生きるとは腐敗との闘いである
腐敗は生きることに決して媚びない
容赦もしない
全身総力を挙げ
細胞は死滅と再生を激しく繰り返すことで腐敗に抗い
たとえその身が闘いに力を使い果たしても
また新生し
戦列に加わっていく
その繰り返しにも
次第にすべて力尽きていく
腐敗は次への命に繋いでいく
命は腐敗に支えられている
だが
わが身の内なる死闘と
頭蓋の内は別とみえ
腐敗は命に不可欠であるのに忌み嫌い
腐敗から命を得ているというのに遠ざけようとする
腐敗を止めることは
生きることを止めることと同じであるというのに
腐敗することなく
焼かれる身の上であるのがわかっているから
腐敗を嫌うのか
身につまされるから腐敗を避けるのか
腐敗を養分に生きているというのに
腐敗はあらゆる命を支えているというのに