2021年8月16日 健康情報451 梅干しの効用 脂肪燃焼作用
石田双三
1985年に取得し愛読した「梅干し健康法」という書籍がある。
この中のポイント情報は、講演原稿に何度か引用した。特集23号に緑茶
(カテキン)の効用を整理した。緑茶は、梅干しと並んで、日本の食文化の5本指に入る。今回知っているつもりの「梅干しの効用」を整理したい。
妻が、今年度の梅ぼし作りが終わった。仕込んだ梅は約10キロであった。幸せなことに、この10キロの梅とシソは、交流している複数の知人からいただいたものである。
梅は、昔から「体に良い」とされてきた伝統的な健康食品です。紀州梅効能研究会は、その優れた栄養をもつ梅の効能を、科学的なデータに基づいて解明しています。ここでは、主な内容を16項目紹介します。
1, 脂肪燃焼作用NEW
・梅干しの中には、ダイエット(脂肪燃焼効果)を期待できる成分(バニリン)が含まれていることを見いだしました。
・和歌山県紀南地域に住む女性201人を対象とした疫学調査結果では紀州産梅干しを毎日食べている人は食べていない人に比べて、BMI値(肥満度を調べる値)が低いという結果でした。脂肪細胞の培養細胞を使った研究結果では、紀州産梅干しには脂肪細胞に刺激を与える作用のあることがわかりました。その成分の一つが「バニリン」です。
・バニリンを含む紀州産梅干しを摂取すると小腸で吸収され、脂肪を蓄えている脂肪細胞に刺激を与えます。その刺激によって、脂肪細胞が燃焼し、小さくなることで体重が減少することが期待されます。
補足 梅干しを自宅に作らない家庭は、日本の食文化の基本を身に着けていない家庭でないか・・・と思っています。
前記した「梅ぼし健康法」には以下の目次がある
・梅は健康食品の王様
・美容効果をグンと上げる
・梅の里は長寿みら
・万病の保健薬
・胃腸障害には際立つ効きめ
・梅は家庭医療の常備薬 (後記に梅緑茶を紹介します。)
2021年8月17日 健康