ニューブーリンホテルは市の中心部から少し離れていますが、交通の便がよいのでまあまあといったところでしょうか。受付には日本語の出来の人がいるので安心です。


全州の感想

 以前、河回村、安東村、北村といった昔の韓国の伝統を残す地域を見てきた。そこには日本の昔を思い出させるものも多数あり、歴史と文化の深さを感じさせられた。全州にもそのようなものを期待していったのだが、実際は全くそのようなものはなく、様々な施設はあってもそれらは最近再建された物ばかりで、ほとんどが観光地化されていた。パンフレットやネットには「全州韓屋村」となっているが、実際は村ではなく普通の街で、そこを歩いてもどこにも歴史と文化を感じさせるものはなかったのである。

考えてみれば全州は全羅北道の道庁という大きな都市だから、そこにそのようなものを期待して行った者が悪いのかもしれない。しかし、無料バスまで走らせて外国人に何を見せ、何を訴えたいのだろうか。その意味がよく分からなかったのである。また村と命名していても、それは前述の村々とは全く違ったもので村ではなかった。

ニューブーリンホテル(ニュー富林観光ホテル)705号室の設備
 庭のもぐら-705号室  ニューブーリンホテル705号室

 庭のもぐら-洗面所  庭のもぐら-トイレ
 705号室の洗面所    トイレ
 清涼里の一帯はかつての赤線地帯であったという。その名残が今もあり、朝から一日中売春婦が妖しい明かりを点けて客待ちをしている。しかし、この地域は地下鉄と韓国国鉄(KORAIL)の「清涼里」駅がある交通の拠点で、大型スーパーもあるし総合病院もある。ホテルと売春街はその間にはさまれて存在しているのだ。

ホテルの受付で、チェックインをすると705号室の鍵を渡された。エレベータで7階に上がると狭く古びた廊下があり、その階には部屋が7~8つあった。鍵を開けて入ると、室内用のスリッパがあり、靴を脱いで室内に上がらなければならなかった。ドアを閉めようとしたが閉まらない。何度もやったが閉まらない。やむを得ずドアを押さえて内鍵をロックすると開かなくなった。

室内は簡素で少し湿り気を感じる。窓が一つあり観音開きの木製の戸が遮光の役目をしている。開けてみると窓枠の下側にホテルのタオルが2本きっちりとあてがってある。水が侵入するのを防止するためだろう。室内の電気は鍵に付いている板をボックスに差し込まなければ通電しない仕組みになっていた。だから昼に外出している時(鍵はフロントに預けてある)は部屋の電気は当然切れているので、冷蔵庫に何かを保存しておくことは危険だ。洗面所はベッドルーム内にあったが、その高さが65cmときわめて低く、プラスチックの水受けは黄色に変色している。何年前のものだろうか。そこにはガラスコップ2つと小さな石けんが一つ置いてあるだけで、ここに三連泊しても石けんは1つしか補充してくれなかった。シャンプー・リンス、ボディーソープといったものは何もない。風呂とトイレは同室で、不思議なことにバスタブ付きのシャワーとは別にシャワーがあった。シャワーカーテンがバスタブに付いているが、中途半端なので外に水が漏れて役に立たない。床がびっしょり濡れてしまうのだ。だから、本来あるべき足拭きマットはない。

3階から7階のボイラーは共通でその容量が小さいため、お湯をたくさん使用する時間はぬるま湯しか出てこない。夏はまだ我慢が出来るとしても冬はとんでもないことになるだろう。韓国のトイレには和式と洋式があるが、洋式の場合、便座はたいていプラスチック製だ。このホテルのトイレで用をたしたあとトイレットペーパーを取るのは至難の業だった。座ったまま右後ろに身体を思いっきりひねらないと紙が取れないのだ。

日本人は用をたしてから紙を取るが、韓国では紙を取ってから用をたす文化のようだ。以前、慶州でそれが分からなくて大変なことになったことを思い出した。

エアコンは18度、22度、24度、27度と温度を選ぶことが出来るが、どの温度を選んでも吹きだしてくる空気の温度は同じだ。

ベッドはシングルとダブルが一つずつあったが、3日間シーツの交換はなかった。クローゼットはなく壁にハンガーフックが3つあるだけ。

良いのはティッシュペーパーがあったこと、ドライヤーがあったこと、バスタオルと小タオルがあったこと、毎日ペットボトル1本の水が付いていたことだろう。

そういえば廊下の角に自由に飲める水のタンクが設置されていた。


明日は、7月22日です。今回の最後の日になります。

暑さに疲れてソウルに帰ることになりました。タクシーまでの帰り道に路上で作業をしている大工さんがいました。路上を占拠してこのような作業をして大丈夫なのでしょうか。


バスターミナル

庭のもぐら-全州の大工さん 全州の街角で仕事中の大工さん

 「銀行路」に出て歩いていくが、見るものはほとんどなく、喫茶店などの今風のお店と、建築中の伝統的な家屋と普通の家があるだけだ。「太祖路」へ左折すると、ちょうどタクシーが客を降ろしたところだったので、それに乗り込みバスターミナルへ向かった。2時15分。バスターミナルには23分に到着し、タクシー代は4500ウォン。
庭のもぐら-全州バスターミナル  全州バスターミナルチケット売り場

バスのチケット売り場は2階なので、階段を歩いて上がるとそこにカウンターがあった。
「ソウル2人」と言うと、係の女性はニコリともせずつっけんどんな顔つきでチケットをよこし、18700ウォン×2=37400ウォンを受け取った。実に可愛くない。観光地には笑顔が大切だ。チケットには14時40分発、席番号5番、3番線と書いてある。

建物内には、荷物を転がすのに便利なように螺旋状の坂道が作ってある。では荷物はどうやって2階まで持ってくるんだろうか。その坂を下りて1階の3番線に行くとバスが入ってきたので行き先と時刻を確認して乗車。するとソウル行きはほぼ満席状態だったので、勝手に座ることも出来ず指定された席に。運転手さんがチケットの半分を切り取り、人数を確認して2時40分に定刻通り発車した。

ソウルへ戻る

庭のもぐら-帰りの車内  庭のもぐら-道路沿いの墓地

ほぼ満員の帰りの車内     道路沿いの墓地

 バスは高速道路を快調に走っていく。後ろへ飛んでいく景色は来た時と同じで3時45分にトイレ休憩をしたが、ここも来た時と同じでトイレが汚い。運転手さんが人数を確認して4時00分出発。

ソウルに近づくに従って雲行きが怪しくなり、やがて雨が降り始めた。車はワイパーを動かし始めている。ソウルに近づくにつれ道路がだんだん混んできて45分には全く動かなくなってしまった。5時頃ようやく渋滞が解消し、雨も止みはじめ5時36分にまだ明るいソウルの「高速バスターミナル」に到着した。

来た時と逆に地下鉄3号線のホームへ移動するのだが、建物が大きいのでビル内を右へ進み、左へ進み、下へ降り、歩き、下へ降りてようやくチョンノ方面行きのホームにたどり着いた。「玉水」駅で降り韓国国鉄(KORAIL)に乗り変えるのだが、ここでも上がって、下りて、長―――く歩いて、下りてようやく「清涼里」方面行きのホームに付いたのが6時06分。ところが、電車は出発したばかりで、まだ目の前を走っている。やがて快速電車が通過をして(通過する意味が分からない?)次の16分発に乗ることが出来た。車内は案外空いていて、6時27分に「清涼里」駅に到着した。

ロッテマート

庭のもぐら-ロッテマートの店内  庭のもぐら-清涼里駅前の屋台

ロッテマートの店内      清涼里駅前の屋台

 実は、まだお腹の中にお昼のビビンバが残っている感じがしている。ホテルに戻ってからまた出かけるのも嫌なので、駅ビルのロッテマートをのぞいてみることにした。ここは商品がとてもきれいにレイアウトされ、その種類も豊富である。価格は日本とほとんど変わらないものが多い。お腹にもたれないようなものを選んで、牛乳1000cc1980ウォン、ヨーグルト4連1980、バナナ牛乳4連3890、サンドウィッチ1300×2を買って10420ウォンを払い7時00分に駅を出た。暮れなずみ始めた駅前広場にはたくさんの露店が出ている。洋服、雑貨、占い師、果物屋、食べ物屋等々。それぞれがそれなりに売れているようだが、その間を通ってホテルの部屋に戻ってきた時は7時09分になっていた。グダグダに疲れてしまい、服を脱いでベッドに身体を投げ出してしばし目をつぶっていると8時を過ぎてしまった。シャワーを浴びてからチャミスルを飲み、ヨーグルトとサンドウィッチを食べると、ようやく人心地がしてきた。

そこで明日の計画を考えたのだが、歩くのを少なくして京義線の終点までいってみようということになった。終点からの戻る時に「新村」駅で途中下車して、梨花女子大学、西江大学へ行き、時間の許す範囲で徳寿宮、東大門を見ることに決め、眠りにつくことにした。今日はよく眠れることだろう。

あとで聞いた話だが、雨が降り始めるとこれらの露店は価格を大幅に値引きして販売するそうだ。


長い距離を遠足すると、その先々で様々な文化を見ることが出来ます。

全州は暑かったのですが、そのような文化の違いを見るだけでも楽しいものです。

韓屋村へ移動し、村内を見て回るのは苦痛でした。ビビンバがお腹にいっぱい入っていたからです。


全州韓屋村

庭のもぐら-全州豊南門  庭のもぐら-慶基殿

家族会館前から見た豊南門   慶基殿の表門

 外はかなり暑くなっている。全州は盆地だから昼にかけて暑くなるのだがそれにしても暑すぎる。「家族会館」を出ても、「韓屋村」らしいものはどこにも見えない。そこで1階の100円ショップに戻って、道を尋ねるとそばにいた親切なアジュマが、手を引いて外に連れ出し、南を指さして「あれが、「豊南門」で、そこを左に行け」と教えてくれた。

カムサハニダ。100円ショップの目立つところにアイスシャーベットや帽子が売られていた意味がよく分かった。

教えられた通り、照り返しの強い道を門に向かって歩き始めたが、とにかく暑い。門を見てから幅の広い太祖路へ左折して行くと、左手に「慶基殿」という御殿があったが、その佇まいから見て比較的最近に再建されたような感じであった。正門には伝統装束を着た警備兵が建っているが、中に入って見る元気がない。食べ過ぎていたからだ。それに、「全州韓屋村」の韓屋は分散して立てられているので、短時間で全部を見て回ることはとても出来ないし、暑い。そこで、いろいろある建物のうち、「全州郷校」に行くことにし、そこへ行く途中にある「梧木台」という見晴台に立ち寄ることにした。太祖路を進んでいくと観光案内所があったので、冷たい水と空気をご馳走になり、太祖路をさらに進んでいった。

梧木台

庭のもぐら-梧木台  梧木台 白い点はカップル

 道は登り坂になり、すぐに麒麟路とのT字路に出た。右に曲がるとすぐに右手に登っていく散歩道があり、左前方には歩道橋が見える。

散歩道を登り切ったところが「梧木台」。ここは、かつて李氏朝鮮の創始者の李成桂が1380年に日本の海賊倭寇を破り、開城に戻る際にここで宴を開き、漢の劉邦の作といわれる「大風歌」を謡った所だという。

「大風歌」

大風起兮,雲飛揚 大風が起きて、雲は高く舞い上がった

威加海内兮,歸故鄕 その威力を国内に輝かせ、故郷に帰る

安得猛士兮,守四方 いずこにか勇者を得て、四方を守らしめん

そんな歴史も刻んでいる場所だが、2組の若いカップルがデートに余念がない。李成桂が見たら、このような平穏な世が望みだと喜ぶだろう。と思いたい。

本来なら、この「梧木台」から全州の街が一望できるのだろうが、周囲の木々が生長し葉を茂らせているのでほとんど見ることはできない。

全州郷校・チョンジュヒャンギ

庭のもぐら-韓屋村遠望  庭のもぐら-全州郷校1

高台から望む全州韓屋村    やや上から見た全州郷校

庭のもぐら-全州郷校2  庭のもぐら-全州郷校3

郷校内の先生の席       郷校内の松

 「全州郷校」は「梧木台」から見て南側にあるのだが、その間には谷と小高い丘がある。「梧木台」から麒麟路に下りてそのまま進んでもいいのだが、自動車道を進むのも趣がないので、道を右手にとって住宅地に入っていった。道をやや下ってから、左に曲がり先ほど見えた丘を越えていくと、全州の町が一望でき、古い建物と新しい建物が混在している様子がよく見える。下り坂を下りていくと、すぐ左手下に「全州郷校」の全景があった。「全州郷校」の塀に沿って正面に回ると、そこはまだ工事中で、中に入るとかつての学校らしく風通しの良いがらんどうの建物が幾つか建っていた。もちろん再建されたものではあるが。中心の建物に行くと、何かの中継か撮影をするようで数人の人が準備をしている。靴を脱いでその建物に上がってみると、広間の床は細い竹を細かく編んだござを敷き詰めてあり、先生が座る場所であろうかそちらは黄色の麻布を敷き詰めたオンドル部屋になっていた。その後建物裏手にまわってみると、オンドルの焚き口があり、大量の薪が積み上げられていた。広い縁側に座って前庭を見ると、そこは矢場でもあり2つの的が置かれ、縁側には竹を輪切りにした矢の入れ物もあった。しばし、風に当たって休息を取ってから「全州郷校」を出発したのだが、時刻も2時に近くなり益々暑さが増してきている。「郷校通」は石畳なので、道からの照り返しも強い。日陰を探そうにも街路樹も疎らにしかないので、これ以上観光を続けるのが嫌になってしまいソウルへ戻ることにした。


全州の韓屋村は、再建されたものがほとんどですから、そこには歴史的重みを見ることが出来ません。また、各施設が点在していますので、1つ1つを見て回るのがとても大変でした。

最も、暑かったのもあるのですが。

全州バスターミナルから家族会館まではタクシーで行ったのですが、10分くらいの距離だったのですが日本円で300円くらいでした。2人で乗ったら1人150円ですから、日本でバスに乗った感覚でした。


トイレ休憩

 9時50分に運転手さんの休憩も兼ねて、トイレ休憩のためにドライブインに入った。ドライブインの建物などはまだ新しい感じがするが、管理が悪いのでトイレはとっても汚い。使う人も雑なのだろうか。

売店で売っているものを見ると、それほど安くはない。500ccのペットボトルは1400ウォンくらいだから、120円程度だ。お土産用のお菓子もあるが、これらは3000ウォンくらい(260円)が中心となっている。食堂もあるが食べている人は少ない。バスがたくさん停まっていても、休憩時間が短いためか利用している人はほとんどいない。利用しているのは、時間に余裕のある自家用車の人たちだろう。やがて運転手さんが乗客を確認して10時08分に出発。

全州バスターミナル

 時々水田地帯が現れるが、山々に囲まれた平地がほとんどのため、その面積はあまり広くない。そこにもビニールハウスがたくさん建てられている。時々見えるハウスの中は空っぽだからチャメでも作っていたのだろう。10時40分頃になると南部の広い水田地帯に入ってきた。時々現れる町には教会の尖塔が見られる。11時に高速を下り一般道に入り、やがて17分に全州のバスターミナルに到着した。

家族会館

庭のもぐら-全州観光案内所

バスターミナル上の観光案内所。隣がタクシー乗り場

 タクシー乗り場を訪ねるとすぐ上だというので、階段を上がるとそこに観光案内所があった。そこで日本語の地図をもらい、「家族会館」までタクシーで幾らぐらいかかるか聞くと約5000ウォンで、そこから「韓屋村」までは歩いて約10分だと教えてもらった。

観光案内所の隣がタクシー乗り場になっていたので、11時24分にタクシーに乗り“「家族会館」へ行ってほしい”といって出発した。

タクシーの運転手はクーラーを入れてくれないので、車内が少し蒸し暑い中を、11時35分に「家族会館」に到着し、料金4100ウォンを払った。
 庭のもぐら-家族会館    庭のもぐら-家族会館店内
道路から見た家族会館(2F)   家族会館内部    

「家族会館」が入っているビルの1階は100円ショップのような雑貨を売っている。歩いて階段を上り、2階へ行くとそこが「家族会館」で、入口を入るとキムチのカメなどが置いてあった。店員さんが「オソオセヨ」と迎えてくれ、奥の方の席に案内して、水を持ってきてくれた。注文はもちろん「全州ビビンバ」であるが、「ユッケビビンバ」もあるという。店内を見回してみるとお客が数人しかいないのは、少し時間が早いせいだろうか。
庭のもぐら-全州ビビンバ食事前   庭のもぐら-全州ビビンバ食後
運ばれてきた全州ビビンバ    食べ終わった全州ビビンバ

やがて、突き出しというか何というか大きなお盆に12種類のキムチなどとモヤシスープ、丼のような入れ物で焼いた大きな卵焼きが運ばれてきた。

12種類を食べながら中身を調べると、①白菜キムチ、②ところてんのナムル、③こんにゃく、④トウガラシのキムチ、⑤セリのナムル、⑥大根・モヤシ・トウガラシの葉のキムチ、⑦ワカメとワケギの和え物、⑧トウガンの和え物、⑨ゆで卵とジャガイモの煮付け、⑩大根とナスのキムチ、⑪梅の実の酢漬け、⑫小エビの塩辛であった。やがてめざすビビンバが運ばれてきたが、ご飯の上に様々な具がきれいにトッピングされている。ビビンバの入れ物はステンレスのボウルだが、さめにくいように受け皿に載せられている。

これをチョッカラとスッカラでかき混ぜて食べるのだが、こんなに色彩豊かにきれいに盛りつけてあるものをかき混ぜるのは実にもったいない。目をつぶって容器の中をかき混ぜた。これもコチジャン等で好みの味付けにして食べるのだが、食文化の違いだからやむを得ない。11時46分に食べ始めたが、これが苦痛の始まりだった。美味しいことは美味しい。しかしその量が多すぎるのだ。根っからの貧乏人根性は何歳になっても変わることはないし、「ご飯は一粒も残すな」と子供の頃にたたき込まれている。おまけに、これだけきれいに料理を作ってくれた人に対して失礼ではないか。しかし12時25分に限界が来た。なるべく下を向かないようにして、料金12000ウォン×2を払って「家族会館」を出発した。12時35分。


この後、全州の家族会館でビビンバを食べる人は、その量と種類の豊富さに驚かないで下さい。そして食べ過ぎないで下さい。

テーブル上の豊かな色彩はちょっと感動的で食べるのがもったいない感じです。

いよいよ高速バスで全州に向かいます。何しろ初めてですから、不安八分といったところでしょうか。

ソウル発の高速バス

 韓国は工業化が遅れ、日本に植民地化され、朝鮮戦争を行うなど国内のインフラである鉄道や道路の整備が遅れてしまった。韓国は1965年以後急速に近代化を進めたが、大都市の地下鉄以外の交通網は、自動車交通のための道路整備が中心になっていった。そのため現在の高速道路網を利用した長距離高速バスが人々の重要な足になり、大都市には高速バスターミナルが整備されている。

全州へは電車でも行けるが、このような事情からバスで移動する方が遙かに便利になっている。ソウルには江南に高速バスターミナルが作られ、韓国北東部(嶺東線)、南東部(京釜線)、南西部(湖南線)と3つの方面に分かれて高速バスが運行されている。全州は全羅北道なので南西部(湖南線)方面へ向かうことになる。

江南 高速バスターミナル

 そこで、江南の高速バスターミナルへ行くことになった。このバスは200kmを走るのだが、何と10分間隔で運行され、座席指定となっているという。

ホテルを出てから、きれいに整備されたコレイル(KORAIL)中央線の「清涼里」駅で7時48分発の電車に乗った。7時57分に「玉水」駅に着き、8時02分に地下鉄3号線に乗り換えて発車。漢江にかかる橋を渡って10分後に江南の「高速バスターミナル」駅に着いた。
庭のもぐら-バスターミナル  庭のもぐら-チケット

湖南線の高速バスターミナル  バスチケット

全州へ出発

 高速バス利用は初めてなので、ネットで調べてきても不安がある。しかし、駅に着いて、めざす「湖南線」ターミナルへの案内表示に従って右左に進み、途中駅員さんに道を聞いてチケット売り場にたどり着いた。だから、そのルートの記憶があまりない。かなり緊張していたのだ。チケット売り場で「チョンジュ」と言って指を二本出したら、笑顔のお姉さんがチケットを発行してくれ、18700ウォン×2=37400ウォンを支払った。チョンジュまでは片道202kmの距離があり、料金は日本円で1800円くらいだ。8時19分。チケットを見ると8時30分発 9・10番席 동양トンヤン・東洋)9番線と書いてある。トイレを済ませて9番線を探すと、頭上に目的地を書いたプレートが掲げられていた。

庭のもぐら-全州行き高速バス  庭のもぐら-乗車位置表示  

全州行きバス         頭上にある行き先表示

庭のもぐら-バスの車内状況  バスの車内。座席は三列。

待つほどもなくバスが入ってきたので、フロントガラスの表示を確認して乗り込んだ。乗客は10名くらいなので指定席を無視して勝手に座ってしまった。やがて運転手が乗ってきて、乗客のチケットの半分を切り取り、人数を確認してバスは定刻に発車した。

ソウル市街地の4車線の道路は、まだ朝の渋滞が解消していないがその中を南へ向かってバスは走っていく。よく見ると4車線のうち中央分離帯側の1車線はバス優先車線となっているのでバスは渋滞と関係なく80km以上で走っていけるのだ。

発車して30分ほどしたらフロントガラスに雨粒がつき始めたがワイパーを動かすほどではなく、やがてやんでしまった。このころになると渋滞も解消されバスはさらにスピードを上げて快調に走り続けた。8時56分。畑や水田が見えてきた。9時頃、窓から外を見ていると、田園に大団地が見えてきた。韓国の団地はいずれも30階建てくらいの高層ビルで、それが周辺とは異質な感じで林立しているのだ。これからの韓国は急激な少子高齢化の時代を迎えるのだが、これらの住宅群はどういった状況になるのだろうか。限界集落のようにならなければいいのだが。1時間ほど走ると水田の中にブドウ畑が見えてきた。棚仕立てで、とてもたくさん栽培されている。桃畑も多い。高麗人参を作っているのだろうか黒い布で覆われている畑もよく見られる。水田をこれらの作物に転換しているのは、TPPやFTAの自由貿易に備えているのだろうか。そういう意味では酪農・畜産は大変だろう。それらはほとんど見ることができない。

ソウルからほぼ真っ直ぐに南へ下っているせいか、空がだんだん明るくなってきた。韓半島も南部は梅雨が明けているのだろう。


全州行きのバスに無事乗れて満足な200kmの遠足です。全州が待っています。

南大門市場に行ったらこの饅頭屋さんに行きます。人により好みはありますが「ワンジンパン」のあんまんの方が好きです。


南大門市場の饅頭屋

庭のもぐら-南大門市場の饅頭屋1  庭のもぐら-南大門市場の饅頭屋2

「ワンマンドゥ」       「ワンジンパン」

 南大門の6番ゲートから入ったところに饅頭屋さんが2軒ある。1軒は普通の肉まんと辛い味の肉まんを売っている。店名は「ワンマンドゥ」。ここで10個を6000ウォンで購入。もう1軒はあんまんを売っている。ここで手のひらサイズの、平たくて大きいものを1個1000ウォンで購入。店名は「ワンジンパン」。ワンジンパンのあんまんは冷めても美味しいので飽きが来ない。饅頭をバックに詰めて6時30分に南大門市場を出発した。新世界ビルでトイレを済ませ、複雑な地下道を何とか通過して明洞側へ出て7時ちょうどにカナ眼鏡店に到着した。

ホテルへ

 7時10分にカナ眼鏡店の車でホテルまで送ってもらうために出発し、チョンノを通って「ニューブーリンホテル」に着いたのは7時45分だった。ホテル前のコンビニでビール(1850×2)とチャミソル(1400)バナナ牛乳ライト(1200×2)を買って部屋に戻った時は7時55分になっていた。合計7500ウォン。

シャワーを浴び、ビールとチャミソルを飲み、まんじゅうを1つ味見しながら、明日全州へ行くルートや、全州ビビンバを食べる「家族会館」のことなどを確認しているうちに10時も過ぎてしまったので、眠りにつくことにした。部屋が何となく暑いのでエアコンをかけっぱなしにして寝たのだが、何ともうるさい。でもそのうちに眠りに落ちたようだ。

7月11日(木)


 相変わらず、睡眠時間が少ない。夜中に目が覚めてしまうのだ。少し我慢をして6時30分になったので起きだし準備を始めた。外は曇っているようなので何よりだ。

昨日買ってきた饅頭を2つ食べ、帽子やカメラなどいつもの準備の他に、念のため雨具、地図等と荷物を確認して7時28分にホテルを出発した。

今日はかねてから計画していた全州へ行き、ビビンバを食べ、全州韓屋村を観光するつもりだ。東和免税店の所から全州行きの無料バスが出ているのだが、それに乗るには日本で事前にネットで申し込みをしなければならない。ところが、バス37席に対して130名近くが申し込んでいたので、抽選に外れてしまった。昨年は当選したのに台風の接近で取りやめていたからこのバスには運がないと考えよう。


7月11日にはいよいよ期待を込めて「全州」へ行きます。

ミョンドンでメガネを作ってから、南大門へ徒歩で行きました。

南大門は火災で焼失しましたが、立派に再建されていたのです。

再び明洞へ2

庭のもぐら-ミョンドンの雑踏  夕方4時頃のミョンドンの通り

 「東大門」駅で3時51分に4号線に乗ると、57分には「明洞」駅に着いた。6分しかかかっていない。とにかく電車に乗ってしまえば移動は早いのだ。「清涼里」から「明洞」まで7駅乗って料金は1100ウォン(100円程度)ときわめて安い。

明洞では3番・7番出口にエスカレーターがあるので、7番出口を探してエレベーターに乗ったが、なぜか途中エレベーターがない部分があるので歩いて階段を上らなければならない。ようやく4時03分に地底人から地上人になることが出来た。

目的の「カナ眼鏡店」は明洞の東西メイン通りの西の端の方にある。だから、地図を見なくても若い女性の流れをかき分けて進めば5分ほどで着くことが出来る。検眼をして、フレームを選んで価格を値切り、日本円1万5000円で決着。メガネチェーンをただでもらい、夕方ホテルまで送ってくれるサービスも付いている。でもこのメガネは一体いくらのものなんだろうか。

南大門市場

 これから夕食を食べるのだが、「どこかお薦めのお店はありませんかねえ。」と聞くと「南大門市場に“江原(カンウォン)”というお店があってそこの“タッコンタン”という料理がお薦めです。サムゲタンと似ているのですが、ちょっと違っていて、地元の人で賑わっているお店です。」「じゃあ」とその場所を地図に書いてもらい、7時までに戻ってくることを約束して、5時15分に南大門へ向かって歩き始めた。明洞を抜けると南大門路と忠武路がぶつかる大きな交差点に出たのだが、韓国では大きな交差点には、ほとんど横断歩道がないので地下連絡路を利用しなければならない。エスカレーターがあったのでそれを利用して南大門側に出た。

庭のもぐら-南大門市場4番ゲート  庭のもぐら-再建された南大門  

南大門市場の4番ゲート標識   再建された南大門  

緩い坂を上って4番ゲートから南大門の繁華街に入っていった。6番ゲートからの中央通りを横切り、1番ゲートから入ってくる通りを進んでいった。真っ直ぐに進むと右前方に再建された南大門が見えてきた。色が新しいので昔の趣は失われているが、再建されたのは喜ばしいことだ。その道を戻り、2番と6番ゲートを結ぶメイン通りに入り、6番ゲート方面の様子を見に行った。

通りの中央には様々な屋台が店を開いて客を呼び込んでいる。

カンウォンのタッコンタン

時間も過ぎてきたので、手持ちの地図に書いてもらった江原を探すことにしたが、良く分からない。すると露天商のお兄ちゃんが日本語で話しかけてきたので、その場所を聞くと教えてくれた。南山商会の角を曲がり、すぐの路地を右に曲がったが、見つからない。
庭のもぐら-カンウォンの看板  庭のもぐら-郷土料理タッコンタン
食堂カンウォンの看板     郷土料理タッコンタン

そこにいたアジュマに「カンウォン」と聞くと目の前の店を指さしてくれた。オレンジ色の看板には「タッコンタン タッチンンミ(旧カンウォンチ)」と書いてあるようだ。5時50分。店内に入って見ると客席が空いているので、言われた通り「タッコンタン」を注文するとすぐに運ばれてきた。良く使い込んだアルミの両手鍋に、トリの手羽などを出し汁で煮込み、ネギをちらしてある。ご飯が一杯付き、肉の付けダレ、コチジャン、キムチ、カクテキ、生ニンニクも付いていた。テーブルには調味料として塩、コショウ、トウガラシも置かれている。「タッコンタン」はさっぱりして美味しいが、コチジャンなどで自分の好みに味付けをして食べるらしい。

鍋の中には出し汁が残るが、その中にご飯を入れて“おじや”のようにする食べ方もあるようだ。ここは観光客があまり来ないところのようで、周りを見るとチャミソルをコップで傾けながらアジョッシ達が話しに夢中になっている。韓国のアジョッシ達は酒が入ると熱くなって話しに夢中になるようだ。値段は一人7000ウォンで6時15分に完食。カナ眼鏡店の店員が、南大門の「カンウォン」の近くに「喜楽(ヘラク又はヒラッ)」という店があり、「カルチチョリム」という太刀魚の辛い料理があってここも美味しいと言っていた。チャンスがあったら挑戦してみたい。この店の辺りは“太刀魚通り”というようだから、名物なのだろう。


韓国の人は、観光客に対して親切です。でもその親切に甘えることなく、自力で目的の場所を探してみる努力をしないといけません。

ソウルに行く場合はTカードを持っていると便利です。是非お勧めします。

ただ足腰が丈夫でないと地下鉄の階段に負けてしまいます。負けそうな人は、コネストのHPでソウルの地図を拡大し、エスカレーターとエレベーターのある出入口を調べていくべきです。

ミョンドンは7番口がお勧めです。それでも階段はありますよ。


ニュー富林観光ホテルへ

 1時35分に東和免税店を出発すると、ソさんが帰りの予定を話し始めた「みなさん、良いお知らせです。私は先ほど7月13日の帰りの時間を申し上げましたが、その時間を30分遅くするように連絡が入りました。ですからメモを訂正しておいて下さい。」

と話している間に、車は鐘路から三一路を南下し明洞に入っていった。明洞中心部の「ナインツリーホテル明洞」に2人を降ろし、我々が宿泊するホテルに向かって車は出発した。しかし、その後どの道を通ったかよく分からないが、東大門に南から接近していったので乙支路を東に進んでから北上したのだろうか。東大門を右折して、光化門からの道に入り直進すること3kmで「清涼里」駅に到着し、2時36分に一つ路地裏の「ニュー富林観光ホテル」に着いた。ソさんにチェックインをしてもらいお別れしてから、2時45分に705号室で荷物を開けることが出来た。

庭のもぐら-ニューブーリンホテル  ニューブーリンホテル。隣はパン屋さん

明洞へ

 今回の目的の一つに、明洞でメガネを作ることが入っていた。そこで3時20分にホテルを出て地下鉄1号線の「清涼里」駅の6番口に向かった。6番口にエレベーターとエスカレーターがあることを事前に調べてきたからだ。

庭のもぐら-人がいない飾り小屋  何の建物でしょう?

ところがホテルを出て右手に50mほど進むと、妖しい光を放った家々がある。中にはあられもない格好をした女性が、客待ちをしているのだ。そうです。ここはソウルの売春街だったのです。どういうものか興味はあっても、さすがに中を観察することははばかられるもので、ちらりと見て通り過ぎるとそこの交差点にシスターがいるではないか。そのあまりのアンバランスに頭が混乱してしまった。そこには10階建てくらいの大きな病院がありその前には何軒もの薬局があるのだ。観光ホテル、売春街、大病院という取り合わせは実に奇妙だ。病院に沿って大通りに出ると、そこに地下鉄の6番口があり、エスカレーターでホームへ下りていった。

money カード

 日本のスイカやパスモと同じ「T money カード」は前回のソウル旅行で手に入れていたので、それを取りだし5000ウォンをチャージした。前回の旅行ではビクビクしていたが今回はチャージする機械の前で、画面をタッチして日本語を選び、画面の指示通りに簡単にチャージを済ませることが出来るようになっていた。何事も経験で、一度苦労しておくと、そんなものかと自分の行動に自信が持てるものだ。かくしてカード残高は6600ウォンになった。日本円にするにはだいたい0を一つ取ればよいので、これは660円ということになる。正確には580円くらいしかない。

こんな金額で大丈夫かと思うが、韓国の交通費はとっても安いのだ。

再び明洞へ

庭のもぐら-6番口の長いエレベーター  地下は地下鉄「清涼里」駅、地上は病院。

 幅の狭い長いエスカレーターを下りてから、チャージをして改札を入り階段を下りてから1号線の「市庁」方面行きに乗り込んだ。

「東大門」駅で4号線に乗り換えるのだが、エレベーターで上の階へ上がり、5段の階段を上り、通路を歩き、10段の階段を上り、通路を歩き、下りのエスカレーターで下の階へ下り、通路を歩き、再び下りのエスカレーターで下りるとそこに4号線のホームがあった。1号線から4号線に乗り換えるのに10分近くをかけて移動しなければならない。

このあと何回も乗り換えを経験するが、その都度このようなことを繰り返し、苦労をさせられることになる。覚悟はしていても、なんでこんなに不便な作りにしたのだろうという疑問がわいてくる。ソウル市民は文句を言わないのだろうか。

高齢化社会の地下鉄

 これは年齢とともに実に厳しいものになる。現在、東アジアの国は急速に高齢化が進んでいる。日本だけが大騒ぎをしているが、実は韓国の方が深刻なのにあまり問題にされていない。台湾はもっと厳しい状況になるはずだし、中国はその規模からいって世界経済を揺るがす状態になるはずだ。これらの深刻な状況は、その国の日常生活が行われている地域へ入ってみると納得できる。今回の韓国では前回に比べ明らかにその現象が現れていた。

地下鉄の利用と、路線の乗り継ぎは高齢者に優しくないし、それは交差点の地下道にもいえることだ。なぜこのような構造にしたのか理解に苦しむ。エレベーターがない階段では、高齢のハルモニ、ハラボヂ、アジュマ、アジョッシがため息をつきつつ、足を引きずりながら階段を上っているのだ。徐々に改善をしているということだが、動く歩道は止まっているし、エレベーターも時とすると止まっているので百年河清を待つ印象であった。


再び地下鉄なんですが、乗り換えは覚悟をすべきですね。料金は安いのですが乗り換えは実に複雑怪奇です。なぜそのような構造にしたのかが分かりません。

東京都の地下鉄のあった「バカの壁」どころではありません。

どんな旅行でも、パックの場合は免税店やお土産物店に送り込まれます。その時間をつぶされるのが勿体ないのですが、安さと便利さに負けてしまいます。ちょっと我慢です。


離陸

 8時30分にようやく搭乗開始になり、座席に座っていると韓国への入国カードと税関申告書が配られてきた。サッサと書き込み鞄にしまっておく。飛行機はB767-300で9時03分にスポットを離れ誘導路を長いこと移動して、9時18分に35秒滑走して離陸した。窓から見える外は夏の靄がかかり地上はほとんど見えない。

機内にて

 9時45分になり安定飛行にはいると、食事と飲み物が同時に配られ始めた。なにしろ金浦までは2時間かからないからキャビンアテンダント(CA)は大変だ。気がついたのだが、この飛行機は座席にモニターがない。

庭のもぐら-アシアナの機内食  ビールはOB。なかなか美味しい機内食

配られた機内食のメニューは、①鶏肉・シイタケ・焼き豆腐・野菜・人参・ゴボウの煮込みあんかけとご飯、②サラダ(レタス・キュウリ・エビ)、③パン、④最中、⑤デザートフルーツ(グレープフルーツ・リンゴ・キウイ)、⑥水、⑦ビールはOB 355cc

OBビールはラガーで重い感じがする。Maxは同じラガーだがやや軽い感じなので今度飲む時にはOBはやめよう。他のものを美味しく食べて10時20分に完食。

ふと時計を見るとあと40分で金浦についてしまうではないか。共通のモニターを見ると既に韓半島のテベク山脈を越えている。

ところで、食事や飲み物を接待してくれたのは日本人CAの西岡さんという美人のスラリとした方だ。もちろん笑顔も申し分ない。10時57分着陸態勢に入り、11時06分にランディング。飛行機を降りる時に「西岡さんありがとう」という挨拶は忘れない。西岡さん大喜び。美人には弱いのです。

金浦空港

庭のもぐら-金浦空港  入国審査待ち

 スポットに着いた飛行機から降りると、反対側は搭乗ロビーになっていた。金浦は改修工事をしたようできれいになっている。階段、廊下を案内板どおりに歩いて20分に検疫を通過。入国審査に向かうと20~30人の列が出来ている。9つのブースを開けているが、なかなか進まないところもある。11時43分に入国審査を通過したが、両手の人差し指の指紋と顔をカメラで確認されて通過。エスカレーターを下りて、3番のターンテーブルにスーツケースが出てきたのが11時46分。ほぼ先頭だった。次の税関は問題なく通過。金浦の両替交換レートは、1万ウォン=1080円、100ウォン=9.25円となっている。お迎え添乗員はソ・インギョンさんで空港からの同行者は合計4人。いずれも韓国内はフリープランだ。

空港出発

 12時00分に金浦空港を8人乗りワンボックスカーで出発。漢江沿いを走ってソウル市内に向かった。今回の旅行はフリープランなので添乗員のソさんと会うのは今日と最後の日だけだ。そこでソさんが帰りの日の予定を話し始めた「着いてすぐに帰りの話しをしておかなければなりません。皆様の帰りは7月13日です。飛行機の関係がありますので、15時10分に一番遠いホテルを出発します。ホテルは12時までにチェックアウトをして下さい。スーツケースはフロントに預けておき、15時10分に必ずホテルのロビーにいて下さい。」「じゃあ、朝早くチェックアウトをしてフロントに荷物を預けてから、観光をして15時10分に戻ってくればいいのですか?」「そうです。」と確認をすると、ソさんが韓国料理や化粧品の話しをしはじめたが、同行4名はよく知っている話しなので大して聞いていない。相変わらずの渋滞もあって、12時30分に世宗通りにある「東和免税店」に到着した。

東和免税店

庭のもぐら-東和免税店  庭のもぐら-紫水晶

東和免税店の中国の人     看板も中国人用に簡体字表記

 ここに立ち寄るのはこういった旅行の定番だからしょうがないが何回目だろう?

ソさんが「1時30分までここで自由行動になります。」ということで解散になった。同行の4人が4人とも、そんなに長い時間は必要ないと思っていたが、これも旅行社側の決まりだからやむを得ないということで、ブラブラと待つことになった。

頼まれていた化粧品を買うために3階のOHUIというテナントに行き「粉おしろいの白を見せてくれ」と聞くと「ありません。今はベージュで肌の色に近いものしか作っていません。」という。価格も40000ウォン(約3600円)だというのであきらめて、1階のFACE SHOPで粉おしろいを買うことにした。価格は11ドルだというのでお買いあげ。12660ウォン(約1109円)

この日の免税店のレートは1ドル=1151.4ウォン=100.86円=6.13元とレシートに印刷してある。領土問題や歴史認識問題があって、日本人の韓国旅行者は大幅に減っているが、この免税店を見ていてもそれは明らかだ。お客の構成をザッと見ていると中国人70%、日本人と韓国人が10から20%くらいという感じがする。台湾からの人もいるようだが。中国の人はすぐに分かる。どこでも大声で話している。たくさん買い物をしている。子供連れの人がいる。ほしいものは我先に手を出し割り込んでくる。服装がどことなく洗練されていないからだ。商売だから売れればいいのだが、各テナントにいる店員さんを見ていると、どこでも大声で話し、ワイワイ騒いでいる子供達に“まったく!”といった困惑の表情をしている。でもそんなの関係なく中国の人は大きな袋を下げて、店内を歩き回っていた。


確かに免税店内に日本人はほとんどいません。政府間で火を付けましたが、両国ともその当事者は今はいません。残された国民、特に観光業者と観光客は大迷惑です。

日本人用の通訳・添乗員さんは生活問題になっているのです。政治家とは勝手なものだと思い知らされました。

またまた韓国に行くことになりました。リベンジなのです。

今回はそれに加えて、ソウルにある大学に行ってみました。どうなることでしょう。


フリープランソウル4日間


  羽田 → 金浦 南大門 → 全州 

  → 線 → 梨花女子大 西江大学

  → 西藏市場 高麗大学 → 中部市場

  → 金浦 → 羽田





庭のもぐら-全州ビビンバ
                         全州ビビンバ2人前【家族会館】       



4日間

出発 2013年 7月10日(水)

帰着 2013年 7月13日(土)




旅行準備

 昨年、台風の関係で全州へ行けなかった。今年は行きたいということで、昨年と同じ時期に韓国へ行くことにした。ある意味意地を張っていたのかもしれない。いつもは旅物語を利用しているのだが、ネットを見ていると阪急交通社が安いプランを出していたので、それを利用してみることにした。

数えてみるとオランダから帰ってきて17日目に韓国へ行くというのは、やや無謀という感もぬぐえない。しかし、既にその前に申し込んでいたので、まだ疲労感の残っている身体にむち打って旅行の準備を始めた。韓国は近いし、何度か訪れているので持ち物は少なくてすむ。オランダ旅行で持っていったものを思い出し「ハトガマメクテパ」等とお題目を唱えながら、ハンカチ・時計・がまぐち(お金・カメラと充電器)・マッチ?・メガネ・薬・手帳(筆記用具)・パスポートに、それらから連想するものを部屋に並べ、スーツケースに詰め込んだ。それでもスーツケースは半分空っぽだ。しかしその作業は出発前日の午後のことであった。よりによって今年の梅雨明けが7月の5日頃だったようで、とにかく暑く、とても身体が動かなかったのだ。

調べたら6日11時に気象庁は“関東甲信地方は梅雨明けしたとみられる”と発表。平年より15日早く、統計開始以来4番目に早い梅雨明け。梅雨明けとともに関東は最高気温が35度前後まで上がる猛暑となる見込み。」

などととんでもないことをいっている。どおりで暑いはずだ。

7月10日(水)

出発

 旅行会社から送られてきた日程表によると、羽田を9時出発となっている。そこで羽田へ7時に着くために、家を5時50分に出ることにした。京急蒲田を経由して羽田空港の国際線ターミナル駅に着いたのは6時36分、改札を出てすぐのエレベーターに乗って出発ロビーに上がり、アシアナ航空のカウンターでチェックインした時は6時45分になっていた。チケットには、OZ1075便 金浦行 36列DE席 106番ゲート 8時30分搭乗開始と書いてある。カウンターのお姉さんに聞いたら満席であるとのこと。アシアナ航空は7月7日にサンフランシスコで事故を起こしたが、そんなの関係ない感じだ。交通機関で最も事故率が低いのは飛行機なのだが、事故すると、ことが大きいので心配はある。時間が早いので、ロビーの椅子に座り、持ってきたお握りを食べて一段落したのは6時55分。7時10分に手荷物検査へ進んだが、今回はベルトまで外して進んだので一発でセーフ。イミグレーションへ進んで出国のスタンプを押してもらい、106番ゲートに向かって右方向へ100m以上も歩いた。

庭のもぐら-羽田空港ロビー  まだ人が少ない搭乗ロビー

ようやくゲートロビーの椅子に座ることが出来たのは7時35分だ。このロビーに来ているのはまだ20人程度だ。搭乗開始は8時30分なので、あと1時間近く待たねばならない。いつも思うのだが、この時間は長すぎる。しかし、遅れてくると席がバラバラになるのでやはり早く来ざるをえない。また、オランダでは緊張の連続だったが、日本では荷物の置き引きなどの危険性が少ないのでゆったり出来て良い。

空港の両替所でレートを確認しておいたのだが、今日は円→ウォン 0.0923、ウォン→円 0.0753となっていた。9.23円=100ウォンの比率で交換するという意味だ。1万円が10万8353ウォンだから、ずいぶんと円安になっている。


最近の円安は、海外旅行に大きな変化をもたらしています。1ドル90円の頃が懐かしいのですが、それでは日本の産業が空洞化してしまいます。

円安になると、韓国の観光や産業経済も結構打撃になりますから、世の中うまく行かないものです。