5/22 宮本佳林 2ndアルバム発売記念 ミニライブ&お話し会イベント@タワレコ錦糸町2部 | もうね。なにがなんやら

5/22 宮本佳林 2ndアルバム発売記念 ミニライブ&お話し会イベント@タワレコ錦糸町2部

今回は5/22に行われた宮本佳林 2ndアルバム「Spancall」発売記念 ミニライブ&お話し会イベント@タワーレコード錦糸町パルコ店について書いていきたいと思います。




◯概要

イベントの主役、宮本佳林ちゃんさんは現在ソロで活動するアイドルです。彼女のアイドル歴は長く、始まりは2008年。9歳でハロプロエッグに加入しました。以降、2010年モーニング娘。9期、2011年スマイレージ2期、モーニング娘。10期、2012年モーニング娘。11期オーディションに参加するも落選。2013年新たに結成されたグループ、Juice=Juiceのメンバーに選ばれました。そこからJuice=Juiceのメンバーと活動しておりましたが2020年Juice=Juiceを卒業。以降はソロとして活躍されています。作品としてはシングルを2021から年1回のペースで合計3作品それ以前に配信で2作品リリースされています。アルバムは2022年に1stアルバムを「ヒトリトイロ」をリリース、それ以来の2ndアルバム「Spancall」を5/22にリリースされました。今回のイベントはこの「Spancall」の販促イベントとなっております。イベントが行われた5/22は販売開始日。会場はタワーレコード錦糸町パルコ店でした。インストアイベントの会場としては中規模程度の広さで、佳林ちゃんの人気からすると少し小さいかなと思いました。私は19:00スタートの2部に参加したのですが18:15頃に現地に到着、優先観覧券は何とか確保できました。整理番号は200番まで出ており、優先観覧エリアはほぼ満員。さらに後方には無料観覧エリアも設けられておりました。なお撮影は一切不可、コールはOKでした。

◯ミニライブ

ミニライブはほぼ予定通り19:01スタート。長めのオーバーチュアにのって佳林ちゃんが登場します。ミニライブ1曲目は「ポラリス・コンパス」。アルバムでも1曲目になっている曲です。その扱いを考えるとアルバムを代表する1曲かなと思います。イントロを聞いていると以前佳林ちゃんがコピンク*名義で活動していた頃の曲「カリーナノッテ(feat. コピンク)」や「最高視感度(feat. コピンク)」、どちらかというと後者に似た感じ。後で調べてみるとそれもそのはず「カリーナノッテ(feat. コピンク)」、「最高視感度(feat. コピンク)」、「ポラリス・コンパス」いずれも作曲依田伸隆、作詞児玉雨子のコンビによる作品、似ているはずですね。この中で一番古い「カリーナノッテ(feat. コピンク)」は2011年の作品で、もう10年以上前のものになりますが、声の透明感はあの時聞いたそのままですね。加えてビブラートを程よく効かした歌い方で声の良さだけではなく歌唱力の高さを示されていました。一方ビジュアルとしてはステージ中央に立ち、リズムを合わせて体を動かすのみでダンスらしいものはなく静的な印象を受けました。

 

2曲目「ヴァンパイア」はかなりテンポの早い曲。それでもしっかりリズムにのって歌いこなしているのがさすがですね。ただ本人の声でコーラスが入るので、声がきれいな佳林ちゃんだけにどこまでが音源なのかが分からなくなります。またダンスはこの2曲目までほとんどありませんでした。目の前で見られるなら印象は異なるかもしれませんが、この2曲についてはライブで見る楽しさが正直あまり無かったです。特に佳林ちゃんはパフォーマンスが安定しているため、何かハプニングが起こることもなく、良くも悪くもこの場にいなければ見られない何かが乏しく、曲を聞くだけならより雑音の少ない安定したCDの方が良いかも知れないかなと思いました。ミニライブへの入り方も変ですね。ミニライブ開始前、ライブハウス錦糸町がうんぬんとさんざん煽った割には静かなスタート。なぜそこまでライブハウスの空気感を作り出そうとするのか、通り一遍な感じがしました。

 

2曲目が終わるとMC、自己紹介が行われました。ほかビジュアル面での見どころを解説。ポニーテール、大きなリボンなどの見どころに合わせ、衣装の色合いなどについても触れられていました。今回の衣装はピンクと紫、若干紫よりな感じとのこと。紫はJuice=Juice時代のメンバーカラーでもあります。正確にはブドウ色なのですが、元々ピンク好きだったのに、という当時のエピソードなども語られていました。MC後3曲目は「Lonely Bus」。この曲から少し動きが出始め、ステージ中央に固定ながらダンスらしい振り付けが入るようになります。ダンスをこなしつつBメロの裏声を入れるタイミング、微妙な変化をつけた音程をなぞっていく正確さは聞いていてとても心地よかったです。それはそれとしてこの「Lonely Bus」は夜行バスでの旅を歌った曲。とは言えバス旅が描かれているのは前半のごく一部のみ。後半はどうして夜行バスにのって旅に出るのか、その心境が歌われています。佳林ちゃんの声の心地よさに良い曲だなと思いますが、歌詞カードをよく見てみるとあれっと思うことがあります。「外灯の河」「星・月」「車窓に映る右横顔」と綺麗な言葉が並びますが、実際の夜行バスはそんなにロマンあふれる乗り物ではないかなと思います。そもそも出発してすぐにカーテンを閉めてしまいます、迷惑ですからね。移動手段としての色合いが強すぎます。これが夜行列車なら全く違うと思います。しかし現代、定期の夜行列車は瀬戸と出雲を残すのみ。一般的とは言えなくなってきました。だから夜行バスなのでしょうが、そもそもそんなにロマンのある乗り物ではない、ということでタイトルに「Lonely Bus」と入れつつも、それが描かれるのは前半のほんの少しだけになっているのかなと思いました。経済原理に従って淘汰が進んだ世の中では曲を作るのも大変ですね。フェリーの方が良かったかも。

 

4曲目「パラレルハート」は途中にセリフパートが入ります。ラップパートではなく、セリフというところがらしさですね。5曲目「愛しあわなきゃもったいない!」では客席からのコールが入りましたが、いわゆるMIXは入りませんし、「L・O・V・Eラブリー佳林」と、これもらしさを感じました。そんなコールに佳林ちゃんも感に入ったようで、この後のMCでもファンの団結力について言及がありました。またパフォーマンスとしてはやはり歌が抜群に良いなと改めて思いました。特に「愛しあわなきゃもったいない!」のサビ、どこまでも突き抜けていくような高い声は見事のひとことでした。また4曲目「パラレルハート」と続く5曲目「愛しあわなきゃもったいない!」からステージを広く使われ始めます。1番はステージ左側に2番は右に移動して歌われていました。前方で見た人はより間近で見られて感激したことでしょうし、私は後方での観覧でしたが、お客さんに対し愛想を振りまくなどステージ上での動きが出てくるとライブ感がぐっと増しますね。

 

5曲目が終わりますと最後のMCになります。ここではアルバムについてのあれこれについて語られていました。まず5曲目は自分で振り付けを行ったこと、アルバムのタイトルことなどについて触れられていました。特にこのタイトルについては長く時間を割いて語られていました。まずもってキラキラした感じをつけたいということで星の名前も検討したそうです。候補に挙がったのは「ミラ」しかしミラは地球より約400光年離れており、散っているかもしれない星ということで却下。「アルタイル」とすると夏の大三角を作らないといけなくなる、などなど難航していたそうです。そんな中、レコード中スパンコールというを思いついたそうです。ただし本来の発音はスパンクル、なのですが佳林ちゃんはどうしてもスパンコールにしたい、ということで生活の間スパンに佳林をコール、という意味を込めて「スパンコール」としたそうです。ここから見えてくるのは佳林ちゃんのこだわりと共に、どこまでアルバム制作に佳林ちゃんが携われていたか、という点です。タイトルだけにとどまらず、どの曲からもキラキラした感じが声にあふれているので、そういった部分も佳林ちゃんの意向が反映されているような気がします。MC後6曲目は「ソリストダンス」を歌って終了、19:37まででした。曲が終わった後は前方のお客さんに中腰になるようお願いされ、後方の人にも佳林ちゃんの全身が見られるようにしたり、退場時は一人一人に手を振ってられました。こういう部分を見ると、本当にファンに対する気配りが出来る人なんだなと思いました。ミニライブの後の特典会はお見送り会でした。アルバム購入でもお見送りのみというのは一般的なアイドルイベントと比較するとやはり高めな印象ですね。

 

5/22 宮本佳林 2ndアルバム発売記念 ミニライブ&お話し会イベント

@タワレコ錦糸町 2部 セットリスト

01.ポラリス・コンパス

02.ヴァンパイア 

03.Lonely Bus

04.パラレルハート

05.愛しあわなきゃもったいない!

MC

06.ソリスト・ダンス

○まとめ

久しぶりに佳林ちゃんのパフォーマンスを拝見させていただきましたが、高く透明感のある声、声の美しさでこれを超える人はなかなかいないんじゃないかなと思います。これに尽きますね。ビジュアルにぴったりな可愛らしさと明るさを併せもった声は、聴いていてとても心地よかったです。過去いろいろなオーディションを受けようやくJuice=Juiceのメンバーとなった佳林ちゃん。しかしこのJuice=Juiceは大人っぽいセクシーな曲が多く、このイメージをリードしたのは高木紗友希ちゃん、金澤朋子ちゃん、宮崎由加ちゃんだったように思います。その中でアクセントになる初々しさでは大塚愛菜にはかなわず、歌唱力が高く、何でも出来る佳林ちゃんは、つなぎ役にならざるを得なかったように思います。その点、今はソロということでMCでも言及がありましたが、アルバムのタイトルを決めることもでき、振り付けも自分で行えると、意向に沿った曲づくりが出来る環境であることが伺えます。2ndアルバムですが、今が宮本佳林ちゃんの魅力を堪能できる最適な時期なのではないかなと思います。7日にはサンシャインシティ噴水広場でイベントが行われますので、ぜひお出かけしてみてはと思います。お勧めです。