一人の自分を持てあまし
何もかもウソのように透かして見えてくる
それでも時間だけは変わっていく
見失ってしまいそうな孤独
傷つけてしまいそうな孤独
逃れられない孤独
どうしようもない孤独
孤独に耐えかねて
雑踏に紛れ込んでも
他人でしかない周りの人間は
1人でしかない自分の姿を映し出す
一人の自分を持てあまし
何もかもウソのように透かして見えてくる
それでも時間だけは変わっていく
見失ってしまいそうな孤独
傷つけてしまいそうな孤独
逃れられない孤独
どうしようもない孤独
孤独に耐えかねて
雑踏に紛れ込んでも
他人でしかない周りの人間は
1人でしかない自分の姿を映し出す
空はそっとあなたを見ている
空はそっと
あなたの誰にも見せない
涙も
痛みも
苦しみも
汗も
笑顔も
見ている
空は黙ってあなたを見ている
空は黙って
あなたのどんな
悪行も
企みも
嘘も
裏切りも
見殺したことも
見ている
空はずっとあなたを見ている
空はずっと
片時も離れることなく
包むように
見守るように
突き放すように
見下すように
見ている
何をしても
何をしなくても
どんな気持ちでいたのか
どんな心でいるのか
空は見ている
ずっと
見ている
内なる熱を試すかのように
鳩尾(みぞおち)から腹部へはっていく
あるものはすっと一気に下腹部まで走り下る
奥なる漲(みなぎ)りを惑わすかのように
うなじから肩甲骨、そして背筋に沿って
まとわりつくように進んでは止まり
止まっては臀部の谷間にまで落ちていく
秘めたる疼(うず)きを誘うかのように
いつの間にか脇腹にも自(おの)ずと沸いていでて
柔らかな部分を弄(もてあそ)ぶように滴(したた)っていく
まるで自由を奪われて
巧みな舌遣いに身悶(みもだ)えしているように
言い得ぬ恥じらいを煽(あお)っていく
煽るだけ煽ったまま消えていく
また1つ星が消えていく
きっとどこかで消えている
けれど誰も気づきはしない
昨日と同じ空だから
空に瞬く星たちが
雲の波間に
人の波間に
そっと輝く
また1つ星が生まれていく
消えた星の分
けれども誰も気づきはしない
明日も同じ空だろうから
生きるとは腐敗との闘いである
腐敗は生きることに決して媚びない
容赦もしない
全身総力を挙げ
細胞は死滅と再生を激しく繰り返すことで腐敗に抗い
たとえその身が闘いに力を使い果たしても
また新生し
戦列に加わっていく
その繰り返しにも
次第にすべて力尽きていく
腐敗は次への命に繋いでいく
命は腐敗に支えられている
だが
わが身の内なる死闘と
頭蓋の内は別とみえ
腐敗は命に不可欠であるのに忌み嫌い
腐敗から命を得ているというのに遠ざけようとする
腐敗を止めることは
生きることを止めることと同じであるというのに
腐敗することなく
焼かれる身の上であるのがわかっているから
腐敗を嫌うのか
身につまされるから腐敗を避けるのか
腐敗を養分に生きているというのに
腐敗はあらゆる命を支えているというのに