生まれ来て

 

いまだに見つけぬ

 

身の置き所

 

まして

 

身の丈に合うねぐらなど

 

身に付かず

 

 

蜻蛉(かげろう)ごとくの身繕い(みづくろい)

 

人の姿に身をやつし

 

その身ひそめて

 

息苦しさを

 

例える術なく

 

身悶え(みもだえ)し

 

 

身もなくし

 

蓋(ふた)もなくして

 

空蝉に

 

聞く戯れ言(ざれごと)も

 

空耳紛い(まがい)に見失い

 

 

すがる縁(えにし)の見えぬ糸

 

見知った人ないこの世のことと

 

身につまされる肩身の狭さ

 

身の程を知る暇(いとま)さえない身の上か

 

 

現世(うつつよ)は

 

身ぎれいにすることなく死ぬまでの

 

暇つぶしと見切ったれば

 

浮き世の草とて本望だろうか

 

見もせぬ影絵と見限ろうか