年に1レースしか行なわれない阪神の3000M。その距離から天皇賞(春)の前哨戦に位置付けられるが、近年は疲労を考慮しているのかGIウイナーの出走が減り、今年もアサクサキングス1頭のみ。


天皇賞(春)では足りないもののスタミナ自慢でここなら勝負になるといった馬達に加え、牝馬のメイショウベルーガが出走する今年の阪神大賞典。


実績が上回るのか?順調度が上回るのか?


ジャミール
格下馬だがその成績は崩れ知らず。相手なりに走るタイプでステイヤーである可能性が高い。前に行くと本気で走らないところがあり、乗り方の難しい馬だが乗り慣れた安藤勝騎手なら問題ないだろう。今年のメンバーならば上位に顔を出して驚けない。

゙リームフライト
日経新春杯こそ前半34秒0のペースで逃げて崩れたが、今回は3000Mで間違ってもそのペースにはならず例年の37秒台まで落ちれば前走のダイヤモンドSの粘り腰があっても驚けない。確かに57キロでこの相手は厳しいが勢いは十分。持久力戦になれば圏内に粘れても。


メイショウベルーガ
前走は牡馬相手に重賞で楽勝したが、昨秋までは準オープンで走っていた馬でここが正直、試金石か?折り合いに不安のある馬でないので距離延長は問題ないだろうが、展開に左右される脚質。また阪神に実績がないのが気になる。勢いでどこまで。


ホクトスルタン
ドリームフライトがいるがこの馬がレースに主導権を握るのは確実。6歳で上がり目は感じられないが、前走は久々にこの馬らしい渋太いところをみせ復調を感じさせた。先行馬に有利なこのレースで、鞍上が武豊騎手ならば軽視は禁物。このメンバーなら勝ち負けがあっても不思議でない。


アサクサキングス
昨年のこのレースの覇者であり、唯一のGIウイナー。その割りに意外と競馬ファンの評価が低いのは咋秋の成績がサッパリだったからか?その敗因はそもそも道悪の昨年のこのレースで走った反動が長引いたこと?休み明けの3000Mで息が持つか心配だが乗り込みは入念で初戦から動ける。スンナリ先行ならば勝ち負け十分。


イコピコ
昨年は予定していたジャパンCを除外されて、それ以降リズムが狂いっぱなし。輸送で体が大きく減った有馬記念も全く力を出していない。休み明けだが鉄砲は得意で、ケイ古の動きから仕上がりも問題ない。脚質的にアテにできないがハマれば突き抜けても。

断然の人気が予想される2歳チャンピオンのローズキングダム。

弥生賞に向かわずにこのスプリングSを今年の始動レースに選んだ理由はどこにあるのか?

そのローズキングダムを含めて大挙、東上してきた関西馬は何と15頭中、10頭。

昨日に若葉Sが阪神であったにも関わらず東上する理由はどこにあるのか?


カワキタコマンド
11戦はメンバー中、ダントツのキャリア。さすがに上積みは乏しいがここ2戦の先行した競馬を見ると、小回りの中山で大激走の可能性を秘める。そもそも共同通信杯では逃げてアリゼオに完敗も、前走のセントポーリア賞ではその共同通信杯でアリゼオがマークした時計より速い時計をマーク。やや重の中山で勝っていることから時計が掛かればさらに。


スティルゴールド
馬っぷりがよく将来性を感じる馬だが、まだ気性が若い。デビュー戦でも外目をスンナリ運べた割にはふらつくなど若さを見せるところがあった。中2週での遠征で結果を出せばそれこそ今後が楽しみだが今回は連下までの評価が正解か?


サクラエルドール
デビューから連勝して期待されたラジオNIKKEI杯2歳Sは4番人気で8着。外へ逃げ加減で走っていたところをみるともう少し気性の成長が欲しいところ。休み明けながらケイ古量は十分でココは見直したいところだが、脚捌きが軽く、今の中山の馬場だと切れ味が鈍る恐れもある。


ゲシュタルト
不利がありながらこぶし賞でコンマ2秒差だったオウケンサクラが昨日フラワーCを快勝。それで言えばここでもそう差はないはず。デビュー当時522キロあった体がようやく絞れてきたが、ウィークポイントは気性。物見をするところがある馬なので初の中山遠征は確かにマイナスだがスンナリとしたレースならば上位に顔を出しても驚けない。


バシレウス
5月28日生まれということもあったのだろうが、ここにきての成長力は目を見張るものがある。デビュー当時の馬体重が450キロ。そして前走のセントポーリア賞では474キロと使われる度に体が増えている。そのセントポーリア賞の走破時計は共同通信杯を大きく上回り、上がりの時計も優秀。


サナライズプリンス
初の右回り、相手強化とハードルは高いがこれまでの走りは楽勝で底を見せていないのは事実。逆にキャリアの浅い分、ゴチャつくことのある中山の1800M向きでないが、関係者もスムーズなら権利は獲れるだろうと強気。僚馬のインペリアルマーチがリタイアしたが、もともとクラシック距離適性はこちらの方が上と見られていた馬。是非クラシックでその走りを見てみたい。

春の天皇賞に向けての主なステップレースとして阪神大賞典、日経賞、産経大阪杯とこれから毎週続きますが、距離で言えば最も本番に近いのがこの阪神大賞典。


それで言うと過去には、このレースを使って天皇賞でも好走する馬が多かったのですが、近年はそういったGIで好走するようなトップホースの出走自体が減ってきました。


これはあくまで私の推測ですが、古馬でGIを狙える馬となると、春に関しては天皇賞(春)、宝塚記念、そして秋には天皇賞(秋)、ジャパンC、有馬記念が目標になるのは間違いありません。


春だけの話をしても天皇賞(春)だけでなく、宝塚記念までも目標にするならば、出来る限り体力の消耗は避けたいところ。

それであれば何も天皇賞(春)の前に最も距離の長い阪神大賞典でなくとも日経賞や産経大阪杯をステップレースにしても良い訳です。


ならばあえてこの阪神大賞典を使ってくる馬は、よほど長い距離が得意で尚且つ、天皇賞(春)出走のために賞金の上積みカが必要な馬と言えるのではないでしょうか?


さらにここまで言うのは早計かもしれませんが、その条件を満たす関東馬はかなり注目する必要があると思います。

シグナリオ、ヴェルウッドローツェの2頭が出走を予定していますが、ベルウッドローツェなどは3400MのダイヤモンドSで頭角を現した馬。

関東の日経賞ではなくて、わざわざ遠征するのは得意の長距離で賞金の上積み、いや、天皇賞ではなく、メンバーが落ちるここが一番の目標である可能性も十分にあると言えます。


例年、順当な結果が多かったこの阪神大賞典ですが、GI馬が不在だった一昨年は馬連4540円の波乱。


今回も人気を集めるであろうメイショウベルーガに関して「放牧から戻ってきてあまりよく見せていない。体がホッソリして見える」といったような報告を受けておりますし、実績や人気通りの決着にならなくても不思議でない状況です。


アサクサキングスに関してもいつもの放牧帰りとは様子が異なっていると聞いていますし、これから買い目を決定するまで良い結果がお届けできるように情報収集を行って参りますのでご期待いただければと思います。

昨年末に朝日杯FSよりもラジオNIKKEI杯2歳Sの方がクラシックに向けて重要であるといった話しをした。そのラジオNIKKEI杯2歳Sを勝ったヴィクトワールピサが弥生賞を勝ち、順調に皐月賞に駒を進めることになった。


一方のローズキングダム。ヴィクトワールピサとの違いは実際にヴィクトワールピサを下し、3戦全勝であること。そしてもう1点。マイル戦の経験があることだ。


このマイル戦がその朝日杯FSだが、ローズキングダムはここが正念場であるとお伝えしておく。朝日杯FSを使ってダービーで連対した馬はここ10年で皆無。皐月賞でもサクラプレジデント1頭。


これは単なる巡り会わせなのか、それともマイルを使う事に大きな問題があるのか…


もちろん相手あっての競馬。ローズキングダムが今回負けると決め付けている訳ではない。ローズキングダムより強い馬がいなければ勝てるのだから。


ではどういった馬がローズキングダムを負かす可能性があるのか?


普通過ぎる答えかもしれないが、やはりここで3着までに入らないと皐月賞に出走できない馬達だろう。ただし、これまで何戦もレースを使われた馬ではなくて、キャリアの浅い馬の可能性に賭ける方が正解かもしれない。


サンライズプリンス。この馬を管理する音無厩舎は兄が皐月賞2着のトライアンフマーチであるインペリアルマーチがいる。現在リタイアしてしまったが、新馬を勝ってすぐに重賞戦を使ったことからその期待がうかがえた馬だ。


そのインペリアルマーチの影で目だっていなかったがローカル(中京)を2戦使ってここまできたのがサンライズプリンス。以前からクラシック適性はこちらの方が上と話していた馬だけに、今回は注目するべき馬と言える。


いずれにしても現時点ではローズキングダムを負かす可能性のある馬を探し出すことができれば結果は自ずとついてくると考えている。

“なんとか桜花賞へ出走したい馬”


“桜花賞へ向けてひと叩きする馬”


“オークスに向けて賞金を上積みしたい馬”


“芝適性などを試される馬!


陣営の異なる思惑がぶつかるこのレース。ポイントになるのは上がりがそれほど速くならない馬場状態と小回りコースを克服する器用さか?


シンメイフジ
牡馬相手の新潟2歳Sを優勝。ぶっつけの阪神JFが5着ならばここでは実績は一枚上だし決め手は世代屈指の存在。基本先行馬が有利な小回りコースだけにその克服が課題だが、今回はブリンカーを着用してきた。ケイ古ではブリンカー効果が見られ、レースでも集中力が出て互角のスタートが切れればアッサリがあっても驚けない。


ジュヴェビアン
中1週、遠征、昇級戦と条件は厳しいが、それを承知で遠征してきた関西馬だけに何ともその存在は不気味。母父サドラーズウェルズであることから時計の掛かる馬場が向きそうで、あとはこの相手にどこまでやれるか?


コスモネモシン
フェアリーSを11番人気で優勝。その際に下したアプリコットフィズがクイーンCを勝ったことを考えると前走は決してフロックではない。ケイ古は1週前に強めに追って今週は軽め。当然目標は桜花賞だけにメイチの仕上げでなないだろうがこの相手では不様な競馬はできない。


バイタルスタイル
中山1800Mを2度経験している強みがある。切れ味に劣るものの器用さがあり、今の馬場もピッタリだがこの相手でどこまで?池上厩舎の2頭出しのうちの1頭だが陣営の思惑は?


ダイワフェズブルー
池上厩舎のもう1頭。ダート戦を楽勝したようにパワータイプだがスンナリと先行できるスピードがあり、芝が全く駄目ということはないだろう。ここもスンナリ先行できれば面白い1頭だが大外枠はマイナス。連下までか?


ダンシングマオ
新馬(ダート1200M)を勝ち上がり、2戦目で芝のマイル戦である菜の花賞を使われたが、ここに出走するイイデサンドラからコンマ1秒差の3着は立派の一言。先行するのに絶好の1枠を引いた以上、ここでも上位を争って驚けないが熱発で予定通りのローテーションでないだけにその影響が心配。


ベストクルーズ
前走、はじめて大きく崩れたが3角で不利があってのもので度外視できる。詰めは甘いが自在性のある馬で相手なりに走れるところが魅力で初の遠征もこの中山コースはむしろ合うかもしれない。中1週での遠征は桜花賞へ何とかして出走したいとの意思の表れであるのは間違いなく無視できない。