先日まで本社のパソコン教室で県の委託を受けたホームページ制作科の訓練が行われ

ていました。


毎度のことなので皆さんは慣れっこだったとは思いますが、先日のクラスは今までの

クラスと違って、というか今まで以上に挨拶が素晴らしかったと私は感じていました。


Hさんの教育がより徹底されたのか、今回の受講生のモチベーションが高かった

のか、わかりませんがほぼ全員が素晴らしい分離礼をしていました。


そのクラスの女性が就職が決まったと言って、わざわざ当社を訪問してくれました。


「明日から直ぐに来てくれと言われちゃって」と嬉しそうに語る女性を見ていると、

なんかこちらまでうれしくなってきました。


よくよく聞くと就職先は私がロータリーでご一緒している社長さんの会社です。


早速、翌日のロータリーでその社長さんにお礼を言いました。


帰ってきた答えが「挨拶が良くて、内の嫁さんが一発で気にいっちゃったんですよ」

私はさもありなんと、直ぐに納得しました。


よく「挨拶もろくできん奴だ」なんていいますが、挨拶はビジネスマナーの基本中の

基本です。


当社がお世話になっているY社さんに行くと私はいつも感心するのですが、あの会

社は、どなたにあっても挨拶がしっかりしています。


例え階段でのすれ違いであっても、きっちと我が身を壁際に引き、お客様に正対して

きれいな分離礼をされます。


さすが素晴らしい社歴を有する企業だけのことはあるといつも感心します。


同時に我が社はまだまだなぁと恥じ入るのですが・・


かのクラスは挨拶がみんなでできるようになることでクラスとしてのまとまりやモチ

ベーションも上がっていったような気がします。


訓練の最終日、クラス全員からのお礼と言われて私にまで花を頂戴しました。


私は2回だけ講義をしただけです。


そんな私にまで訓練生からお礼をいただくのは初めての経験で私自身、感激してしま

いました。


皆さんでお金を出し合ったのだと思いますが、当社はビジネスで県から仕事を受けて

いるわけで当然のことをしているだけなのです。


本当に心からありがたいなと思いました。


挨拶がすべての要因とは言いませんが、クラスのムードまで変えたと思います。

そして就活にまで大きな影響を与えました。


たかが挨拶、されど挨拶。


本当に自分は正しい、きれいな挨拶をしているだろうか。


ながら挨拶になってはいまいか。


基本が出来ていてこそ、自分の個性があります。


訓練生の方々から、今さらながら挨拶の大切さと自分の至らなさを教えていただけた

ような気がします。


先週、当社のビジョンで株式上場がピンとこないという話がUさんからありました。

よく、Aさんなんかもそんなことを言います。


リーダーお二人がそう言っているのですから、社員方々はもっとピンと来てないの

だろうと思います。


企業が株を上場した場合、その資金調達能力は格段にアップします。


もちろんある程度好調な業績を維持していくことが前提ではありますが、堅調な株


価を維持していれば自社株を渡すことで自己資金を一切使わずにM&Aする、つま


他社を吸収合併するなんていうことも可能となります。


それを会社拡大の手段のひとつしたのが京セラです。



一方、株を上場する時、その審査は、コンプラアンスがやかましく言われている今


日、年々厳しくなっており、その際問われるのが企業の透明性と健全性です。


経営者の恣意的な資産形成や取引先との関係が厳しくチェックされます。


特に、オーナー経営者であればあるほど経費の使い方やその同族が経営する会社と


の関係などが厳しく問われます。


株式上場はその会社が公明正大に正しく運営されているとの証明でもあります。


社会に認知されるとはそのことを指しています。



さらに上場企業は上場後も業績が厳しく問われます。


半期ごとに決算と決算予想を発表し、新聞にも載ります。


業績不振や赤字決算は即座に白日のもとにさらされます。


非上場企業であれば、決算公開も拒否できますが、上場企業はそうはいきません。


でも、こうした社会との厳しい緊張関係がむしろ企業を育ててくれると私は思い


ます。



一方で、株式公開の可能性が出てきたら私は社員の皆さんに株を持ってもらって


いいと思っています。


稲盛さんは同族経営の場合、簡単にそのようなことをしてはいけないと言ってい


ます。


それは株というのは大事なものでそれがとんでもない人達に渡ると、それこそと


んでもないことになりかねません。


とういいながら京セラでは社員に株を持たせ、中には上場によるキャピタルゲイ


ンで社内に何人も億万長者が出たといいます。


何故、京セラでは社員に株を持ってもらうことが出来たのか稲盛さんは社員との


信頼関係が出来ていたからだと言っています。


私も社員の方々との信頼関係を前提にいずれは多くの社員の皆さんに株を持って


もらい、株上場の喜びを分かち合いたいと思っています。


それが私の夢のひとつでもあるわけです。

本日はシスケンフィロソフィの1の11、「素直で謙虚である」を先週に続いてと

りあげます。


先週は素直について話したので、今週は謙虚について話をしたいと思います。

自分に誇るものがない人ほど威張り、ふんぞり返って自己顕示欲を満たそうとする
と、稲盛さんは言っています。

確かに私の経験でも未熟な人ほど威張っていて、素晴らしい業績なりを残している
人ほど謙虚でこちらが恐縮してしまうほどです。


先日も秋の褒章を受章したある社長さんにお祝いのために訪問させていただいたの
ですが、「ただ長くやっただけなのに」といたって謙虚に、そして「お金もうけを
二の次にするようなったら不思議なもんでお金が向こうから来るようになった」と
笑っていました。


確かにそんなもんかもしれません。


傲慢な人には人も金も近づかなくなる。


私が銀座の黒服時代、もてない客は威張る客でした。


Hな客や金払いの悪い客よりも威張る客の方がホステスさんたちには嫌われてい
ました。


威張る人、不遜な人は周囲の協力も得られず、自分の成長を自分で妨げているこ
とに気が付きません。


課長、部長、役員、会社でポストが上の人が威張っていたらチームワークなど取れ
るはずがないとも稲盛さんは言っています。


役職が高くなるほど謙虚になれ、というのが稲盛さんの教えです。


そうでないと決してみんなのベクトルは合って来ません。

会社の中でみんなとベクトルを合わせていくためにも、決して驕らず、素直さと謙
虚さを大切に考えることが重要なのです。


これが身につくと周囲への感謝の気持ちが強まり、他者への配慮や手助けの気持ち
が高まって来ます。


素直と謙虚が利他の心につながる入り口なのです。


「ありがとうという感謝の言葉が自然に出てくるような会社になれば絶対に再生できる」

これはJAL再生に際して、稲盛さんが当時のJALの大西社長に最初に言った言葉です。

感謝の気持ちというものを稲盛さんが如何に重要視しているかの現れだと思います。

当社のフィロソフィのⅠの6に「感謝の心を持っている」がありますが、私はフィロソフィはすべて大事な項目ばかりなのですが、今までも何度もお話ししてきた通り、中でもこの感謝の心がまず肝心、要と思っています。

感謝の気持ちがあるから、人は謙虚になることができます。

感謝や謙虚さがあるから、他者に対する利他的な気持ちを持つことができます。

謙虚で利他的な気持ちの人は、当然、人の意見も良く耳に入り、発想も柔軟になり、それゆえに前向き・建設的な人となることができます。

周囲に人も集まり、人望のある人となります。

一方、感謝の気持ちがない人は傲慢、利己的になっていきます。

周囲に人は集まらず、人望のない孤独な人となります。

傲慢な人が作ったシステムは、人がシステムに使われるような傲慢なシステムとなり、利他的な人が作ったシステムは人に優しいシステムとなります。

つまり感謝の気持ちがあってこそ、お客様の悩みや問題を解決するシステムを作ることが初めて可能となるのです。

さらに感謝の気持ちがあるからこそ自分が所属する組織や仲間への貢献意識が高まり、当然ながら組織の目標への意識も高まります。

こう考えると感謝の気持ちはフィロソフィ項目のすべての出発点なのだと私は思っていますし、当社の経営理念実現のための出発点でもあるのです。

心を高めるためにフィロソフィはあるわけですから、感謝の気持ちは心を高めるために外せない項目だとも言えます。

「ありがとう」という言葉の意味は稲盛さんが看破したごとく、我々の想像以上に重いと私は思います。

当社も皆さんのご家庭もありがとうという言葉があふれる会社や家庭になりましょう。

今期もそれぞれチーム目標と個人目標を決めています。


もちろん全体の会社目標もあります。


最近、つくづく思うのですが、目標というのはリーダー1人が頑張ってもなかなか達

成できるものではありません。


ところが全員で頑張ると意外とあっさりいけたりするものです。



チーム目標の達成に向けて頑張るというのは、当社の場合はみんなで石積みをするよう


なものだと思うんですね。


目標に向けてのやり方として私はバケツリレー型と石積み型と二通りあると思います。

メーカーさんなど共通のものを製作している会社だとバケツリレー型、当社のような知


識産業というか、個別の裁量の部分が大きな会社だと石積み型になる。



バケツリレーだと誰かがサボるとリレーが止まってしまうから直ぐにわかるのですが、


石積み型は、一人一人が個別の石を運びますから誰かがサボっても直ぐにはわからない。


でも、誰かが手を抜くと最後になって目標の石が足りず石の山が目標より小さくなって

しまう。


我々はこの石積みの責任を担っていること自覚しなければなりません。



一人がひとつ、まず石を持つ。


それを目標地点まで運び、石を積む。


また戻って石を取り、積み上げていく。


これを全員で何度も何度も繰り返すうちに、営業で言えばそれがとんでもない大きな目


標金額になっていたり、開発では大きな技術取得になったりする。


今期も営業は○○万円の売り上げ達成を掲げ、開発、サポートは属人性の排除を進める


ための目標を掲げ、開発では10月から研修もスタートしました。



根気よく、まずは小さな石を手にするところから始まります。


その繰り返しを、決して腐ることなく、あるいは誰かがやるだろうとズルすることなく

みんなで運んで積み上げていく。


リーダーの方々は常にそうした意識で目標に取り組まないといけません。


石を準備するのは、あるいはここに石があると指摘するのはリーダーの仕事かもしれま


せんが、運ぶのと積み上げるのは全員の共同作業です。


今期もそんな意識を持って目標に取り組んで欲しいと思います。