赤いのはわかっている

 

でもそれが

 

淡い赤なのか

 

濃い赤なのか

 

わからない

 

 

罪なのかわかっている

 

でもそれが

 

笑って済ませられるのか

 

償いは一生かかるのか

 

わからない

 


あまりの若さゆえ

 

まだ青い実のことゆえ

 

周りを責め

 

周りはその若さを責め立てる

 

 

 

あなたは試されている

 

あなたは常に試されている

 

あるゆるものがあなたを惑わし

 

いつも何かを選ばせようと企んでいる

 

もちろん正解などありはしない

 


息をつかせる間もなく

 

矢継ぎ早に突き出される選択肢を

 

何も考えずに

 

深く考えずに

 

時には少しは考えて

 

よくよく考えて

 

一晩考えた末に

 

などと気まぐれな猶予に振り回されていることに気づかず

 

選ばされている

 


ただすべてのことは

 

どう考えようが

 

どれだけ考えようが

 

自分が決めたこととして

 

おのが身に降りかかる

 

自分の選んだ結果として

 

容赦なく

 

途切れることなく

 

受け止めなければならない

 

それについての選択の余地だけは与えられていない

 

残念ながら

 

 

 

 

空気読んでと諭されて

 

読み間違えて

 

なじられて

 

言い繕って

 

墓穴掘り

 


空読めよと責められて

 

読んだつもりが

 

深読みしすぎて

 

立場なくして

 

針のむしろに座らされ

 

 

 

ちゃんと読むぞと

 

焦れば焦るその先は

 

迷路・悪路にはまり込み

 

身の置き所も消え失せて

 

一層自分の殻が厚くなる

 

 

 

誰が否を飲み込むか

 

誰が諾を言い出すのか

 

押し付け合いの

 

せめぎ合い

 

目配せだけで

 

すまし顔

 

 

 

誰のためなの

 

この空気

 

何のためだよ

 

この空気

 

誰かにとって都合の良い

 

犠牲になるのは誰でもいい

 

早く収まる空気なら

 

自分ではない空気なら

 

 

 

一人の自分を持てあまし


何もかもウソのように透かして見えてくる

 

それでも時間だけは変わっていく

 

 

 

見失ってしまいそうな孤独

 

傷つけてしまいそうな孤独

 

逃れられない孤独

 

どうしようもない孤独

 

 

 

孤独に耐えかねて

 

雑踏に紛れ込んでも

 

他人でしかない周りの人間は

 

1人でしかない自分の姿を映し出す

 

 

 

 

 

空はそっとあなたを見ている

 

空はそっと

 

あなたの誰にも見せない

 

涙も

 

痛みも

 

苦しみも

 

汗も

 

笑顔も

 

見ている

 

 


空は黙ってあなたを見ている

 

空は黙って

 

あなたのどんな

 

悪行も

 

企みも

 

嘘も

 

裏切りも

 

見殺したことも

 

見ている

 

 

 

空はずっとあなたを見ている

 

空はずっと

 

片時も離れることなく

 

包むように

 

見守るように

 

突き放すように

 

見下すように

 

見ている

 

何をしても

 

何をしなくても

 

どんな気持ちでいたのか

 

どんな心でいるのか

 

空は見ている

 

ずっと

 

見ている

 

 

 

 

いやや、いややと泣く女

 

 

避ける仕草の男の腕を

 

 

すがりついても払われて

 

 

言葉の端に他人がみえても

 

 

それでも欲しい男なら

 

 

 

 

時として

 

冷ややかに

 

時として

 

残酷に

 

知らないうちに回り始めた風車は

 

やがて知らないうちに止まってしまう

 

 

 

いいですか

 

そっと目を閉じて

 

だた静かに

 

思い出してみてください

 

幼かった頃のことを

 

今はもう忘れた何かを

 

見つけるはずだから

 

きっと

 

 

 

 

あなたから私へ

 

私から君へ

 

命が伝わっていく

 

 

あの人から僕に

 

僕からお前に

 

思いを伝えてゆく

 

 

その積み重ねが

 

時間を時代に変え

 

時代が歴史になって

 

繋がっていく

 

 

 

 

内なる熱を試すかのように

 

鳩尾(みぞおち)から腹部へはっていく

 

あるものはすっと一気に下腹部まで走り下る

 


奥なる漲(みなぎ)りを惑わすかのように

 

うなじから肩甲骨、そして背筋に沿って

 

まとわりつくように進んでは止まり

 

止まっては臀部の谷間にまで落ちていく

 

 

秘めたる疼(うず)きを誘うかのように

 

いつの間にか脇腹にも自(おの)ずと沸いていでて

 

柔らかな部分を弄(もてあそ)ぶように滴(したた)っていく

 


まるで自由を奪われて

 

巧みな舌遣いに身悶(みもだ)えしているように

 

言い得ぬ恥じらいを煽(あお)っていく

 

煽るだけ煽ったまま消えていく