーム出来て満足満足でした。