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5/26 SUPER☆GiRLS「とびきりだれより夏っぽいこと」リリース記念ミニライブ@新三郷

今回は5/26 SUPER☆GiRLS NewSG「とびきりだれより夏っぽいこと」リリース記念ミニライブ&特典会@ららぽーと新三郷についてレポートしていきたいと思います。




◯イベント概要

SUPER☆GiRLSは2010年結成の老舗アイドルグループ。端緒は2009年開催のエイベックス初となるアイドルグループの結成を目的としたオーディション「avex アイドルオーディション 2010」で、応募総数約7000名の中から選ばれた12名によって結成され、現在は9人で活動されています。ちなみに新メンバーが加入するたびに新章となり現在は第6章になるそうです。これだけ歴史があるグループなので、これまでCDとしてリリースされたシングルはなんと30作品。そして今回31作品目となる「とびきりだれより夏っぽいこと」のリリース記念として開催されたのが今回のイベントとなっております。

 

イベント会場となったのはららぽーと新三郷。なおSUPER☆GiRLSがららぽーと新三郷でイベントを行うのは初だそうです。イベントは12:30、15:30スタートの2回開催。うち私は1部のみ見てきました。CD予約購入者を対象に優先観覧券が配布されましたが、フリー観覧も可能でした。この優先観覧で入場した人はずっと数えて100人ほど。用意された優先観覧エリアの6割程度の埋まり具合。アイドルファンなら誰でも知ってるSUPER☆GiRLSですから、相当混み合うだろうと予想していましたが、思ったほど混雑はしていませんでした。なお観覧にあたって諸注意がありましたがコールはOK、ただし近隣店舗に迷惑がかからないように抑えめで、とのことでした。実際にはエリア後方で声を出している人がいましたが、前方はとても静かでした。女性も多く、盛り上げたい人は後方、じっくり見たい人は前と棲み分けされている感じです。私は前の方に入りましたので静かにゆったり見ることが出来ました。撮影は不可でした。

◯ミニライブ

ミニライブは開始予定の 時刻通りにスタート。オーバーチュアにのってフルメンバー9人が登場します。今回の衣装はパステルピンクとブルーの衣装。現在公式サイトのトップに掲載されている写真でも着用されているものです。メジャーらしいしっかりとした作りでとても可愛らしいですが、6月のワンマンで新衣装に切り替わるようです。夏に向けてより涼やかなものに変わるのかも知れませんね。それではまずセットリストを。

 

5/26 SUPER☆GiRLS NewSG「とびきりだれより夏っぽいこと」リリース記念ミニライブ&特典会

@ららぽーと新三郷

01.スイート☆スマイル

02.飛行機雲、いつか

MC
03.とびきりだれより夏っぽいこと
04.☆マカロニマカロン☆

MC

05.WELCOME☆夏空ピース!!!!!

 

ミニライブは途中MCを2回入れての5曲構成。終了は13:00までですから30分で5曲とは標準的な構成に思います。全5曲のうち4曲は過去作になっており、3曲目「とびきりだれより夏っぽいこと」が発売予定のシングルの表題曲となっています。シングル「とびきりだれより夏っぽいこと」は7/17発売予定ですので、カップリング曲は今後のライブ等で徐々に披露されていくのではないでしょうか。そちらも楽しみですね。ミニライブ終了後は特典会が行われました。特典会はグループ握手会と2ショット撮影会の2種類。2ショット撮影会は1000円につき1枚貰える特典券3枚必要ですので、平均的なレギュレーションではないかなと思います。




○個別の感想

1曲目「スイート☆スマイル」からして感じたのは、やはり圧倒的なメジャー感ですね。まずもって楽曲が王道ど真ん中でまったく奇をてらったことがなく堂々した感じ。他なんて関係ない、私たちが基軸だと言わんばかりのメロディはメジャーだからこそって感じがします。歌詞も「出掛けよう」「馴染んでくるの」等々耳あたりの柔らかな語尾を徹底して使われていて、とても上品な印象を受けました。見た目にも他人数を活かして、ステージ一杯を使ってのダンスはとても華やかでした。フォーメーションも多彩ですし、見ているだけでも楽しかったです。そしてなんと言ってもメンバーが全員可愛いですね。全体的に小柄で、方向性は様々なれど可愛い系で統一されたビジュアル、まあよくここまで可愛い子たちを集められたものですね、と思いました。続く2曲目「飛行機雲、いつか」はサビにある飛行機を模したような振り付けがとてもキャッチーですね。こちらは一見でも簡単に真似ができそうですし、一緒に振りコピをするのがとても楽しそうです。Bメロにある「シャラララ」という歌詞も耳に残ります。

 

MC、自己紹介の後の3曲目は今回の目玉「とびきりだれより夏っぽいこと」です。イントロから「ららら」というコーラスが入っていて軽やかでとても可愛らしいですね。曲の最初は歌詞の区切り方が少し変わっていて、あれこれしたいことが山積みで慌ただしい夏っぽい雰囲気を感じます。また前の歌詞が終わるか終わらないかで次の歌詞が始まるつなぎ方も特徴的で、リズム系の楽器の音だけでなく、全体でスピード感をつけていく作りはさすがだなと思いました。サビは「~っぽい」で韻を踏んでいき、これもまた心地よいリズム感が生まれていきます。繰り返しになりますが全体で曲のスピード感やリズム、また夏らしい雰囲気を作っていく手法は見事ですね。聞いていてとても心地よかったです。もう一つ特徴的に思ったのは、とにかく柏綾菜ちゃんがメイン的な扱いを受けている点です。最後のサビも柏さんがメイン、最後のポージングも柏さんがメイン、とにかく歌でもビジュアルでも柏綾菜ちゃんが中心といった感じ。メンバーの扱いに明らかな差がある、割り切った作りというのもメジャーならではなのかなと思いました。そんな柏綾菜ちゃんですが、小柄で大きな瞳をしていてとても可愛らしく、メイン的な扱いも納得といった感じです。

 

一方で全体的に硬直化している部分も感じました。メンバーそれぞれの歌唱力、ダンススキル等々かなり高いものがあると思うのですが、調和重視のあまりなのか個々がそれほど目立ちません。歌も安定していて、誰も音程やリズムを外したり、声が極端に小さいといったことはありませんが、特別この人が凄いなとも思いませんでした。またダンスにしても切れが凄い、迫ってくるような迫力があるといった感じはありませんでした。これも若干ですが、後列に入るとどこを向いているのかよく分からないメンバーがいるのも気になりました。これが例えば比較的小規模のライブハウスを主戦場に、これから知名度を上げていこうというグループだと、ここのスキルにも差が出てきますし、どこにいても目立つメンバーが必ず一人くらいいます。悪く言えば不安定なのですが、それだけに今ここだけの、彼女たちだけのパフォーマンスならではの面白さがあります。それに比べるとSUPER☆GiRLSは与えられた、それぞれのタスクをまずはしっかりこなすことが重視されすぎているような気がします。メジャーアイドルならではの影の部分なのかも知れませんが、ちょっとはっきりし過ぎている感じがしますね。また4曲目「☆マカロニマカロン☆」でもそうでしたが、ところどころに入る「yeah」などの声も音源任せにされているのも気になりました。せっかくメンバーが9人もいるわけですから、誰かが担当しても良いのではないでしょうか。こういう言葉にならないある種の叫び声は、抑えきれない感情の高まりによって出てくるのであって、そういった情熱がわいてこないのかなと疑ってしまいますね。そこまで安定を求めるのはどうかなと思いました。

○まとめ

今回ライブを拝見して、当然良い方が多かったのですが、陰と陽を含めてメジャーアイドルのパフォーマンスを見たという気がしました。もっともそこまでうがった見方をする必要はなく、パフォーマンスは安定していますし、華やかで見ても楽しく、一緒に体を動かしても楽しい、そんなイベントでした。かなり久しぶりに見た私でも楽しかったのですから、SUPER☆GiRLSについての予備知識がまったくないという人でも楽しいと感じるのではないかなと思います。今回は無料でも観覧できるイベントでしたが、有料のワンマンライブでもチケット代金以上の満足は得られるはずでしょう。近々に行われる6月のワンマンライブでは新曲が初披露されるということなので、ぜひお出かけされることをお勧めします。また名古屋、大阪でも今回のような発売記念イベントが開催されるそうなので、近くで開催の際には観覧されてはいかがかなと思います。以上です。

5/22 宮本佳林 2ndアルバム発売記念 ミニライブ&お話し会イベント@タワレコ錦糸町2部

今回は5/22に行われた宮本佳林 2ndアルバム「Spancall」発売記念 ミニライブ&お話し会イベント@タワーレコード錦糸町パルコ店について書いていきたいと思います。




◯概要

イベントの主役、宮本佳林ちゃんさんは現在ソロで活動するアイドルです。彼女のアイドル歴は長く、始まりは2008年。9歳でハロプロエッグに加入しました。以降、2010年モーニング娘。9期、2011年スマイレージ2期、モーニング娘。10期、2012年モーニング娘。11期オーディションに参加するも落選。2013年新たに結成されたグループ、Juice=Juiceのメンバーに選ばれました。そこからJuice=Juiceのメンバーと活動しておりましたが2020年Juice=Juiceを卒業。以降はソロとして活躍されています。作品としてはシングルを2021から年1回のペースで合計3作品それ以前に配信で2作品リリースされています。アルバムは2022年に1stアルバムを「ヒトリトイロ」をリリース、それ以来の2ndアルバム「Spancall」を5/22にリリースされました。今回のイベントはこの「Spancall」の販促イベントとなっております。イベントが行われた5/22は販売開始日。会場はタワーレコード錦糸町パルコ店でした。インストアイベントの会場としては中規模程度の広さで、佳林ちゃんの人気からすると少し小さいかなと思いました。私は19:00スタートの2部に参加したのですが18:15頃に現地に到着、優先観覧券は何とか確保できました。整理番号は200番まで出ており、優先観覧エリアはほぼ満員。さらに後方には無料観覧エリアも設けられておりました。なお撮影は一切不可、コールはOKでした。

◯ミニライブ

ミニライブはほぼ予定通り19:01スタート。長めのオーバーチュアにのって佳林ちゃんが登場します。ミニライブ1曲目は「ポラリス・コンパス」。アルバムでも1曲目になっている曲です。その扱いを考えるとアルバムを代表する1曲かなと思います。イントロを聞いていると以前佳林ちゃんがコピンク*名義で活動していた頃の曲「カリーナノッテ(feat. コピンク)」や「最高視感度(feat. コピンク)」、どちらかというと後者に似た感じ。後で調べてみるとそれもそのはず「カリーナノッテ(feat. コピンク)」、「最高視感度(feat. コピンク)」、「ポラリス・コンパス」いずれも作曲依田伸隆、作詞児玉雨子のコンビによる作品、似ているはずですね。この中で一番古い「カリーナノッテ(feat. コピンク)」は2011年の作品で、もう10年以上前のものになりますが、声の透明感はあの時聞いたそのままですね。加えてビブラートを程よく効かした歌い方で声の良さだけではなく歌唱力の高さを示されていました。一方ビジュアルとしてはステージ中央に立ち、リズムを合わせて体を動かすのみでダンスらしいものはなく静的な印象を受けました。

 

2曲目「ヴァンパイア」はかなりテンポの早い曲。それでもしっかりリズムにのって歌いこなしているのがさすがですね。ただ本人の声でコーラスが入るので、声がきれいな佳林ちゃんだけにどこまでが音源なのかが分からなくなります。またダンスはこの2曲目までほとんどありませんでした。目の前で見られるなら印象は異なるかもしれませんが、この2曲についてはライブで見る楽しさが正直あまり無かったです。特に佳林ちゃんはパフォーマンスが安定しているため、何かハプニングが起こることもなく、良くも悪くもこの場にいなければ見られない何かが乏しく、曲を聞くだけならより雑音の少ない安定したCDの方が良いかも知れないかなと思いました。ミニライブへの入り方も変ですね。ミニライブ開始前、ライブハウス錦糸町がうんぬんとさんざん煽った割には静かなスタート。なぜそこまでライブハウスの空気感を作り出そうとするのか、通り一遍な感じがしました。

 

2曲目が終わるとMC、自己紹介が行われました。ほかビジュアル面での見どころを解説。ポニーテール、大きなリボンなどの見どころに合わせ、衣装の色合いなどについても触れられていました。今回の衣装はピンクと紫、若干紫よりな感じとのこと。紫はJuice=Juice時代のメンバーカラーでもあります。正確にはブドウ色なのですが、元々ピンク好きだったのに、という当時のエピソードなども語られていました。MC後3曲目は「Lonely Bus」。この曲から少し動きが出始め、ステージ中央に固定ながらダンスらしい振り付けが入るようになります。ダンスをこなしつつBメロの裏声を入れるタイミング、微妙な変化をつけた音程をなぞっていく正確さは聞いていてとても心地よかったです。それはそれとしてこの「Lonely Bus」は夜行バスでの旅を歌った曲。とは言えバス旅が描かれているのは前半のごく一部のみ。後半はどうして夜行バスにのって旅に出るのか、その心境が歌われています。佳林ちゃんの声の心地よさに良い曲だなと思いますが、歌詞カードをよく見てみるとあれっと思うことがあります。「外灯の河」「星・月」「車窓に映る右横顔」と綺麗な言葉が並びますが、実際の夜行バスはそんなにロマンあふれる乗り物ではないかなと思います。そもそも出発してすぐにカーテンを閉めてしまいます、迷惑ですからね。移動手段としての色合いが強すぎます。これが夜行列車なら全く違うと思います。しかし現代、定期の夜行列車は瀬戸と出雲を残すのみ。一般的とは言えなくなってきました。だから夜行バスなのでしょうが、そもそもそんなにロマンのある乗り物ではない、ということでタイトルに「Lonely Bus」と入れつつも、それが描かれるのは前半のほんの少しだけになっているのかなと思いました。経済原理に従って淘汰が進んだ世の中では曲を作るのも大変ですね。フェリーの方が良かったかも。

 

4曲目「パラレルハート」は途中にセリフパートが入ります。ラップパートではなく、セリフというところがらしさですね。5曲目「愛しあわなきゃもったいない!」では客席からのコールが入りましたが、いわゆるMIXは入りませんし、「L・O・V・Eラブリー佳林」と、これもらしさを感じました。そんなコールに佳林ちゃんも感に入ったようで、この後のMCでもファンの団結力について言及がありました。またパフォーマンスとしてはやはり歌が抜群に良いなと改めて思いました。特に「愛しあわなきゃもったいない!」のサビ、どこまでも突き抜けていくような高い声は見事のひとことでした。また4曲目「パラレルハート」と続く5曲目「愛しあわなきゃもったいない!」からステージを広く使われ始めます。1番はステージ左側に2番は右に移動して歌われていました。前方で見た人はより間近で見られて感激したことでしょうし、私は後方での観覧でしたが、お客さんに対し愛想を振りまくなどステージ上での動きが出てくるとライブ感がぐっと増しますね。

 

5曲目が終わりますと最後のMCになります。ここではアルバムについてのあれこれについて語られていました。まず5曲目は自分で振り付けを行ったこと、アルバムのタイトルことなどについて触れられていました。特にこのタイトルについては長く時間を割いて語られていました。まずもってキラキラした感じをつけたいということで星の名前も検討したそうです。候補に挙がったのは「ミラ」しかしミラは地球より約400光年離れており、散っているかもしれない星ということで却下。「アルタイル」とすると夏の大三角を作らないといけなくなる、などなど難航していたそうです。そんな中、レコード中スパンコールというを思いついたそうです。ただし本来の発音はスパンクル、なのですが佳林ちゃんはどうしてもスパンコールにしたい、ということで生活の間スパンに佳林をコール、という意味を込めて「スパンコール」としたそうです。ここから見えてくるのは佳林ちゃんのこだわりと共に、どこまでアルバム制作に佳林ちゃんが携われていたか、という点です。タイトルだけにとどまらず、どの曲からもキラキラした感じが声にあふれているので、そういった部分も佳林ちゃんの意向が反映されているような気がします。MC後6曲目は「ソリストダンス」を歌って終了、19:37まででした。曲が終わった後は前方のお客さんに中腰になるようお願いされ、後方の人にも佳林ちゃんの全身が見られるようにしたり、退場時は一人一人に手を振ってられました。こういう部分を見ると、本当にファンに対する気配りが出来る人なんだなと思いました。ミニライブの後の特典会はお見送り会でした。アルバム購入でもお見送りのみというのは一般的なアイドルイベントと比較するとやはり高めな印象ですね。

 

5/22 宮本佳林 2ndアルバム発売記念 ミニライブ&お話し会イベント

@タワレコ錦糸町 2部 セットリスト

01.ポラリス・コンパス

02.ヴァンパイア 

03.Lonely Bus

04.パラレルハート

05.愛しあわなきゃもったいない!

MC

06.ソリスト・ダンス

○まとめ

久しぶりに佳林ちゃんのパフォーマンスを拝見させていただきましたが、高く透明感のある声、声の美しさでこれを超える人はなかなかいないんじゃないかなと思います。これに尽きますね。ビジュアルにぴったりな可愛らしさと明るさを併せもった声は、聴いていてとても心地よかったです。過去いろいろなオーディションを受けようやくJuice=Juiceのメンバーとなった佳林ちゃん。しかしこのJuice=Juiceは大人っぽいセクシーな曲が多く、このイメージをリードしたのは高木紗友希ちゃん、金澤朋子ちゃん、宮崎由加ちゃんだったように思います。その中でアクセントになる初々しさでは大塚愛菜にはかなわず、歌唱力が高く、何でも出来る佳林ちゃんは、つなぎ役にならざるを得なかったように思います。その点、今はソロということでMCでも言及がありましたが、アルバムのタイトルを決めることもでき、振り付けも自分で行えると、意向に沿った曲づくりが出来る環境であることが伺えます。2ndアルバムですが、今が宮本佳林ちゃんの魅力を堪能できる最適な時期なのではないかなと思います。7日にはサンシャインシティ噴水広場でイベントが行われますので、ぜひお出かけしてみてはと思います。お勧めです。

5/21 カイジューバイミーMini album「bleach」リリースイベント@HMV渋谷

今回は5/21に行われたカイジューバイミーMini album「bleach」リリースイベント@HMV&BOOKS SHIBUYAについてレポートしていきたいと思います。

 

○イベント概要

今回イベントを行ったカイジューバイミーは2020年結成のアイドルグループ。「唯一無二の初期衝動」をテーマに掲げ、楽曲はほぼロックでアーティスト色が濃いですがアイドルであることを宣言されています。メンバーは4人で結成以来メンバーの入れ替わりはありません。作品としては2021/11/16にアルバム「純白BY ME」をリリース。他シングル5作品はすべて配信限定。CDという形式をとってリリースされた作品は今回「bleach」が2作品目。イベント当日の5/21はリリース日でした。会場となったのはHMV&BOOKS SHIBUYA。スタートは19:00からでした。集まったお客さんの数は約30人ほど。ジャンプは不可、コールはOK、撮影については言及がありませんでした。

○ミニライブ

ミニライブはほぼ予定時刻通りにスタート。オーバーチュアにのってメンバー一人一人登場していくスタートは1stアルバムのリリースイベントの時と変わらず。衣装は様々な布をつなぎ合わせたようなもので、これも1stの時とイメージは変わりませんが、新調されたものと思います。それではまずセットリストを。

 

5/21 カイジューバイミーMini album「bleach」リリースイベント

@HMV&BOOKS SHIBUYA
01.Monkey hotel morning
02.逆様ライズ
03.実験台
04.C
MC

05.抱きしめない
06.ガレッジブルー

 

終了は19:25でしたので約25分のミニライブでした。途中MCを挟んで6曲での構成は25分のミニライブにしては多めな印象です。途中のMCでは華希ちゃんの熱い語りがありましたが、全体としては歌い尽くめな感じでした。セットリストに含まれる6曲はすべてMini album「bleach」の収録曲。さらに曲順も全く同じとなっています。アルバムはやはり収録されている曲によって一つの世界観が作り上げられているので曲順にもやはり意味がある、そんなこだわりを感じます。ちなみにアルバムに付属する歌詞カードを確認したところ全曲とも、作詞作曲はカイジューバイミーのプロデューサーでもあるメルクマール祐さんによるものとなっています。ミニライブ終了後は特典会が行われました。衣装を着替え、ジャケット写真の衣装にチェンジ。さらにカツラを付け、これもジャケット写真と同様に。メンバーの印象ががらりと変わる非常にレアな姿に、チェキ撮影されるお客さんも大変多かったです。

◯個別の感想

1曲目「Monkey hotel morning」でまず思ったのは、ソロパートを担当するメンバーが比較的きちんと前列の中央で歌うことが多くなったことです。以前は、特に菜月ちゃんは後ろの隅の方で歌っていたり、横を向いていたり、歌のみならずステージでの振る舞いもかなりぶっ飛んだ印象を受けましたが、その部分のクセはかなり抑え目になっている印象を受けました。2曲目「逆様ライズ」はミーアちゃんが歌い出しの他サビなどを印象深い重要なパートを担当し、彼女がメインボーカル的な役回りをされているように思いました。「間抜けヅラ」「愚かな私」「無様」と自らを蔑む言葉が並んでいる歌詞に対し、そのイメージを膨らませるような歌い方で曲の世界観を具現化されていました。一方で可愛い声の華希ちゃんはあまり目立たないように思いました。もう一つ特徴的なのは前奏などで横一列になり、頭の上で手をひらひらさせるダンスで、シンプルかつキャッチーでした。3曲目「実験台」は最もクセの強い曲かなと思いました。歌詞自体は難しくないどころかむしろ平易なのですが、その世界観が表すところを考えるとかなり頭を悩ませることになります。聞く側の感受性を試される1曲かなと思います。ビジュアルとしてもメンバーが横一列になり、立ち位置が固定されそのまま最後まで歌われ、かなりおどろおどろしい雰囲気。ただし今回はインストアライブのため照明も常時点灯されており、そこまでの雰囲気はありません。ライブハウスなどで見るとまた違った印象を抱くかも知れませんね。

 

4曲目「C」は一転してメロディ豊かな曲。カイジューバイミーを見たことが無い人にも、今回のミニアルバムの中で最もとっつきやすい曲だと思います。クセの強い「実験台」の後にくる「C」はよりその印象を強める効果があるのかなと思います。やはりアルバムの世界観を構成する要素として曲順も大切なんだなと思いますね。ボーカルはエレナちゃん、菜月ちゃんがメインな感じがしました。このタイトルの「C」とは炭素のこと。曲を聞いていると、サビに「ダイヤモンド」という言葉が出てきますが、このダイヤモンドも炭素で出来ているのは多くの方がご存知かと思います。日常のプレッシャーを地球の奥深くにたとえ、重圧を受ける環境の中で生成されるダイヤモンドのようになりたいと願う、そういう意味が込められた歌詞かと思います。悲壮感を漂わせながら切々と歌うエレナちゃんはそんな曲世界にぴったりですね。多くの人に感銘を与える曲かなと思います。ただ高校生以上であれば恐らく歌詞に出てくるダイヤモンドとタイトルの「C」は連想できると思うので、「炭素Cになる」という歌詞が出てきたときは少しあれっと思いました。一つ前の「実験台」でもその歌わんとしているところを理解するのが、なかなか大変だったのですが、それに対してこの「C」は大変分かりやすくなっていますね。違和感とまでは言いませんが、ちょっと不思議な感じがしました。

 

4曲目の後はMCがありましたが、一般的なアイドルグループでは必ず入る自己紹介がありませんでした。以前は一言ずつあったと思いますが、今回はありませんでした。あれこれ説明しない、情報を制限して聞き手のセンスに任せるような振舞はカイジューバイミーらしいなと思いましたが、やはりまた戻ってしまいますが「C」の特異さを感じますね。続く5曲目「抱きしめない」は歌詞世界がストレートで最もクセがないように思いました。具体的な物語は描かれていないが、広く共感を生む曲かなと思います。6曲目「ガレッジブルー」は歌詞が唯一聞き取れませんでした。スピード感のある曲でロック色が強く、これもまたカイジューバイミーらしい曲かなと思いました。後でCDでも聞いたのですが、いくぶん歌詞は聞き取りやすいものの言葉の言い回しが複雑でこれもまた世界観を正確にとらえるのは難しいかなと思いました。

○まとめ

今回はミニアルバムに収録されている6曲をすべて聞くことができ、リリースイベントのミニライブですが、その世界観を堪能できるとても良いイベントだったかなと思います。その上で今回のミニアルバムですが、奥深いカイジューバイミーの世界観がありつつも、分かりやすくとっつき易い曲もあり、カイジューバイミーを聞いたことがないよという人でもここから始めてみるいはぴったりなアルバムかなと思います。おすすめは「C」ですね。とても良い曲なのでぜひ聞いてみていただきたい1曲ですね。そこから深いカイジューバイミーの世界に飛び込んでいっていただけれたらと思います。一方少し気になったのは全体的に華希ちゃんの活躍が目立たなかったことです。カイジューバイミーでは唯一といって良いほど可愛い声が魅力的ですが、あまり存在感がありませんでした。可愛らしい、いかにもなアイドルソングには合っていると思いますが、なかなかカイジューバイミーでは難しいかも知れません。今後はもう少し華希ちゃんの活躍がみたいかなと思いました。以上です。

5/19 「Meet The AMEFURASSHI!!」in ららぽーと柏の葉

今回は5/19に行われた「Meet The AMEFURASSHI!!」in ららぽーと柏の葉についてレポートしていきたいと思います。

 

 

◯イベント概要

AMEFURASSHIはスターダストプロモーションに所属する4人組アイドルグループです。ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学、超ときめき♡宣伝部などと共にSTARDUST PLANETというアイドル群を構成しています。結成は2018年11月で当初グループ名は「アメフラっシ」でしたが、2021年11月「AMEFURASSHI」に改名しました。2023年11月には結成5周年を迎え、自らのライブをより多くの方に見てもらいたいいという意図の下、企画されたのが今回の「5周年記念フリーライブツアー<Meet The AMEFURASSHI!!>」です。そのため特定のCDの販促イベントではなく、セット写真の購入で優先観覧券の配布を受けることができ、無料でも観覧することができました。

 

会場となったのはららぽーと柏の葉。ステージに高さは全くありませんが観覧エリアが階段状にせり上がっているため、どこからでも見やすかったです。お客さんは整理番号読みでおよそ500、当然抜けてはいましたが無料で観覧されている人もかなりいたため、ほぼ同数のお客さんがいたと思います。それだけのお客さんがいたもののスペースが広いため、余裕を持って見ることが出来ました。屋外でのイベントで当日は曇りからライブ中には雨がぱらついていましたが、その分気温も高くならず快適に見ることができました。

◯ミニライブ

ミニライブは予定時刻の14:00にスタート。オーバーチュアにのって登場する4人。ライブではダンスが一つの特徴になっていると思いますが、オープニングダンスはありません。衣装は青のトップスで統一されていました。それではまずセットリストから。

 

5/19 Meet The AMEFURASSHI!!

in ららぽーと柏の葉

01.Blow Your Mind

02.Tongue Twister

MC

03.Drama

04.Magic of love

05.ALIVE

 

終了は14:30でしたので約30分のミニライブでした。終了後は特典会も行われました。ミニライブは5曲による構成。1曲目「Blow Your Mind」からダンスミュージックを根本とし、生まれつき日本語を話す身としては違和感のあるイントネーションと言葉の区切り方で、定義はできませんがイメージとしていわゆるK-POPっぽい曲調。これが5曲とも続きました。特徴的なのは各曲ともどこかに見せ場がある点です。2曲目「Tongue Twister」は途中に早口言葉が入っています。今回市川優月ちゃんはあまり口が回らなかったようで、曲中愛来ちゃん「かんでんじゃーねよ」とお尻を蹴とばされてました。3曲目「Drama」は4人が固まってポーズを取りながら横に移動するカニダンスがあります。ただ横に移動するだけではなく、タイミング、移動の幅がきちっと合っているのが凄いですね。4曲目「Magic of love」の前ではサビの振り付け講座が行われ、振りコピが楽しくなる仕掛けが用意されていました。最後5曲目「ALIVE」ではメンバーもうちわを持ってのパフォーマンス。会場には自作のうちわを用意しているが多数いました。AMEFURASSHIは非常に高いダンススキルで見ていて本当に楽しいパフォーマンスを展開していますが、それに止まらず楽しい仕掛けを用意されていて、エンターテインメント性に溢れているいますね。

 

一方で当初はコール不可とされていたようですが、最初のMCでコールOKになり、メンバーもならばと積極的に会場を煽っていたのですが、盛り上がりは今ひとつな感じ。途中MCで客席からの反応に何点をつけるかと問われた市川優月ちゃんは、20点という点数を付けていました。それはさすがにせっかく来てくれたお客さんに対し、失礼と思いなおしたのか「20点満点中」と付け足しをされていましたが、正直なところ100点満点中の20点だったのではないかなと思います。他メンバーも撮影可能なのでカメラに夢中になっているからコールが入らないと話していましたが、それも確かにあるのかなと思います。しかし私その原因として一番に思うのは、AMEFURASSHIのパフォーマンスの完成度が高すぎてお客さんのコールを入れる余地が乏しいからじゃないかと思います。実際、私などもAMEFURASSHIのパフォーマンスを見ていると見入ってしまいます。下手にコールを入れてこの空間を台無しにしたくない思うのが普通なのではないかなと思います。それでいてメンバーとしては盛り上がる空気感も作りたいということで、煽りを入れていくのですが、この辺りはメンバーとお客さんとの思惑にちぐはぐしたものを感じました。

 

話が変わりますが市川さんが会場の盛り上がりを20点と評したものの、後に20点満点中と付け足したあたり、頭の回転の鋭さを感じました。この発言も他メンバーから「何点満点中?」という問いかけに対してのもので、グループ全体として、20点というのはグループの印象を悪くするという危険を察知したからだと思います。この場面以外でも、鈴木はなちゃんが「こんなにたくさんのお客さんが来てくれるとは…思ってたんですけど」と発言した際は他3人から「思ってたんかい」「グループの印象が悪くなるからやめて」とツッコミを入れられてました。一つはグループの印象が悪くなることを非常に気にされてるなということが一点、もう一つは頭の回転がとても早いと言うことが一点、そして誰が発言していてもよく話を聞いているな、と思いました。なのでこれらの場面以外でもトークが抜群に面白かったです。とかく歌やダンスに注目が集まりがちですが、トークの面白さもそれらに匹敵するほどの武器になっていると思いました。

 

しかし何と言ってもしっかりとしたダンスはとても見ごたえがありますね。AMEFURASSHIというと私の中では歌よりもダンスのイメージが強いです。その魅力の源泉はとにかく4人の動きがよく揃っていること。理屈ぬきで凄いなと思いますし、とても格好いいです。そんな統一された動きを堪能するにはある程度、離れた位置からの方が適しているように思います。もちろん近くで見るならば近くで見たなりの楽しみもあるでしょうし、少し離れたところから見るなら、離れた位置からなりの違った楽しみを、その両方を提供できるグループというのはなかなか無いと思います。一方で私はK-POPアイドルの定義は出来ませんが、AMEFURASSHIの志向しているものと同じ方向だと思います。ならば単純にK-POPを見れば良いのではないかなと思います。どうしても日本人の、スターダストのタレントによるK-POPが見たいとしても、MISS MERCYの方がよりK-POPアイドルに近いものを見れると思います。MISS MERCYと比較するとAMEFURASSHIは全体的に小柄で可愛いらしい感じですが、今後はどう住み分けされていくのかなと思いました。

 

 

◯まとめ

今回ミニライブを見て改めて思いましたがダンス、歌、トーク、エンターテイメント性、お客に対する向き合い方、全般的にレベルが高いですね。お客さんの多さも納得です。ただパフォーマンスも意図を持ってやられていると思いますが、メンバーの思惑通りの空気感にはなっていないようなところも見えました。しかしこれは悪いことではなく、現状もかなり高いレベルにありつつ、より良くなる余地がまだ残されているということだと思います。現状でも楽しいことには間違いないので、おすすめのグループです。以上です。

5/18 wqwq える生誕祭「精神一到✨ やればできる!」

今回は5/18に行われたwqwq える生誕祭「精神一到✨ やればできる!」のレポートを書いていきます。

 

○イベント概要

今回の主役、松藤瑛瑠ちゃんはアイドルグループwqwqのメンバー。wqwqは4人組アイドルグループで、2021年にプレデビューしています。メンバーは当初5人でしたが2022年に一人が活動終了、以降メンバーの入れ替わり無く現在まで活動されています。なおwqwqの所属事務所はサンミュージックということで、以前活動していた同じくサンミュージック所属のアイドルグループさんみゅ~のカバー曲がセットリストに並ぶことが多くなっています。話を松藤瑛瑠ちゃんに戻して、彼女の誕生日が5月22日ということで企画されたのが今回の生誕祭イベントです。なお松藤瑛瑠ちゃんの生誕祭イベントではありますが、メンバー4人全員出演されました。会場は新宿DHNoa、スタンディングでの収容可能人数は200人、比較的小規模と言えるかもしれませんが、物販スペースは別に広く取られており、なかなか綺麗なライブハウスでした。公演は12:30からの1回のみ。ちなみに同日夕方より同じくサンミュージックに所属する.SHAR-LiEの美凪ちゃんの生誕イベントも開催されていました。

○ライブの流れ

ライブは予定時刻12:30ぴったりに始まりました。wqwqはオーバーチュアが無いようで、暗転された中でメンバー4人が登場、1曲目へと入っていきます。それではまずセットリストから。

 

5/18 wqwq える生誕祭「精神一到✨ やればできる!」

@新宿DHNoa

01.WQWQ

MC

02.Dream Chaser

03.キューティーハニー(前川陽子/松・寺)

04.Be your wings(girl next door/松・寺・倉)

05.アテンションガール(MELLOW MELLOW)

VTR

06.純情マーメイド(さんみゅ~)

07.I LOVE YOU(尾崎豊/松)

MC

08.ドキッ! こういうのが恋なの?(橋口恵莉奈)

MC

09.Sukichuuno!(HoneyWorks/松・山)

10.ロマンティック 浮かれモード(藤本美貴/松・倉)

11.わるきー(渡辺美優紀/松)

12.君へのメロディ

MC

13.追い風に吹かれて(さんみゅ~)

アンコール

en1.ドキッ! こういうのが恋なの?(橋口恵莉奈)

MC

en2.大好きだ 何度でも~夢のしっぽ~(さんみゅ~)

 

※カッコ内はオリジナル、/の後、松…松藤瑛瑠ちゃん、山…山口恋生ちゃん、寺…寺尾日女香ちゃん、倉…倉田つきみちゃんがパフォーマンス。無記載は4人でパフォーマンス。

 

ライブの終了は13:50、およそ1時間20分の公演時間でした。15曲によるセットリスト。うちカバー曲は12曲で一般的なアイドルライブと比較して群を抜いて多めになっています。概要に書いた通りwqwqは普段のライブからさんみゅ~やMELLOW MELLOWの曲をカバーされており、今回も5、6、13,アンコール2曲目が該当しますが、それにしても相当多くなっています。それら全ては今回の生誕祭イベントのために用意されたもので、これだけでも非常に手の込んだイベントだったと言えます。さらに特徴的だったのはブロックごとのテーマに合わせて衣装チェンジが頻繁に行われたことです。まずスタート時は白を基調とし、青とピンクをアクセントにした定番の衣装。その後MC、自己紹介を挟んでメンバーは一旦退場し早速衣装チェンジ。2曲目から5曲目までは「色々なかっこいいに挑戦!」をテーマに、黒のトップスにグレーのパンツスタイル、6曲目と7曲目は「バラードに挑戦」ということで白のシンプルなドレス風の衣装に再度チェンジ、8曲目は松藤瑛瑠ちゃんのみゴスロリ風に、他3人は生誕Tシャツ+ジーンズ、9曲目は松藤瑛瑠ちゃんはそのまま、山口恋生ちゃんのみチェック柄の衣装、10曲目も松藤瑛瑠ちゃんはそのまま、倉田つきみちゃんが黒のサスペンダー付きキュロットスカート、11曲目も松藤瑛瑠ちゃんはそのままでソロ、12曲目は4人に戻り寺尾日女香ちゃんがチェックの衣装にチェンジ、13曲目が6・7曲目に着用された白のドレス風衣装に再び替え本編終了。アンコールは松藤瑛瑠ちゃんが赤のドレスに替わり、メンバーは再び生誕Tシャツ+ジーンズに変更して最後まで、となりました。こうして書いてまとめるのでさえ大変なほどの頻繁さ。ここまで衣装を替えるライブは私、初めて見ました。またこの衣装チェンジを行う時間を稼ぐために挑戦企画VTRも用意されており、またVTRを流すためには大型モニターなりスクリーンを備えた会場が必要になるわけで、それら諸々を考えるととんでもない手間がこの生誕祭イベントにかけられていることが推測されます。今回の生誕祭イベントのテーマは「精神一到✨ やればできる!」でしたが、ここまで挑戦的なライブだとは思いませんでした。まさに驚愕の一言。

 

個々の感想

2曲目からの第二ブロックは「色々なかっこいいに挑戦」ということで主役は松藤瑛瑠ちゃんなのですが、ポニーテールですっきりした髪型の寺尾日女香ちゃんが実に格好良かったですね。茶色みがかった髪色も実に合っていたと思います。寺尾日女香ちゃんは続く3曲目から5曲目までこのブロック、松藤瑛瑠ちゃんと並んで4曲すべてステージ上でパフォーマンスされていました。松藤瑛瑠ちゃんはもちろん外せないとして、寺尾日女香ちゃんもこの格好良いイメージにぴったりだからこそ全曲起用だったのではないかなと思います。余裕を感じさせるような笑みまじりな表情も良かったですね。高い声もしっかり出るので歌も合っていたと思います。一方ソロで「Be your wings」に挑戦した松藤瑛瑠ちゃんですが、サビの高い声が求められる場面は少し苦しい感じ。全体的にもダンスをしながら早いテンポで進んでいく曲では、元来の生真面目さが災いしてか曲にせっつかれているようで、正直乗り切れていないように思いました。それはこのブロック全てではなく5曲目「アテンションガール」でも落ちサビの前に高い声が求められる場面があるのですが、そこはとても良かっただけに、やはり慌ただしい中では良さが出し切れないのかなと思いました。

 

反対にとても良かったのが第三ブロックの「バラードに挑戦!」です。その中でもソロで挑戦した「I LOVE YOU」は特に良かったと思います。こちらは尾崎豊の1991年の曲。私は尾崎豊の10歳年下なので世代と言えば世代なのですが好きではありません。この「I LOVE YOU」も聞いたことはありますが、当時からでかい声でなに歌ってるのかなと思っていました。なので歌い出しであらこれを歌うかと思ったのですが、松藤瑛瑠ちゃんのは私好きですね。言わずもがな「I LOVE YOU」のオリジナルは男の声で歌われる曲。それもまたデカい声で歌われるわけです。そもそもそんな元気があるなら、ベッドで寝てないで外に出て二人で働けと高校生の頃から思っていました。許された恋じゃなかったらなんやねんと。その点松藤瑛瑠ちゃんの声はもちろん男の太い声ではなく、女の子女の子しておらず、若干ハスキーなところもあったりと中性的な響きがあってとても良かったです。曲世界を男性目線、女性目線両方から見ることが出来て、ああこれなら納得といった感じです。また少し淡々としたところもあり、これもまたやることはとりあえずやった後という、歌世界の現状に妥当な印象を与えていました。とても良かったです。4人で歌われた「純情マーメイド」もとても良かったです。4人の個性のカドが立っていて、4人それぞれの物語と言った雰囲気です。調和のとれた美しさも良いですが、私はwqwqの「純情マーメイド」の方が好きですね。

 

他、「ドキッ! こういうのが恋なの?」を挟んだ後の「全力アイドルに挑戦!」をテーマにしたブロックは可愛いらしい山口恋生ちゃんが大活躍。「Sukichuuno!」はその可愛い声がよく映えていましたし、11曲目「わるきー」では舞台袖から曲の途中に登場し、ガチ恋口上を披露されていました。次週は山口恋生ちゃんの生誕イベントが控えているのですが、それが楽しみになるパフォーマンスでした。今回のライブは松藤瑛瑠ちゃんが主役だったのですが、メンバーそれぞれの持ち味も上手く引き出され、とても良かったと思います。普段は別のメンバーを推しているというファンにも楽しいイベントだったのではないでしょうか。楽しいと言えば、今回の山場「ドキッ! こういうのが恋なの?」ですが、ダンスやコールも揃って、とても盛り上がっていました。私はリズム天国も遊んでいましたし、ナイスガールトレイニーの公演でしょっちゅう見ていたので練習不要ですが、皆さん今回のイベントに合わせて練習されてきていたのでしょうか。ファンの皆さんも一丸となって楽しい現場を作ろうという姿勢を感じますね。アットホームな雰囲気で良い現場だなと思いました。

 

○まとめ

上記の通り、豊富なカバー曲、多彩な衣装、複雑な構成と非常に手の込んだ生誕祭イベントだったと思います。私もこれまで色々なイベント・ライブを見てきましたが、ここまで手の込んだものは見たことがないです。もちろんとても楽しかったですし、記憶に残るイベントとなりました。さて一般的な生誕祭イベントと言えば、誕生日を迎えるメンバーが主役ですから、多少なわがままも良いよねと、そのメンバーのやりたいことが最優先になっているものです。今回ももちろん松藤瑛瑠ちゃんがやりたいことが根本にあるのでしょうが、それ以上に来てくれた人に楽しんで貰いたいという思いの方がかなり強かったのではないかなと思います。手話を同時に行っての13曲目「追い風に吹かれて」もその現れの一つでしょう。松藤瑛瑠ちゃん以外のメンバーにとっては、やらなくてはならないことが多く、とてもきついイベントだったかもしれませんが、ファンに対する優しさ、思いやりの心、その強さはちょっと群を抜いているように思います。私も去年あたりからwqwqを見始めたのでまだまだ分からないことが多いのですが、楽しかったことに加えて松藤瑛瑠ちゃんの性格の一端を垣間見れたので、参加して本当に良かったなと思いました。以上です。