舞台 ヨーロッパ企画第40回公演「九十九龍城」 後半からが好き | 気むずかしい いろいろ

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2年ぶりのヨーロッパ企画。

ギョエー!旧校舎の77不思議」以来でとても楽しみにしていた。

 

客席をざっと見まわすと、若いカップル連れや、家族連れが多く、

コロナ禍でのムロツヨシとのあれこれで、ファンが増えたと思われる。

だって、前回はABCホールだったからね。キャパ300人だからね。

 

倍以上のホールは、ほぼ満席。

 

今回から新メンバーとなった藤谷理子が、

開演前の諸注意を「魔窟」にかけて、アナウンスをする。

前の席に座っていた小学生の女の子は、クスクス笑っていた。

 

こりゃ、めっちゃ期待できるとおもったんやけど、、、、。

 

休憩なしの約2時間。

前半1時間は、香港の九龍城を模した九十九龍城でたくましく生きる人々を、

香港警察の刑事が、監視するというテイでスタート。

 

舞台上で役者たちがチャーシューつくったり、コピー商品偽造したり、ダンスしたりする姿を

刑事ふたりが茶の間でドラマみているかのように、突っ込んだり、補足説明したり。

その刑事は、舞台上にいず、バックステージでマイクを通して声だけの出演。

舞台の上の役者たちは、マイクナシの生声。

 

役者の演技をみたいのに、スピーカーから大音量できこえる刑事の声が、ちょっとジャマだなと。

舞台上のおかしな行動にツッコミはいらないし、笑う場所の協調もいらんと思う。

 

この演出が、わたしには受け入れがたく。

2時間これなのか~と、天をあおいでしまった。

これでは、役者の演技、殺してないか。

ちょっと、黙っててくれ、ぐらいに思って。

 

折り返し地点でようやく、刑事二人が、舞台に登場して、

生声での演技にもどりホッとした。

そこからようやく、わたしも笑えるようになった。

 

上田誠の脚本は、時空のゆがみというか、

「今、生きている世界だけがすべてではない」的な、はなしが多く、

この舞台も、仮想現実と現実のゆがみの世界だった。

 

いつも、そのふたつの世界がごっちゃになった混乱をおもしろおかしく描いているのだが、

おしいかな、2021年に公開された「フリー・ガイ」と内容がカブル。

偶然なんだろうけど、カブったのだ。

 

おもしろかったのだけど、期待値はもうすこし高かったから残念。

 

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2022年2月20日

@シアター・ドラマシティ

 

作・演出:上田誠 音楽=キセル
美術:長田佳代子

照明:葛西健一

衣装:清川敦子


出演:石田剛太 酒井善史 角田貴志 諏訪雅 土佐和成 中川晴樹 永野宗典 西村直子 藤谷理子 本多力 /金丸慎太郎 早織

 

ほぼセンターだったからよかったけど、

上手、下手のはじっこせきは、見切れる場面が多かっただろうなと思う美術だった。

部屋をしきる壁が、視界をたくさん作っていた。

 

これは、2階席でみるのがおススメ。

 

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<今日のいちまい>

いま住んでいるマンションは、そろそろ築50年になり、

わたしの居住も16年目になる。

水道水が激マズで、管理会社がかわってから、排水管や給水塔のそうじがされなくなり、

薄汚いマンションになってきた。

 

“気”がわるくなっている、ような気がする。


この先、フリーアドレスでそないに出勤せんでいいなら、

いっそのこと奈良に引っ越そうかとも考え始めている。

 

もっと緑があって、散歩しがいがある場所に行きたいなと。

けっきょく、自分が生まれ育った場所を求めてしまうのかもしれない。

 

奈良は神社や寺をめぐりにしょっちゅう行っていて、

好奇心が刺激されまくって、興味が尽きない場所でもある。

 

奈良人から、情報あつめするかー。

そのまえに、猫と一緒に暮らせる場所がすくなすぎるー。