昨日あたりから「猛暑日」のニュースがきかれるようになりました
いきなりの30℃超えは、からだに堪えますね。
昨年6月の静岡市の気温を見てみると、ほとんどの日で25℃を超えています。
後半には36℃って日もあったんですね
アスリートもにとって、この急激な気温上昇は大きな問題です。
ただでさえ激しい運動を行って体温が上昇するアスリート。
急に暑さがやってきた、でもからだはその暑さに対応できず、熱中症の危険が高まる・・・。
練習や試合に影響があるだけでなく、命までキケンにさらされます。
熱中症予防のためにできることはいくつかあります。
その一つが「暑熱順化」。
以前は梅雨時くらいに考えればよかったのですが、最近は必要になる時期が早まっています。
※以下、厚生労働省「熱中症ゼロへ」参照
暑熱順化とは
体が暑さに慣れることです。暑い日が続くと、体は次第に暑さに慣れて（暑熱順化）、暑さに強くなります。
暑さに慣れていないと熱中症になる危険性が高まります。暑くなる前から暑熱順化をして、熱中症になりにくい体づくりをしましょう。
なぜ暑熱順化が必要なのか
人は運動や仕事などで体を動かすと、体内で熱が作られて体温が上昇します。体温が上がった時は、汗をかくこと（発汗）による気化熱や、心拍数の上昇や皮膚血管拡張によって体の表面から空気中に熱を逃がす熱放散で、体温を調節しています。この体温の調節がうまくできなくなると、体の中に熱がたまって体温が上昇し、熱中症が引き起こされます。
暑熱順化を行うことで、「汗をかいて体温を調節する」練習をするのです。
私は昨日、久しぶりに岩盤浴に行ったのですが、最初は全然汗が出てきませんでした。
身体は熱いのに・・・です。
何回も出入りを繰り返し、ロウリュまでしてやっと汗が流れるようになりました。
内に熱がこもって汗をかけなくなっているのだと実感しました。
いつから必要？
実は5月中に行っておく必要がありました。
どんどん早まっているんですね。
何をすればいいの？
ズバリ、汗をかくようなことをして、からだがきちんと汗をかけるよう準備するのです。
難しいことではなく、危険な暑さになる前に、運動・入浴などで汗をかく練習をしておくことが大切です。
これは一般の方向けに作られた資料です。
アスリートは既にトレーニングで汗をかいているので、その点は大丈夫だと思います。
ただ、意外と実行できないアスリートがいるのが、「入浴」です。
特にジュニアアスリート～学生アスリートは、疲れて帰ってくると、お風呂につかるのが面倒になるようで、シャワーを浴びるのがやっと・・・という選手も多いのではないでしょうか。
お風呂に肩までつかることでからだの深部まであたたまり、血液のめぐりがよくなります。
暑熱順化のためだけでなく、血液が体中をめぐることで、各組織に必要な栄養分や酸素などの「必要なもの」が効率よく運ばれます。
また、逆に老廃物や二酸化炭素などと「いらないもの」を回収することができるのです。
熱中症予防のためにも、疲労回復のためにも、湯船にはしっかりつかってくださいね。
今年の夏も、暑くなりそうですね～
すぐに暑熱順化をして、暑さの本番に備えましょう
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