翌日に、父の元の自宅から
冷蔵庫を譲ってもらうための準備。
(僕の自宅、下宿の廃品を処分するのも含め)
していたところ。
スマホの呼び出しがなる。
姉である。
じいちゃん。僕はいつからか自分の父を
じいちゃんと呼ぶようになり
つまりは、僕には子供がいないが
姉の子供達からしての
じいちゃんであり、また
それ相応の年齢の父に『じいちゃん』と呼んでやることで
ある意味での、なんというか
相応の尊厳のようなものを付与して、そう呼んでいる。
その、じいちゃんが少し離れたところに在している
友人に会いに行きたい。ということで
姉はそんなにいうなら、送りは送っていくけど
帰りは、自分で帰ってきてね
と、まあ、渋々承諾して行かせた。
ところが、帰ってくる時間になっても
帰宅してない。
と、電話が姉からあった。というわけである。
あとで判明したのではあるが
その日,帰ろうとしていた路線では
2つくらいの障害が重なっていたとのことであったのだが,,,,
なかなか、携帯の連絡がじいちゃんとつながらず
焦っていたのだが、姉と相談して、とりあえず
僕は、駅にゆき,電車で追いかけることにした。
その後、やや連絡がつきだして、
⚪︎⚪︎駅にいる。
ということがわかり、
それは、いつも僕が会社へ向かう
路線を乗り換えの駅までゆき、
僕が、会社へ向かう東京の方面の反対側へ6つか7つくらい
行ったところの駅であった....
前述のとおり、路線トラブルのため
車内は大混雑で、ぎゅーぎゅー
ななか、
泡をくって、駅へ着き、探すと
駅のベンチにサコッシュを肩にかけ
座っていたじいちゃんであった。
『じいちゃん、いかんなぁ〜』
と、とりあえず見つかったことに安堵し
トイレへ連れて行った。
シャツ一枚で上着などをきておらず
この時期ではあるが夜分に近く
少し、寒いかも知らんが、
帰るしかないので
探しに、いまきた路線を
逆戻して、帰途についた。
じいちゃんは、
『どっかで、飯でもくっていくか』
と呑気である。
と、まあ、80代の老人の介護の
出来事であった。
めんどくさいなぁ。と
思いつつも、
じいちゃんとこのように
電車に乗るのも
ごく貴重な機会でもあるかも
しれないなぁ。
と思い、
しかしながら
じいちゃんのある意味
公共交通機関の移動にも
支障のきてしまった現実的を
受け入れ
かつて、言うことを聞いたり
例えば、僕の入院時の
僕が世話をしてもらっていた
ところから
今度は僕が父を世話をする
ということになってきたのだなぁ。
と、実感した出来事であった。
続く.....