春は名のみの 春は名のみの冷たさに なごりの雪の降り納め 見飽きた雪が 春の便りにも降りかかる 出会いの頃に散る桜 先の涙をかき消して 春を起こして咲いてゆく 狂うことなく咲いてゆく 散る花を 追って咲く花さえも 季節のことわりどおりに散っていく 風の力を借りてまで 惜しむことなく 一つ残らず