正12面体 抵抗(4) 面の対角線 9/10 | のこはんのブログ

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 前回は4つ離れた点合成抵抗について求めた結果、17/15になりました。

 今回は2つ離れた点面の対角線合成抵抗について求めます(9/10)

面の対角線として、F(1),G(0)を選びます。

◯各頂点距離

 O(2,2)B(1,1)O'(3,3)B'(4,4)

  この4点Fから距離Gから距離等しいので電位1/2です。

 A,C'(2,3)C,A'(3,2)

 D(3,4)I(4,3)

 E(1,3)H(3,1)

 G'(3,5)F'(5,3)

 H'(2,4)E'(4,2)

 I'(1,2)D'(2,1)

 です。

 

F(1)から流れる電流の和は、

 (F-B)+(F-E)+(F-I')=(1-1/2)+(1-E)+(1-I')

 =5/2-E-I'…(0)

 となります。

A(2,3)についての

 3A=O+D+E

 3A=D+E+1/2(1)

D(3,4)についての

 3D=A+I+G'=A+(1-D)+G'

 4D=A+G'+1(2)

E(1,3)についての

 3E=A+F+H'

 3E=A+H'+1(3)

G'(3,5)についての

 3G'=D+H'+B'

 3G'=D+H'+1/2(4)

H'(2,4)についての

 3H'=E+G'+C'

 3H'=E+G'+A(5)

I'(1,2)についての

 3I'=F+D'+C'=1+(1-I')+A

 A=4I'-2…(6)

 

A(2,3),D(3,4),E(1,3),G'(3,5),H'(2,4),I'(1,2)

6文字についてのが、(1)~(6)6本立ちました。

連立方程式解きます

 

◯式(6)(1)代入すると、

 3A=D+E+1/2

 3×(4I'-2)=D+E+1/2

 D=-E+12I'-13/2…(7)

◯式(6)(2)代入すると、

 4D=A+G'+1

 4D=(4I'-2)+G'+1

 G'=4D-4I'+1(8)

◯式(7)(8)代入すると、

 G'=4D-4I'+1

 G'=4×(-E+12I'-13/2)-4I'+1

 G'=-4E+44I'-25…(9)

(6)(3)代入すると、

 3E=A+H'+1

 3E=(4I'-2)+H'+1

 H'=3E-4I'+1(10)

◯式(7),(9),(10)(4)代入すると、

 3G'=D+H'+1/2

 3×(-4E+44I'-25)=(-E+12I'-13/2)+(3E-4I'+1)+1/2

 -12E+132I'-75=2E+8I'-5

(右辺のI'の符号は-で合っています。+なら14で割れましたが…)

 -14E+124I'-70=0

 E=(62/7)I'-5…(11) 

◯式(11)(7)代入すると、

 D=-E+12I'-13/2

 D=-{(62/7)I'-5}+12I'-13/2

 D=(22/7)I'-3/2…(12)

◯式(11)(9)代入すると、

 G'=-4E+44I'-25

 G'=-4×{(62/7)I'-5}+44I'-25

 G'=(60/7)I'-5…(13)

◯式(11)(10)代入すると、

 H'=3E-4I'+1

 H'=3×{(62/7)I'-5}-4I'+1

 H'=(158/7)I'-14…(14)

◯式(6),(11),(13),(14)(5)代入すると、

 3H'=E+G'+A

 3×{(158/7)I'-14}={(62/7)I'-5}+{(60/7)I'-5}+(4I'-2)

 (474/7)I'-42=(150/7)I'-12

 (324/7)I'=30

 I'=210/324

 I'=35/54(15)

◯式(15)(11)代入すると、

 E=(62/7)I'-5

 E=(62/7)×(35/54)-5

 E=20/27(16)

◯式(15),(16)式(0)代入すると、電流の和は、

 5/2-E-I'=(5/2)-(20/27)-(35/54)=10/9

 よって合成抵抗9/10と求まりました。

 合成抵抗19/30より大きいです。

各頂点電位は、

◯式(15)(6)代入すると、

 A=4I'-2

 A=4×(35/54)-2

 A=16/27(17)

◯式(15)(12)代入すると、

 D=(22/7)I'-3/2

 D=(22/7)×(35/54)-3/2

 D=29/54(18)

◯式(15)(13)代入すると、

 G'=(60/7)I'-5

 G'=(60/7)×(35/54)-5

 G'=5/9(19)

◯式(15)(14)代入すると、

 H'=(158/7)I'-14

 H'=(158/7)×(35/54)-14

 H'=17/27(20)

よって、

F(0,2)1=54/54

E(1,3)20/27=40/54

I'(1,2)35/54

H'(2,4)17/27=34/54

A,C'(2,3)16/27=32/54

G'(3,5)5/9=30/54

D(3,4)29/54

B(1,1),O(2,2),O'(3,3),B'(4,4)1/2=27/54

I(4,3)25/54

F'(5,3)4/9=24/54

C,A'(3,2)11/27=22/54

E'(4,2)10/27=20/54

D'(2,1)19/54

H(3,1)7/27=14/54

・G(2,0)…0=0/54

となりました。

概ね距離比の順になっていますが、

A,C'(2,3=1.5)32/54G'(3,5~1.67)30/54逆転しています

 (直線距離では√2√1.5逆転しない)

比が同じである、

 I'(1,2)35/54H'(2,4)34/54では、

 遠いH'(2,4)の方が僅かに1/2に近いです(直線距離でもφで同じ)。

と多少注意すべき点があります。

 

 次回は最後の3つ離れた点について扱います(16/15)。上から2つ目です


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