ウィルスの日2 | 和歌山のシステム開発のことなら株式会社システムキューブ

ウィルスの日2

こんにちは、マーシィです。
前回の続きです。

なんでも本社でもえらい騒ぎとなっているということで、
急遽現場を心配して電話をくれたみたいでした。

nimdaはメール感染型のワームです。
感染したPCのアドレス帳を元にコピーをばら撒いて
感染させるタイプです。
しかも恐ろしいのはプレビューでメールを開いた瞬間に感染する
というところです。
そのときまだ、メールソフトのウィルス対策は十分では
ありませんでした。

Sさんが言ってた、A課長からの大量のメールというのは
このウィルスの仕業だったのです。

いまでこそ、このウィルスはnimdaと呼ばれるウィルスであること
がわかりますが、そのときは未知の脅威です。
メールで感染して、メールを送りまくるということ意外、
ほとんど何もわかりません。
どんな破壊活動をするのか、ほかの感染方法を持っているのか…

とりあえず、A課長のメールをまだ誰も開いていないことを確認し、
メール用PCはネットワークケーブルを引き抜かれました。
まだウィルスメールは開かれていない。けれども、すでに誰かが
開いて、未開封に戻しているという可能性もあります。
その場合、個人情報をお預かりしてるお客様に
ウィルスメールを送りつけている可能性もあります。
そうであれば迷惑をかけますし、信用の緊急事態です。

メール用PCはコンピュータ室から事務所に移されました。
事務所にはまた別のネットワークがあるので、
とにかくネットワークにつなぐ必要があるかもしれないためです。

しかし事務所のパソコンの数台もまた、A課長からのウィルスに
感染していました。
いつもは事務所パソコンのサポートにまわることもありましたが、
その日は事務所のサポートをしている余裕はありません。
つづきます。