5/18 wqwq える生誕祭「精神一到✨ やればできる!」 | もうね。なにがなんやら

5/18 wqwq える生誕祭「精神一到✨ やればできる!」

今回は5/18に行われたwqwq える生誕祭「精神一到✨ やればできる!」のレポートを書いていきます。

 

○イベント概要

今回の主役、松藤瑛瑠ちゃんはアイドルグループwqwqのメンバー。wqwqは4人組アイドルグループで、2021年にプレデビューしています。メンバーは当初5人でしたが2022年に一人が活動終了、以降メンバーの入れ替わり無く現在まで活動されています。なおwqwqの所属事務所はサンミュージックということで、以前活動していた同じくサンミュージック所属のアイドルグループさんみゅ~のカバー曲がセットリストに並ぶことが多くなっています。話を松藤瑛瑠ちゃんに戻して、彼女の誕生日が5月22日ということで企画されたのが今回の生誕祭イベントです。なお松藤瑛瑠ちゃんの生誕祭イベントではありますが、メンバー4人全員出演されました。会場は新宿DHNoa、スタンディングでの収容可能人数は200人、比較的小規模と言えるかもしれませんが、物販スペースは別に広く取られており、なかなか綺麗なライブハウスでした。公演は12:30からの1回のみ。ちなみに同日夕方より同じくサンミュージックに所属する.SHAR-LiEの美凪ちゃんの生誕イベントも開催されていました。

○ライブの流れ

ライブは予定時刻12:30ぴったりに始まりました。wqwqはオーバーチュアが無いようで、暗転された中でメンバー4人が登場、1曲目へと入っていきます。それではまずセットリストから。

 

5/18 wqwq える生誕祭「精神一到✨ やればできる!」

@新宿DHNoa

01.WQWQ

MC

02.Dream Chaser

03.キューティーハニー(前川陽子/松・寺)

04.Be your wings(girl next door/松・寺・倉)

05.アテンションガール(MELLOW MELLOW)

VTR

06.純情マーメイド(さんみゅ~)

07.I LOVE YOU(尾崎豊/松)

MC

08.ドキッ! こういうのが恋なの?(橋口恵莉奈)

MC

09.Sukichuuno!(HoneyWorks/松・山)

10.ロマンティック 浮かれモード(藤本美貴/松・倉)

11.わるきー(渡辺美優紀/松)

12.君へのメロディ

MC

13.追い風に吹かれて(さんみゅ~)

アンコール

en1.ドキッ! こういうのが恋なの?(橋口恵莉奈)

MC

en2.大好きだ 何度でも~夢のしっぽ~(さんみゅ~)

 

※カッコ内はオリジナル、/の後、松…松藤瑛瑠ちゃん、山…山口恋生ちゃん、寺…寺尾日女香ちゃん、倉…倉田つきみちゃんがパフォーマンス。無記載は4人でパフォーマンス。

 

ライブの終了は13:50、およそ1時間20分の公演時間でした。15曲によるセットリスト。うちカバー曲は12曲で一般的なアイドルライブと比較して群を抜いて多めになっています。概要に書いた通りwqwqは普段のライブからさんみゅ~やMELLOW MELLOWの曲をカバーされており、今回も5、6、13,アンコール2曲目が該当しますが、それにしても相当多くなっています。それら全ては今回の生誕祭イベントのために用意されたもので、これだけでも非常に手の込んだイベントだったと言えます。さらに特徴的だったのはブロックごとのテーマに合わせて衣装チェンジが頻繁に行われたことです。まずスタート時は白を基調とし、青とピンクをアクセントにした定番の衣装。その後MC、自己紹介を挟んでメンバーは一旦退場し早速衣装チェンジ。2曲目から5曲目までは「色々なかっこいいに挑戦!」をテーマに、黒のトップスにグレーのパンツスタイル、6曲目と7曲目は「バラードに挑戦」ということで白のシンプルなドレス風の衣装に再度チェンジ、8曲目は松藤瑛瑠ちゃんのみゴスロリ風に、他3人は生誕Tシャツ+ジーンズ、9曲目は松藤瑛瑠ちゃんはそのまま、山口恋生ちゃんのみチェック柄の衣装、10曲目も松藤瑛瑠ちゃんはそのまま、倉田つきみちゃんが黒のサスペンダー付きキュロットスカート、11曲目も松藤瑛瑠ちゃんはそのままでソロ、12曲目は4人に戻り寺尾日女香ちゃんがチェックの衣装にチェンジ、13曲目が6・7曲目に着用された白のドレス風衣装に再び替え本編終了。アンコールは松藤瑛瑠ちゃんが赤のドレスに替わり、メンバーは再び生誕Tシャツ+ジーンズに変更して最後まで、となりました。こうして書いてまとめるのでさえ大変なほどの頻繁さ。ここまで衣装を替えるライブは私、初めて見ました。またこの衣装チェンジを行う時間を稼ぐために挑戦企画VTRも用意されており、またVTRを流すためには大型モニターなりスクリーンを備えた会場が必要になるわけで、それら諸々を考えるととんでもない手間がこの生誕祭イベントにかけられていることが推測されます。今回の生誕祭イベントのテーマは「精神一到✨ やればできる!」でしたが、ここまで挑戦的なライブだとは思いませんでした。まさに驚愕の一言。

 

個々の感想

2曲目からの第二ブロックは「色々なかっこいいに挑戦」ということで主役は松藤瑛瑠ちゃんなのですが、ポニーテールですっきりした髪型の寺尾日女香ちゃんが実に格好良かったですね。茶色みがかった髪色も実に合っていたと思います。寺尾日女香ちゃんは続く3曲目から5曲目までこのブロック、松藤瑛瑠ちゃんと並んで4曲すべてステージ上でパフォーマンスされていました。松藤瑛瑠ちゃんはもちろん外せないとして、寺尾日女香ちゃんもこの格好良いイメージにぴったりだからこそ全曲起用だったのではないかなと思います。余裕を感じさせるような笑みまじりな表情も良かったですね。高い声もしっかり出るので歌も合っていたと思います。一方ソロで「Be your wings」に挑戦した松藤瑛瑠ちゃんですが、サビの高い声が求められる場面は少し苦しい感じ。全体的にもダンスをしながら早いテンポで進んでいく曲では、元来の生真面目さが災いしてか曲にせっつかれているようで、正直乗り切れていないように思いました。それはこのブロック全てではなく5曲目「アテンションガール」でも落ちサビの前に高い声が求められる場面があるのですが、そこはとても良かっただけに、やはり慌ただしい中では良さが出し切れないのかなと思いました。

 

反対にとても良かったのが第三ブロックの「バラードに挑戦!」です。その中でもソロで挑戦した「I LOVE YOU」は特に良かったと思います。こちらは尾崎豊の1991年の曲。私は尾崎豊の10歳年下なので世代と言えば世代なのですが好きではありません。この「I LOVE YOU」も聞いたことはありますが、当時からでかい声でなに歌ってるのかなと思っていました。なので歌い出しであらこれを歌うかと思ったのですが、松藤瑛瑠ちゃんのは私好きですね。言わずもがな「I LOVE YOU」のオリジナルは男の声で歌われる曲。それもまたデカい声で歌われるわけです。そもそもそんな元気があるなら、ベッドで寝てないで外に出て二人で働けと高校生の頃から思っていました。許された恋じゃなかったらなんやねんと。その点松藤瑛瑠ちゃんの声はもちろん男の太い声ではなく、女の子女の子しておらず、若干ハスキーなところもあったりと中性的な響きがあってとても良かったです。曲世界を男性目線、女性目線両方から見ることが出来て、ああこれなら納得といった感じです。また少し淡々としたところもあり、これもまたやることはとりあえずやった後という、歌世界の現状に妥当な印象を与えていました。とても良かったです。4人で歌われた「純情マーメイド」もとても良かったです。4人の個性のカドが立っていて、4人それぞれの物語と言った雰囲気です。調和のとれた美しさも良いですが、私はwqwqの「純情マーメイド」の方が好きですね。

 

他、「ドキッ! こういうのが恋なの?」を挟んだ後の「全力アイドルに挑戦!」をテーマにしたブロックは可愛いらしい山口恋生ちゃんが大活躍。「Sukichuuno!」はその可愛い声がよく映えていましたし、11曲目「わるきー」では舞台袖から曲の途中に登場し、ガチ恋口上を披露されていました。次週は山口恋生ちゃんの生誕イベントが控えているのですが、それが楽しみになるパフォーマンスでした。今回のライブは松藤瑛瑠ちゃんが主役だったのですが、メンバーそれぞれの持ち味も上手く引き出され、とても良かったと思います。普段は別のメンバーを推しているというファンにも楽しいイベントだったのではないでしょうか。楽しいと言えば、今回の山場「ドキッ! こういうのが恋なの?」ですが、ダンスやコールも揃って、とても盛り上がっていました。私はリズム天国も遊んでいましたし、ナイスガールトレイニーの公演でしょっちゅう見ていたので練習不要ですが、皆さん今回のイベントに合わせて練習されてきていたのでしょうか。ファンの皆さんも一丸となって楽しい現場を作ろうという姿勢を感じますね。アットホームな雰囲気で良い現場だなと思いました。

 

○まとめ

上記の通り、豊富なカバー曲、多彩な衣装、複雑な構成と非常に手の込んだ生誕祭イベントだったと思います。私もこれまで色々なイベント・ライブを見てきましたが、ここまで手の込んだものは見たことがないです。もちろんとても楽しかったですし、記憶に残るイベントとなりました。さて一般的な生誕祭イベントと言えば、誕生日を迎えるメンバーが主役ですから、多少なわがままも良いよねと、そのメンバーのやりたいことが最優先になっているものです。今回ももちろん松藤瑛瑠ちゃんがやりたいことが根本にあるのでしょうが、それ以上に来てくれた人に楽しんで貰いたいという思いの方がかなり強かったのではないかなと思います。手話を同時に行っての13曲目「追い風に吹かれて」もその現れの一つでしょう。松藤瑛瑠ちゃん以外のメンバーにとっては、やらなくてはならないことが多く、とてもきついイベントだったかもしれませんが、ファンに対する優しさ、思いやりの心、その強さはちょっと群を抜いているように思います。私も去年あたりからwqwqを見始めたのでまだまだ分からないことが多いのですが、楽しかったことに加えて松藤瑛瑠ちゃんの性格の一端を垣間見れたので、参加して本当に良かったなと思いました。以上です。