今回はキロンのお話です。
キロン(カイロンと呼ばれることもあります。)は、土星と天王星の間にある小惑星です。
公転周期は約50年と長めなので、同世代ではサイン(星座)は同じになることが多いです。
キロンは、別名「傷ついたヒーラー」とも言われるように、自分の心の傷を癒す経験を経て、人を癒すという意味があります。
国家の運勢を占うマンデン占星術では、先進医療などと読むことが多いです。
そのため、キロンが強い人は、医療従事者やカウンセラー、ヒーラーなどの職業に適していると言われています。
キロンは小惑星なので、10天体より影響は弱いのですが、強い配置の場合はチェックするようにしています。
私がチェックする配置は次のとおりです。
キロンと個人天体(太陽、月、水星、金星、火星)がコンジャンクション
特に太陽か月とコンジャンクションであったり、複数の天体とコンジャンクションであると意味が強まります。
キロンがアングル(アセンダント、MC、ディセンダント、IC)とコンジャンクション
特にアセンダントかMCとコンジャンクションの場合、意味が強まります。
また、キロンとオポジションの天体があると、それぞれが軸と重なるため意味が強まります。
キロンがカルミネートしている
キロンがMCに一番近い天体である場合、本人の社会的な姿勢に強い影響を与えます。
キロンが第1ハウス、第10ハウス、第12ハウスのいずれかに入っている
「アングルとコンジャンクション」よりは弱いのですが、キロンが目立つ配置です。
第12ハウスにキロンが入っていると、無意識に、または前世でトラウマを受けた可能性があると言われています。
「心の傷」というのは誰もが多かれ少なかれ持っているものだと思いますが、キロンが強い人は、その心の傷が比較的「目立つ場所」にあるという印象があります。時には心だけではなく、体の病気として現れる場合もあります。
しかし、キロンは決して凶星ではありません。初めに書いたように、自分の傷を癒す経験によって、人を癒やす能力を得ることができるのです。
そのエネルギーは、傷を負った誰かと、自分自身を優しく包み込むことでしょう
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