和歌山のシステム開発のことなら株式会社システムキューブ -11ページ目

ウィルスの日5

こんにちは、マーシィです。
前回の続きです。

とくにお客様にまでウィルスのメールをばら撒いてしまったという
こともあり、全体的に仕方ない「事故」だったという
認識はありましたが、インターネットに接続している限り、
このような事態はまた起こるのではないかという恐れは残りました。

こういった事態をゼロデイ攻撃などと呼びます。
前もって対処する時間がゼロ日、つまり、ないのです。

いつまたこういったゼロデイ攻撃が発生するかはわかりません。
OSメーカーもベストは尽くしているでしょうが、ほんとうに一般の
ユーザーにはわからないところで新しい攻撃方法が
作られているかもしれないのです。
過去の話だから起こり得た、というわけではないと思うのです。

こんな話からも、いくつか得られるものもあるかもしれません。
Windowsアップデートは必ず行うこと、
ウィルスのパターンファイルは必ず更新しておくこと。
Windows7であればUACは切らないこと。
これらをほうっておかないことは、仕事でコンピュータを
使う上でのマナーです。

自分が近い将来、こんな目に遭わないためにも、
できることから対策していきたいものですね。

ウィルスの日4

こんにちは、マーシィです。
前回の続きです。

ウィルスはその日も被害を拡大し続け、さらに多くのユーザーの方が
ウィルスに感染する事態となり、大騒ぎとなりました。
当時はスマートフォンなどのようなものもなく、
パソコンでしか情報収集方法がありません。
たとえOutlookExpressを使用していないとしても、
完全に安心する材料もなかったのです。
あまりに急な事態で、あらゆる情報が不足していました。

その日は、メールPCを移動させて、開いたネットワーク回線に
ちょうど使っていなかったパソコンを接続し、
情報を収集することになりました。

徐々に情報が明らかになり、Windowsのアップデートや、
ウィルスが書き換えるファイルの情報、
ウィルスのパターンファイルの配信を経て、
ウィルス騒ぎは収束しました。
結局メールPCはウィルスに感染していませんでした。

ほとんどその週は仕事にならなかったような印象が残っています。
日次、週次の業務は、このような事態とはほとんど関係なく、
滞りなく運用できたのが幸いでした。
当時でさえ磁気テープは時代遅れなイメージはありましたが、
こういった事態になった際は、昔ながらの頑丈さが役に立ちます。

しかし一週間をウィルス対策などで使ってしまうと、
全体的な売り上げにはどうしても影響が出てきてしまいます。
だれかわからないウィルス作者のために、
どれだけ経済的な被害が出たのかはわかりません。
つづきます。

ウィルスの日3

こんにちは、マーシィです。
前回の続きです。

コンピュータ室では個別のパソコンで、
ウィルスのフルスキャンが行われました。
既知のウィルスには感染している様子はありません。
とはいえ、完全に安心できる材料もありません。

そんな中でも、日次業務が進行していきます。幸いにして、
個人情報データの受け渡しはメールでは行われていません。
ほとんどがジュラルミンケースなどで受け渡される磁気テープ
でしたので、主な業務は滞りなく進行しました。

それでも日次処理の終わりに、メールを利用して、処理データの
件数まとめなどを送るという流れはありました。
しかし、メールが使える状況ではありません。
かといって、この状況をお客様に伝えるとなると、
無用な不安を招いてしまうかもしれません。

しかしながら、お客様のほうでも同様の事態はほぼ同時に発生していて、
お客様のほうからこちらの状況を問い合わせる電話がいくつもありました。
このとき、WindowsでブラウザにInternetExplorer、
メールにOutlookExpressを使用しているユーザーは、
かなりの確立でこの事態に見舞われていたのです。

処理件数まとめなどをどうしても送る必要があるというお客様には、
状況を説明し、フロッピーディスクにファイルをコピーした上で、
事務所のパソコンから送信しました。

それ以外の用件については、すべて電話です。
結局その日一日は、電話対応と情報収集で終わってしまいました。
つづきます。

ウィルスの日2

こんにちは、マーシィです。
前回の続きです。

なんでも本社でもえらい騒ぎとなっているということで、
急遽現場を心配して電話をくれたみたいでした。

nimdaはメール感染型のワームです。
感染したPCのアドレス帳を元にコピーをばら撒いて
感染させるタイプです。
しかも恐ろしいのはプレビューでメールを開いた瞬間に感染する
というところです。
そのときまだ、メールソフトのウィルス対策は十分では
ありませんでした。

Sさんが言ってた、A課長からの大量のメールというのは
このウィルスの仕業だったのです。

いまでこそ、このウィルスはnimdaと呼ばれるウィルスであること
がわかりますが、そのときは未知の脅威です。
メールで感染して、メールを送りまくるということ意外、
ほとんど何もわかりません。
どんな破壊活動をするのか、ほかの感染方法を持っているのか…

とりあえず、A課長のメールをまだ誰も開いていないことを確認し、
メール用PCはネットワークケーブルを引き抜かれました。
まだウィルスメールは開かれていない。けれども、すでに誰かが
開いて、未開封に戻しているという可能性もあります。
その場合、個人情報をお預かりしてるお客様に
ウィルスメールを送りつけている可能性もあります。
そうであれば迷惑をかけますし、信用の緊急事態です。

メール用PCはコンピュータ室から事務所に移されました。
事務所にはまた別のネットワークがあるので、
とにかくネットワークにつなぐ必要があるかもしれないためです。

しかし事務所のパソコンの数台もまた、A課長からのウィルスに
感染していました。
いつもは事務所パソコンのサポートにまわることもありましたが、
その日は事務所のサポートをしている余裕はありません。
つづきます。

ウィルスの日1

こんにちは、マーシィです。

アンチウィルスソフトは皆さんインストールされていることだと
思いますが、ウィルス感染した経験はありますか?
僕は直接感染した経験はありませんけど、昔勤めてた職場が一時
パニック状態になったことがあります。

そのウィルスはnimdaと呼ばれるものです。
時期的に言うと2001年ごろの話になりますでしょうか。

その職場では、各自に与えられたパソコンはインターネットには
接続されていませんでした。
メール用PCと呼ばれているパソコンのみインターネットに接続
されていました。
これは当時の職場が、お客様から預かった個人情報という、
かなりクリティカルなデータを扱っていたからです。

「A課長からメールがいっぱい来てるよ」
一番早くに職場に来ていたSさんが、メール用PCの受信箱を見て
言いました。
メール用PCはメールアカウント一個をみんなで共用してたので、
自分に関係のなさそうなメールは見ないことになっていました。
A課長は僕らのグループの担当でしたので、
Sさんはそのメールを開いていませんでした。

後から考えると、このSさんの判断に救われることになります。

それから朝礼があり、朝礼が終わったころ、
僕らのいるコンピュータ室に本社から外線が入りました。
「えっ、A課長がウィルスに感染した?!」

驚くような大きな声がコンピュータ室に響きました
つづきます。

マルチコア対応

こんにちは、マーシィです。

最近、2コアだとか4コアだとか、
ともかくCPUはクロック数よりもコア数
をいうようになってきました。

最近4コア、8コアのCPUを使っていると、
はっきりとマルチコア対応できているか
どうかと言うのが分ります。

2コアの頃はそれほど感じませんでした。

マルチコア対応ができていないアプリは
CPUを100%までしか使ってくれなくて、
100%といっても2つで200%が最大の
100%です。

あとはその他のアプリやOSが使って、
だいたい120%ぐらいは使用してたので、
まぁこんなものかなと思いましたが、
4コア以上のCPUでも120%ぐらいしか
使ってくれないので、かなり遊んでるな
と感じます。

おなじ120%でも400分の120か、
200分の120かで、だいぶ印象は変わります。

そんな中、重たい処理を走らせたら
400%ばっちり使ってくれているアプリは、
いい仕事してくれるなぁと感じるものです。

そんなアプリはまだまだ少数派ですね。

PCから独立するiPad

こんにちは、マーシィです。

今回のWWDCの発表により、iPadやiPhoneが
PCから独立して、動作するようになることが
わかりました。

いままで、iPhoneやiPadは最初にPCにつないで
アクティブ化する必要がありましたが、
これからは買ってきてすぐ、PCにつながないで
も大丈夫になるようです。

またiTunesストアで購入した楽曲は、
PCにバックアップする必要はなく、iPadや
iPhone、そしてPCの間で自動的にコピーされ
いつでもきけるようになるようです。

よくPCを母艦などと読んで同期の中心に
していましたが、これからはPCもiPhoneや
iPadと同列の機材となるようですね。

それらをすべて統合するハブとして
iCloudが登場する予定です。
サービス開始が待ち遠しい気持ちです。

アプリのこれから

こんにちは、マーシィです。

いわゆるフリーウェアというものがあります。
僕も普段からお世話になっています。
無料でダウンロードできて、すぐ使えるアプリです。

iPhone以来の流れとして、そういった小規模なアプリを
売買するマーケットとして、アプリストアというものが
いろいろなところから出始めています。
iPhoneAppStore、AndroidMarket、MacAppStore
Chrome Web Storeなどです。

いままでのフリーウェアは、配布方法が、ほとんど
製作者のWEBサイトからのダウンロードに頼るものでした。
これを集約して、評価付けを行うことがアプリストアの
メリットになります。

100円代の小額の決済を行うことは、個人としては
難しいということもありましたが、これらのアプリストアでは
決済のシステムが構築されていますので、作者としても
気軽に値段設定することができ、今後の開発への資金とすることも
できるようになります。
フリーであったアプリが、有料になることで、クオリティが
向上しやすい状況にあると考えます。

良質なアプリがアプリストアで安価で入手できるように
なれば、市販アプリケーションの価格も求めやすい価格に
なるかもしれません。
アプリケーションの販売は新しい時代を迎えつつあります。

新しいMacOSX Lion

こんにちは、マーシィです。

WWDC2011で発表されたMacOSX Lionは
いくつもの新しい機能が搭載されています。

一つはタッチパネルを利用した、新しい
コンピュータ操作の形です。

iPhoneから始まったiOSデバイスでは、
アプリケーションは全画面でタッチ操作が主流です。
これをデスクトップやノート型パソコンに取り入れる
ものです。

コンピュータという大きなくくりの中で、
モバイルデバイスがパソコンの使いにくい縮小型ではなく、
きちっとモバイルデバイスからパソコンへの還元が
行われるところがすごいところです。

ほかにはファイルを編集したときの、一分ごとの
バージョン管理を自動的に行ってくれたり、再起動した際に
再起動する前と同じ状態にしてくれたりと、
普段使いの便利さも向上しています。

OSX Lionは7月発売。MacAppStoreで2600円の予定です。
ソフトウェアとハードウェアを同時にコントロールできる
Appleならではの、価格付けではないでしょうか。

DVDを作成する3

こんにちは、マーシィです。

前回の続きです。

自宅にあるiMacのエンコード能力は
MacBookProに比べてかなり高いはず。

MobileMeというサービスに入っていれば
どこでもMyMacというどこからでも自宅の
Macが利用できるVPNのサービスがあります。

そこにファイルを転送して、データ再変換。
DVDオーサリングも行います。
これはVNCという画面を共有するサービスを
利用して、ノートパソコンの画面で操作します。

ノートパソコンでも変換をかけましたが、
自宅のiMacではおよそ2~5倍の能力で変換を
行ってくれます。
DVDオーサリングもノートパソコンでは約4時間
かかっていたところが、2時間程度で行えます。

ファイルに変換したDVDイメージをDVDに焼きこみ
DVD作成は終了です。

この一連の作業でよくわかったのは、
このノートパソコンはしばらくは買い換えなくても
大丈夫だな、ということです。
苦手な重い計算などは自宅のほうで、実行すれば
いいのです。

将来的には、処理性能の高いパソコンを家に一台置いて、
簡単なつくりのノートパソコンを持ち運ぶように
なるのではないか、と未来を感じることができました。