正12面体 抵抗(1) 概論+対蹠点 7/6 | のこはんのブログ

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 今回は12面体各辺電気抵抗を繋いだときの合成抵抗を求めてみようと思います。

 

☆正12面体

 ・12面体角形です。

 ・12面体各頂点には3が集まります。

 ・12面体は、

  正五角形12で、2つ角形1つの辺共有しているので、

  5×12÷2=30本です。

 ・12面体頂点は、

  角形12で、3角形1つの頂点共有しているので、

  5×12÷3=20個です。

 

☆各頂点位置関係

 ・ある頂点Oから

  ・1番近い点は、辺で繋がっている3です。

   これらをA,B,Cとします。

  ・2番目に近い点は、A,B,C各頂点辺で繋がっている点(各頂点から3点のうちOを除く2点ずつ6点)です。

   Aと繋がっているのうち、Cに近いほうをD,他方Eとし、順にD,E,F,G,H,Iとなるように振ります。

   ・Aと繋がっている…(C寄り)D,E(B寄り)

   ・Bと繋がっている…(A寄り)F,G(C寄り)

   ・Cと繋がっている…(B寄り)H,I(A寄り)

   各面角形なので、

   隣合う頂点のうち、繋がっている点が(A,B,Cの中で)異なる点同士(EF,GH,ID)が繋がっています。

◯以上で半分10点(1+3+6)が出てきました。

 残り半分はそれぞれ、今までの10対蹠点(1番遠い点)です。

 これらをO',A',~,I'と置きます。

 ・3番目に近い点は、

  2番目に近い点対蹠点である、D',~I'6点です。

  D~I同様にE'F',G'H',I'D'が繋がっています。

 ・2番目に近い点3番目に近い点では、

  6個のうち反対の文字(3つ違い)同士が繋がっています。

 ・4番目に近い点は、

  1番近い点対蹠点である、A',B',C'3点です。

  同様に、

  ・A'とD',E'

  ・B'とF',G'

  ・C'とH',I'

  が繋がっています。

 ・5番目に近い点O対蹠点O'です。

よって、頂点間の距離5種類です。

☆繋がっている点

 ・O…A,B,C

 ・A…O,D,E

 ・B…O,F,G

 ・C…O,H,I

 ・D…A,I,G'

 ・E…A,F,H'

 ・F…B,E,I'

 ・G…B,H,D'

 ・H…C,G,E'

 ・I…C,D,F'

※各対蹠点については'有無が変わるだけです。

 

抵抗電位電流

オームの法則により、抵抗にかかる電圧抵抗電流です。

 今回は各辺の抵抗は同じ(1とする)なので、各辺にかかる電圧電流比例します。

2点間合成抵抗を求めるときは、

 片方の電位1,他方を0とします。

 また、各頂点電位その点の記号をそのまま使います。

ある2点間X→Y流れる電流は、

 電位差(電圧)X-Yです。

キルヒホッフの法則

 各頂点について、流れ込む電流流れ出る電流等しくなります。

 ある頂点X₀a頂点X₁,…,Xₐと繋がっているとき、

 X₀ついてのは、抵抗が同じなので、

 aX₀=X₁+…+Xₐ

 と書けます。

合成抵抗

 回路に流れる電流は、一方の頂点から繋がっている点への電流の和です。

 端子間の電圧1なので、合成抵抗電流の逆数」になります。

 

対蹠点同士合成抵抗

12面体頂点間位置関係5種類です。

◯点の振り方から、合成抵抗を求めるのが最も簡単なのが対蹠点だと思います。

対蹠点同士2点O(1),O'(0)からの距離括弧内に表記します。

 A(1,4)B(1,4)C(1,4)

 ・D(2,3)E(2,3)F(2,3)G(2,3)H(2,3)I(2,3)

 ・D'(3,2)E'(3,2)F'(3,2)G'(3,2)H'(3,2)I'(3,2)

 ・A'(4,1)B'(4,1)C'(4,1)

となります。

距離が同じ点同士電位が等しいので、

 A=B=C

 ・D=E=F=G=H=I

 ・D'=E'=F'=G'=H'=I'

 ・A'=B'=C'

です。

距離逆な点同士電位を足すと1になるので、

 ・A+A'=1

 ・D+D'=1

です。

O(1)と繋がっている点はA,B,C3点です。

 よって、電流の和は、

 (O-A)+(O-B)+(O-C)=(1-A)+(1-A)+(1-A)

 =3(1-A)…(0)

 です。

A(1,4)についての

 3A=O+D+E

 3A=2D+1(1)

D(2,3)についての

 3D=A+I+G'=A+D+(1-D)=A+1より、

 A=3D-1(2)

 

A(1,4),D(2,3)2文字についての

(1),(2)2本立ちました。

連立方程式を解きます。

 

(2)(1)代入

 3A=2D+1

 3(3D-1)=1+2D

 7D=4

 D=4/7(3)

(3)(2)代入

 A=3D-1

 A=3×(4/7)-1

 A=5/7(4)

(4)式(0)代入すると電流の和は、

 3(1-A)

 =3×(1-5/7)=6/7

合成抵抗7/6と求まりました。

また、各頂点電位は、

O(0,5)1=7/7

A,B,C(1,4)5/7

D,E,F,G,H,I(2,3)4/7

D',E',F',G',H',I'(3,2)3/7

A',B',C'(4,1)2/7

・O'(5,0)…0=0/7

です。

電流が

OからA,B,Cへは3本

A,B,CからD,E,F,G,H,Iへは6本

D,E,F,G,H,IからD',E',F',G',H',I'へは6本

D',E',F',G',H',I'からA',B',C'へは6本

A',B',C'からO'へは3本

均等に分かれるので、各区間電位差は、

(1/3):(1/6):(1/6):(1/6):(1/3)

=2:1:1:1:2

となります。

次回は合成抵抗について求めていきます(19/30)


正12面体