母と楽しむ夏から秋の散歩、切り花
大腸がんの原発部は切除できたけど肺転移で抗がん剤中止して2年の母。無事にこの夏を暑い季節を乗り切ることができました。でも血液検査をすると腫瘍マーカーはあがっていて、10月末にはCTの検査も受けます。
子供が親をいつか見送らなけばならないのは自然なこと。そう覚悟はしていても,母がいなくなった時、自分がどうなるのかちょっと不安です。私は社会的地位も財産も築けなかった、孫の顔さえ見せてやれない困った娘。
でも母だけはいつも私を肯定してくれたのです…それがいけないんだ、親が甘やかしたからこんな風になったのだというご意見もありますがね(笑)
9月から今月にかけても仕事が休みの日には車椅子に載せて連れ出し、一緒に百日紅の花や咲残りの朝顔を楽しみました。
家にもなるべく花を絶やさないようにしています。夏は切り花がもたないのでちょっと大変でした。中でもいやされたのが白のトルコキキョウとりんどう。使わない徳利にいけてみました。お盆の頃にはホウズキの枝も買いました。
いわゆる親孝行というのではなくて、なんというのか、母が私にとってはなるべくそばにいたい人間なのですね。世の中には自分の母親のそばにいたくないという人もいると思います。親と離れていたい人がそうでない人より悪い人とも思いません。みんな、人それぞれ。
母の方も家族と過ごし、慣れた環境にいたがっています。
私は父が母と比べて嫌いなわけではないけれど、父は看護師さんやヘルパーさんが優しい美人なら施設もいいなあみたいなところがあるので、要介護になったら適度に人任せにするつもりです(笑)。
誕生日の花(近況)
もっとひんぱんにブログを書きたいのですがなかなか実行できません。くよくよしたり、疲れのせいか仕事や家事で初歩的なミスをして落ち込んだり……と
「なんであの時、こうできなかったんだろう…」と考えるのはやめて、今選択できること、行動できることに集中したいのですが、気持ちのコントロールが難しいのです。
とそんな心持でいながら、なぜかステージでうまくもない歌を歌ってみたり、給料が入ればスペインバルでランチしてみたり。
そんなこんなで誕生日を迎えました。東国のとある戦国武将が脳内に現れて「きみもついに私が死んだ年になったねえ」とからからと笑います。
誕生日に手にいれた花を保存しておくとお守りになるといいます。今年はヒースを買ってみました。90年代のイギリス旅行を思い出して心が和みます。ブロンテ姉妹の故郷ハワースの荒野はヒースに覆われているのです。私が行った5月はハワースでは花はありません。その後で訪れたキューガーデンズでヒースがたくさん咲いているのを見ました。
ブロンテ姉妹とは育った環境が自分とちょっと似ているような気がして勝手に
親しみを感じています。もちろん私には彼女たちみたいな文学的才能は
ありませんけどね。
脳内にエミリ・ブロンテが現れて「久しぶりに『嵐が丘』でも読んだら」と
言っています(笑)。
ムクゲのいろいろ
お盆休み中は雨続きだった上に私が風邪で体調を崩して母を車椅子散歩に連れ出すことができませんでした。
8月末のいくらか涼しくなった日に久しぶりに買い物兼散策をに出ました。
7月ごろから咲いているムクゲが今も美しくて母は喜んでいました。花期の長い花なのですね。
それにとてもいろいろな花色があります。
これは昔ながらのお蕎麦屋さんの前に咲いていたもの。真っ白で真ん中が赤いのが、なぜか子供が遊ぶ浮き輪やビーチボールを思い出させてかわいい感じです。
ピンクや紫系はよく見かけますがこれはちょっと珍しい?純白。
これはオフィス街で見かけた八重咲のピンク。
私が子供のころ住んでいた家にもムクゲの樹がありました。
今年は特にこの花の魅力を深く味わっています。
6月の散歩より
6月も雨が降っていなくて暑すぎない時を選んで
母を車椅子散歩に連れていきました。
普通のアサガオよりつつましさを感じるガクアジサイ。私は今、この花が
お気に入りです。
青系の花が続きましたが、気持ちを明るくしてくれるのがランタナ。つぼみのうちは濃いピンクで開くと黄色になるのが面白いですね。
母が喜んでみていたこれはビヨウヤナギ。
公園の先にある神社にお参りし、この夏、母が元気に過ごせて秋の誕生日を
迎えられるよう祈りました。 境内にある大木の根元にトキワツユクサが
群生していました。 白い三角の花が可憐ですが注意喚起の外来種だとか。
これから暑くなるのでなるべく早朝に散歩させるようにしないと。
そうなるとコンビニ以外はついでの買い物はできないかしら?
雨の夏至の日
6月21日夏至の日、偶然にも父の通院のため、
有休を取っておりました。
この日は雨でした。手元にある白魔術の本によれば、夏至の雨にはパワーがあるとのことでしたので、
レインコートを来て出かけました。
植物の力が最高になる日だから古くからある大切な
樹に触れるとよいとのことなので、近所の神社にお参りし、境内にあるムクノキやケヤキ、イチョウに触ってみます。
また夏至の日にもらうか買うかした花をドライフラワーなどにして保存しておくと夏の間のお守りになるとの
ことですので、芍薬とミニバラを買ってみました。
芍薬の切り花は先月から一度買おう買おうと思って果たさずにいたのです。芍薬だけでもいいけどドライフラワーにするならバラもかなと。
美人のたとえに「立てば芍薬、坐ればボタン、歩く姿は
ユリの花」などというくらい、葉や茎も含めた芍薬の美しい姿を楽しむため、透明なガラス瓶にさしてみました。
この夏の間、抗がん剤中止3年目の母も含めて家族全員が健康で過ごせますように。
夏至のパワーが今の私の状況を打開してくれますように(笑)。
最近あった初めてのこと(すてきだった方)
5月末、以前に同じ職場で働いていた友人と六本木のオーガニックレストランでランチ。その後、友人おすすめの「高いけどおいしいケーキ」のあるカフェへ。季節柄、チェリーを使ったものにも心ひかれましたが、暑い日だったのでレモン風味豊かなシトロンケーキと紅茶にしました。久しぶりのぜいたくなスイーツ、そしてティータイム。
友人は東京育ちですが、今は京都在住です。銀座で買い物をしたいというので地下鉄で移動。デパートの中にあるシャネルへ。スタッフの方がうやうやしく椅子をすすめてくれた上、「暑い日にお使いになるとさっぱりいたしますよ」とローションをひたしたペーパーを渡してくれたのにビックリ。シャネルのお店に入るのも初めてなら化粧品を買うのに腰掛けるなんてのも初めてですから。友人はポイントカードを持つ得意客。アイライナーとリップスティックで7000円ほど購入しておりました。もちろん京都だってシャネルは買えるのですが、彼女は東京へ帰省したついでに銀座で買う習慣だと言います。
その後、アメンバーの皆さんならご存知の美川隊員の喫茶店蕃へ。西恵子さんに会えても会えなくても私にとって銀座で入りやすいお店です。最近、どんどん減っている喫茶店らしい喫茶店。店内にあるマダムの女優時代の写真を見て友人は「きれいな方ね」と言っておりました。また彼女は将来、自分でカフェを開く夢を持っているので、蕃のコーヒーや紅茶の豊富なメニューを興味深く眺めていました。
コーヒーを飲み終えた後はファンケル銀座スクエアへ。友人の買い物の後、2階の壁画サロンでひと休み。田村能里子画伯の壁画はとってもメルヘンチック。実はこの日、国立新美術館で展示されていたミュシャ展の巨大絵画『スラブ叙事詩』を見る計画をたてていたのですがあまりの混雑で断念。ここで壁画を鑑賞できてラッキーでした。
最近あったはじめてのこと(大変だった方)
5月中旬のこと、残業を終えて午後10時過ぎに帰宅しますと、いつもでしたら
とっくに寝ているはずの父が起きています。実は数日前から父はいくらか風邪気味で
腹具合も少し悪そうだったのですが…
お腹が下っていて、トイレに行くと血も出るんだよな」と申します。
父は数年前に大腸がんの手術をしているので下血しているとなれば心配です。明日前にかかったことのある駅近くの肛門科へ連れていくと申しました。父は「でもなあ、あの医者はタクシーで行っても入り口に車が横付けにできないんだよな」とぶつぶつ言いながらトイレに出たり入ったりしております。
「眠れりゃいいんだけど眠れないんだよ」などとぶつくさ言う元気があるし、痛がって七転八倒しているわけでも意識不明でもないので、救急車なんか呼んだら人騒がせだよなあ…と迷ってしまい、♯7○△×に電話しました。電話に出てくれた女性看護師さんに「後期高齢者の父が下痢をしていてトイレで血が出るっていうのですが」と相談しますと「しっかりしているように見えても腸から出血していると急に血圧が下がって昏睡状態になったりする危険がある」とのことで救急隊につないでくれました。救急隊の方から父のかかったことの
ある救急受入れできる病院名をたずねられ、そこの診察券と父の保険証を用意しておくよう言われました。
というわけで人生で初めて救急車に乗ることになった私。父は歩くのもしゃべるのも大丈夫だったのですが、玄関のドアの外で担架に乗せられ、救急車の中に乗せられました。
救急車の中で父の症状について隊員の方にいろいろお話しし、父が大腸がんの手術をした病院に電話して受け入れてもらえることになりました。
「救急車ってのはわりと揺れますのでお気をつけて」救急隊員さんのおっしゃる通りでした。妙なものです。大きくサイレンを鳴らす車で
夜の街を走るなんて。
病院に着いて、父が手当を受けている間、容体が瀕死というわけでもなかったせいか、私はたいくつしてしまってしかも空腹を感じました―まだ夕食を取っていなかったのです。
病院から遠くないところにコンビニがあるのは知っているのですが、そこに行っている間に「ご家族の方」なんて呼ばれるといけませんし。「台所から何か食べるもの持ってくればよかったな」などと思っていました。
父は幸いにも複雑な病気ではなく、腸壁のむくみとただれによる出血でした。高齢者には珍しくないことだそうです。数日入院して絶食し、ただれを治すことになりました。
私は病院地下からタクシーで帰宅。もう夜明けです。ほんの少し横になった後、母と弟の朝食を用意して紙おむつやら下着やら入浴用品やら入院に必要なものを持って病院へ。仕事は休みをもらいました。
父も母もこれからこういうことはしばしばあるかもしれません。家族の急な入院への備えと覚悟が必要ですね。
母とばら展へ
母を車椅子に乗せてバスで『横浜ばら展』に行きました。
これは母も私も好きな矢車草とのコラボが素敵なアレンジ。製作者の方と
ばらはネーミングも楽しめます。この白バラはプリンセス・オブ・ウェールズ。
これはクロード・モネ
これはジェイン・オースティン
これは何とシェイクスピア!
これはシェエラザード。確かにアラビアの王妃のような妖艶さ。
その他、心ひかれたアレンジメント。
ばらの絵葉書を私どもに下さったスタッフの方が母に「秋もあるから、来年もあるから10年後のあるから来てね、元気でね」と温かい言葉をかけて下さったのが本当に嬉しくてたまりませんでした。この場を借りてお礼を申し上げます。
秋のこの催しにも母を連れて来られますように。



























