観光列車、帰りの運賃が無料?! | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

全国各地に観光列車が走るようになりました。

私鉄・第三セクターの中には、観光列車に乗ると、当日の帰りの乗車が無料になる会社線があります。

観光列車に乗って、帰る際の運賃も、安くない第三セクターの運賃ですから、バカになりません。

そこで「1日乗り放題」「帰りも無料」「少しの料金で乗り放題」など会社によって異なりますが、対応してくれる私鉄・第三セクターがあります。

そのような特典がある観光列車をまとめました。

 

●パターンA《1日乗り放題》

観光列車の乗車日は、その会社線に1日中乗り放題です。

【1】雪月花(えちごトキめき鉄道)

「えちごトキめき鉄道」の豪華観光列車「雪月花」です。

車両は新造車、そして食事もグレードアップして24800円(通常便)と値上げしました。

この雪月花に乗った日は、「えちごトキめき鉄道」の路線に乗り放題となります。

午前中の「雪月花」で、上越妙高から糸魚川まで乗ったあとに、普通列車で同じ区間を戻るなら運賃1140円が不要になります。

また、この機会に「観光急行」に乗ることもできます。

私は午前に「観光急行」、午後に「雪月花」に乗って、観光急行の費用3260円を無料にしたことがあります。

安くない観光列車「雪月花」ですから、少しでも楽しみたいと考えたわけです。↓

 

 

【2】ろくもん(しなの鉄道)

しなの鉄道の「ろくもん」は、主に軽井沢と長野の間を走ります。

メインとなる「洋食コース」「和食コース」は15800円です。

この食事付きのコースに乗ると、軽井沢~長野の間が1日乗り放題となります。

帰りに片道乗るだけで、1670円ですから大きいです。

※篠ノ井~長野のJR区間も乗れます。

※長野駅以北の「北しなの線」(妙高高原方面)には乗れません。

 

 

【3】一万三千尺物語(あいの風とやま鉄道)

富山周辺の在来線が転換された第三セクター「あいの風とやま鉄道」の観光列車「一万三千尺物語」でも、乗車日は1日乗り放題となります。

食事付きで、列車名と同じ13000円(お土産無しの場合)です。

端から端まで乗ると、別途片道2100円ですから、観光に使えます。

 

 

【4】52席の至福(西武鉄道)

西武の「52席の至福」でも、1日フリーきっぷがつきます。

私は2017年に乗りましたが、秩父観光をして、池袋に戻りました。

運賃790円が助かりました。(特急料金は別払い)

ホームページで確認したら、現在もフリーきっぷがつくそうです。

1人乗車は基本的に不可ですから、1回しか乗る機会がありませんでした。

接客も素敵ですから、また乗りに行きたいですが、ペースが合う人がなかなかいないで乗れません。

 

 

【5】食堂車(明智鉄道)

レストラン列車の元祖とも言えそうなのが、岐阜県の明智鉄道です。

明知鉄道は、いわゆる盲腸線で、帰りにも普通列車に乗って、折り返し帰ることになります。

季節によって食事内容と金額は違いますが、帰りの乗車も無料になることが多いようです。

たとえば、9月~11月の「きのこ列車」は5500円で往復運賃込みです。

写真は、以前に乗車した際についていたフリー乗車券。

※列車によって異なる可能性がありますので乗車時にご確認ください。

 

 

【6】山のごちそう列車(秋田内陸縦貫鉄道)

秋田内陸縦貫鉄道は、角館と鷹ノ巣の間を走ります。

毎週運転されるわけではありませんが、食事を提供する列車が運転される日があります。

2022年6月には「山のごちそう列車」7000円が運転されて、私は乗ってきました。

この時に手渡されたのは、「秋田内陸ワンデーパス」でした。

急行も含めて1日乗り放題となります。

11月25金.26土.27日.28月と「大人の休日倶楽部パス」期間にも、各種レストラン列車が運転されます。

私も満足しましたが、かなり人気です。

 

 

 

 

●パターンB《帰りの乗車が無料》

《7》しまてつカフェトレイン(島原鉄道)

長崎県の私鉄、島原鉄道の人気観光列車が「しまてつカフェトレイン」です。

海に近い大三東駅に停まって楽しめる魅力があります。

現在は料金6000円になりましたが、帰りの片道運賃1460円が無料になります。

島原城などの観光施設も入れます。

観光施設に割引は各地で見られますが、無料はあまり見かけません。

もともと安くてスイーツや接客が立派ですので、帰りの運賃無料、観光施設無料は驚きです。

 

★海に近い絶景駅として有名になった「大三東駅」ですが、バスの乗り入れはできないとホームページに案内が出ました。

同じく観光地となった下灘駅と同様に、問題が起きつつあるのでしょうか?

大三東駅にお車で来訪を計画されている方へ | 新着情報 | 島原鉄道 (shimatetsu.co.jp)

 

 

 

●パターンC《割引販売》

『8』くろまつ(京都丹後鉄道)

京都府北部の天橋立周辺を走る観光列車「くろまつ」です。

観光地も多いので「くろまつ」の乗車の前後に、沿線の観光地に寄りたいところです。

鉄道ファンなら、他にも「あかまつ」「あおまつ」の2つの観光列車にも乗りたいです。

そこで、「くろまつ」の乗客に、京都丹後鉄道の1日フリーきっぷ750円を購入したことがあります。

天橋立から福知山に帰るだけでも800円ですから、十分モトが取れそうです。

 

 

『9』ことこと列車(平成筑豊鉄道)

期間限定で、観光列車の乗客以外も購入可能のようでしたが、2021年3月に乗った際にはフリーきっぷを販売していました。

「ことこと列車」は、筑豊線の直方駅から発車して、日豊線の行橋駅が終点です。

私はソニックで帰りましたが、平成筑豊鉄道で帰ると運賃は990円。

途中どこかに寄ると、乗り放題1000円が威力を発揮します。

 

 

●思うこと●

《1》1万円超えのレストラン列車なら、帰りの乗車券渡しては?

帰りの運賃は500円~2000円程度です。

帰りの運賃の収入も大切ですが、1万円を超えるレストラン列車なら、無料乗車券を特典につけても問題ないと思います。4000円くらいだと、減収が痛いですから厳しいですし、「無料乗車券不要だから安くしてほしい」という声も出そうです。

《2》盲腸線は特に貴重

「雪月花」でしたら、始発・執着となる上越妙高も糸魚川も、北陸新幹線の駅です。

1日乗車券を使わない乗客も多いでしょう。

一方で大半の乗客が折り返す盲腸線は、特に帰りの乗車券は貴重です。

「しまてつカフェトレイン」では、帰りの乗車券がサービスされます。

これに当てはまるのは長野電鉄「北信濃ワインバレー」ですが、上りと下りがありますから「往き」が無料となるのは扱いが難しいかもしれません。

《3》JRは難しいのかな

JRの観光列車では、帰りの乗車券無料と言う扱いは皆無です。

大きな理由は、観光列車の始発駅までJRで行くことが多いため、通しの切符を買いやすいためでしょうか。

考えやすいのは

「東北エモーション」で八戸から出発して、帰りに八戸に戻る乗車券

「或る列車」で博多から由布院まで乗り、帰りに博多まで戻る乗車券、このくらいでしょうか。