SUNNY GARDEN -3ページ目

SUNNY GARDEN

ESTUDIO EL HOMEOSUTASU.

VAMOS A MIRAR Mi JARDIN.

 

 

前回の記事では、ダイナミススクールでジェレミー先生から、教わったマヤズムについて書きました。

 

ハーネマンは、オルガノンの中で、3つのマヤズムについて述べていますが、その中のSysosis(淋病マヤズム)についての代表的なレメディの1つがNat-sulph.です。

 

Nat-sulph.は、硫酸ナトリウムを原料とします。

自然界では、60%水分を含み、芒硝(ぼうしょう)、グラウバー塩ともいわれています。

硫黄とナトリウムの塩で、NaSO₄10Aq(硫酸ナトリウム10水和物)として存在します。

これは、硫酸ナトリウムの分子1つに水分子10個が含まれているということ。

水をたくさん含んでいることがこの物質の特徴で、レメディの症状にも反映しています。

 

とても面白い症状があります。

mind; CHEERFULNESS; stool, after  排便後、陽気になる。

排便ということで、水分が幾分減り、気分が良くなるということでしょうか。(笑)

 

潜在意識で、水につかっている感覚があるのでしょうか?

mind; DREAMS; drowning  溺れる夢

mind; DREAMS; water; sailing  水;航海している夢

 

ナトリウムは、水の要素を持つ元素、硫黄は火の要素を持つ元素。

Nat-sulph.はこれら二つの元素ですから、温かく湿気た人だとも言えます。

暖かく湿気た天候で色んな部位のいろんな症状が悪化します。

湿気によって喘息が起きるレメディでもあります。

 

Nat-sulph.は、頭部の怪我以来の不調によく使われます。

ジェームズ・タイラー・ケントの伝説的なケースは有名。

“セントルイスの消防士が消防車から転倒し、頭を打った。その後6か月しててんかん発作を起こすようになった。精神的にもイライラし、死にたがるので、妻も一緒にいるのが耐えきれなくなるほどだった。目は充血し光恐怖症のためサングラスをかけて頭痛を訴え、よろよろしていた。”

彼にこのレメディを1回処方しただけで、てんかん発作も頭痛もなにもかもすべてなくなったということです。

 

一般には怪我のレメディといえばArn.ですが、精神・感情にまで症状が深く及ぶようならNat-sulph.が良いそうです。

 

せき髄液が何らかの損傷によって適切に流れなくなり、頭に水が溜まってしまった状態。

そこからくる、鬱、イライラ、自殺傾向。

 

このレメディには、「頭に銃で穴をあけて死にたい」という症状がありますが、自分の苦しみの原因が、頭の内部の圧力のせいだと本能的にわかっているのかもしれないと教わりました。

 

圧力による、頭を押しつぶされるような、充満感のある頭痛。

 

癲癇や鬱の治療に、トレパレーションといって、頭蓋骨に穴をあけ、頭部の圧をさげるという神秘主義に基づく治療も古来からあったようで、穴の開いた頭蓋骨も発掘されています。

 

こういった治療法を選択したのはNat-sulph.の人だったかもしれません。

 

“The Synoptic One”では、精神症状として以下のような記述があります。

システマティック・ワーカー。

地に足がついている。

強い義務感と責任感。

客観的で現実的。

Delusionsの症状が1つもない。

音楽によってのみ涙を流す。

頭部の怪我以来精神面が変わってしまう。

自殺傾向。

しゃべったり、しゃべりかけられたりするのを嫌う。

 

 

 

私の夫は今まで巨匠といわれた何人かの先生にセッションをしていただいたことがありますが、最近ジェレミー先生に診ていただくようになって、このレメディを処方されました。

 

彼と、このレメディを見比べると、やはり今まで処方されたどのレメディよりしっくりきます。

 

ナトリウムの過敏さを持ち、閉じた感じ。責任感が強くきちんとした優等生タイプ。

サルファの楽天的で自我が強いというところがあります。感情的にも身体的にも熱を持った人。

 

開頭手術以来のけいれん発作というのがホメオパシーに出会ったときに抱えていた主訴ですから、これだけで、Nat-sulph.を選んでも良かったかもしれません。

 

暑くて湿度の高い環境は苦手です。

水分はあまりとりません。

喘息、胆嚢、肝臓の既往症あり。

一緒に暮らしていて、じっとりとした熱感を感じる人です。

私は、乾燥して冷えている体質なので相性は良かったかもしれません。(笑笑)

 

 

 

 

 

日本でのダイナミススクールは、2022年1月で3年間の課程を修了しました。

本年度は、1年間の補講のような形で2日間の授業が3回行われることになっています。

 

先日、第1回目の授業に参加しました。

 

今回は、ジェレミー先生がマヤズムについてどう理解されているのか、というお話でした。

 

マヤズムを「前の世代から受け継ぐもので、それらは、治療すべきもの」としてとらえることは、多くのホメオパス達の誤解であるというのが先生のスタンスです。

 

オルガノン§101~§103 を引用して解説されました。

 

§101と§102は、流行病について。

流行病は、似たような原因から大勢の人を襲い、似たような症状を起こします。

発生源が同じなので、同じような経過をたどり、急性病ですから、死ぬかもしれないけれど、乗り切れば元の健康な状態に戻ることができます。

 

発生源が同じで多くの人が似たような症状を起こし、やがて消えていくということでは、プルービングに似ています。

プルービングは、同じレメディを何か知らされずに、数名のプルーバーが飲み、症状を観察します。

プルーバー達は、その人らしい感受性に沿って様々な症状を出していきます。

しかし、その症状を丁寧に見ていくと、プルービングをした集団が、あたかも一人の人間であるかのように姿を現してきます。

ジェレミー先生のプルービングは、何年もかけて、プルーバー達が経験した症状を編集し、1冊の本にまとめ上げて1つのレメディの誕生とします。

ダイナミススクールでの一番大きな実習はプルービングという新しいレメディの誕生に参加するということです。

 

その体験によって、流行病というものがなんであるかということが、腑に落ちるというか、とてもよく理解できるようになりました。

 

ハーネマンは、§101~§102では、流行病について述べ、§103では、それに続いて、同じやり方で、慢性病についても研究していったということが書かれています。

流行病は、集合的な急性病であり、マヤズムとは、集合的な慢性病である。

 

ハーネマンは、きわめて多くの慢性病の患者を診て、その症状の総体を見ようとしました。

それぞれの個性に応じて、ありとあらゆる症状を出す慢性病の患者。

膨大な数の症状を1つ1つ丹念に観察すると、その根っこに、病的なエネルギーの存在が見えてきた。

それが、マヤズムであるという考えにいたりました。

 

一人一人の個人はその人の環境や体質の多様性によって実に様々な症状を出して苦しみます。しかし、その奥には、それら多くの病の土台となっている病的エネルギーがある。

それがマヤズムです。

 

1つの発生源から、個人個人がその個性に合わせて多様な症状を出していく。

それは、現代の流行病でもそうだし、慢性病もそうだし、プルービングをして1つのレメディを誕生させるのもそうなのだということです。

 

きわめて多くの慢性病患者のの多様な症状を丹念に観察すると、あたかも一人の人のような像が立ち上がっていく。

そのことをハーネマンは極めて多くの慢性病患者を診ることによって発見しました。

1816年から1828年。

12年かけて何千人もの人を見て、きわめて多くのの慢性病患者達が、あたかも、まるで1人の人間のようにハーネマンの前に立ち上がってきたのではないでしょうか?

こういった発想の大きな飛躍は、膨大な作業の賜物であったのでしょう。

まるで希釈と振とうを繰り返して、レメディのポテンシーを上げていく作業のようです。

 

60兆個の細胞が集まって、私たち一人の人間があり、何万匹ものミツバチが集まって1つのコロニーを作っている。

そのようなものに似ているかもしれません。

 

ハーネマンにとって全人類の慢性病の土台となるものがPsora(疥癬マヤズム)でした。

痒みという症状を抑圧したことからくる病気。

 

オルガノン§1では、「病気の人を健康にすることが治療家の使命である。」と書かれています。

そのためには、この巨大な病的エネルギーを癒すことをしなければならないとハーネマンは考えました。

 

そのためのレメディは、いくつかあって、個人個人の、その時々に合わせて使っていく必要があります。

マヤズム治療のための何か特別な1つのレメディがあるわけではありません。

 

マヤズムとは、個人を超えた、その背後にある地球的な病の総体ともいえます。

マヤズムを歴史的に眺めてみるという面白いお話がありました。

 

もとは、ヨーロッパは、Psora(疥癬マヤズム)であった。

天然痘がはやり、人口が増え、スペースがなくなった。

1492年 コロンブスの新大陸発見。

それにより、北米からは淋病(Syphilis)を南米からは梅毒(Sycosis)がもたらされた。

 

コロンブスの新大陸発見は、私たちに多くの天然資源をもたらし、人類は、より豊かな文明を築くことができたと、私は学校教育で教えられたように感じてきました。

 

しかし、1755年生まれのハーネマンが見た世界は?

痒みという最も原初的な深い症状を抑圧したことからPsoraマヤズムが生まれ、それが全人類の重篤な慢性病の土台となった。

その後、淋病を抑圧したことからSycosis(淋病マヤズム)、梅毒を抑圧したことからSyphilis(梅毒マヤズム)が生まれた。

コロンブスの新大陸発見は、人類を苦しめる病気の世界の扉を開く出来事だったかもしれません。

 

 

 

マヤズムについての学びは、そのマヤズムの典型的なレメディを勉強し比較していく中で、共通のパターンのようなものを感じていくのが大切なようです。

 

まずは、Sycosisから学びましょうということで、その代表格のレメディを勉強してきました。

 

Thuj. Med. Arg-n. Arg-m. Nat-sulph.

 

これらに共通したものは、コントロールできない成長。

内側が空っぽで、周辺に向かって成長する。

補給がなく、価値のない成長。

スピードは速く過剰である。

バブル。

膨れ上がって中身がない。

 

Sycosisのグループとしての個々の違いと共通面。

面白い学び方だと思いました。

 

Sycosisエネルギーは私たち個人の中にも、日本の国の中にも、現代という時代の中にも、地球規模での人間の営みの中にも見出すことができます。

 

次回はSyphilis 梅毒マヤズムについて学ぶそうです。

楽しみ!

 

 

 

 

春からいよいよ最終学年となる12期生。

3年生最後のレメディ学習は、Petr.ペトロレウム 、石油を原料とするレメディを学びました。

 

まずは、現物質情報から。

生徒さんたちに、「石油」について調べてきたこと、知っていることを言ってもらいました。

 

石油って?

・炭化水素と硫黄、酸素、窒素その他のものを含む液状の油。(元素的には、C H S N O)

・蒸発させると、ガソリン、灯油、軽油、重油、タール、アスファルトの順で蒸発していく。

・燃料、繊維、プラスチック、ラップ、食品添加物、洗剤、シャンプー、ワセリン、チューインガムのベース、ビニルハウス、冷暖房・・・。

・ありとあらゆるものの原料。

・知らぬ間に、ありとあらゆるところに使われている。

・石油なしでは、私たちは、生きていけない。

・近代以降、大活躍。

・ロックフェラー。

・水と油:絶対にまじりあわない。

・火となって燃えるもの、熱をだす。

・水と火という対局にある存在のもの、どちらとも、深い関係性を持つ。火が付けば燃え上がり、水を遮断する。

 

では、こういったものからできたレメディを必要とするのは、どんな人?

想像して話し合ってもらいました。

・炭素は、有機物の中心にいるので、この世的な人。

・会長とかで、地味にお金持ちだったりして・・・。

・目立たないけど、人脈は広いかな。

・燃えるものなので、短気で、感情爆発しやすいかな。

・水とは、まじりあわないから、人と会うあわないはっきりしている人かも。

・地味で、素朴で強い人。

・身体面では、血液循環や膜に関係がありそう。

などなどでした。

 

このレメディの症状を四大元素・マッパムンデイ(火:熱、空気:冷、水:湿、土:乾)で見てみると、

 

 

精神症状は、

FIRE・熱 の位置:かっとなる。激しやすく短気。短気。喧嘩腰。

AIR・冷 の位置:記憶力の弱さ。忘れっぽさ。優柔不断。考える力が混乱。

FIREとAIRを貫く縦軸を持ちます。

 

身体症状は、

WATER・湿 の位置:不快な発汗。粘液分泌の増加。下痢と嘔吐。

EARTH・乾 の位置:乾燥。ひび割れ。ざらざらと粗く熱い皮膚。空っぽな感じ。

WATERとEARTHを貫く横軸を持ちます。

 

レパートリーを引いてみると。

以下のようなレブリックスが有名です。

MIND; QUARRELSOMENESS, scolding   喧嘩腰

MIND; IRRITABILITY    短気

MIND; ANGER, irascibility; tendency   怒る傾向

これらは、火の要素。熱く燃えるようなイメージ。

そして、

MIND; MEMORY; weakness, loss of   記憶力の弱さ

MIND; FORGETFULNESS    忘れっぽい

MIND; IRRESOLUTION, indecision    優柔不断

MIND; CONFUSION of mind; loses his way in well-known streets

精神の混乱:見慣れた道で迷う。

これらは、空気の要素。頼りなく、虚ろなイメージ。

精神症状は、怒り・短気・喧嘩腰など、燃え上がる「火」の要素と対局の、記憶がとどめられなく、決められない虚ろな「空気」要素を持つといえます。

 

一番の身体的な特徴は、寒がりな人。燃え上がる火なのに、なぜか寒がり。

 

乗り物酔いのレメディとしても、有名です。

 

このレメディの原料である、石油は、膜を作って、水を遮断しますが、このレメディは、人間の体において、外界と内部を遮断する部位~皮膚に症状を持ちやすい人に良く使われます。

皮膚が乾燥して、ひび割れ、ざらついて傷が治りにくく裂けて血が出たりします。

 

油を原料とするレメディにもかかわらず、このレメディにマッチする人は、肉や脂っこいものが嫌いです。

 

炭素を原料とするレメディは、他にもCarb-v.(木炭)やGraph.(黒鉛)、Adams(ダイヤモンド)があります。

特にGraph.は、優柔不断で興奮しやすい精神面や、皮膚の不調(特に乾燥・ひび割れ)・寒がりな身体症状をもつ、よく似たレメディといえます。

 

授業では、現物質から、レメディ像を想像してみたり、それをマテリアメディカで確認したり。

症状の全体像を四大元素的な視点から、眺めてみたり。

3年目の終わりらしい、充実した時間を持つことができました。

 

 

 

日本でのダイナミススクールは、2019年のゴールデンウイークに始まりました。

そして、2022年1月9日、ついに授業の最終日を迎えました。

 

3年前、やわらかい新緑に包まれた東山の麓の国際交流会館に初めてジェレミー先生がタンザニアから来られたのは、4月29日。

今は、もう、当時とは別の世界になってしまったなあと、感慨深いものがあります。

 

最後の授業では、ジェレミー先生のハモニカを吹く動画を見せていただきました。

静かで、切なくて、どこか懐かしい。

けたたましい電子音などが流れてこようものならすぐにかき消されてしまうような。

じっと心を傾けてくれる人の耳にだけに届くような響きでした。

私は、慢性病の時の養生法について書かれているオルガノン§259を表現されているのだなと思いました。

レメディは、微量で投与されるもの。

その作用は、医薬的な刺激、身体に負担をかけるような生活によってかき消されてしまう、と書かれています。

以下引用

“静まり返った真夜中に遠くからかすかに聞こえるフルートの音色は、優しい心を、この世のものとは思えない感情へと高め、

宗教的に感極まってうっとりとさせるであろう。

しかし、性質の異なる叫び声や日常の喧騒になかにあっては、

このようなフルートの音色は聞こえないし効果もない。”

 

 

最後の授業で教えていただいたレメディは、ARGON(Arg./アルゴン)。

原子番号18 

最外殻電子が8個のこの元素は、化学反応を起こして他の元素と結合するということをしません。

希ガスと呼ばれているものです。

 

ジェレミー先生は、レメディを理解するときのツールとして周期律の考え方を大切にされますが、とりわけ希ガスについての理解を重要視されていて、ダイナミススクールでは、いくつもの希ガスのレメディが、プルービングされています。

 

私たちは「希ガスは、その列の完全な姿であり、次の列への橋渡しである。」と教わりました。

 

アルゴンは、第3列のレメディです。

第3列は、ナトリウム、マグネシウム、アルミニウム、シリカ、燐、硫黄、塩素、アルゴンという順序で元素が並びます。

第3列は、ホメオパシーでは、人間関係、アイデンティティ、世話・養育といったテーマを持つと考えます。

1番目のナトリウムは、アイデンティティがまだ育っていない感覚。

誰かを頼って、その人と一つに強く結びつきたいという、強い依存心。

まるで、母親に依存しきった乳幼児のように。

 

マグネシウムは、強く望みながらもほとんど得られない、怒りや苛立ちをともなう依存。

古典的なホメオパスは「孤児のレメディ」と言っています。

 

アルミニウムは、もう少しアイデンティティは育っているものの、まだ十分ではなく混乱している。

 

シリカはこの列の中央に位置する、お姫様。

真ん中の高いところにいるので、人の評価が気になって仕方がありません。

 

燐になると、出来上がったエゴで家族にあきあきし、友達を探しに出ていきます。

 

硫黄はエゴのレメディ。家族なんて、ばかばかしいと自分の道を自分のやり方で進みます。

 

塩素は依存していた人の愛情を得られず、悲しみと恨みを持っている。

 

人間の成長でいうと、第3列は生まれて、家庭や地域、学校で養育や教育を受ける段階です。

 

次の4列になるといよいよ社会に出ていき、仕事をして役割を担う段階となります。

 

アルゴンは第3列の最終段階で、次からは第4列に移っていくという位置にいます。

 

保護者に守られ自己を育てるというテーマにおいての完成した形です。

 

子供の世界の理想姿。

ネバーランドという夢の国の住人のスーパーヒーロー、ピーターパンがイメージキャラクターです。

彼は魔法の国に住んでいて、空を飛ぶことができます。

ウェンディと恋に落ちますが、何もしません。

永遠に子供の世界にいる人なのです。

ネバーランドでは、海賊のフック船長が悪者です。

彼は、ワニに足を食べられて義足です。

そして、そのワニは時計も飲み込んでしまいました。

フック船長は、時計の音を聞くと、ワニがくるといって怖がります。

時間を知らせる時計をワニが飲み込んだというのが、とてもアルゴンらしいです。

時間は、あらゆるものを古くしてしまうもの。

子供を大人にしてしまうものですから。

 

アルゴンの人は、社会に出て、結婚して、職場や家族への責任を負うことを拒みます。

時間を止めたい!

子供時代にしがみつこうとします。

 

 

アルゴンという名前はギリシャ語の「怠惰」「不活発な」というところからきています。

化学反応をおこさない性質からそのような名前が付いたようです。

アルゴンは、他の元素と結びつかないので、酸素とも結びつくことがありません。

ですから酸化しない物質。

保存剤として使われていたようです。

古い電球にはアルゴンが保存剤として使われていました。

 

アルゴンもダイナミススクールでプルービングしていますが、「電球の中にいる。」「私が光っていると言われ続けた。」という感覚をもったプルーバーもいたようです。

 

プルービングから得られた情報のごく一部が紹介されました。

 

高いエネルギーと疲労。

干からびた喉の渇き。

頻繁で多量の排尿。

緊急で突然の下痢、爆発的かもしれない。

 

一人になりたい。

穏やか。

完璧主義。

真実にまっすぐ。

垂直の結合VS水平な不活性

 

自分は完璧なのでほかのものと混じることはない。

完成した感覚。

食べ物も何もいらない。

クリームをなめた猫のような満面の笑み。

致命的なことはおこらず、うまくいく。

損失、事故も大丈夫。

 

すべてが霜の花におおわれているよう。

色と美しさの理解が深まった。

霧に包まれた山のそばのプールでの魔法のような泳ぎ。

 

誰かが私に面白い冗談を言ってくれた。

私は笑いながらヒステリーを起こしそうになった。

暖かく安全なものに包まれていたい。

 

 

 

最後に、ナットムール(Nat-m.岩塩)である程度よくなったけれど、治りきらない3歳の男の子のケースを紹介していただきました。

夜通し乾いた咳をする子。

尿を我慢する。

欲しいものを言わない。欲しがらない子。

赤ちゃんの時は、おとなしく、静かな子で要求しなかった。

1歳半でしゃべる賢い子。

幼稚園では、仲間に入っていかない。

同年代の幼児は苦手で、大人のほうが好き。

音楽好き。

口は達者でウイットに富む。

混ざったものが嫌で、強迫観念的に片付ける。

 

ナットムール200cからアルゴン200cのすると、症状は良くなり、心を開いて幼児たちとも遊ぶようになったそうです。

 

ナットムールは、第3列の1番目のナトリウムと7番目の塩素の化合物です。

ナットムールは、どちらもイオン化傾向の強い元素のナトリウムと塩素が結びついて、完璧になろうとするもの。

一方、アルゴンは、単独で完璧な存在。

似ているのは、わかるけれど・・・。

どう違うのでしょうか?

ナットムールが完璧でない関係への悲しみであるのに対して、アルゴンは完璧な愛への悲しみ、だというお話でした。

 

どちらも、閉じている人ですが、似ていて、ずいぶん違う。

ホメオパシーって面白いなあ~

 

そんな気持ちにさせてもらえる学びでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Plb.は、鉛を原料とするレメディです。

 

このレメディは、CHK専門コースでは、3年目か4年目に学びます。

ややマイナーな存在です。

 

CHK専門コースでのレメディの学習は、まずは、現物質情報を発表していただくことから始めます。

 

 

このレメディの原料「鉛」は、柔らかく加工しやすく、腐蝕しにくいので、古代から現代にいたるまで、様々な用途に使われてきました。

とても便利で、人間にとってありがたい存在なのですが、毒性が強いというやっかいなものでもあります。

しかも、この毒は、吸収されると9割以上が骨に沈着し、その半分が排出されるのに5年かかるといわれています。

 

人体への影響は、疲労感、不眠、神経過敏、頭痛、精神異常から、脳症により死に至るまで。

さまざまな障害を起こします。

 

現代は、電磁波防止、釣りの重りや塗料、電気製品。

工場からの排煙にも混ざっています。

水道管には古代から使われてきましたし、ワインの保存剤にも使われてきました。

徳川時代は、将軍の乳母の白粉に含まれていて、大切な後継ぎが早死にしたり、弱かったりだとか。

大気汚染が原因で降る酸性雨となって、土壌や海、川を汚し、また、燃えないゴミとして埋められたものの中に含まれた鉛が、土壌を汚染し、河川や海を汚したりもしています。

 

 

鉛は占星術では鉛は「土星」と関係が深いとされています。

土星には、農耕や狩猟の神が住むと考えられていました。

また、「土星」は、凶星とみなされていたようで、英語ではサターン(サトルヌス)と言われています。

 

ローマ神話に登場するサトルヌスは、将来自分の子に殺されるという予言に恐れ、自分の子供を次々に飲み込んでいった伝承から来ています。

17世紀のオランダの画家ルーベンスは、この伝承をモチーフにした絵を描いています。

この絵は、自己破滅への恐怖からの狂気を表現しているそうです。

 

 

CHK専門コースの授業では、現物質の情報が出尽くしたら、このレメディを必要とする人物像を想像して話し合います。

 

明るいか? 暗いか?

軽いか?  重いか?

冷たいか? 暖かいか?

柔らかいか? 固いか?

 

どんな状況にいるのかな?

身体のどこに関係しそう?

どんな問題を抱えているのか?

 

いろいろ想像してみます。

 

想像してから、マテリアメディカを開くと、面白いです。

想像した症状と、マテリアメディカの記述は、近いイメージが出てくるから不思議です。

 

 

インドの巨匠、ラジャン・サンカランは、著書”Soul of Remedelies”の中で、以下のような妄想の症状を挙げています。

 

MIND; DELUSIONS, imaginations; castles and palaces, sees

城が見える。

MIND; DELUSIONS, imaginations; murderer, everybody around him is a

自分のまわりはすべて殺人者

MIND; DELUSIONS, imaginations; pursued, he is; soldiers, by

兵士に追いかけられている

MIND; DELUSIONS, imaginations; conspiracies; against; him, there are

自分に対する陰謀がある

MIND; DELUSIONS, imaginations; devils; persons are, that all (2)

すべての人が悪魔に見える

MIND; DELUSIONS, imaginations; poisoned; about to be, that he is

毒を盛られようとしている。

 

「妄想」というのは、病に苦しむその人が住んでいる間違った思い込みの世界です。

Plb.の人はこのような世界に住んでいるといえます。

本当はそうではないのに、彼は、そうだと思い込んで苦しんでいるのです。

 

庶民的な感じではなさそうです。

城に住んでいるような、支配階級の人。

そんな立場にありながら自分のいる場所は、すでに崩れかけている。

攻撃を受ける、とても危険な状態にいるという感覚。

 

 

 

周期律表での位置関係を見ると、

 

 

鉛(Pb)は、第6シリーズの14ステージ。

責任、リーダーシップ、権力といったテーマを持つ第6シリーズと、破壊、崩壊、ダメージといったテーマを持つ14ステージの交点にいます。

力を持っていた高いところにいた人が、だんたんその力を失い、周りからの攻撃におびえるようになった状態だといえます。

第6シリーズに並ぶレメディは、Bar-c.(炭酸バリウム)Plat.(プラチナ)Aur.(金)Merc.(水銀)があります。

どのレメディも責任とリーダーシップというテーマを持ち、良くも悪くも、重いイメージで、SYPHILIS~梅毒マヤズムです。

 

Plb.は、責任、リーダーシップ、権力といったテーマを持つ第6シリーズと、破壊、崩壊、ダメージといったテーマを持つ14ステージの交点にいます。

力を持っていた高いところにいた人が、だんたんその力を失い、周りからの攻撃におびえるようになった状態だといえます。

 

Focusのマテリアメディカには、「贅沢な生活、あらゆる最善のものを享受し楽しんだ。」という記述があります。

「楽しんだ」という過去形なのが印象的です。

無感動で、イライラしている。

凝り固まって、硬化した態度や傾向。

危険でスキャンダラスな振る舞いに刺激を見出す。

 

身体症状は、神経や筋肉の硬化、無感覚、退縮、痙攣、脱力。

命がだんだんと、みずみずしさを失って、固まり、縮むイメージです。

ABDOMEN; RETRACTION; Umbilicus attached to spine ; as if

腹部;収縮;臍;まるで脊柱にくっつくかのような

という症状があります。

身体症状では、“RETRACTION”というのがキーワードの1つです。

収縮の感覚は、目、胃、腹部、肛門、睾丸にも出てきます。

 

鉛は、重金属。

毒性が強い物質で、人間の営みとともに自然界に散らばり、そして人間の健康をじわじわとむしばんでいきます。

どうしようもない業病のような存在かもしれません。

 

マヤズム分類では、最も深く重い病気として位置づけられている、SYPHILIS~梅毒マヤズムとされています。

 

 

 

 

 

10年以上前、私は、このレメディをある男性に処方したことがあります。

 

とてもまじめな方でした。

当時、40歳前後。

高校生のときから、「仕事」についてとても真剣に考えていました。

自分は、どのような仕事について、どのように働くのが良いのか?

真剣に考え、勉強し、資格を取り、当時は、経理の仕事をされていました。

でも、自分は、それでいいのだろうか?

それにも疑問を持ち、転職を繰り返したり、専門学校にかよっていたこともあったそうです。

 

お話をお聞きして、彼からは、カルシウムのエネルギーを感じました。

カルシウムは、周期律では第4シリーズの第2ステージです。

仕事や健康面での、安全や安心がテーマの第4シリーズ。

まだ自信が持てず、依存的で不安を持つ第2ステージ。

これらの交点にいるのがカルシウムのテーマです。

でも。

なんだか、すこし、違う感じ。

何かな?

 

 

周期律表ではカルシウムの右上にいるアルミの感じもしたのです。

アルミは第3シリーズの第3ステージ。

第3シリーズは、人間関係、アイデンティティ、世話といったテーマを持ちます。

第3ステージは、第2ステージのカルシウムのような依存的な存在から、少し成長していますが、そのためより不安定になっていきます。

アルミナの精神症状の中心は、

MIND; CONFUSION of mind; identity, as to his  アイデンティティの混乱

アイデンティの確立という点では成熟しているが、より不安定になっている人です。

 

カルシウムとアルミの間で心が揺れていたとき、ショルテンの「ホメオパシーエレメント」という本のスカンジウムのページを読んで腑に落ち、このレメディに決めたのでした。

 

スカンジウムは、カルシウムの隣にいます。

第4シリーズの第3ステージ。

カルシウムの代表的なレメディカルクカルボは、牡蠣のよう人だと、ショルテンは書いています。

柔らかくつぶれやすい中身を、硬い貝殻でしっかり守っているような人。

それに比べてスカンジウムは、蟹(カニ)なんだそうです。

あれこれ、周りのものに興味を持ってチョロチョロするが、不安を感じて、すぐに逃げ出す。

 

”実験好きで、味見してみたい。

でも、ちょっとうまくいかなそうになると、すぐに自分の殻に閉じこもるような人。

試みるが貫徹しない。

どんな小さな障害でも不安になり、あきらめる。

最初から完璧でないといけないと思っている。

まだ、準備が出来ていない。

どの仕事が自分に合うのか分からない。

優柔不断。

仕事を探索する。

1つの仕事から、別の仕事へ。

「スキャン」という言葉との関連があるのかもしれない。”

 

ショルテンの本ではこのように書かれているレメディです。

 

ご紹介した40代の男性は、何かを想像して、文章を書くようなことや、絵を描くことは出来ないといっていました。

でも、絵でも、本でも、そのままを写すことは得意で大好き。

「スキャン」な人かなとも思いました。

 

私は彼にスカンジウムを摂取してもらうことに決めました。

 

彼は、このレメディを摂ってたいへんよかったといってくれました。

長年、悩み、迷っていたことから解放されたそうです。

仕事に対してあれこれ悩み、転職したり、さまざまなものを学ぼうとしたり。

そういった思いを持つようなことがなくなったそうです。

 

今、自分が取り組んでいる仕事に対する迷いがなくなったそうです。

いままで悩んでいたモヤモヤ。

まるで、夢から覚めたように、すっきりした。

 

 

 

こういった経験から10年以上たって、私はジェレミー・シェアのダイナミス・スクールに学ぶ機会を得ました。

そこで、このレメディをプルビングした先生の経験を教わる幸運に出会います。

 

スカンジウム.は、2000年にジェレミー・シェア先生の奥様のカミラ先生が、先生の出身地、フィンランドでのダイナミススクールで、プルービングをされました。

 

プルービングは、ダイナミススクールでの学びの中心です。

どのようなものをプルービングの原料として選ぶのかは、とても重要。

その開催地ならではのものを選ぶことも多いようです。

日本では「さくら」が選ばれました。

 

スカンジウムは、フィンランドでのダイナミススクールに集まった生徒のために選ばれた物質だったのです。

 

スカンジウムは、1879年スウェーデン人のラース・フレデリックが発見した元素です。

名前の由来は、スカンジナビアを意味するラテン語のスカンジアから来ています。

 

このレメディは、原子番号21の元素です。

これは、成人になることを象徴しています。

いろんなことを決定しないといけない年齢。

何を学ぶのか?どんな仕事をしていくのか?

周期律表では、カルシウムとチタンの間にいます。

カルシウムの代表的なレメディCalc.は、自分を弱く小さな存在だと思っています。

自信がなく、依存的。

チタンは、ギリシャ神話に登場する神様、タイタンから命名された元素です。

タイタンは、惑星の間を歩くことができた巨大な神様。

大きいものの象徴です。

スカンジウムはこれらの元素の間にあります。

スカンジウムも、大きいと小さいというのが重要なテーマとなる人。

そういったところから見ると、Lyc.ライコポディウムにも似た人で、日本人には多いのではないかというお話をされていました。

 

授業では、Calc.カルクカルボのような母親とチタンのような父親を持つ男性のケースが紹介されました。

自分が正しいと信じ、厳しく命令する父には、いつも緊張を感じていた。

それに対して、自分を甘やかし父から守ろうとする母。

「今すぐに、それをやれ!」という父と「しなくていいのよ。」という母の間で揺れていた。

子供のころから、行ったり来たりしていた。

常にするべきか、やめるべきかを考え、なかなか踏ん切りが付かない。

自分に自信がなく、いつも自分を疑って、揺れ動いていて動けない。

 

 

 

スカンジウムの人は、確固たる基盤がなくて揺れ動きます。

完璧でないと前に進めず、後退する。

ルーツがなく不安定。

基盤がないのでよろめく。

決断できない。最初の一歩が踏み出せない。

やる気をもって始めるが途中でやめ、もともとの安定したところに戻っていく。

 

ケースは5つ紹介していただきました。

 

スウェーデンの国旗のような青と白が好きな人。

湿気の多いスカンジナビアの松の森を旅したい人。

スウェーデン家具が好きな人。

このような人もいたという、お話もしていただき、とても興味深く思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホメオパシーを勉強していると、今の日本ではほとんど耳にしなくなった病気がよく出てきます。

コレラもそのひとつです。

1954年、イギリスでコレラが蔓延したとき、ロンドンのホメオパシー病院では死亡率が驚異的に低かったそうです。

Verat.は、そのときに使われたレメディの1つです。

 

コレラって?

Wikipediaによると、

”突然腹がごろごろなり、水のような下痢が1日20~30回も起きる。

便の特徴は、米のとぎ汁のような白いこともある。

腹痛・発熱はなく、むしろ低体温。

休息に脱水が進み、血行障害、血圧低下、頻脈、筋肉の痙攣、虚脱を起こし、死亡する。

極度の脱水によって皮膚は乾燥、しわが寄り「洗濯婦の手(指先のしわ)」、「コレラ顔」貌」と呼ばれる特有の老人様の顔になる。”

とあります。

 

Verat.は、このような症状を持ったとき、とても有効なレメディだったようです。

 

PhatakのマテリアメディカのVerat.のページを開くと、

”多量の排出ー嘔吐、下痢、唾液分泌、発汗、排尿、激しい疲はい、冷たさ、青み、虚脱を伴うのが特徴的な症状。症状は、激しく突然起こる。・・・”といった記述から始まります。

 

なるほど・・・。

コレラのような恐ろしい伝染病にマッチしたレメディのようです。

突然、激しく始まる下痢、嘔吐、唾液分泌、発汗、排尿によって体中の水分がなくなってしまうんだ。

激しい症状といえば、高熱の出るイメージですが、このレメディの症状は、冷えるようです。

 

Phatakのマテリアメディカの精神症状は、

”不機嫌な、無関心。好色。高慢。・・・独りになりたい。祈る、呪う。・・深い後悔。何か悪いことが怒るだろうという思い込み。・・・人をだます、決して真実を言わない。・・・

社会的地位に絶望する、不運だと思う。歌う、口笛を吹く、笑う。宗教マニア。世界が燃えていると想像する。・・・”

 

意味わからない!

心身はつながっているはずなんですが、どう理解したら良いのでしょうか?

 

私たちと同じ時代を生きる世界的な巨匠ラジャン・サンカランは、こういった悩みに大きな救いの手を差し伸べてくれます。

 

彼のマテリアメディカ“Soul of remedeis”はほとんど精神症状なのですが、彼によると、Verat.の人というのは、

 

”社会的地位を失ってしまったというフィーリングがあり、いかなる手段を用いてもすぐそれを回復しなければならず、さもないと自分は終わりだと感じている。

一度に何かを得る方法、たとえばギャンブルとかうそをつくとか詐欺行為とかいった方法を見つけようとする。冨や自分の重要性を示すことがVerat.の際立った特徴であり、これを使って失った社会的地位を埋め合わせようとする。”

 

読み比べると、身体における水分というのは、社会人としての冨や地位かもしれない。

身体はそれを失い、しなびてしまう。

疲はい、虚脱だけでなく、失神や痙攣、ひきつりや麻痺といった症状をおこすのかな。

そういったエネルギーを精神は、無関心や好色、高慢、祈る、呪う、だます・・・。

などといった行動で表現するのだろうか?

 

サンカランは、このレメディをプルビングしたときに見た夢について書いています。

まもなく引退することになった年老いた男性は、引退することで社会的な地位を失うことになっていた。彼はそのことを恐れていて、まだ、自分は重要人物であることを示すために派手なパーティを開いたという夢だったそうです。

 

嘘をついてでも、自分の裕福さを示したい。

このレメディを必要とする人は、本人だけでなく、その前の世代が失った場合にも多いそうです。

宗教や政治、ビジネス、などの世界での指導者のなかには、こういった状態の人が結構いるのかもしれません。

 

 

コレラのような激しい急性病があまり見られなくなった今の日本のような社会では、このレメディは、身体的にはあまり活躍しないかもしれません。

 

レメディのキットにも入っていません。

 

下痢と嘔吐が同時に起きるときには、アルセニカムArs.(砒素)をよく使います。

下痢や嘔吐を繰り返す脱水のレメディとしては、チャイナCHIN.(キナ皮)が有名です。

 

サンカランと並ぶインドの巨匠サルカー先生は、彼の著書“Just you see”のなかで、

このレメディについて、

 

“アルセニカムとハイオサイマスHyos.(ヒオス)の色合いがあると思う。”と書いています。

“このレメディは主要な急性病レメディの1つとして使えるが、大多数はアルセニカムを代わりに使っている。”

 

なるほど、アルセニカムの人は、好色、呪う、だます、といったことはしなさそうです。

 

 

 

 

このレメディのお話は、CHKの人気ホメオパス野村講師がされた授業に参加して感動したことから書きました。

私のオリジナルではありませんが、彼に教わったそのままでもありません。

彼が伝えようとしたこととも、少し違うかもしれません。

彼の授業に感動したのでご紹介したいと思い書いてみたのです。

 

野村講師の授業を受けた生徒さんのお一人は、「トランプ大統領では?」といわれました。

大統領選挙に落ちた彼は、世界最高の地位にいた一人ですが、それを失った。

今、それを取り返すために、なりふり構わぬ手段をとろうとしているのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回、9月の国際セミナーで、バレリオ先生に教えていただいたCroton tiglinum について書きました。

 

驚いたことに、10月末に参加したダイナミス・スクールでもジェレミー先生がこのレメディを取り上げられたのです。

 

ダイナミス・スクールは、ジェレミー先生が世界各国でホメオパシー・スクールを卒業した人向けに開いている学校です。

学校といっても、どこかに学び舎があるわけではありません。

「私の行くところが学び舎」であると、ジェレミー先生は、言われます。

世界中で、ジェレミー・シェアに学びたい生徒たちが集まるところ。

学校は、年間12日間、3年間の授業が行われ、カリキュラムの終了と共に終わります。

いかにも、ユダヤ人らしい。

国際的で、魅力と実力をもった、圧倒的な存在感。

 

日本でのダイナミス・スクールは、京都で開催され、3年目を迎えました。

3年目に入って世界中がコロナの渦に飲み込まれ、今回は、オンラインの授業になってしまいました。

 

 

Crot-t.は、それほど使うことが多くないレメディですが、コロナには、よく使ったというそうです。

 

同じレメディを立て続けに、違ったお二人の先生から、違った視点で学ぶことが出来た不思議、そして幸運に驚いています。

 

 

 

ジェレミーは、現代医学は「名詞」、ホメオパシーは「動詞」だといいます。

「名詞」はStatic 静的で、「動詞」はDynamic 動的。

 

今、病院で行われている通常医療は、「血圧」「血糖値」「過敏性腸症候群」「アトピー性皮膚炎」など「名詞」の表現が多い。

どれも、症状を抑え、標準値にコントロールするということを目指す治療です。

 

一方、ホメオパシーでは、病気は生命力の乱れと考えます。

乱れは「感覚」と「機能」の乱れとして表現されます。

ですから必要なのは、「どのように感じるか?」「どのように、機能が乱れているか?」という情報。

 

今回のCroton tigurinum の授業は、ジェームス・タイラー・ケントのマテリアメディカを「動詞」の視点から見ていきました。

 

 

レメディの原料の「ハズ」から作った油を皮膚に塗ると、炎症を起こします。小水疱とのう胞ができ、赤くなり痛みます。

 

このレメディのプルビングを長期にわたり行うと、発疹のように外側にでる症状とリウマチ、咳、腸のように内側にでる症状が交互に現れるそうです。

 

もっとも重要な症状は「腸の症状」です。小児コレラに有用。

子供がコレラで腹部が膨らむ。

こういった子に母乳をあげるといっぺんに噴出するような下痢を起こします。

何かが、充満。

そして狭いところから噴出。

 

咳も、コロナでよく使ったそうです。

夜に悪化する。横たわれない。十分深く息が吸えない。肺を広げることができない。

ジェレミーの経験したコロナは、呼吸器の症状が中心ですが、肺がいっぱいで出せないというのが特徴的だったそうです。

内側がいっぱいで、出せない。

大きな力で出さないといけない。

 

ルストクスと並ぶ、皮膚のレメディでもあります。

激しい痒み、灼熱間、赤い皮膚。発疹、水ほう、水ぶくれ。

 

目の炎症のレメディです。

化膿性眼炎、目の周りの小水疱ほうや膿疱。

特徴的なのは、目が後ろに糸で引っ張られるような感覚があるということです。

 

乳腺縁のレメディでもあります。

お乳が充満して、痛い。

授乳時の乳頭から背中にかけての痛み。

ここにも、乳首を糸で後ろに引っ張られるような感覚がみられます。

 

このレメディを「名詞」で見てしまうと。

・皮膚炎のレメディ。

・下痢のレメディ。

・目のレメディ。

・乳腺炎のレメディ

・咳のレメディ。

ということになります。

 

でも、それでは、Crot-t.にたどり着けません。

動的なところに目を向ける必要があります。

内側が、いっぱい、いっぱいにつまって、細いところから噴出する。

「糸」で後ろに引っ張られる感覚。

こういった表現が、ホメオパシーでは解決の鍵となるのです。

 

マテリアメディカは、症状の羅列で、読むのは退屈です。

でも、ジェレミー・シェアはいいます。

レメディの「暗号」を読む解くことが大切だ。

それが読めたとき、無味乾燥なマテリアメディカは生き生きと、命のあるものとして私たちの目の前に広がってくる。

 

すばらしいけれど、私の場合、自力ではまだまだ難しいです。

道は、はるかなり・・・・。

 

 

 

 

 

 

今年も、去年に引き続きイタリアのフィレンツェで診療されているバレリオ先生のセミナーを、9月に開催することが出来ました。

 

去年までは、先生をお食事にお招きしたり、生徒酸たちとの懇親会を開いたり、セミナー後には京都での観光にご一緒したりしてきましたが、今年は、コロナの影響で今まで当たり前に出来ていたことが、いっさい出来なくなりました。

しかし、通信手段の発達は目覚しく、そういった困難はあっても、オンラインでセミナーを開催できたのは、すばらしいと思いました。

 

バレリオ先生のセミナーの中心は、去年に引き続き四大元素についてとトウダイグサ科のレメディについてでした。

 

それ以外にも、流行病のホメオパシー的な考え方や、今回のコロナ感染症での臨床経験についても感動的なお話をお聞きすることが出来ました。

 

ケースは4つご紹介いただきました。

 

その中の1つ、トウダイグサ科の植物 Croton tiglium.のケースをご紹介します。

 

11歳の男の子。

小柄で顔色は青白く、恥かしがり屋で母親にくっついて離れない子供。

引越しをして、新しい地域にも学校にもなじめていない。

友達とも教師ともうまくやっていけない。

学業のほうも、集中力がなく、ぼんやりとしているので、まったくだめ。

父親は外国に暮らし、付き添っている母親の彼に対する態度は驚くほど切離された感じ。

 

彼が赤ちゃんだったときは、母乳は1滴もでなく、人工ミルクにも彼の体は拒絶し、下痢がつづいたようでした。

そして、今もミルクにアレルギーがあります。

今、一番困っているのは下痢。

腸にバズーカが入っているかと思われるほど、激しい下痢が夜中に起きます。

この少年は下痢を恐れていて、便が固形でないときは、まるで死ぬかのようなパニックになるそうです。

食べるのを止めて、失ったものを取り戻そうと絶え間なく飲み物を飲み始めます。

彼は、幼いころから下痢をして体の水分が減ると死んでしまうと思い込んでいるようでした。

 

バレリオ先生は、このケースでは、ケースの分析から統合にいく前に、この子の持つ心身のテーマを四大元素においていくという作業を加えられました。

 

身体症状の中心は下痢。これは「水の過剰」といえます。

そして、両親、地域、家、集中力のなさ。

これら生きていくための土台である、「土の欠落」。

他の要素も色々あるのですが、大まかに見ると、四大元素でみるとこの子の心と身体の関係が全体性として、土の要素の欠落と水の要素の過剰が見られます。

これが、このケースを貫く「軸」です。

 

バレリオ先生が示された統合は、

“乏しい土:サポートがない、人を入れる容器がない、動く根っこ(父、家、学校)、論理がない、母親によって栄養が与えられなかった。

水が噴出する:バズーカのように。水分を保持できない。”

でした。

 

この統合から導かれたルブリックスは、

RECTUM; DIARRHEA; children, in    直腸:下痢;子供における。

STOOL; FORCIBLE, sudden, gushing   便:むりやりの、強力な:突然:湧き出る。 

RECTUM; DIARRHEA; chronic     直腸:下痢:慢性の。

RECTUM; DIARRHEA; eating; after; agg.  直腸:下痢:食べた後。 

GENERALITIES; FOOD and drinks; milk; agg.   全身:飲食:ミルク:悪化

STOMACH; THIRST         胃:喉の渇き

 

このケースには、下痢の問題だけではなく、皮膚や耳など他にも身体症状もありました。

でも、先生がとられたのは、下痢にまつわる症状だけでした。

四大元素で身体と精神のつながりをとらえ、ケースを貫く「軸」をつかむことで導き出された6つのルブリックスでした。

 

鮮やか!

感動!

 

レパートライズから導き出されたのは、Croton tiglinum.

 

 

東南アジア、主にマレー半島に生息するトウダイグサ科ハズ属の木です。

この植物の種子は巴豆(ハズ)と呼ばれ、これから作った油 Croton oil は、かなり古くから使われてきました。

巴豆油は、強い粘膜刺激作用と峻下剤、平滑筋刺激作用があります。

これらの作用から、中毒時に毒を体内へ排出するための下剤として使われてきたようです。

 

レメディには、熟した種子を使います。

 

このレメディを100年前のアメリカ人医師ジェームス・タイラー・ケントはマテリアメディカのなかで、「小児コレラのレメディ」としています。

 

小児の、黄色い水下痢が一度にぱっと噴出するような症状に良いレメディです。

便意は突然来て、下痢は飲食直後におき、お腹がごろごろなります。下痢の直前には腹部に疝痛があり、温めると楽になりますが、触ったり圧迫することで悪化します。同時に嘔吐や吐き気を伴うことがあります。

 

これらがこのレメディの中心です。

 

これ以外には、性器周辺の皮膚症状、ヘルペス、帯状疱疹、湿疹~強い痒みが特徴です。

このケースの男の子にも、耳の炎症による痛みや激しい痒みや酸性の便による直腸周り、精巣や太ももの痒みや赤み、がありました。

 

 

 

CHK専門コースでは、このケースの復習を全学年で10月の授業で取り上げました。

 

バレリオ先生のパワーポイントから作った資料に沿って、生徒さんたちに導かれるままに進んだ4年生~プロフェッショナルコース。

 

今回のセミナーは、バレリオ先生の熱心さから盛りだくさんでやや消化不良気味という感じだったのですが、復習ですっきりした。ケースのすばらしさが分かったというご意見の3年生~上級コース。

 

盛りだくさん過ぎて、付いて行くのが大変だった。

卒業生らしき人から漏れ聞こえた「美しい~。」「beautiful!」という言葉の意味が分かりました。~2年生/中級コース。

 

まだケース学習も未経験。

国際セミナーってすごいな!

なんだかちんぷんかんぷんだけど。~1年生/初級コース。

 

国際セミナーの限界は、受講者のレベルのばらつきです。

バレリオ先生もそのことに腐心されたようでした。

 

このケースはマッシモというイタリアの巨匠ホメオパスのものでした。

Croton tigliumの代表的なケースだったのだと思います。

皮膚と下痢。

激しい子供の下痢。

水分を受け付けず、どんどん排出していく。

子供にとっては生命を脅かされる危険な症状です。

 

ケースを通じてレメディを学ぶには最高の教材だったと思います。

 

バレリオ先生に大感謝!

 

 

 

先日(95日)、私の夫のクラシカルホメオパシー京都を主催する荻野哲也と卒業生の松本美紀さんがコラボでセミナーをしました。

 

松本美紀さんは、東洋医学、自然療法、ホメオパシーなどの幅広い知識と経験を駆使して、お子さんの健やかな成長をサポートするお仕事を、されている人です。

特に予防接種に悩むお母さんのためのセミナーは人気です。

 

そのわけは?

お母さんとして、わが子の予防接種をどうするかということを考えた実体験がベースになっているところだと思います。

母親となって、可愛いかけがえのないわが子を抱いたときに、必死で調べたご自分の情報をシェアしていくという立ち位置。

「松本美紀」の視点だとおっしゃっていました。

それを開示するのは、誰もが出来ることではありません。

考え方は千差万別。

自分の意見を公表するということは、強い批判も浴びる可能性があります。

本当は、自分で調べるべきなのです。

今は、昔と違って、個人が情報を手に入れることははるかに容易な社会にになっています。

しかし、なかなか忙しい日常、様々な理由から、多くのお母さんは、それができないでいます。

 

今回のセミナーは、まずは子供の免疫力についてのお話から始まりました。

子供の成長と感染症の症状やその意味。

感染症とワクチンについて。

 

松本美紀さんはよく、「自然に沿った子供の暮らし・体・心のこと大全」本間真二郎著を紹介されています。

 

 

私も娘に勧められて読んだ本ですが、第6章 ワクチン感染症 のところを読み返しました。

 

まずはじめに、述べられているのは、

 

「現在日本で行われているすべての予防接種は義務ではありません。」

1994年の予防接種法の大改定で強制摂取から努力義務に変わりました。

改正前の強制摂取のときは、摂取後の問題について国に責任があったので、予防接種後の裁判では、ほぼ国が全敗している状態だったのです。

ですから、予防摂取を受けるかどうかの判断を国から両親、保護者に移したということです。

1994年から、私たちは、国から、自己責任で受けるように責任をゆだねられているのです。

 

次に、述べられているのは、

 

「歴史的に見て、人の生命に関わるようなほとんどの感染症の大幅な減少はワクチン導入以前に起こっているということ。それは、公衆衛生、とくに上下水道の普及にあります。」

 

これ以外では、

 

「予防接種によってつく免疫は、自然に感染してつく免疫よりはるかに低い」

 

「すべてのワクチンは、劇薬に指定されています。」

 

「ワクチンの副作用の一番の問題点は、摂取後時間がたってからでてくる長期の副作用にある。」

 

「予防接種は、健康な子供に打つものであることも、とても重要。・・・何をメリット、あるいはデメリットと考えるかは、人により異なるのが当たり前。」

 

「」の中に書いた箇所は、赤字で書かれていた部分の抜粋です。

 

松本さんの考えは、この本の著者、本間先生に共感する立場です。

 

 

 

松本さんのお話の中で、私が1番感動したのは、「自己軸」と「他者軸」という考え方でした。

コロナ感染症の問題でも、

「他者軸」とは、ウイルス対策としてのマスク、ワクチン、薬、自粛など対処的な対策。

「自己軸」とは、免疫力や生命力を養い高める根本的な対策。

 

テレビから流れてくるのはもっぱら、「他者軸」のけたたましい騒音。

ネット上でも、街に出ても、「他者軸」の情報ばかりが耳に付き、そしてそれらは人間がどうしても持ちやすい不安と結びついて、私たちをきつく支配してきます。

 

しかし、落ち着いて考えてみると、感染症にかかっても、発症しない人、軽症ですむ人、重症化していく人・・・様々です。

その違いは、その人、その人の生命力の強さ。

健康レベルの高さです。

 

原因を外に求めて、それを避ける、攻撃するというのは今の社会、そして現代医学的な考え方に似ています。

 

それも必要だけれども、もっと足元を見つめて、全体的に自分たちがより健康的な存在になれるような生活、心の持ち方を大切にしましょうということ。

「自分軸」を養い育てましょう、というのが彼女のメッセージでした。

 

だれを批判するのでもなく、考え方の多様性を認めながらも、ご自分の意見をしっかりと勇気を持って発信する、強くてしなやかな松本美紀さんの健康的な姿に、皆さん勇気付けられていました。

 

それを受けて、私の夫である荻野哲也がホメオパシーの話しをしました。

 

教室受講の方は10名にしたのですが、ホメオパシーの学校を卒業してプロとしての活動を始めている人から、ホメオパシーについては、何も知らないという方まで。

メンバーの多様性を講師の荻野はうまく使って、面白おかしく、参加者全員の心をしっかりつかんですすめていきました。

 

まずは、ホメオパシーとは、「類似療法」だということ。

似た苦しみを使って、治癒を促していくやり方です。

 

「やけどをしたときに、あなたはどのようにしますか?」といった問いかけに

「水に浸します。」と初心者の方。

 

水に浸すと、瞬間的に楽になりますが、引き上げるとたちまちヒリヒリ。

水ふくれができて、治るのに結構時間がかかります。

これを逆療法 といいます。

高血圧には降圧剤。

発熱には解熱剤。

一般によく行われている対処法です。

 

類似療法を使うと、ぬるま湯につけるということになります。

その瞬間は、ぬるま湯が熱湯のように感じられるのですが、しばらくがまんしていると、痛みは緩やかになり、その場で完治です。

教室には、ぬるま湯につけた経験を持つ方がいて、その体験を話してくれました。

 

 

次は、現代医学では、その症状の11つに対して処方するのに対して、ホメオパシーでは、いくつかの症状を持つその人の「全体像」に対して1つのレメディを処方するという話。

レメディは、からだのどこかの一部だけに働きかけるものではなく、まずは、見えない生命力に届き、そこから、そのレメディごとに身体の感受性のある部分にそのレメディらしく、働きかけます。

 

耳が痛くて耳鼻科にいき炎症を抑える薬をもらって飲んだとき、その薬は「耳」にだけ作用するでしょうか?

薬は、胃を通って、腸で吸収され、血液に乗って全身を巡るのですから、心をも含めた全身にその人らしく全身に影響を与えるのではないでしょうか?

ホメオパシーは、症状11つに対して処方しません。

いくつかの症状を持つその人の全体像に一番類似した症状をおこすレメディを1つ使います。

 

そして、これが最も大切なのですが、ホメオパシーでは、病気の原因を外からくるものではなく、その人の「感受性・罹病性」によるものだと考えます。

昔、結核が感染力の強い国民病だったとき、家族全員が結核にかかっても看病に明け暮れた母親だけが罹らなかったという家族はけっこういたらしい。

どんなに病原菌にさらされても、その人に「感受性・罹病性」がなければ罹らないのです。

ホメオパシーでは、何か特定の病気に対する「特効薬」はありません。

その人の個性に合わせたレメディを使うことで「感受性・罹病性」を下げることを目指します。

 

今の病院のやり方は、「病名」をつけることがとても重要。

それによって治療方法が決まります。

患者を一般化していくやり方です。

レディメイドなやり方。

 

それに対して、ホメオパシーは、その人を個別化していきます。

病名ではなく、その人の個性にあわせた、全体像と似た症状像をもつレメディを1つ探していくやり方です。

オーダーメイドなやり方です。

病気への感受性を下げ、病との縁をなくしていくのがホメオパシーです。

 

 

 

おおまか、このような流れでセミナーは進んでいきました。

 

教室10名とオンライン20名のご参加でした。

教室の10名の方は、あの場・あの時間を充実感を持って共有してくださったようでした。

オンラインの方からの質問もでて、とても有意義な時間になりました。

 

セミナー終了後すぐ、1112日にまたコラボセミナーをすることが決まりました。

今から、とても楽しみです!