スザリーナ・ジョリーのブログ -3ページ目

バルタンの星を探して(第十三回)飯島敏宏監督の凄さ

飯島敏宏監督を勝手に解説

今回は「ウルトラマン」第17話「無限へのパスポート」のつづき


とにかくブルトンとウルトラマンの戦闘時間を減らして

ドラマ部分で盛る努力が垣間見えます


赤と青の隕石が合体するとブルトンに変身!

科特隊基地と霧で隠して

なかなか全身を見せてくれない

コイツ一体どういう奴なんだ!

出オチみたいな怪獣ですから

そりゃ引っ張るよなぁ

針金みたいなアンテナ?で空間を歪ませる



またまた飯島監督お得意の画面回転!

天井からぶら下がる天地逆の世界に

ネクタイやスカートが捲れ上がらないのは

画面上に重力が働いているからか

わざわざ、この1カットのために天地逆のセットを作ったのか!

アラシ隊員とムラマツキャップが走る!走る!



何回かカメラ前を遮るような柱が通り過ぎているうちに


何か茶色い柱をワイプ代わりにして

(ピシャァァァァッとSEと共に)

まったく違う芝生広場へ繋がる

階段を登るイデ隊員と、博士と助手

助手のスカートからのぞく

ふくらはぎへズームUPしていくと

またピシャァァァァッSEが鳴り

草が生える外へ!

瞬間移動!

いつのまにか

外の階段を登っていた3人

それが空へ続く階段だった

多分同じ階段を切り抜いて合成してある

ダリの絵か?と思わすシュールさだ

特撮合成で天国への階段©️レッド・ツェッペリン



基本は撮影したフィルムを繋いであるだけの

頭脳的な省力化!

2本担当で「科特隊宇宙へ」で特撮を頑張りまくったので

こっちはかなり省力化して製作費のバランスをとっていると思われる


空間が捻じ曲がって違う場所に繋がるシーンは

特撮を使わない場合は繋ぎをどうするかかなり考えて撮らないと結局特撮を使うしかなくなるので

今回は飯島監督の手腕が生かされてます!


ただし、ブルトンとウルトラマンの戦いは画にならないので

自衛隊戦闘機や戦車との対戦シーンで尺を稼いでるのが微笑ましい

それは次回


つづく







バルタンの星を探して(第十ニ回)飯島敏宏監督の凄さ

飯島敏宏監督を勝手に解説

今回は「ウルトラマン」第17話「無限へのパスポート」


飯島監督は、今回のブルトンとか、第5話のグリーンモンスとか

どう動かすか想像もつかない怪獣を扱う事が多いけど自分から選んでるのか?(笑

だとしたら素晴らしいチャレンジャーだ!


世界的冒険家イエスタデイ氏が拾ってきた青い隕石がV字に変形!

どことなくキングジョーの腰部に似てる

そのV字隕石が時空を歪ませる!

オプチカル合成で部屋が回転!

出ました!飯島監督の好きな画面回転だ!


回転が分かりやすく見えるように

カーテンも四角模様



この時空の歪みはイエスタデイ氏を1週間後に飛ばし、隕石自身も飛んで行く

その隕石を拾った川口博士がスペキュラー熱線を当てるとここでも隕石がV字変形!

なんか気持ち悪いデザイン

それが良い

ハラミ肉に見える笑

川口博士の研究所も空間の歪みが発生

今回は時間ではなく空間が捻じ曲がる

セリフが無く謎の音が鳴っているのが

異世界っぼさを表す


異変を察知した助手が外へ出ようとと

ドアを開けると…

謎の世界観

右下にある模様は新宿駅地下道のアレか?

どういうイメージなんだコレ?

大林宣彦監督の「漂流教室」か?

助手がたまらず飛び込むと…

ドア外は照明で白トバシ(多分スタジオのホリゾント)

スタジオにドアのセットを置いて出ていくだけの省力撮影!

謎の世界ではなく、研究所の外へ!

この円形ドームは実相寺昭雄監督のジャミラの回でも登場するロケ地です

(旧 東京よみうりカントリークラブの讀賣スタードーム)

「どこでもドア」の様なセットも無く

助手の飛び出すアクション繋ぎだけで

空間が繋がっているように見せる力技の演出が素晴らしい!


イエスタデイ氏は別の博士が持っている赤い隕石と一緒にすると危険だと言う

(ちゃんとホシノ少年を出演させてます!律儀な飯島監督)

なのに、何故か

最初の青い隕石と、赤い隕石を一緒のケースに保管してしまう

赤いライティングで不気味な雰囲気を出している

ここまで怪獣の話しではなく

謎の隕石に翻弄される人達の話しなのだ

「ウルトラQ」っぽい

こんな地味なストーリーなのにテンポの良さと特殊効果で全然飽きません


飯島監督の演出力!


掲載写真枚数の限界なので

次回に続く


バルタンの星を探して(第十一回)飯島敏宏監督の凄さ

飯島敏宏監督を勝手に解説

「ウルトラマン」第16話「科特隊宇宙へ」の続き


名も知らぬ惑星でバルタン星人を八つ裂き光輪で倒したウルトラマン!


その頃、地球ではちびっ子バルタン星人群体が

どこかのコンビナートを襲撃していた





(少し前に放映した「オイルSOS(ペスター)」の使い回し)

タンクの蓋が上に吹き飛ぶのが特徴的過ぎて

あれ?これどこかで見たな?と気づいてしまう


使い回す事で火薬やミニチュア製作の省力化!

さすが省力化の飯島敏宏監督!

その分を新たな特撮に労力を注ぐ!!


石坂浩二のナレーションで説明される

「テレポーテーション。云々カンヌン」


名も知らぬ惑星から地球に瞬間移動!

なんだこの白い線は!

単に上から下へのWIPEエフェクトだけでは印象が薄い!

しかし、この走査線のような光学合成!

飯島監督の指示なのか、中野稔がやりたがったのか分からないが

ペスターの爆破シーンを使い回すから

ここを頑張ってくれ!と、力と金の使い方が分かってる男達!

対峙するバルタン星人とウルトラマン

再び新技の「八つ裂き光輪」を発射すると

バルタン星人の新技「光波バリヤー」で防御!

新技がすぐ破られるこのパターン破り!

ピキーンと跳ね返る高音SEのカッコ良さ!

しかし、ウルトラマンが更に新技をかぶせる!

「ウルトラ眼光」!

またも光学合成!

すぐ、光波バリヤーが破られる!

なんだこの新技の応酬!

子どもは堪らん!

バリヤーが消失したので

再度、八つ裂き光輪発射!


またも唐竹割り!

ダメ押しでスペシウム光線を発射、

しかも2分割になったのを

それぞれにスペシウム光線をブチ当てて

2つとも爆破!分身で復活しないように爆破!

鬼神か?完全殲滅!


そしていつもの人形で「シュワッチュッ!」

いつもの感じではなく

縦に飛んで行くのが多分新撮!

ひょっとしたら、外で太陽光下で撮影したのか?と思わせる発色

どんだけ特撮班の新撮カットあるんだよ!


この回は間違いなく名作!

宇宙忍者の名前に相応しく

忍者マンガの忍法戦のようなイメージです

そういや今 気づいたけど

「八つ裂き光輪」は「六方手裏剣」だわ!

やっぱ忍者戦が元ネタか!



さて、こんなに強いバルタン星人が

メフィラス星人の下っぱ扱い(3代目)とか

日本語で大笑いするバルタン星人Jr.とかは

納得いかない笑

てか、ジュニアってバルタンが自分で言うのは

いかがなものかと



次回はブルトンの話しです


つづく


バルタンの星を探して(第十回)飯島敏宏監督の凄さ

飯島敏宏監督を勝手に解説

「ウルトラマン」第16話「科特隊宇宙へ」の続き


バルタン星人に憑依された毛利博士

不時着した名も知らぬ惑星で崖の向こうへ逃亡

てっきり崖と空の境目が合成ラインかと思いきや…

正体を表して巨大化するバルタン星人のハサミの後ろにも崖が!

バルタンのセットにも崖ミニチュアが組んであった!

芸が細かい!崖の色味を合わせたりする手間がかかるのに!

名も知らぬ惑星は大気や酸素があるようです


二代目はトサカ?が赤く光る

ハサミの中で青白く閃光が

重力嵐を起こしてビートルがひっくり返る

これでビートルでの攻撃は阻止

もうウルトラマンしかいない

フラッシュビームで変身!

人形になって飛んでくる

個人的にこの人形が嫌いでね…

vsゼットンでも金縛り光線を出す時に人形が高速回転してますが

あれも「人形やないか…」とシラケてしまう子どもでした俺

人形から本物(古谷敏)にカットが繋がっていると

余計に人形のガッカリ感が強まります…

タケちゃんマンOP方式でも良いから本物(古谷敏)で飛んでほしかった

空中からスペシウム光線を発射!

飛びながら狙いを定めるの相当難しいはずだが

さすがウルトラマン!

しかし、バルタン星人の胸が開いて

スペルゲン反射光で

そのまま発射元へ返る

よくよく考えるとスペシウム光線をこの狭小の反射鏡に当てるような位置に移動するのはバルタンもなかなか至難の技だが

全くそんな事を考える余地も無く

早いカット割りでバルタンの強さが強調される

二代目は一味違う

『ザクとは違うのだよ、ザクとは!』とランバラルのような台詞が頭に浮かぶ

自分のスペシウム光線が返ってきて

苦しむウルトラマン!

自分の必殺技でやられるというパターン破り!

さらに重力嵐で砂塵が舞う

咳をするような苦しむ声を出すウルトラマン

しかし、新技「八つ裂き光輪」を発射!

このポーズもイカしてます!

あっさりと唐竹割りのバルタン!

斬撃SEもカッコイイ!

2分割された身体が地面に落ちる

断面には内臓らしき物は何もない

単細胞生物のようだ

名も知らぬ惑星という設定なので

ビルとか樹木とかのミニチュアを全く使用しない

省力化演出!

それを速いテンポという力技でねじ伏せる!

飯島敏宏監督の演出力の高さが分かります

ここまで、めちゃめちゃテンポが良いので

疑問に思う間も無く

バルタンの新技(スペルゲン反射光)に対し

ウルトラマンも新技(八つ裂き光輪)で上回る攻撃と

子ども心をガッチリつかむ飯島演出!燃える!

しかもほぼ特撮班の仕事!

バルタン星人のキャラの強さで引っ張る回で

非常に面白い!


テレポーテーションは次回



なんか、あらすじを書いてるだけになってきましたが

この対戦パートは、速いテンポが命の特撮演出部分なのです!


つづく


バルタンの星を探して(第九回)飯島敏宏監督の凄さ

飯島敏宏監督を勝手に解説

「ウルトラマン」第16話「科特隊宇宙へ」


どうでも良いけど「科学特捜隊」を略して「科特隊」と何の説明もなく呼称しているのがカッコイイ

最初の方は何のことか分からなかったが

そのうち略称と気づいて理解したが、昔はそういう説明とかあまりしてくれなかったよな

現代は説明し過ぎてる

「怪奇大作戦」の「SRI」も「MAT」とか「ZAT」みたいなカッコイイ英語名称と思っていましたが

沢口靖子の「科捜研」(科学捜査研究所)を英語表記した略称と大人になって気づいて

岸田森は沢口靖子だったのか!と新たな気づきがありました

知らないって怖い

知る事は人生を豊かにする

勉強が大事ばい(なぜ博多弁)


閑話休題


さて、バルタン星人二代目が登場する

「ウルトラマン」第16話「科特隊宇宙へ」


宇宙ロケット「おおとり」に自分で乗り込んで出発した毛利博士との通信に割り込んできたバルタン星人


パンスペースインタープリターの124875回路に繋いで

バルタン語が日本語に変換される

「我々ハ、ウルトラマンニ宇宙船ヲ爆破サレ、ソノウエ光波バリヤーヲ張リメグラスヒマモナク、スペシウム光線ヲ浴セラレタタメニ殆ド全滅シテシマッタ

ほとんど全滅?

【生命】が理解できない宇宙人でもやっぱり死ぬんですね


モニターで通信してくる宇宙人の背景がスモーク(ドライアイス?)なのは円谷プロのお家芸(笑

クール星人とか

毛利博士の「おおとり」を助けに行くために

ビートルに、水爆の原理を応用したハイドロジェネレートロケットを装着して宇宙に行かせる事を

岩本博士(平田明彦!)が提案

今見るとなんと無駄なスペースが有り余る研究室だ!

その頃、「おおとり」内部では

バルタン星人が毛利博士の体を乗っ取ろうとしていた

1枚目写真ではペラペラと喋っていたバルタン星人は

毛利博士の前では無言の圧をかけてくるだけ

やはり無言の異形は怖い

察した毛利博士

『私に乗り移ろうというのか!』

ちゃんと説明してくれる(笑

レンズフィルター効果で

ぐるぐる回るバルタン星人

乗っ取ろうとする効果、幻視、幻惑

ブォッフォッフォッフォッフォッフォッフォーッ

毛利博士も同じレンズ効果で

バルタンの乗っ取ろうとする念波?に応答するように同じ画面

だんだん照明がホラー映画のような当て方に!

ブォッフォッフォッフォッフォッフォッフォーッ

ワハハハハハッ

特撮を使わずにレンズ効果だけで

乗り移りを表現!素晴らしい省力化!

照明の当て方も飯島敏宏監督の得意技


ビートルに助けられた毛利博士が

どこか具合悪そうで顔色が悪い

多分ドス黒いドーラン塗ってます(笑

『ゥワハハハハハッ(エコー付き)』

憑依しているバルタン星人が本性を現す!

毛利博士の顔だけに下から照明を当てる(俗に言うお化け照明)

顔を上に向けるのに合わせて照明を当てる

このテクニック!

お化け照明を当てるだけで

悪意あるバルタン星人らしさを出す

これも特撮いらず!

ありがちな、毛利博士とバルタン星人のフラッシュカットバック(例:快傑ライオン丸の変身)を使わずに

照明だけでこの効果!何という省力化!コスパ最高!

といいつつ、この照明をタイミング良く当てる技があればこそ


省力化といえば

バルタン星人の人形を使って会話する

これもチープだが効果的


省力化した分を

手間のかかる特撮に労力を注ぐ

このバランス感覚も飯島敏宏監督の得意技


「科特隊宇宙へ」勝手に解説

次回につづく




おまけ


「ゆけぇ〜っ!」で声が裏返るのが好き❤️