④道北旅(宗谷線廃止予定駅を巡る,ノシャップ岬,稚内温泉奥田屋) | sumioSLC57の鉄道情報ブログ

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鉄道技術者(建設系)としての目線でも書いてます。
2021/12から鉄道建設のため北の大地で奮闘中。

①特急宗谷,内外装,札幌発車時車内放送,旭川⁻名寄車窓

②名寄〜稚内車窓,宗谷岬,海鮮丼

③宗谷丘陵,白い道,風車の道

  9.北防波堤ドーム

昭和11年当時就航していた稚内と樺太の大泊を結ぶ稚泊(ちはく)連絡船船の乗船場と稚内駅から線路を延長した「稚内桟橋駅」を結ぶ通路として利用された。乗客から風と波から守る目的と防波の両方の目的で建てられたものらしい。。。

稚内市内にある「開基100年記念塔」内の展示記念写真をお借りして観察すると、鉄道駅と桟橋が隣接していたのが分かります。

かつては、C55🚂が静態保存されていましたが、塩害腐食のため1996年に解体され、現在は動輪のみの展示になっています😥。

半アーチ型で古代ローマ建築のような感じで、それが70本も並んでいる姿は圧巻です。戦後、樺太はロシア領になって、稚泊航路は廃止されその役目は防波だけの目的となっています。

  10.ノシャップ岬

こちらの岬は宗谷岬よりも緯度的に若干南に位置していますが、稚内駅から5㎞でバス便も多くて往訪しやすく、なんといっても夕日🌅が有名。根室の最東端「納沙布岬」と分けて使っているようですが、どちらもアイヌ語で「岬の側」という意味らしいです。

天気が良ければ利尻富士富士山が望めますが、地上部の霧は晴れつつありましたが、当日は眺望できず。。。

またまた、白い道に続き昨年2022年往訪時に海に浮か利尻富士を再掲します。肝心の夕日はというと……

当日17時過ぎでは日没🌅には、かなり早かったですが、コンデジの夕日モードでそれっぽく撮れましたグッド!

また・また・また、昨年の往訪時は今年とほぼ同じ時刻ですが、季節が1か月以上早いために「Just on time !」で、カメラ性能も最大限発揮できましたビックリマーク

当日のノッシャプ岬の日没はなんと19時24分。Webで稚内市の夏至の日の出と日の入りを検索すると、3h44’~19h26’。実に15h42’も日照時間があって「エセ白夜」です。ちなみ本州南端枕崎市は5h15’~19h27(14h12’)。当然ですが緯度が高い稚内の方が日照時間が長く時計日の入りはほとんど同じ時刻メモなのが面白い発見でした。

ノシャップ岬後方丘陵地には、ロシア防衛最前線・レーダー基地がありました。明治期に造られたPart②大岬旧海軍望楼と同じ意味をなす令和の対ロシア監視基地です。

因みにPar②再掲・明治時代の対ロシア大岬旧海軍望楼👆(日露戦争用監視塔)

ホテルへ向かう途中、奇しくも稚内駅前広場では「稚内白夜祭り晴れ」が盛大に開催されれていました。

  11.稚内温泉・ホテル奥田屋

泊りは南稚内駅から徒歩10分位のホテル奥田屋です。

ツインルームをシングルユースで予約できました。建物は古く隣人の咳の声も聞こえてしまうほどですが、おそらくフロントの夫婦の対応はとてもよかったです。

そして、なと言っても目玉は石油を採掘中に一緒に噴出した稚内温泉。泉質がめちゃくちゃトロトロです。サウナもあるので申し分ありません二重丸

朝食は、ご覧の通り「ザ・日本の朝食」。一泊朝食付き8800円でした二重丸

 

  12.南稚内〜豊富駅/普通列車で廃止予定駅を巡る

先日、JR北海道から宗谷線の「瑞穂」「日進」「智北」「初野」「恩根内」「天塩川温泉」「咲来」「筬島」「佐久」「問寒別」「糠南」「雄信内」「南幌延」「下沼」「兜沼」「抜海」の16駅を廃止するとの報道がありました叫び。名寄以北のほとんどの特急停車駅以外は廃止になります。マイナビニュース⇒  https://news.mynavi.jp/article/20230626-jrhokkaido/

 

1)  南稚内駅(10:32)

現代建築の稚内駅と違って「昭和の国鉄駅」っという佇まい。

稚内駅の乗車人員は83人/日、対する南稚内は64人/日。遜色ない数字です。

乗車はディーゼル単行キハ54形。

座席は0系新幹線のお古を流用して、転換クロスシート💺になっていて結構よい❕

 

1)  抜海駅(廃止対象10:46)

日本で1番北にある無人駅として有名。乗降人員2名/日。

 

2)  勇知駅(10:56)

車掌車を改造した駅舎のようですが、アルミ系の外壁材で改築されてあまり面影はない。乗降人員4名/日だと、廃止セーフ!?

 

3)  兜沼駅(廃止対象11:03)

文字通り兜沼湖畔にある駅で兜沼公園、キャンプ場に隣接して、列車の車窓から静かな湖面も見えました。

東京なら差し詰め「井之頭公園駅」というところですが、なんせ人口が少なく人っ子1人もいなかったあせる。乗降人員6名/日。

  13.豊富駅(11:16)(日本最北の列車交換)

豊富駅に着くと下りキハ54形同士の交換がありました。宗谷線は一日7本

しかなく、稚内駅は1面1線ホームになっているので、当駅が日本最北の列車交換駅になります。

南稚内を出発して、45分途中3駅がすべて廃止予定駅ですが、各駅停車ローカル線の乗り鉄の醍醐味を味わえました。途中、利尻富士も薄っすら見えて、全く飽きない車窓でしたアップ。 

 

次回Par5はバスで油温泉こと豊富温泉に寄った後、再び特急宗谷に乗って札幌へ帰ります。