前回の続きで、大手の「中学受験指導塾」について書こうとしたのです。



でも、3歳の後半から始められた場合のシミュレーションを、先に読んでいただいた方が、いろんなことを理解していただきやすくなると思いますので、先にシミュレーションを書きます。

どんどん進めるお子さんには、国語も先に進んでいただくのですが、教科の特性を考えると、国語で飛び級を謳うのは弊害もあります。

漢字や言葉なら、どれくらい進んだかは確認しやすいけれど、読解力や表現力は、飛び級には馴染みにくい。

そして何より、お子さんの成長を、大らかに見守りたいところが大きいのです。
 

 

 


ですから、算数に関しては「スーパー飛び級®︎」ですが、国語を(いずれ先でそれ以外の教科も)含めた全体の名称は「スーパー教育®」としています。

そんなわけで、シミュレーションは算数で行います。

3歳の後半で「学び」の導入を行いながら、小1の範囲が終わります。そして、4歳で小2と小3が終わります。

これは、順調に進んだ場合の話ではありません。平日は毎日通塾、なんていう話でもありません。

スポーツのプロ、芸術のプロを目指している子供たちは、平日どころか1年365日、毎日練習を積んでゆきます。
それと比べて、学力で未来を拓くお子さん(学力のプロを目指すお子さん)が、週に1日や2日なら、他の分野のプロを目指すお子さんからすれば「そんなんじゃ、何も達成できないよ!」と言われるのがオチです。

ですが世の中には「小さなお子さんに、塾で毎日勉強させるの?」という意見も多いです。私たちは、それを変えたいし、そもそも勉強(強いられて勉める)ではなく「自主的・自発的な生き生きとした学び」なので、毎日でも子供たちは大喜びなのです。

ただ、今のところは涙をのんで、通塾は週2回(算数は90分)という前提でのシミュレーションをします。

 



ところで、90分は長い!と思われたのではないでしょうか?

確かに、「うちの子、90分も持たないと思います。」と心配される保護者の方、多いです。
でも、初回のお迎えの時に、お子さんから「お母さん、もう来たの!もっとやりたかったのに!」と言われような、うれしい誤算が、あちこちの教室で今日も起こっているのです。


5歳のうちに小4と小5が終わります。

途中から、通塾回数や1回の時間を増やせば、さらに進みます。

6歳で小6の算数を完成させて中学数学に入ります。


お子さんの生まれた月によって、かなりの違いが生じますから、これ以降は、一番若く小学校に入学する3月生まれ(厳密には4月1日生まれも含む)のお子さんでシミュレートします。

7歳(小2)では引き続き中1の内容を続けて、年末までには中2に入ります。


中学数学に入ってから、通塾回数や1回の時間を増やせば、加速しますが、最低でも(ボトムライン)ということで、通塾回数や1回の時間が変わらない場合のシミュレーションです。

8歳(小3)で中2が終わります。

 



9歳(小4)では中3をやってゆくわけですが、ここからは完全に私の考えになります。(スーパー教育®️の主宰の見解とは違うところがあります。)

中学数学は、2年生まではほとんどの分野が中学入試に役立つのですが、中3内容となると展開・因数分解にしても、平方根にしても、2次方程式・2次関数にしても、ほとんど必要性が感じられないのです。幾何の分野でも、円周角と相似は必要(重要)ですが、三平方の定理は、つまり2次絡みは、必要性が感じられない。

しかし、頭を鍛えるという意味では大いにやる意味があります。

そこで、まず、円周角と相似をしっかりやって、あとはご相談となります。中学入試に向けての「受験算数」を、いつから始めるか、というご相談です。

 



ちなみに私は、関西では断トツトップだった中学入試専門塾に13年間奉職しておりました。

私が働き始めた年に、小4の理科が始まりました。(それまでは理科は小5からでした。)算数と国語はその後もかなり長い間、小4からでした。


当時と比べて、小学生の人口はかなり減りました。

しかし、私立中学校の定員は、新設された中学校があるため増えています。

単純に計算すれば、いまより当時の方が、合格のための競争は激しかったのです。


ですから私は、中学受験のための勉強は、早くて小4から、遅くて小5の夏休みからで充分だと考えています。この範囲のどこから仕掛けるか、そのご相談なのです。

ちょっと長くなりましたので、今回はこのあたりで。


あなたのお子さんの中学受験が、幸せで実り多く、

長持ちするものとなりますように!



◎ 今回は、アーガス進学会の仲間のブログ、特に中学受験に力を入れている塾長のブログを紹介します。

 

 

〇 和歌山校・上本町校 下村先生

 

 

 

〇 東大阪校・上本町校 奥川先生

 

 

 

〇 森下塾(アーガス進学会加盟準備中) 森下先生

 

 

 

〇 玉造校(アーガス進学会代表) 本寺先生