私は「東海道新幹線乗り放題&お好きなホテルと組み合わせてMYワーケーション」を6月に利用しました。
このプランは
(1)東海道新幹線のグリーン車に、7日間も乗り放題
(2)各地の東急ホテルズ6連泊
これがセットで11万円でした。
内容が非常に過激な割には、激安なプランだと思います。
7/20で、既に利用期間を終了しました。
【1】新幹線は空いていた
6月上旬の東海道新幹線は、臨時列車の運転がストップしていました。
定期列車だけの運行ですが、それでも空いていました。
グリーン車の私の席の隣は常に空席でしたし、前後の席もたいてい空いていました。
半分以上の列車では、グリーン車1両で10人以下の利用でした。
しゃべる乗客は皆無で、静かに移動することができました。
車内販売をするパーサーですら、「車内販売でございます」とほとんど言わずに、基本的に無言で巡回するくらいでした。
【2】ホテルも空いていた
東急ホテルズは、観光客と出張客の両方利用するタイプのホテルだと思います。
観光・出張ともに、他のホテル同様、利用客は大きく減っていると感じます。
時間帯や曜日で変動するにしろ、朝食会場はほぼ貸し切り状態でした。
そのぶん、ゆったり快適に利用できました。
連日かなり豪華な20㎡以上の部屋を、1人利用できました。
鉄道マニアの私ですが、東海道新幹線のグリーン車に乗りまくるのを減らして、ホテルの滞在時間を増やしたほどです。
【3】観光地も空いていた
名古屋や新大阪、東京などの駅周辺を見た限りは、さほど人流が減っているとは感じませんでした。
ところが観光地になると、話は別です。
平日13時頃に金閣に行ったところ、視界から人が全く消えた状態でした。
混雑するので金閣の池の前では、記念撮影が禁止されているわけで、こういう場所が静寂の空気に包まれているわけです。
様々な面で衝撃を受けました。
まあ、大阪や京都の人は、金閣ならいつでも行ける場所という感覚なのかもしれませんけど。
このほか、京都鉄道博物館では、閉館1時間前の平日夕方でしたが、客よりスタッフのほうが多かったです。
【4】グリーン車はワゴンがよく通る
この乗り放題切符「MYワーケーション」を利用したのは、車内販売を利用しまくれるのが大きな理由です。
やや割高のグリーン車用にしましたが、ワゴンが頻繁に通り、大正解でした。
車内販売のワゴンは、現在は11号車の準備室に乗り込みます。
ここからAワゴン・Bワゴンの2台が巡回します。
私は主に10号車グリーン車を利用しました。
10号車や9号車のグリーン車なら、1号車から7号車を主に担当するワゴンも10号車グリーン車を通ります。
16号車寄りを担当するワゴンも、10号車を何度も通ります。
注文が多く混雑してワゴンが「渋滞」することはなく、すぐ利用できました。
何と素晴らしい環境なのでしょうか!
【5】車内販売を利用しまくり
車内販売の利用が主な目的ですから、利用しまくりました。
結局1週間で、車内販売の全40品目を、購入したことになります。
【6】新人研修も目立った
新人がワゴンを押して、先輩がから指導する「研修」が目立ちました。
首都圏の普通列車グリーン車では、車内販売が半年ぶりに再開した際に、大勢の新人さんが一斉に車内販売の研修に入りました。東海道新幹線は、車内販売が継続していますので、理由は分かりませんが、何度も研修する場面に出会いました。
今まで、東海道新幹線で車内販売を行うパーサーは、全体的には立派な仕事をする反面、一部とはいえ言語道断のとてつもない低レベルの人を見てきました。
今回は7日間乗りまくりましたが、すべてのパーサーの方々が問題ない立派な応対をしてくれました。
【7】乗り放題でも限度がある
7日間のうち、東海道新幹線に1日中乗りまくる日をとろうと思いました。
1日だけ東京~新大阪間を1日3往復以上、約16時間乗りました。
朝6時に東京駅から乗り、23時台まで乗りまくったのです。
でも次の日は、体力が持ちません。
乗れる時間に限度があるのです。
「50歳以上限定」の乗り放題切符が発売されています。
私のような50過ぎのオヤジでも、1日だけなら乗りまくることはできます。でも、2日3日続けて乗りまくるのは無理なのです。「50歳以上限定」は一定の合理性があると感じます。
若いころは4日連続で車中泊しましたが、現在は無理です。
結局1日だけ乗りまくった日は3518km乗車しましたが、
それ以降はペースダウンして、他の6日間合計では5520kmとなりました。
【8】私鉄の乗り鉄にも活用
せっかく東海道新幹線沿線に出かけやすい環境になったのですから、近くの私鉄の乗り鉄も行いました。
■近鉄しまかぜ
「しまかぜ」では、先頭の展望座席が取れました。
もちろんカフェも利用できました。
■近鉄ひのとり
近鉄「ひのとり」も、運が良いことに先頭の展望席が取れました。
カフェスポットでコーヒーを飲めるのも、素晴らしいです。
■岳南電車
静岡の岳南電車で夜景を眺めてきました。
九州や四国に出かけて6万円出費するのには抵抗なくても、静岡の吉原駅から東京までの帰りに新幹線に乗る費用が高く感じるのです。それで、なかなか行く機会がなかったのです。
■長良川鉄道「ながら」
まだ記事をアップしていませんが、長良川鉄道の「ながら」にも乗りました。
前回乗った話はこちら↓
本当は養老鉄道あたりも利用したかったのですが、時間的に無理でした。
【9】利用した人は多くない?SNS
今回発売された「東海道新幹線乗り放題&お好きなホテルと組み合わせてMYワーケーション」ですが、
鉄道ファンが、大勢利用すると思っていました。
だって、グリーン車も乗れて、超激安なんですから。
ところが、SNSで同じことをしている「仲間」「同士」がいるかをチェックしたところ、6月初めにはほとんどいなかったのです。
6月下旬以降になると、ツイッターにアップしている人が若干増えてきましたけど。
たとえば、こちらのユーチューブです↓
東京駅6:00発「のぞみ1号」で新大阪に行き、新大阪8:30発「のぞみ94号」・・・と3往復。
考えることは同じですね。
【10】運よく仕事を減らせた
定年退職した人や、長期の休みを取りやすい学生なら別ですが、1週間乗りまくるには、仕事との兼ね合いが問題になります。
私の主な仕事は、中学受験指導です。塾で授業をするのが主で、頼まれていわゆる家庭教師もしています。
基本的に昼間に準備と雑用、そして夕方3時間ほどの仕事ですが、6月初めだけ「週3回だけ仕事」「週4日休み」にできました。
一応、ホテルの放棄はできないタテマエですから、仕事の3日間はこうでした↓
(1)午前中から新幹線に乗車
(2)16時頃東京に着いて、夕方17時から20時まで仕事
(3)そのあと自宅に戻って着替えなど荷物の入れ替え
(4)そして都内の東急ホテルに0時過ぎに着く
(自宅に寄らなくて良い日は、仕事後すぐ新幹線に乗って大阪のホテルに0時過ぎにチェックイン)
かなりのハードスケジュールです。
一般の会社員でしたら、なかなか利用できないと思います。
【11】けっこう食べたかな
7日間、いろいろ食べました。
■車内販売でフロートづくり
「シンカンセンスゴイカタイアイス」を使ったフロートを作りました。
パーサーの皆さんも、どんなものができるか、興味があったようです。
■コーヒー飲みまくり
結局、新幹線の車内販売で、コーヒーを12杯飲みました(アイスコーヒー含む)。
「ひのとり」等でも飲みましたから、1日2杯以上のペースです。
お酒は販売停止でしたから、胃腸の具合が少し良くないくらいで乗り切ることができました。
■浜松でうなぎ
うなぎ好きなので、浜松に行って「うなぎ」を食べました。
新幹線で遠い飲食店に行けるのは、快感です。
■弁当も楽しむ
浜松の自笑亭、米原の井筒屋の弁当を買いました。
乗客が減って、ホームの売店が閉鎖していた中、頑張って欲しいです。
【12】おしぼり
ダンディハウスの知名度が上がりました。
京都から新大阪まで乗っても、小田原から品川まで乗っても、すぐ「おしぼり」をもらえました。
おしぼりを積むと、こんな感じになりました。
殺菌作用が強い分厚いウエットティッシュや、消毒ジェルを利用したため、おしぼりの多くは結果的に開封しなかったのです。
【13】最後に御礼
鉄道マニアが7日間、乗り鉄するとこうなります↓。
JR東海さん 本当にありがとうございました。
今回は1人で乗りましたが、次も1人でお世話になるつもりです(笑)
また乗り放題、発売してくださ~い!