「ありがとうという感謝の言葉が自然に出てくるような会社になれば絶対に再生できる」

これはJAL再生に際して、稲盛さんが当時のJALの大西社長に最初に言った言葉です。

感謝の気持ちというものを稲盛さんが如何に重要視しているかの現れだと思います。

当社のフィロソフィのⅠの6に「感謝の心を持っている」がありますが、私はフィロソフィはすべて大事な項目ばかりなのですが、今までも何度もお話ししてきた通り、中でもこの感謝の心がまず肝心、要と思っています。

感謝の気持ちがあるから、人は謙虚になることができます。

感謝や謙虚さがあるから、他者に対する利他的な気持ちを持つことができます。

謙虚で利他的な気持ちの人は、当然、人の意見も良く耳に入り、発想も柔軟になり、それゆえに前向き・建設的な人となることができます。

周囲に人も集まり、人望のある人となります。

一方、感謝の気持ちがない人は傲慢、利己的になっていきます。

周囲に人は集まらず、人望のない孤独な人となります。

傲慢な人が作ったシステムは、人がシステムに使われるような傲慢なシステムとなり、利他的な人が作ったシステムは人に優しいシステムとなります。

つまり感謝の気持ちがあってこそ、お客様の悩みや問題を解決するシステムを作ることが初めて可能となるのです。

さらに感謝の気持ちがあるからこそ自分が所属する組織や仲間への貢献意識が高まり、当然ながら組織の目標への意識も高まります。

こう考えると感謝の気持ちはフィロソフィ項目のすべての出発点なのだと私は思っていますし、当社の経営理念実現のための出発点でもあるのです。

心を高めるためにフィロソフィはあるわけですから、感謝の気持ちは心を高めるために外せない項目だとも言えます。

「ありがとう」という言葉の意味は稲盛さんが看破したごとく、我々の想像以上に重いと私は思います。

当社も皆さんのご家庭もありがとうという言葉があふれる会社や家庭になりましょう。