バルタンの星を探して(第二十一回)飯島敏宏監督の凄さ
飯島敏宏監督を勝手に解説、
今回は「ウルトラセブン」第38話「勇気ある戦い」の続き
ニセ情報のラジオを聴いてやって来たクレージーゴン
ラジオで渋滞情報を集めるバンダ星人の狡猾さよ笑
腹部のシャッター内に、爆弾が仕掛けられた車を
そうとは知らずに大量に捕獲して
母艦(バンダ星人の宇宙ステーション)に帰還
するとシャッターが開いて
中から車が出てくる
特に説明は無いがクレージーゴンの腹部シャッターが開いて
宇宙ステーション内に移動探させている
つまり「未来少年コナン」でいうところの
プラスチップを集荷するバラクーダ号が
この宇宙ステーションというわけで
コクピット外からナメshotで『良し!』
車の爆弾を爆破!
たまらずバンダ星人も爆死!
コントロールを失ったクレージーゴンは
狂ったように大暴れ
ウルトラ警備隊がウルトラガンと
フルハシ隊員のエレクトロHガンで集中攻撃!
エメリウム光線もアイスラッガーも効かないクレージーゴン!
ミニサイズに縮小したセブンが
フルハシ隊員のエレクトロHガン
の銃身に入り…
自分の身体を発射!
これは光学合成の中野稔からやりたいと言われ
このシーンありきで、話しをまとめた飯島敏宏監督
セブンの技が効かないのはクレージーゴンが強いからではなく
セブン砲弾をやるため笑
強敵クレージーゴンを倒したセブン
ダンに戻り負傷を手当してもらい車椅子で和気藹々と移動(基地に戻るのかな?)
オサム姉がダンのそばに付いていて
アンヌは少し離れている
『ダメさん、ありがとう!』
握手を交わすダン
美人に対しニヤニヤするダン
それを見ていたソガとアンヌ
ソガに(おい、良いのかアレ?)みたいな感じで挑発されるアンヌ
すかさず嫉妬してる感じで
持っていたタンポポの綿毛をフゥーッ!とダンの方向へ吹き飛ばし(カワイイ)
一瞬、「イィ〜ッだ!」風に顔をクシャッとする
結構あからさまなダンへの嫉妬心のシーンで珍しい
しかもそれをソガ隊員に揶揄される
女心を入れ込む飯島監督
最終回が近づくと
そういうシーンも布石として打っといた方が良いよね
からかったソガ隊員が、さっさと先に行く事で
あまりウエットな印象が残らないようにしているのも
都会派演出の飯島監督ならではか?
そして、「毎度お騒がせします」の飯島監督らしく
モロにエロではなく、ほんのりHに見えるこのシーンをおまけ写真で
(※下品なエロは飯島監督は嫌いなんです)
オサム姉が負傷したダンを支えるため
下腹部を触っていて
ダンが声を上げるシーン
見ようによっては
どことなくエロいのが良い
今回で飯島敏宏監督の勝手に解説は終了です
バルタンの星を探して(第二十回)飯島敏宏監督の凄さ
飯島敏宏監督を勝手に解説、もう20回かよ!
今回は「ウルトラセブン」第38話「勇気ある戦い」の続き
母船ぽい飛行物体に合体したクレージーゴン
その写真だが、後追いしていたホーク1号から撮れる角度ではない笑
この写真を見たダンが…
『バンダ星人の宇宙ステーションじゃないか!』
『ダン、何でそんな事を知っているんだ?』
『いや、ちょっと…』
いやちょっとでは誤魔化しきれないよダン
この天あきの構図も実相寺昭雄監督ぽい
ニセの交通情報をラジオで流して
爆弾を積んだ車をあえて持っていかせ
母船に戻ったら爆発させる作戦
ニヤニヤ笑いながら作戦を思いついたキリヤマ隊長
さすがクラタ隊員と共にザンパ星人を全滅させたサイコパス
ラジオのアナウンサーが
ニセの渋滞情報を喋る
またも実相寺ぽいカット
左にドリーしてアナウンサーの正面に回る
この手間の机が黒味に落ちてるのが実相寺
手術の時間になっても病院にダンが来ないので
ゴネるオサム君
そりゃフルハシ隊員に『なんて我儘なヤツだ!』と言われるわな
そこへ現れた黒い影
悪役宇宙人のように無言の笑みで何度も頷く博士
どう見ても悪い宇宙人が人間に化けてるようにしか見えん笑
ブォッフォッフォッフォッフォッフォッフォーッ
って感じの笑
ここは何回観ても笑ってしまう
オサム君から見たら悪役だからこういう演出にしたと思われる、が、笑っちゃう
手術室にオサム君が運ばれてくるカットも
これ悪魔的な逆光ぎみの博士
笑ってしまうって!
ショッカーに改造人間にされてしまう感じに見えるわ
その頃、クレージーゴンと戦っているウルトラ警備隊
何故か、テレスドンの回でアンヌ(違うアンヌ)が走っている実相寺カットに似たshot!
落下した瓦礫に接触してケガするダン
運ばれた病院がオサム君のいる病院
瓦礫の砂埃など外のバイ菌だらけのまま
手術室に入るダン(さすがにこれは無理ある)
『博士!オサム君を頼みます!』
いや、とっとと出てけ!
呼吸器ナメshot!
またも実相寺ぽいカット!
博士が悪い宇宙人に見えてから
どうもおかしいぞ(笑
初見では
博士が実はバンダ星人か?と、考えてしまったよ
ダン(セブン)に近づいて倒せるし
まあ、そんなどんでん返しもなく終わりますが…
なんか今回は
あらすじ紹介で終わってしまったな
つづく
バルタンの星を探して(第十九回)飯島敏宏監督の凄さ
飯島敏宏監督を勝手に解説
今回は「ウルトラセブン」第38話「勇気ある戦い」の続き
高速道路に現れたクレージーゴンにスーパーガンで射撃したアンヌ
攻撃した事で目をつけられたのかハサミで車ごと捕まる
↓クレージーゴンのハサミが車に迫る!
『ダ〜ン!助けてぇ〜!』
ホーク1号に助けを求めるアンヌ
クレージーゴンの腹の中に入れられそうになる!
車の窓の部分に助けを求めるアンヌが合成されてる!
この意欲と努力は認めるが
背景はクレージーゴンなのにアンヌの背景が青い空なのはやはり無理がある(泣ける…)
とは言え、背景がクレージーゴンだと
アンヌが小さ過ぎるので全く分からなくなるから仕方ないのか?
邪魔しに来たホーク1号のβ号がクレージーゴンの額から発射されたビームで撃ち落とされ
コクピットにいたフルハシは気を失い、
ダンが変身を決意するような仕草のあと
アオリでウルトラセブンが立ち上がる!
ウルトラアイ装着からの火花グルグル変身シーンは無し!このスピード感!
アンヌが乗っている車を何とか
クレージーゴンのハサミから離そうとするセブン
ここで、また車の窓に叫ぶアンヌを大胆に合成!
意欲と努力は尊敬しますよ
CGの無い時代にこれをやる根性!
しかも2回も!
ハサミから車が落ちる!
おい、中のアンヌ・オサム姉・博士はどーなる?!
セブンがキャッチ!
中の人達は凄い衝撃があるはず!
何なら複雑骨折してまうよ!
そっと高速道路に車を置くセブン
アオリshotにして置くところを見せない
道路上の飾りが不要になる省力化
次の実景と違いが出ないように
あえて道路上は見せない!素晴らしい!
セブンの手の甲のUP(合成)
スキー手袋のような蛇腹仕様が泣ける
手が上にあがると助かったアンヌの車
これ初代バルタン星人のハサミで吹き飛ばされるハヤタのカットと似ている大胆な合成
止まっている車を撮影して
そこにセブンの手を合成するだけという省力特撮!
逃げ出したクレージーゴン
どうやって空を飛んでいるか分からないが(笑
とにかく飛んで行く先に母船ぽいのが浮かんでいる
その一部が観音開きすると台形の穴が空いている
そこにクレージーゴンの腹部(シャッター状)が合体!
丁寧な描写に頭が下がります
どうやらクレージーゴンは
この母船の一部のような存在か?
奥に飛んで行き、謎を残したまま雲の中に消える
あまり動けそうにないクレージーゴンなので
セブンとの戦いは短め
まだ前半なので第2Rが待っているのだ
実相寺昭雄監督がウルトラマンのスカイドンの回で
勝手に2回変身させて、ズルいぞ!と満田監督から嫌味を言われたそうだが
飯島監督もこの回で2回変身したので
嫌味を言われたのだろうか?
次回につづく
バルタンの星を探して(第十八回)飯島敏宏監督の凄さ
飯島敏宏監督を勝手に解説
今回は「ウルトラセブン」第38話「勇気ある戦い」の続き
いよいよ「き⚫︎ちがいロボット クレージーゴン」登場です
前回、前々回とワンカットシーンを紹介してきましたが
このクレージーゴン登場辺りからは細かいカット割りとBGMで盛り上げます!
飯島敏宏監督は音(曲&SE)の使い方も抜群に上手い!
ユグレン博士を空港で出迎えたアンヌとオサム姉は高速道路で渋滞に巻き込まれる
手術の時間が無くなる!と焦る姉
その時!高速道路に白い霧がかかる
とともにBGM「忍び寄る侵略者 M9B-3」が不安を煽る
ミニ鏡🪞みたいな通信機(私服用?)で警備隊本部にすぐ連絡!
『こちらアンヌ!空港の高速道路に突如深い霧が発生!』
ピカピカッと閃光が走る
ドダッ!ドダッ!(クレージーゴンのロボっぽい足音)
この足音をイントロにするようにBGMスタート!
♪パ、パーパ、パラパ、パッパラー!(進撃 M38A)
ドダッ!ドダッ!
この足音が曲のリズムを刻んでいるような付け方!
『何?あの足音、近づいてくるわ』
まだクレージーゴンは姿を見せない!
姿を引っ張る!
アンヌの通信を受けてホーク1号が飛んでくる
霧でウルトラ警備隊出動もどうかと思うがテンポの良さがそんな疑問を持つ間もない
たたみかけるスリリングな演出!
『よし、霧を消そう!』と隊長
赤い煙幕のような霧を消すアイテムを噴霧!
何の疑問を持つ間も無い!
霧が晴れて
ダンが『あっ!ロボットだ!』と
どんなロボットなんだ?と視聴者に興味を持たせた上で
ホーク1号コクピット目線でウルトラ警備隊員と視線の共有!
やや旋回気味に道路から…
遂にクレージーゴンの姿が!興奮度MAX!!
隊長『攻撃開始!』
♪パ、パ、パ、パーン!パ、パ、パ、パーン!
曲の音量レベルも上がり否が応でも盛り上がる!
すかさずホーク1号のβ号が分離!
2機での攻撃開始!
子どもが興奮しないはずがない展開!
攻撃を受けても気にせず車を腹の中へ放り込み続けるクレージーゴン
攻撃が全く効かない
クチ(らしき形状)の中で小さいギアがいくつも回転している
チャチいけど不気味さはある
その顔から左下へ↙️カメラを降り下ろすと…
スイッシュの途中でカットを繋いで…
クレージーゴンの前に立ち往生の車!
アンヌも乗っている!
カメラがPANダウンしたように見せる繋ぎが
特撮ブロックとの一体感を出す!
さすがウルトラ警備隊員アンヌ!
車外に出てウルトラガン発射!
めちゃくちゃカッコいい!
ここはカットを割って
クレージーゴンに命中!
この一連のシーンは
かなり燃えます
曲のタイミングが合っているんです
是非ここは何回も観てほしい
「勇気ある戦い」は怪獣デザインが地味なんですが
映像演出が素晴らしく出来が良い
この前までの部分でワンカット演出が多かったので
ここから急に細かいカット割りになるのは
メリハリがついてテンポ出ますね
テンポ感も飯島敏宏監督の得意技です
野球で言うと
変化球は実相寺昭雄
ド直球は飯島敏宏
このド直球が、物凄く良い直球なんだ
次回につづく
バルタンの星を探して(第十七回)飯島敏宏監督の凄さ
飯島敏宏監督を勝手に解説
今回は「ウルトラセブン」第38話「勇気ある戦い」の続きで
この回にやたらと多い移動ナメshotドリーをさらに紹介します
写真掲載数の限界で1カットしか紹介できません今回は…
謎の巨大な足跡を発見したウルトラ警備隊
ダンの『何者でしょう?』のフレームインから始まって
『分からん、何の手掛かりも無い』と隊長
下手方向へ歩き出すダン
ヘルメットをナメshot
フルハシが画面に入るとセリフ
『霧の中で車が30台も消えた』
カメラは歩くダンをフォローし続ける
『明日 現れなければ良いがな…』とダン
ソガが画面に入ってくる
『どういう意味だよ、それは?』とソガ
それを聞いたダンは踵を返しソガに対して
『明日、オサム君の心臓手術に立ち会ってやると約束したから…』
納得するソガの前から急に早足で隊長の前に移動するダン
カメラはダンを追いかける
行きよりも多めにヘルメットをナメshotで隊長が
『明日どころか永久に現れてほしくない…しかし…』
隊長らしからぬ弱気発言
さらに進んでアンヌの前へ
ヘルメットナメshot!
『アンヌ、念のため明日 空港へユグレン博士を迎えに行ってやってくれないか?』
思わせぶりに画面左上を見つめながら呟くアンヌ
『あした……』
ダンも同じ方向を見つめる
(若干ズレてる視線)
この画面が段々とフォーカスOUTして
翌日の空港ロビーのユグレン博士のカットへ繋がる
当然、特殊効果は無し
すりガラスっぽいのがカメラ前を遮るくらい
このカットも前回紹介したように
飽きそうなシーンをワンカットの緊張感と
ドリー撮影で飽きさせない技!
現代の特撮ドラマのように
カット数を増やして誤魔化すのは逆に
撮影カット数が増えて手間が増える
ワンカットで済ませば編集も不要で
本当に実力がある監督だからこその省力化が凄いです
物凄い台数のカメラで撮影して
膨大な撮影素材から選んで編集するという方法もありますが
最初から計算してワンカットで済ませるのは才能です
長尺ワンカットナメドリー撮影の紹介は今回で終わり
次回から違うポイントを紹介します
クレージーゴンがなかなか出てこないな笑
つづく










































































