シスケンフィロソフィのⅡは「あなた自身がシスケン」がテーマになっています。


言わんとするところは、お客様は大抵、当社の一人の社員としか接していないわ


けで、その社員のイメージがそのまま会社のイメージとなります。


暗い人や傲慢な人は、会社もそう見られますし、明るく、親切な人は会社もそう


したイメージでお客様はとらえてくれます。


つまり社員一人一人が会社を代表しているわけです。


社長の私だけではないのです。


そのためにフィロソフィのⅡで接客態度やビジネスマナー、お客先に臨む基本的


な姿勢等を記載しているわけです。




さた、福井市のつるつるいっぱい運動というのを皆さん知っていますか。


市役所内部の運動なので皆さんは知らないと思いますが、福井市としていくら


観光振興や観光客へのおもてなしを言っても肝心の市の職員が暗かったり、愛想


がなかったりでは話にならないということで、まずは役所から襟を正そうと始


めたおもてなし運動です。



これが庁内で配られたチラシで、「どんなときも笑顔」「明るいあいさつ」「電


話は3コール以内で!」の3点をポイントに福井弁で目一杯を意味する「つるつ


るいっぱいのおもてなし」が合言葉です。


どれも当たり前と言えば、当たり前のことですが、これがなかなかできないのは


皆さんもよくわかると思います。



でも、市役所の職員自らがこうしたことをやろうというのはいいことだと私は思


います。


市役所は福井市における私は最大企業だと思います。


その人達が一斉におもてなしの気持ちを持って外部の人にこうした接し方ができ


れば、福井市のイメージも格段にアップします。


私は人こそ地域の大事な資産であり、観光資源にすらなりうると思っています。


観光地も名産も何もない地域でも、そこに住む人達が素晴らしければ立派な観光


地になることができるとすら思っています。



役所の人よりも笑顔や挨拶が劣っていたのでは、私達サービス業の名が廃れます。


私達も明るい笑顔、あいさつを心がけましょう。


先日、ちょっと触れましたが私が最近、気になっている言葉が「社会信頼資本」

または「信頼資本主義」という考えです。

従来からあった金融資本主義と明らかに対極の考え方のようです。

ネットでもまだ詳しい説明は見当たらないのですが、私なりに理解しているのは、

少なくとも社会的な信頼はまさにお金と同じ大切な資本であるということです。

確かに、あの人なら、あのブランドなら、あの会社ならといった信頼はお金には変

えられないものがあります。


昨年、次々と発覚した偽和牛やら偽伊勢海老等々の騒動は、まさにこの大切な信頼

を自ら無価値なものに落としめたものです。

世界的にはメイドインジャパンなら、日本人ならといった好意的な評価があればこ

そ、島国日本はやってこれたわけです。

逆に言えばこうした信頼が揺らいでいるからこそ、信頼の重要性が改めて強調され

始めたのかもしれません。


一方、ネットでは情報があふれなんでも買える時代です。

その結果、なりすましや不正取引が後を絶ちません。

その点でも信頼の重要性が益々高まっていると思います。

通販サイトで購入者のプレビューが重視されるのも同じことです。

では、どうしたら企業は信頼を得られるのか。


奇策はないと思います。


安定したサービス、安心できる商品を継続的に提供する、常にお客様視点で考える

トラブルには真摯に対応するといった当たり前の地道な企業努力を続けるしかあり

ません。


一方で会社と社員の信頼という関係もあります。


当社が全員参加の経営、ガラス張り経営を目指しているのも、会社の方向性や経営

実態を正直に社員の方々に示し、理解と協力を得て、社員の皆さんとの信頼関係を

確立せんがためでもあります。

そうすることでそこで働くみなさんのベクトルを合わせ、明るく楽しく仕事ができ

る会社づくりを目指しているわけです。


人としての信頼も重要です。


これは社会人として、人として基本がまずできていることがベースとなります。

その上でその人の能力やカラー、個性があってより信頼をアップさせるのだろう

と思います。

社会人としての基本、簡単なようですが、これが出来ていないのに他者の信頼を

得ようとすると無理がかかる。


そうした基本をきっちと示しているのがシスケンフィロソフィの2なのです。

今一度、信頼を得るという視点からフィロソフィの2を振り返ってみてください。

1月12日付の日経の1面トップでクロネコヤマトが、通販の後払い業務を開始する

との記事が掲載されています。


後払いは今までもあったと思うかもしれませんが、今回のヤマトの事業は、通販業者

に料金はヤマトが立て替え払いし、荷物を受け取った顧客は商品を確認した後、2週

間以内にコンビニ等の決済でヤマトに代金を振り込むというものです。


もちろん商品が気にいらなければ一定の条件付きで無料で返品することも可能です。

実はこの種のビジネスモデルはすでに存在しています。


記事では触れていませんが、当社がお付き合いのある会社でもサービスを展開してい

ます。

では、何故、こんな大きな記事になったのか?


単に先行モデルがあることを記者が知らなかっただけなのか?

先行モデルは決して大きなビジネスではありません。

わずかな利ザヤを稼ぐビジネスです。


しかし、これをヤマトがやるとなると一気に市場の囲い込みにつながります。

対抗する佐川や郵パックも追随せざるを得ないでしょう。

そうなると一気にネット通販の世界が拡大する可能性が大です。

これまでの商品を受け取る際の後払い(着払い)では、当然ながら受け取る時に代金

を払わないと受け取れません。

お金を払ってから返品は面倒です。

一方で、クレジット決済でカードナンバーを打ち込むことに抵抗を感じる人は少な

くありません。


ネット通販のデメリットがこの新事業で大きく改善される可能性が大です。


まさに売り手、買い手の双方の信頼をヤマトが得ているからできるビジネスだとも

言えます。


話しがそれますが最近、社会信頼資本という考え方が出てきているのですがこれと

も通じるビジネスかとも思います。


この社会信頼資本については次週、お話ししたいと思いますが、いずれにしてもネ

ット通販事業にとっては間違いなく追い風で、当然、当社もこの風に乗らなければ

なりません。


ヤフーオークションの無料化共々、益々、ネット通販は拡大するでしょう。

当社の夢もそれに沿って実現させて行きましょう。



新年、明けましておめでとうございます。

今年の正月休みは例年になく長い休みとなり皆さん、ご家族ともどもリフレッシュでき
たのではないかと思います。私は正月は箱根駅伝を見るのを毎年、楽しみにしており、
今年も夫婦共々、駅伝ドラマを楽しませてもらいました。


つくづく思うのですが、長距離走というもっとも孤独で個人競技の典型と言えるスポー
ツを、襷をつなぐというチーム競技に変えて、競わせる日本独特の発想が駅伝にはあり
ます。もしあれが一人で箱根を目指すようなただのロングラン競技だったらあんなに人
気はでないでしょう。個々の頑張りにチームワークが加わってさらにパワーアップして
いくか、はたまた空回りして個人のブレーキがチームを地獄に落とすか、そんなハラハ
ラドキドキが駅伝の魅力です。


特に、箱根駅伝は東京―箱根間を往復するという世界でも例を見ない長距離を、それも
大学生が走ります。ドラマが起きざるを得ないような過酷な設定が最初からなされてい
るのです。ただ、箱根駅伝を見ているとこの駅伝が、日本の長距離界にどれだけ優秀な
選手を輩出してきたかよくわかります。日本の長距離は箱根駅伝がベースになっている
といっても過言ではないのです。チームワークの駅伝が、個々の選手の向上にも大きく
貢献しているのです。


私達のITシステムの仕事もどうしても個々の仕事になりがちです。プログラム作業や
ホームページのデザインなどはその典型でしょう。孤独になりがちな仕事をどうチーム
ワークにもっていけるか。箱根駅伝を見ながら、長期距離走を駅伝が団体競技に変えた
ように、我々の仕事をチームワークに変える妙案はないものかと、そんな思いにもから
れながら箱根駅伝をみていました。


自分のためにという利己的な欲求が生みだすパワーはしれています。仲間のために、お
客様のために、社会発展のために。私達は他者のためにこそ発揮すべき能力を与えられ
て生まれてきていると思います。


会社は社員の方々のためにあります。その大切な社員の方々の個人の努力だけに頼って
いたのでは限界があります。その努力の成果が会社全員の喜びとなって個人に返ってき
てこそ次も頑張ろう、あるいは次の人にしっかり襷を繋ごうと思えるのではないでしょ
うか。その繰り返しがチームに、会社に対する愛を生み、自分も含めた仲間のため、会
社の発展のために心の底から貢献したいという気持ちを育てるのではないでしょうか。


仲間とチームのために貢献したいという思いがあって、そのチームは成長、発展してい
くことができるのです。箱根駅伝で総合優勝した東洋大学の全員の心のテーマは「一秒
を削り出せ」でした。一人一人が自分の限界からさらに一秒短縮する。それを全員でや
れば大きな記録の短縮です。繋がりの一旦の責任を自分も担っている。だから彼等は頑
張れたのでしょう。


会社も同じです。唯一、みなさんの心だけが会社を発展させることができるのです。
そのためには私達の心を高めていくことが不可欠です。私自身も社員の皆さんとそして
何事にも感謝し、ありがとうと心から思い、社員の方のために、そして会社のために頑
張ることで少しでも自分の心を高めたいと強く思っています。みんなでそう思えば、当
社の企業価値は益々高まり、社会に貢献できると信じています。


今年も当社は社員の方全員の心と心のつながりを重視し、フィロソフィの研修にも力を
入れていきたいと思っています。会社を興して丸22年です。調子のいい時も、調子の
悪い時も含めて苦労の連続だったなあと思います。会社を去った社員もいます。経営理
念に掲げた「物心両面の幸せの実現」もまだまだです。でも、ここにいる全員がシスケ
ンに働いてきて良かったなあと心から思える会社にしたいと私は強く思っています。そ
れこそが私の使命であり、そのために今年も皆さんのお力添えを得て共に頑張りたいと
願っています。


お陰さまで今期も8カ月を残して、目標予算のかなりの部分が見えてきました。少額
でも定期的な収入を目指す方針を掲げてやってきた成果だと思います。景気の回復基調
もあって、新規ITシステム投資の案件も何件か来ています。油断は禁物ですが、みん
なで頑張って行ければいい期末が迎えられると思います。


(中略)


当社の夢である全国展開もi-通販がぼちぼちではありますがお客様が増えて来ました。
もちろん売上的にはまだまだですが、ネット通販に強いシスケンという謳い文句を今年
は不動のものにするチャンスだと思っています。

当社としては初の教育関係システムもこの春には沖縄県で動き出します。沖縄の教育界
注目のシステムで、来年度中には算数だけでなく5教科すべてに拡張される見通しです。
日本最南の地で評価を得て、黒潮に乗って本土を攻めのぼりたいと思っています。


県外へはまずはこの2つで勝負する一年です。当社の継続的な発展、そして株式公開と
いう目標にとって全国への戦略展開は欠かせないと思っています。今年を是非、その基
盤を作る年にしたい。皆さんと共に、夢を追っかけて走り抜け、来年に大きな夢の襷を
つなげる年にしたいと思っています。今年もどうかよろしくお願いします。


売上極大、経費極小のフィロソフィについて今日は経費に関する話をします。


先日、福井の盛和塾でJALの役員を招いて、JAL再生の教訓を学ぶ企画がありました。


その際の講演も大変勉強になったのですが、その二次会で役員さんのお付きの方から聞


いた話が大変面白かったので紹介します。


稲盛さんが今日でJALを去るという最後の日の話です。


サプライズで稲盛さんに内緒で送る会をしようということになり、その準備を進めたそ


うです。


お金をかけたら絶対会長に怒られるというので、横断幕は年末の最終フライト便の時に


使用する「一年間、ありがとうございました」の幕を一年間の部分を後ろに折って使用。


さらにプロジェクターとスクリーンをレンタルすると30万円かかるというので、8千円


大きな白い生地を買ってきて、フォークリフト土台にして張り、プロジェクターは事務


所の会議室から借用して間に合わせ、ステージも倉庫に眠っていたなんかのイベントで


使用したものを代用したそうで、経費は生地の8千円のみ。


会場は飛行機の格容庫で、仕事の合間にどれだけの人が集まるか気をもんだそうですが、


予想外の1千人の社員が集まり、拍手と涙の素晴らしい送る会になったそうです。


その帰り際、稲盛さんがその御付きの人に聞いたそうです。


「あのスクリーンはどうしたんや」


その方はそらきたとばかりに「すべて手作りで8千円しかかけていません」と意気込ん


で答えました。


「そっか。でも、あのスクリーンゆがんどるな。もっとピンの張らなあかん」と一言残


して去って行ったそうです。


「いや~、参りました。パーフェクトじゃなかったんですわ」と、その方は注意された


ことを、さも勲章でももらったようにうれしいそうに、懐かしそうに振り返っていまし


た。


ちょっぴり羨ましさも感じつつ、JALの方々の意識改革が徹底されていることがわか


り、改めて感心しました。


意識改革は何も経費削減だけに及びません。


JALではすべてのセクションの方々が今もフィロソフィと向き合い、その学びと実践


を心がけようとしています。


私達も負けるわけにはいかないとつくづく思いました。