スザリーナ・ジョリーのブログ -3ページ目

バルタンの星を探して(第十一回)飯島敏宏監督の凄さ

飯島敏宏監督を勝手に解説

「ウルトラマン」第16話「科特隊宇宙へ」の続き


名も知らぬ惑星でバルタン星人を八つ裂き光輪で倒したウルトラマン!


その頃、地球ではちびっ子バルタン星人群体が

どこかのコンビナートを襲撃していた





(少し前に放映した「オイルSOS(ペスター)」の使い回し)

タンクの蓋が上に吹き飛ぶのが特徴的過ぎて

あれ?これどこかで見たな?と気づいてしまう


使い回す事で火薬やミニチュア製作の省力化!

さすが省力化の飯島敏宏監督!

その分を新たな特撮に労力を注ぐ!!


石坂浩二のナレーションで説明される

「テレポーテーション。云々カンヌン」


名も知らぬ惑星から地球に瞬間移動!

なんだこの白い線は!

単に上から下へのWIPEエフェクトだけでは印象が薄い!

しかし、この走査線のような光学合成!

飯島監督の指示なのか、中野稔がやりたがったのか分からないが

ペスターの爆破シーンを使い回すから

ここを頑張ってくれ!と、力と金の使い方が分かってる男達!

対峙するバルタン星人とウルトラマン

再び新技の「八つ裂き光輪」を発射すると

バルタン星人の新技「光波バリヤー」で防御!

新技がすぐ破られるこのパターン破り!

ピキーンと跳ね返る高音SEのカッコ良さ!

しかし、ウルトラマンが更に新技をかぶせる!

「ウルトラ眼光」!

またも光学合成!

すぐ、光波バリヤーが破られる!

なんだこの新技の応酬!

子どもは堪らん!

バリヤーが消失したので

再度、八つ裂き光輪発射!


またも唐竹割り!

ダメ押しでスペシウム光線を発射、

しかも2分割になったのを

それぞれにスペシウム光線をブチ当てて

2つとも爆破!分身で復活しないように爆破!

鬼神か?完全殲滅!


そしていつもの人形で「シュワッチュッ!」

いつもの感じではなく

縦に飛んで行くのが多分新撮!

ひょっとしたら、外で太陽光下で撮影したのか?と思わせる発色

どんだけ特撮班の新撮カットあるんだよ!


この回は間違いなく名作!

宇宙忍者の名前に相応しく

忍者マンガの忍法戦のようなイメージです

そういや今 気づいたけど

「八つ裂き光輪」は「六方手裏剣」だわ!

やっぱ忍者戦が元ネタか!



さて、こんなに強いバルタン星人が

メフィラス星人の下っぱ扱い(3代目)とか

日本語で大笑いするバルタン星人Jr.とかは

納得いかない笑

てか、ジュニアってバルタンが自分で言うのは

いかがなものかと



次回はブルトンの話しです


つづく


バルタンの星を探して(第十回)飯島敏宏監督の凄さ

飯島敏宏監督を勝手に解説

「ウルトラマン」第16話「科特隊宇宙へ」の続き


バルタン星人に憑依された毛利博士

不時着した名も知らぬ惑星で崖の向こうへ逃亡

てっきり崖と空の境目が合成ラインかと思いきや…

正体を表して巨大化するバルタン星人のハサミの後ろにも崖が!

バルタンのセットにも崖ミニチュアが組んであった!

芸が細かい!崖の色味を合わせたりする手間がかかるのに!

名も知らぬ惑星は大気や酸素があるようです


二代目はトサカ?が赤く光る

ハサミの中で青白く閃光が

重力嵐を起こしてビートルがひっくり返る

これでビートルでの攻撃は阻止

もうウルトラマンしかいない

フラッシュビームで変身!

人形になって飛んでくる

個人的にこの人形が嫌いでね…

vsゼットンでも金縛り光線を出す時に人形が高速回転してますが

あれも「人形やないか…」とシラケてしまう子どもでした俺

人形から本物(古谷敏)にカットが繋がっていると

余計に人形のガッカリ感が強まります…

タケちゃんマンOP方式でも良いから本物(古谷敏)で飛んでほしかった

空中からスペシウム光線を発射!

飛びながら狙いを定めるの相当難しいはずだが

さすがウルトラマン!

しかし、バルタン星人の胸が開いて

スペルゲン反射光で

そのまま発射元へ返る

よくよく考えるとスペシウム光線をこの狭小の反射鏡に当てるような位置に移動するのはバルタンもなかなか至難の技だが

全くそんな事を考える余地も無く

早いカット割りでバルタンの強さが強調される

二代目は一味違う

『ザクとは違うのだよ、ザクとは!』とランバラルのような台詞が頭に浮かぶ

自分のスペシウム光線が返ってきて

苦しむウルトラマン!

自分の必殺技でやられるというパターン破り!

さらに重力嵐で砂塵が舞う

咳をするような苦しむ声を出すウルトラマン

しかし、新技「八つ裂き光輪」を発射!

このポーズもイカしてます!

あっさりと唐竹割りのバルタン!

斬撃SEもカッコイイ!

2分割された身体が地面に落ちる

断面には内臓らしき物は何もない

単細胞生物のようだ

名も知らぬ惑星という設定なので

ビルとか樹木とかのミニチュアを全く使用しない

省力化演出!

それを速いテンポという力技でねじ伏せる!

飯島敏宏監督の演出力の高さが分かります

ここまで、めちゃめちゃテンポが良いので

疑問に思う間も無く

バルタンの新技(スペルゲン反射光)に対し

ウルトラマンも新技(八つ裂き光輪)で上回る攻撃と

子ども心をガッチリつかむ飯島演出!燃える!

しかもほぼ特撮班の仕事!

バルタン星人のキャラの強さで引っ張る回で

非常に面白い!


テレポーテーションは次回



なんか、あらすじを書いてるだけになってきましたが

この対戦パートは、速いテンポが命の特撮演出部分なのです!


つづく


バルタンの星を探して(第九回)飯島敏宏監督の凄さ

飯島敏宏監督を勝手に解説

「ウルトラマン」第16話「科特隊宇宙へ」


どうでも良いけど「科学特捜隊」を略して「科特隊」と何の説明もなく呼称しているのがカッコイイ

最初の方は何のことか分からなかったが

そのうち略称と気づいて理解したが、昔はそういう説明とかあまりしてくれなかったよな

現代は説明し過ぎてる

「怪奇大作戦」の「SRI」も「MAT」とか「ZAT」みたいなカッコイイ英語名称と思っていましたが

沢口靖子の「科捜研」(科学捜査研究所)を英語表記した略称と大人になって気づいて

岸田森は沢口靖子だったのか!と新たな気づきがありました

知らないって怖い

知る事は人生を豊かにする

勉強が大事ばい(なぜ博多弁)


閑話休題


さて、バルタン星人二代目が登場する

「ウルトラマン」第16話「科特隊宇宙へ」


宇宙ロケット「おおとり」に自分で乗り込んで出発した毛利博士との通信に割り込んできたバルタン星人


パンスペースインタープリターの124875回路に繋いで

バルタン語が日本語に変換される

「我々ハ、ウルトラマンニ宇宙船ヲ爆破サレ、ソノウエ光波バリヤーヲ張リメグラスヒマモナク、スペシウム光線ヲ浴セラレタタメニ殆ド全滅シテシマッタ

ほとんど全滅?

【生命】が理解できない宇宙人でもやっぱり死ぬんですね


モニターで通信してくる宇宙人の背景がスモーク(ドライアイス?)なのは円谷プロのお家芸(笑

クール星人とか

毛利博士の「おおとり」を助けに行くために

ビートルに、水爆の原理を応用したハイドロジェネレートロケットを装着して宇宙に行かせる事を

岩本博士(平田明彦!)が提案

今見るとなんと無駄なスペースが有り余る研究室だ!

その頃、「おおとり」内部では

バルタン星人が毛利博士の体を乗っ取ろうとしていた

1枚目写真ではペラペラと喋っていたバルタン星人は

毛利博士の前では無言の圧をかけてくるだけ

やはり無言の異形は怖い

察した毛利博士

『私に乗り移ろうというのか!』

ちゃんと説明してくれる(笑

レンズフィルター効果で

ぐるぐる回るバルタン星人

乗っ取ろうとする効果、幻視、幻惑

ブォッフォッフォッフォッフォッフォッフォーッ

毛利博士も同じレンズ効果で

バルタンの乗っ取ろうとする念波?に応答するように同じ画面

だんだん照明がホラー映画のような当て方に!

ブォッフォッフォッフォッフォッフォッフォーッ

ワハハハハハッ

特撮を使わずにレンズ効果だけで

乗り移りを表現!素晴らしい省力化!

照明の当て方も飯島敏宏監督の得意技


ビートルに助けられた毛利博士が

どこか具合悪そうで顔色が悪い

多分ドス黒いドーラン塗ってます(笑

『ゥワハハハハハッ(エコー付き)』

憑依しているバルタン星人が本性を現す!

毛利博士の顔だけに下から照明を当てる(俗に言うお化け照明)

顔を上に向けるのに合わせて照明を当てる

このテクニック!

お化け照明を当てるだけで

悪意あるバルタン星人らしさを出す

これも特撮いらず!

ありがちな、毛利博士とバルタン星人のフラッシュカットバック(例:快傑ライオン丸の変身)を使わずに

照明だけでこの効果!何という省力化!コスパ最高!

といいつつ、この照明をタイミング良く当てる技があればこそ


省力化といえば

バルタン星人の人形を使って会話する

これもチープだが効果的


省力化した分を

手間のかかる特撮に労力を注ぐ

このバランス感覚も飯島敏宏監督の得意技


「科特隊宇宙へ」勝手に解説

次回につづく




おまけ


「ゆけぇ〜っ!」で声が裏返るのが好き❤️


バルタンの星を探して(第八回)飯島敏宏監督の凄さ

飯島敏宏監督を勝手に解説

「ウルトラマン」第2話「侵略者を撃て」の続き


アラシ隊員に憑依していたバルタン星人が

アラシの体から抜け出して等身大で現れたと思ったら巨大化!


ビルの屋上の小屋でマスク切って合成!

マスクのズレはバルタン星人に赤い光をフラッシュ

させて目立たないよう工夫されている!

赤い光が印象に残るので

このシーンも記憶に残る

かつて、タイムスリップグリコのおまけで

デフォルメモデルで再現されている

これもイメージの爆発!

屋上よりもデカいという説明いらずの名シーン!


ガォーン!グァー、グァーォン!

と、雷鳴のような轟音をSEで付けているところも

センスが良い!


そして、あとから合成する事を考えた

上手い繋ぎがコレ↓

レーザーディスクの特典映像にもあったが

スーパーガンを構えるハヤタ隊員が後ずさり

バルタン星人のハサミがグワっとフレームインして

フレームアウトすると…

奥までハヤタが吹っ飛ばされている

映像的には後ずさりと吹っ飛ばされを繋いで

間のジャンプカットになる箇所を

バルタンのハサミで隠して繋がるようにするという

何とテクニカルな合成!

すかさず、防衛軍の核ミサイル「はげたか」が2発命中!

(この町はこのあと核の被害が…)

たまらず前のめりで倒れるバルタン星人


死んだかと思ったら

幽体離脱〜©️ざ・たっち

のように二重露光で分身が現れ


倒れたバルタンをフリーズにしてマスク切る

何と面倒くさい合成だ!




分身が立ち上がると

下の抜け殻バルタンは消える


「死なない」のだバルタンは!

【生命】という概念が無いトンデモ生命体!

アラシ隊員に乗り移っている時に

『生命、分からない。生命とは何か?』

と、言っている

アラシ隊員の脳から情報を得られるはずなのに

分からないという事は【生命】にあたるモノが

バルタン星人には存在しないのだ

永遠に生き続ける!

勝てる気がしない!

脚本は千束北男(飯島敏宏監督のペンネーム)

一体どういう頭脳構造をしているのか?天才か?


人間に赤色凍結光線を発射したハサミから何故か

白色破壊光弾を連射!

どういう構造?

第16話「科特隊宇宙へ」ではハサミから重力嵐を発生させている

ハサミの根元は何でもありの設定か?

武器がいっぱいある敵は

少年の心が興奮で燃えるぜ!



スーツアクターの手が熱そう…


あとはスペシウム光線で爆死(死んだのか?)

円盤も宇宙空間で爆発


次回は「科特隊宇宙へ」で

引き続きバルタン星人について話します


つづく










バルタンの星を探して(第七回)飯島敏宏監督の凄さ

飯島敏宏監督の勝手に解説

「ウルトラマン」第2話「侵略者を撃て」の続き


いよいよ、トリッキーな飯島敏宏監督の技を紹介する時がやって来た


頼りないイデ隊員の宇宙語での話し合いに

我慢できずに割り込んで来たハヤタ隊員

エリートのイヤらしさが感じられるので

子ども心にハヤタはどこかいけすかなかったが

本体が宇宙人(ウルトラマン)だから仕方ない(笑

ここで石坂浩二のナレーションで

バルタン星人が地球にやって来た理由が語られる

一旦、傍観者が遠くから覗くようなロングshotを挟んで

俯瞰の目の意識にチェンジ

ハヤタ、イデ、アラシ(バルタン星人に乗り移られてる)の3人の中心に据えたカメラが回転しながら

次々に1shotを映していく

ナレーションで潰されているが口がパクパクしているので

ナレーションで言っているような事をセリフで喋っていると推察される

夜のシーンなので

1shotと1shotの間は暗闇となる

テレビ画面において黒味を出すのは、

かなり「勇気ある戦い」©️ウルトラセブン


ぐるぐる回って

イデ隊員、そして

さらに、回って


アラシ、そして



ハヤタ隊員に戻ったところでセリフ

「君たちがここに降りた理由は?」

ナレーションの間、ずっとグルグル回って

ナレーション終わってカメラが止まったと同時にセリフ!

何というトリッキーな!

恐らくセリフ有りで撮影して編集してみたが

意外とテンポが出ないからナレーションと曲で差し替えたと思われる


このぐるぐるカメラワークは

映画「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」の

サクラさんと温泉♨️の

喫茶店でのやりとりでオマージュされています

こっちはナレーションで潰さずに全てセリフを喋っていて

アニメの口パクとカメラワークを合わせるという偉業を成し遂げ

映画館で観ていた我々を驚愕させました

こちらはずっと不安な曲?SE?途中から店内BGM風のピアノ曲?また不安な曲?と、

セリフ以外でもバックの音を次々と変えて飽きさせない演出がされている、さすが押井守監督

やはり、このカメラワーク演出は

セリフだけではもたないようだ




話しをウルトラマンに戻そう


『話しは終わった、我々は地球を貰う』のあと

口をパクパクさせてから

気を失うアラシ隊員

憑依していたバルタン星人が抜けたという表現

何と子どもにも分かりやすい!素晴らしい演出!

すかさず暗闇から現れる等身大バルタン星人

壁に映るバルタン星人の影に向かってナイフを投げるハヤタ隊員

ちょっと子ども心には意味が分からないが

等身大バルタンは1匹目の囮で

影が本体という事か?

忍者モノではよくある表現なのでこの時代の子どもなら理解できたのか?

大人になってから観て、このシーンはいらなかったのでは?と感じるのは俺だけかな?

ただ、よくよく考えたらバルタン星人は

「宇宙忍者」🥷なので

忍者モノのテイスト、影分身とかを入れてくるのは

当たり前か?(この記事書いてて、今 気づいた) 

ブォッフォッフォッフォッフォッフォッフォー!


トリッキーな構図や演出では実相寺昭雄監督が有名だが

実はこの様に

飯島敏宏監督も結構トリッキーなカメラワークをやっているのです


連続写真を掲載すると

すぐ枚数限界になるので

今回はこれまで


次回もまだ「侵略者を撃て」のつづきです